仙丈ケ岳敗退(><) & 甲斐駒ケ岳登頂(^^V
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- GPS
- 15:29
- 距離
- 18.7km
- 登り
- 2,041m
- 下り
- 2,027m
コースタイム
駒仙小屋キャンプ場8:30→長衛荘8:47→一合目9:01→二合目(分岐)9:19→三合目9:41(敗退・休息20分)
→下山開始10:09→二合目(分岐)10:35→林道登山口10:43→駒仙小屋キャンプ場10:53
(TTL△45分)
仙水峠偵察
駒仙小屋キャンプ場13:36→仙水小屋14:02→仙水峠14:31(休息13分)→折り返し14:49→仙水小屋15:08
→駒仙小屋キャンプ場15:35
(TTL△18分)
2日目(甲斐駒ケ岳ピークハント)
駒仙小屋キャンプ場6:08→長衛荘(TVで天候の情報収集15分)6:45→双子山8:45→駒津峰10:01→六方石
10:43→分岐(直登・巻き)10:46→山頂11:31(ランチ60分)→前峰(巻き路)12:38→摩利支天分岐13:08→摩
利支天13:23(天候回復・休息25分)→摩利支天分岐14:24→分岐(直登・巻き)14:47→六方石14:52→駒津峰
15:20(仙水峠へ下り)→仙水峠16:12(休息10分)→仙水小屋16:46→駒仙小屋キャンプ場17:27
(TTL+1:44)
3日目(撤収・帰路)
駒仙小屋キャンプ場→長衛荘→バスで戸台口へ。クルマで中央道・帰路。
天候 | 13日未明〜 時々雨。仙流荘から北沢峠はガス混じりの五月雨。気温はテン場で19℃程。終日雨混じ りの最高24℃最低17℃。 14日 雨天混じりのぐずついた天気。西南西からの風が強く、時折本降り。13時頃には風は強いが 青空を覗かせる輝いた瞬間をみせる回復基調。風向きの主たるは西南西だが、それは仙丈 ケ岳と鋸岳の稜線の間を抜ける風が摩利支天で見事に分裂し引き裂かれる気流状態が続 く。気温は日が照ると25℃近く、ガスに巻かれ雨交じりだと20℃位 15日この日は夜明けから好天気の基調雰囲気。気温も高そうで夏の予感を感じさせる曇り 時々晴れ。 16日予備日。(惜しくもこの日、梅雨明け。) |
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過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
南アルプス林道バス乗り換え北沢峠行き。時刻表の始発は6:10だが、ヒトが集まれば バンバン臨時便を出す臨機応変なお客さん受けの良いバス。 片道1100円+手荷物代200円。(コレ70Lでも30Lでも同じ金額。) 帰りはその逆。北沢峠7:20発で戸台口下車。諏訪ICから中央高速にて帰宅。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
届けは戸台口バスターミナルもしくは北沢峠トイレ前にあります。 長衛荘さんは燕山荘をスケールダウンさせる思いを起こさせるキレイな 山小屋さんでした。(TVで最新の天気予報を見られます。) キャンプ場ではケータイ×。ワンセグ×。AMラジオ△。(駒仙小屋さん がオープンしたら変わるかも?)です。 危険箇所はありません。 7/16現在。仙丈ケ岳への藪沢新道はスノーブリッジ(数箇所・未整備)の為 通行止めです。 甲斐駒ケ岳の直登コ−スは三点支持の基本が出来ていれば問題ありません。 ココをダブルストックを抱えたまま振り回すハイカーが多いので落下に備え 距離を離した方が無難です。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
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写真
感想
今回の元々プラン。北アルプス。
穂高連邦を上高地⇒岳沢⇒前穂⇒奥穂(泊)⇒北穂⇒(南稜)⇒涸沢(泊)⇒上高地。
↑の岳沢の岩領への取り付きと、前穂吊尾根のノースブリッジの渡り、トドメは北穂南稜からの下り(ココは絶対アイゼン必要)と判断。
全てのコースをほぼフルパッキングの15〜20Kg超での負荷。単独行ならまだしもアイゼンワークに慣れないメンバーを引き連れての判断はムリと断念。
(実際・昨年結成したチームジャンダルムのメンバーが同日に上高地から入山したが、写メのやり取りで悪天候のため小梨平で足止め食って様子。)
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そういう天候が余り優れない中、前夜に中央道からR152を南下し峠道に激を飛ばしながらの運転。戸台口に到着するも仮眠無しで、そのまま2番バス50分程揺られ半ばバス酔い状態で北沢峠入り。
北駒仙小屋キャンプ場で設営をキャキキャキ(ホントはフラフラ気味)終えて、そのまま朝食を頬張りロクに高度慣れする間もなくもなく比較的長丁場でなだらかな「仙丈ケ岳」を目指しました。
藪沢新道は数箇所のスノーブリッジで通行止め。仕方ないので尾根沿いの登り&標準タイムより3割増超のオーバーペースで歩いたのがドトメ(><)。
結局・3合目でザックデポしてチョイト隠れて嘔吐。(コレ・メンバーに内緒)。顔は引き攣るは足は縺れるはの典型的「高度に順応しきっていない状況。」
まあ、出すもん出したから、気は幾分晴れたけどこのまま5合目まで行って各自のペースで行って貰い、小屋で休めばOKと自分では判断したが、他のメンバーが私の顔色見て、撤退を決めました様子です。
不本意ながらも、恨めしながらも、徐々に高度を落してキャンプ場に戻り。数時間程の休息&仮眠。(この時小雨続きの天候に感謝。テント内は蒸し風呂にならずに済みました。)幾分、天候か回復し時々直射日光がテントに日が射すようになり、暑くてお目覚め。
ボーットしていたのでは何にしに来たのか?分らんので、マップみて雰囲気だけ味わおうと、仙水峠へ行ってみた。
途中「水下さい」の仙水小屋を経由し、蓼科山を思い起こさせるデッカイゴロゴロ岩の上をステップ刻んで仙水峠へ。目の前にドッカーンとそびえ立つ「摩利支天」の頂に圧巻。その奥に前峰と主峰甲斐駒が見えた時は感動もんでした。
まま体調も戻って、そのままピストンで折り返し、テン場でマッタリ食事等の晩餐で語らいながら18時には就寝です。
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起床2:30。天候はお宜しくもなく、時々ザァーと振り出します。そんな中朝食を作りながら・・・
「今日はやったる。」とも思いも、気象状況が掴めん事には・・・とヤキモキする状況。
ケータイ圏外(ドコモ) ワンセグオールアウト。AMラジオはかろうじてNHK第一のみ受信。結果時々雨の曇り基調。そうこうしている内にメンバー全員が起き出したので、一応・雨天・風強しの悪条件を見据えての装備で、決行する事になりました。
但し経路を逆にして、でTVや小屋のヒトの情報収集をしてから行く事に。
結果は市街地は午後から晴れ。まあ山は分らんけどね。幾分気も楽に持ってそのまま双子山への稜線伝い・九十九折の巻きを繰り返しながら高度を稼いでいきます。
双子山へ出た辺りで、バシバシ雨・風が強く、メンバーには防風体制を教えて、徐々に進んで進んで・・・駒津峰に到着した時はコースタイムより25分時間遅れの状態。(※雨の日は汗かかない位でちょうどよい。でないと立ち止まった時、急激に冷え込みます。)
ココからやややせ尾根のチョイ険しい稜線渡りになるので、雨で足元滑るのに注意しながら三点支持で確実に進みます。と、全貌が時々早い雲の流れの中でドドーンと見え出してきているじゃないですか。
いや圧巻なんてもんじゃないっす。
よくみると真っ白い岩肌の巻き路にカラフルなレインウェアで身を固めたハイカーが行列を連ねてよじよじ登っています。直登コースはまたこれ渋滞状態でスゲーヒトの多い事。
視覚的効果は雲の中から突然全貌が見える方がインパクトありますね。
メンバーもそれ見て一気にテンションアップ。分岐に来た時は迷うことなく直登コースで、クサリ等一切ない花崗岩の大岩のクラックや段差を手掛かり足掛かりにして登ります。楽しーい♪♪
段々雨⇒曇りになってきた頃に、遂に登頂で・す(^^V。
眺望も雲が切れてきて、ランチを摂り終わった頃にはアサヨ峰・鳳凰三山ははっきりと。盟峰「北岳」と「仙丈ケ岳」は最後までガスの中でしたが、摩利支天へのダイナミックな山の全貌にはとても感動的でした。
この山。燕岳のような花崗岩とハイマツのコントラストをもつ美しさを兼ねながら、穂高ような険しさ(実際は比較にならんが)と、ダイナミックな直登コースを堪能しての登頂と巻き路の美しさは他にはないと思います。
日本百名山を選定した深田氏が「わが国に駒ケ岳と名が付く山が多いが、その筆頭は甲斐駒だろう。」に相応しく、また行きたくなる一峰です。
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