兵庫県宍粟市 引原ダム〜金山神社〜南山品山〜山品山〜展望公園
- GPS
- 04:21
- 距離
- 7.2km
- 登り
- 636m
- 下り
- 649m
コースタイム
- 山行
- 3:47
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 4:20
歩行距離7km、歩行時間3時間50分、歩行数16,300歩、消費カロリー1,990Kcal
天候 | 晴れ後曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
金山神社<写真10>から南山品山(みなみやましなやま)<写真22>までは登山道ではなく、標高700m辺りまでは崩れやすい急斜面に小石がゴロゴロしたり石埋まりがあったりします。ヤブコギはありませんが、滑落要注意です。下りは絶対にやめましょう。上りもおすすめしません。 引原(ひきはら)ダム駐車場から金山神社<写真10>まではアスファルトやコンクリート道です。 南山品山<写真22>から山品山(やましなやま)<写真26>を経て展望公園<写真27>までは、地籍調査や植林の手入れなどで定期的に人が歩いているようで、ピンクテープや標柱があり、多少急ですが下りも大丈夫です。 ブナ科の黄葉は標高800m辺りから見られ、900m以上で見頃でした。カエデの仲間の紅葉は標高500m辺りからで、900m以上で見頃です。 金山神社<写真10>から南山品山(みなみやましなやま)<写真22>までは、登山道ではありません。記録が見つからなかったので、歩けそうになければもう1本東の尾根を登るつもりでした。 金山神社<写真10>の拝殿の背後は植林帯で、少し上にピンクテープが見えました。期待して急斜面に取り付くと、とたんに足元が崩れてきました。植林帯によくある掘り返したようなふかふか土で、多少湿った方がかたまりそうです。幸い、幅30cm程の踏み跡があったので、これを忠実に辿りました。小石もゴロゴロしており、踏み跡から少しでも逸れると確実に足元が崩れます。 そのうちに東に巻きはじめ、上る気配がないので、標高480m辺りから直登を開始しました。植林帯はすぐに終わり、天然林になりました。ヤブコギはないのですが、木を掴まないとずるずると落ちていくので、自ずとルートが定まります(-_-;)標高700mまでは小石がゴロゴロし、たまに岩場がある急斜面が続きました。連れが標高520m辺り(青空にコハウチワカエデ?<写真14>撮影地点辺り)で2m程滑り落ちましたが、小石や岩場がなく、比較的緩やかな所だったので何事もなくすみました。 標高700mを過ぎると、木を掴まなくても歩けるようになり、南山品山(みなみやましなやま)<写真22>まで安心でした。 南山品山(みなみやましなやま)<写真22>から山品山(やましなやま)<写真26>を経て展望公園<写真27>までは、地籍調査や植林の手入れなどで定期的に人が歩いているようで、ピンクテープや標柱があり、多少急ですが下りも大丈夫です。 山品山<写真26>からしばらくは、南の植林帯と北の天然林の境目辺りを歩きました。ピンクテープ、赤や青の標柱があり、迷うことはありません。標高700m辺りまでは、たまにカエデの紅葉を見ながら下りました。 標高700mから630mにかけて杉林の急斜面が続きましたが、ズルズル滑りながらでもゆっくり下れるので、下りが苦手な連れも大丈夫でした。 標高500mからは、岩埋まりのやせ尾根で、木を掴みながら慎重に下りました。すぐにロープ場となり、足元はザラザラしたとても滑りやすい土に変わりましたが安全に下りられました。北西に延びる地形図の実線の道は展望公園の遊歩道で、引原(ひきはら)ダム建設関係の展示物や遺構が見られるようですが、コンクリート階段を下りて音水湖畔のアスファルト道に出ました。 |
その他周辺情報 | 音水湖から国道29号線を南下すると、道の駅はが<写真02>があります。お食事処「楓の里」では、笹うどんや、宍粟牛肉入りのラーメンなどが食べられます。木曜定休です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
防寒具
軍手
雨具
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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感想
兵庫県宍粟(しそう)市には紅葉スポットがたくさんあります。この日は音水(おんずい)湖の南西にある山品山(やましなやま)を訪問することにしました。特に西側にはブナ林が広がり、麓の音水渓谷とともに黄葉や紅葉が楽しめます。しかし、急登ゆえに登山コースに難ありとして宍粟50名山ガイドクラブ選定の宍粟50名山には入りませんでした。
目的地に向かう途中、佐用町船越の公民館近くでヒマワリとコスモスが同じ休耕田で咲いているのを見ました。11月中旬のこの二つの花のコラボは初めてです。おかげで想定外の寄り道となりました。
出発点としたのは音水湖の南端にある引原(ひきはら)ダムです。ダム付近にはキバシリやハギマシコといった珍しい野鳥がいるとの理由で、昭和40年に鳥獣保護区特別保護地区に指定されました。
ダムを出発し、ダム下流公園からしばらくは引原川沿いを下り、音水川と合流する所で、今度は音水川を上っていきました。
程なく音水川沿いに金山(かなやま)神社の鳥居が見えました。登山道はないようですが、ここを起点にまずは山品山の南西にある南山品山(930m峰)を目指し南尾根からアプローチすることにしました。
神社の背後からは、細い踏み跡を忠実に辿らないと足元が確実に崩れます。そのうちに東に巻きはじめ、上る気配がないので、標高480mから直登を開始しました。ヤブコギはないのですが、木を掴まないとずるずると落ちていくので、自ずとルートが定まります(-_-;)標高700mまでは小石がゴロゴロし、たまに岩場がある急斜面です。かつ、直登を強いられるので、かなり体力を消耗します。特にふくらはぎがつりそうになりました(*_*;
連れは一度、やらかしてしまいましたが、総重量が軽かったのであまり加速せず、2m程滑って傾斜がさらにきつくなる手前で止まりました。膝から下に地面がなかったので、30cm程慎重にずり落ちた先の木の幹に足を突っ張って立ち上がれたそうです(-_-;)
たまにあるカエデの紅葉や岩場登りを楽しみながら南山品山に近づくと、ブナの黄葉なども見られるようになりました。
展望の効かない南山品山から北東に進み、紅葉や周囲の景観を望みながら、山品山の頂上に到達しました。上から読んでも下から読んでも“山品山”(*^^*)地形図には山名がありませんが、標高945.8mの三角点が設置されており、点名は“山品”となっています。
期待していた紅葉&黄葉は予想よりも遅めで、標高900m以上が見頃でした。ブナは茶色から黄緑色まで幅広く、たまに赤みを帯びて見えることもあります。コハウチワカエデの色づき方は面白いです。一つの木に緑、黄色、赤と、葉一枚一枚の色が独立しているだけでなく、一枚の葉もさらに半分ずつ色づくこともあります。下から透かして見るとさらに鮮やかで、急登のきつさを忘れさせてくれました(^^♪
山品山からは引原ダムまで延びている南東尾根を下りました。こちらは地籍調査のピンクテープや標柱があり、大半が植林帯です。標高700mから630mにかけて杉林の急斜面が続きましたが、ズルズル滑りながらでもゆっくり下れるので、下りが苦手な連れも大丈夫でした。
最後はなぜかザラザラのとても滑りやすい土でしたが、宍粟50名山ガイドクラブの方が設置してくださったロープのおかげで無事に1時間程度で下りることができました。下りきる直前で見えた音水湖越しの三久安山(さんきゅうあんさん)も綺麗でした。
動物のほうは全く期待していなかったのですが、長い尾羽をズルズル引きずって去っていくヤマドリのオスが見られました。
また、キイロスズメバチの共食い未遂シーンには驚きました。営巣時期は終わり、みんなのんびり余生を過ごしていると思いきや、まさかまさかの修羅場(*_*;群れが違うと共食いすることがあるそうです。自然界の厳しさを思い知らされました。
今回は幸い、襲われていたほうがなんとか逃げ切りました。しかし、何を思ったか、襲っていたほうが連れの脚に向かってきました。ゆっくり一歩下がると何事もなかったかのように飛び去りましたが (;^_^A追い払おうとするときは目をめがけて飛んでくるので、生き物だという認識がなかったのかもしれません。確かに、一定の距離を保ってふらふらと左右に飛び、こんなもん今まであったっけ?と観察しているようにも見えました。
キイロスズメバチは、スズメバチの中でも気が強いほうで、営巣時期は過ぎていたのにあっちへ行けと怒られたことがあります(-_-;)もちろん、理由もなく襲ってくるほど狂暴ではありませんが、ご機嫌を損ねないよう気を付けましょう(^_^)
彼女たちがいるのも自然が豊かな証拠、また機会があれば西側のルートも試してみたいと思います。
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