富士山測候所と地上を結んで気象実験中継
- GPS
- 11:54
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 1,888m
- 下り
- 1,873m
コースタイム
10:30いわき発=東京=16:58御殿場着 前泊
【7月20日】
8:40御殿場駅発=9:35須走口
10:04須走口五合目-10:34砂走り分岐−11:50六合目−14:24七合目着(大陽館泊)
【7月21日】
4:34七合目出発−5:27本七合目−6:31八合目−7:53九合目
8:40十合目9:08−(反時計回り)−9:55剣ケ峯 富士山測候所
(午前)実験準備 (午後)中継テスト(富士山測候所泊)
【7月21日】
(午前)実験中継10:00−11:30頃 12:08下山開始−(時計回り)−12:23十合目
12:54吉田口分岐(八合目)−13:13七合目大陽館13:20−(砂走り)−13:52砂払五合
14:14須走口五合目着
15:00須走口=御殿場駅
天候 | 7月20日 雨 7月21日 晴れのち曇り時々雨 7月22日 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
御殿場駅〜須走口バス時刻表 http://bus.fujikyu.co.jp/line/jikokuhyo/11.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
須走五合目から山頂まで、登山道は特に問題箇所はありません。 7月20日時点で砂走りの下山道は整備未了のため通行禁止(下りてくる人はいました)となっていましたが、7月22日下山時は正式に通行可能でした。 山頂から8合目までの下山道については未確認です。今回は登山道を下山しました。 基本的に、雨具と足回りさえしっかりしていれば、たいていのものが「お金」で手に入いるのが富士山の良いところでもあり悪いところでもあります。 |
写真
感想
(登山について)
気象予報士会気象実験クラブ主催の気象実験教室の運営のため、何十年かぶりの富士山に登ってきました。純粋に山を楽しむというよりは、富士山測候所へ行くことが目的の登山です。
登りは途中1泊の行程で、無理なく登ることができ、高山病対策にはこれくらいのんびりと行くのがいいようです。大陽館の食事もおいしくてパワーを供給できたし、ご来光目当てではないためにゆっくりと出発もできました。
帰りの交通機関の都合があるため、帰りの時間はかなり気をもんでいたのですが、先行下山させてもらうことになり、2人パーティーで下ったために、予定をはるかに上回る2時間ちょっとで下山することができました。
しかし、ご来光を見るために、山頂を目指す人の多さに驚かされます。はっきり言って富士山はどこからでもご来光が拝めるので、無理して時間調整をするのはいかがなものかと・・・
ぜひ看板建ててほしい。
「ご来光 どこで見ても大差はないゾ」と!
(富士山測候所について)
富士山頂レーダーは、台風の動向予測等に大きな成果を上げてきましたが、気象衛星による観測精度の向上などからその役割を終え、2004年に閉鎖されています。現在ではアメダスの観測点となっている以外は、気象観測拠点としての役割を終えています。
測候所の管理はNPO法人「富士山測候所を活用する会」http://npo.fuji3776.net
が行っており、大学・研究機関等による放射線・気象・地質・高所医学等の研究、気象予報士会や教育機関等による青少年教育支援活動の場として活用されています。
NPOの安全管理は徹底していて、登山計画書の提出、入下山時の連絡はもちろんのこと、単独行の禁止やヘルメット着用義務など、行動に細かい規制があります。
夜の7時から朝の7時までは外出禁止、酒・タバコ禁止など、厳しい制限もあります。飲酒禁止はかなりきびしいものがありますが、複数の研究グループが同時期に活動することもあり、無用のトラブルや高山病リスクを高めるものをあえて許可する必要もないからでしょう。
公的な補助もほとんど無く、老朽化が進む測候所を有効に活用するためにNPOが奮闘努力しています。
(気象実験について)
今回の目的は、山頂測候所と東京中目黒の会場を結んで、小中学生を対象とした気象実験教室を開催することです。
気象実験と言ってもさまざまありますが、富士山測候所を使う目的の第一は、その標高にあります。3776mの富士山頂は、地上の6割程度の気圧しかありません。その気圧の影響を実験を通して目で見える形で体験してもらうことです。
登山者は、標高の高い場所では気圧が低くなることを経験上知っていますが、地上にいる人にはなかなか理解できない現象です。その変化を、マシュマロの膨張・収縮などの実験で、目に見える形で捕らえます。
今回の実験は、SkypeとUstreamを使って、地上との同時進行がその目玉となっています。
それを実現するためには、電源と高速ネット回線が必要ですが、そのうち電源に関しては商用電源がふもとから引かれており、落雷のない限り止まることはありません。ネット回線については、ふもとの御殿場基地と山頂との間で長距離無線LANで結ばれており、これも利用が可能なはずでした。
しかし、アンテナ設定の不具合か低速での通信士かできず、モバイルルータとの併用を余儀なくされました。
現実的には、auの電波は測候所内でも1Mbps程度の回線速度でつながっており、Softbankも屋外ならそこそこの通信速度が確保できています。測候所の回線は有線LANの使用しか許可されないため、60mのロングLANケーブルも準備したのですが、測候所内LANの通信速度が確保できなかったため、結局は使用しませんでした。
最終的に、Skypeによる中継はauのモバイルルーター、屋外風景のUstream配信は、ipadで行いました。
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