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Yamareco

記録ID: 2103011
全員に公開
ハイキング
中国山地東部

兵庫県宍粟市 引原ダム〜金山神社〜南山品山〜山品山〜展望公園

2019年11月10日(日) [日帰り]
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
04:21
距離
7.2km
登り
636m
下り
649m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:47
休憩
0:33
合計
4:20
距離 7.2km 登り 647m 下り 655m
8:53
0
引原ダム駐車場
8:53
8:56
6
引原ダム管理所周辺
9:02
9:08
27
ダム下流公園
9:35
9:37
9
金山神社
9:46
30
標高480m直登はじめ
10:16
10:19
32
標高565mやせ尾根休憩地点
10:51
37
標高700m急斜面終わり
11:28
11:34
16
南山品山
11:50
11:59
62
山品山
13:01
5
展望公園
13:06
2
アスファルト道合流点
13:08
13:12
1
引原ダム
13:13
引原ダム駐車場
ダム湖周辺の展望やブナやカエデの紅(黄)葉を楽しむ急登スリルコース
歩行距離7km、歩行時間3時間50分、歩行数16,300歩、消費カロリー1,990Kcal
天候 晴れ後曇り
過去天気図(気象庁) 2019年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
スタート&ゴール地点の引原ダム駐車場に自動車を停めました。6台駐車可能です。また、音水湖(おんずいこ)北西のさざなみ公園にも駐車場があります。
コース状況/
危険箇所等
 金山神社<写真10>から南山品山(みなみやましなやま)<写真22>までは登山道ではなく、標高700m辺りまでは崩れやすい急斜面に小石がゴロゴロしたり石埋まりがあったりします。ヤブコギはありませんが、滑落要注意です。下りは絶対にやめましょう。上りもおすすめしません。
 引原(ひきはら)ダム駐車場から金山神社<写真10>まではアスファルトやコンクリート道です。
 南山品山<写真22>から山品山(やましなやま)<写真26>を経て展望公園<写真27>までは、地籍調査や植林の手入れなどで定期的に人が歩いているようで、ピンクテープや標柱があり、多少急ですが下りも大丈夫です。
 ブナ科の黄葉は標高800m辺りから見られ、900m以上で見頃でした。カエデの仲間の紅葉は標高500m辺りからで、900m以上で見頃です。

 金山神社<写真10>から南山品山(みなみやましなやま)<写真22>までは、登山道ではありません。記録が見つからなかったので、歩けそうになければもう1本東の尾根を登るつもりでした。
 金山神社<写真10>の拝殿の背後は植林帯で、少し上にピンクテープが見えました。期待して急斜面に取り付くと、とたんに足元が崩れてきました。植林帯によくある掘り返したようなふかふか土で、多少湿った方がかたまりそうです。幸い、幅30cm程の踏み跡があったので、これを忠実に辿りました。小石もゴロゴロしており、踏み跡から少しでも逸れると確実に足元が崩れます。
 そのうちに東に巻きはじめ、上る気配がないので、標高480m辺りから直登を開始しました。植林帯はすぐに終わり、天然林になりました。ヤブコギはないのですが、木を掴まないとずるずると落ちていくので、自ずとルートが定まります(-_-;)標高700mまでは小石がゴロゴロし、たまに岩場がある急斜面が続きました。連れが標高520m辺り(青空にコハウチワカエデ?<写真14>撮影地点辺り)で2m程滑り落ちましたが、小石や岩場がなく、比較的緩やかな所だったので何事もなくすみました。
 標高700mを過ぎると、木を掴まなくても歩けるようになり、南山品山(みなみやましなやま)<写真22>まで安心でした。

 南山品山(みなみやましなやま)<写真22>から山品山(やましなやま)<写真26>を経て展望公園<写真27>までは、地籍調査や植林の手入れなどで定期的に人が歩いているようで、ピンクテープや標柱があり、多少急ですが下りも大丈夫です。
 山品山<写真26>からしばらくは、南の植林帯と北の天然林の境目辺りを歩きました。ピンクテープ、赤や青の標柱があり、迷うことはありません。標高700m辺りまでは、たまにカエデの紅葉を見ながら下りました。
 標高700mから630mにかけて杉林の急斜面が続きましたが、ズルズル滑りながらでもゆっくり下れるので、下りが苦手な連れも大丈夫でした。
 標高500mからは、岩埋まりのやせ尾根で、木を掴みながら慎重に下りました。すぐにロープ場となり、足元はザラザラしたとても滑りやすい土に変わりましたが安全に下りられました。北西に延びる地形図の実線の道は展望公園の遊歩道で、引原(ひきはら)ダム建設関係の展示物や遺構が見られるようですが、コンクリート階段を下りて音水湖畔のアスファルト道に出ました。
その他周辺情報 音水湖から国道29号線を南下すると、道の駅はが<写真02>があります。お食事処「楓の里」では、笹うどんや、宍粟牛肉入りのラーメンなどが食べられます。木曜定休です。
01船越公民館前
  ヒマワリ&コスモス
途中、佐用町の船越公民館前でヒマワリとコスモスの珍しいコラボが見られました。動画も撮りました。
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01船越公民館前
  ヒマワリ&コスモス
途中、佐用町の船越公民館前でヒマワリとコスモスの珍しいコラボが見られました。動画も撮りました。
02道の駅はが
近畿道の駅第1号だそうです。ここで資料を入手しました。宍粟50名山のスタンプ帳もありました。
02道の駅はが
近畿道の駅第1号だそうです。ここで資料を入手しました。宍粟50名山のスタンプ帳もありました。
03モミジ越しに引原ダムの
  ハウエルバンガーバルブ
ここを出発点にしました。駐車場はちょうどモミジに隠れて見えません。黄緑色の物体は、以前使われていたダムの放水用のハウエルバンガーバルブです。
03モミジ越しに引原ダムの
  ハウエルバンガーバルブ
ここを出発点にしました。駐車場はちょうどモミジに隠れて見えません。黄緑色の物体は、以前使われていたダムの放水用のハウエルバンガーバルブです。
04音水湖散策マップ
国内でも珍しい1000m級の常設カヌーコースがあります。湖畔は春には桜、秋には紅葉で彩られ散策するのに絶好のスポットです。
04音水湖散策マップ
国内でも珍しい1000m級の常設カヌーコースがあります。湖畔は春には桜、秋には紅葉で彩られ散策するのに絶好のスポットです。
05引原ダム管理所前より
     引原ダム&音水湖
5月から11月にかけて月に一度、音水湖の水を放流します。今年は先週の11月2日(土)12:00〜12:10が最後でした。
05引原ダム管理所前より
     引原ダム&音水湖
5月から11月にかけて月に一度、音水湖の水を放流します。今年は先週の11月2日(土)12:00〜12:10が最後でした。
06ダム下流公園より引原ダム
コンクリート道を下りると東屋がある公園です。もう少し下に下りてダムを見上げてみました。堤高66.0m、堤頂長184.4mの重力式コンクリートダムです。
06ダム下流公園より引原ダム
コンクリート道を下りると東屋がある公園です。もう少し下に下りてダムを見上げてみました。堤高66.0m、堤頂長184.4mの重力式コンクリートダムです。
07標高727.5m峰
ダム下流公園の西に延びているアスファルト道から西方面に標高727.5m峰<点名:音水>が見えました。紅葉始まりです。
07標高727.5m峰
ダム下流公園の西に延びているアスファルト道から西方面に標高727.5m峰<点名:音水>が見えました。紅葉始まりです。
08標高680m峰
標高727.5m峰<点名:音水>の東南東尾根です。紅葉がパッチワークのようです。
1
08標高680m峰
標高727.5m峰<点名:音水>の東南東尾根です。紅葉がパッチワークのようです。
09真っ赤なモミジ
音水川沿いのモミジです。朝日が当たるので色づきが早く、木全体の5割程度でした。
09真っ赤なモミジ
音水川沿いのモミジです。朝日が当たるので色づきが早く、木全体の5割程度でした。
10金山神社鳥居&拝殿
ご祭神は金山彦命(かなやまひこのみこと)です。かつては周辺の鉄山を巡回していましたが、慶応4年(1868)にここに鎮座することになり現在に至っています。この神社を登山口としました。
1
10金山神社鳥居&拝殿
ご祭神は金山彦命(かなやまひこのみこと)です。かつては周辺の鉄山を巡回していましたが、慶応4年(1868)にここに鎮座することになり現在に至っています。この神社を登山口としました。
11南山品山南尾根大岩
ロッククライマーならこの岩を登れますが、安全を期して右を巻きました。
11南山品山南尾根大岩
ロッククライマーならこの岩を登れますが、安全を期して右を巻きました。
12コハウチワカエデ?
長い葉柄など全体の雰囲気から判断しました。葉の形が天狗の持つハウチワに似ていますが、少し小さいです。
1
12コハウチワカエデ?
長い葉柄など全体の雰囲気から判断しました。葉の形が天狗の持つハウチワに似ていますが、少し小さいです。
13日に照らされる
   コハウチワカエデ?
<写真12>と同じ木をズームしてみました。下から透かして見るととても鮮やかでした。別の木の黄緑色もいい色合いです。動画も撮りました。
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13日に照らされる
   コハウチワカエデ?
<写真12>と同じ木をズームしてみました。下から透かして見るととても鮮やかでした。別の木の黄緑色もいい色合いです。動画も撮りました。
14青空にコハウチワカエデ?
緑の山、白い雲、青い空、そして紅葉のコラボに癒されます。この辺りで連れが2m程滑り落ちました。なんともなくてよかったです(^_^)
14青空にコハウチワカエデ?
緑の山、白い雲、青い空、そして紅葉のコラボに癒されます。この辺りで連れが2m程滑り落ちました。なんともなくてよかったです(^_^)
15カイガラタケ?
薬用になるので毒ではありませんが、硬いので食用にはなりません。
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15カイガラタケ?
薬用になるので毒ではありませんが、硬いので食用にはなりません。
16コハウチワカエデ?越しに
      標高727.5m峰
振り返ると、標高727.5m峰「点名:音水」<写真07>が見えました。
16コハウチワカエデ?越しに
      標高727.5m峰
振り返ると、標高727.5m峰「点名:音水」<写真07>が見えました。
17コハウチワカエデ?
       色づき途中
コハウチワカエデの七変化⁉微妙な色合いがなかなかよかったです。動画も撮りました。
17コハウチワカエデ?
       色づき途中
コハウチワカエデの七変化⁉微妙な色合いがなかなかよかったです。動画も撮りました。
18岩場はじめ
岩を登るか、巻くかは個々の判断に委ねられます。最初、左を巻きましたが、途中から岩の上を歩きました。
18岩場はじめ
岩を登るか、巻くかは個々の判断に委ねられます。最初、左を巻きましたが、途中から岩の上を歩きました。
19ヤマドリ♂
地上を歩いて採餌します。近づいてもすぐには逃げず、抜き足差し足で歩き、突然、飛び立っていきました。動画も撮りました。
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19ヤマドリ♂
地上を歩いて採餌します。近づいてもすぐには逃げず、抜き足差し足で歩き、突然、飛び立っていきました。動画も撮りました。
20ブナ科&
   コハウチワカエデ?
標高800m前後からブナ科の黄葉も見られるようになりました。標高900m辺りでは動画を撮りました。
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20ブナ科&
   コハウチワカエデ?
標高800m前後からブナ科の黄葉も見られるようになりました。標高900m辺りでは動画を撮りました。
21キイロスズメバチ
      共食い未遂
キイロスズメバチは空中を飛翔している昆虫を頻繁に狩りますが、共食いシーンは初めて見ました。動画には映っていませんが、幸い、未遂に終わりました。詳細は感想にて。
21キイロスズメバチ
      共食い未遂
キイロスズメバチは空中を飛翔している昆虫を頻繁に狩りますが、共食いシーンは初めて見ました。動画には映っていませんが、幸い、未遂に終わりました。詳細は感想にて。
22南山品山頂上
少し手前から歩きながら周辺の紅(黄)葉を動画に撮りました。標高930mで地形図上は無名峰です。山名のプレートがありました。展望は効きませんが、周辺の木々が色づいてきれいでした。
22南山品山頂上
少し手前から歩きながら周辺の紅(黄)葉を動画に撮りました。標高930mで地形図上は無名峰です。山名のプレートがありました。展望は効きませんが、周辺の木々が色づいてきれいでした。
23ブナ科黄葉&
    カエデの仲間紅葉
南山品山<写真22>から山品山<写真26>までの稜線はたくさんのブナ科およびカエデの仲間の紅(黄)葉が見られました。動画も撮りました。
23ブナ科黄葉&
    カエデの仲間紅葉
南山品山<写真22>から山品山<写真26>までの稜線はたくさんのブナ科およびカエデの仲間の紅(黄)葉が見られました。動画も撮りました。
24ナラタケモドキ?
この密集状態は衝撃でした(>_<)食べられますが、似た毒キノコがあるので見るだけ(^_^)この枯れ木に大量のキノコが生えていたので動画も撮ってみました。
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24ナラタケモドキ?
この密集状態は衝撃でした(>_<)食べられますが、似た毒キノコがあるので見るだけ(^_^)この枯れ木に大量のキノコが生えていたので動画も撮ってみました。
25ナラタケ?
ナラタケは美味しいといわれていますが、見るだけにしました。よく似た毒キノコがあるので、あたらないよう注意しましょう。「食らわぬキノコにあたりなし」(^_^)
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25ナラタケ?
ナラタケは美味しいといわれていますが、見るだけにしました。よく似た毒キノコがあるので、あたらないよう注意しましょう。「食らわぬキノコにあたりなし」(^_^)
26山品山頂上三角点「山品」
標高945.8mの三角点<点名:山品>が設置されています。展望は効きませんが開けており、頂上でくつろげます。動画を撮り、行動食をとりました。
26山品山頂上三角点「山品」
標高945.8mの三角点<点名:山品>が設置されています。展望は効きませんが開けており、頂上でくつろげます。動画を撮り、行動食をとりました。
27展望公園階段より
  音水湖越しに三久安山
たまにカエデの仲間の紅葉を見ながら、展望公園まで下りてきました。公園よりもコンクリート階段からのほうが眺めがいいです。北東方面には、天然ブナ林が魅力の三久安山(さんきゅうあんさん)が左奥に見えました。もう少し下りて動画を撮りました。
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27展望公園階段より
  音水湖越しに三久安山
たまにカエデの仲間の紅葉を見ながら、展望公園まで下りてきました。公園よりもコンクリート階段からのほうが眺めがいいです。北東方面には、天然ブナ林が魅力の三久安山(さんきゅうあんさん)が左奥に見えました。もう少し下りて動画を撮りました。
28音水湖畔より
  モミジ越しに三久安山
アスファルト道に下りると、モミジ越しに三久安山(さんきゅうあんさん)が見えます。湖畔の紅葉は11月下旬が見頃のようです。
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28音水湖畔より
  モミジ越しに三久安山
アスファルト道に下りると、モミジ越しに三久安山(さんきゅうあんさん)が見えます。湖畔の紅葉は11月下旬が見頃のようです。
29引原ダムよりダム下流公園
引原ダムの上からは、往路で歩いたダム下流公園(<写真06>撮影地点)が見下ろせました。
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29引原ダムよりダム下流公園
引原ダムの上からは、往路で歩いたダム下流公園(<写真06>撮影地点)が見下ろせました。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下(厚手) 防寒具 軍手 雨具 日よけ帽子とフード 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 サブザック ザックカバー 地形図 コンパス マップケース 筆記用具 携帯 時計(防水) タオル カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(山使用可能) eTrex30(GPSナビゲーター)

感想

 兵庫県宍粟(しそう)市には紅葉スポットがたくさんあります。この日は音水(おんずい)湖の南西にある山品山(やましなやま)を訪問することにしました。特に西側にはブナ林が広がり、麓の音水渓谷とともに黄葉や紅葉が楽しめます。しかし、急登ゆえに登山コースに難ありとして宍粟50名山ガイドクラブ選定の宍粟50名山には入りませんでした。
 目的地に向かう途中、佐用町船越の公民館近くでヒマワリとコスモスが同じ休耕田で咲いているのを見ました。11月中旬のこの二つの花のコラボは初めてです。おかげで想定外の寄り道となりました。

 出発点としたのは音水湖の南端にある引原(ひきはら)ダムです。ダム付近にはキバシリやハギマシコといった珍しい野鳥がいるとの理由で、昭和40年に鳥獣保護区特別保護地区に指定されました。
 ダムを出発し、ダム下流公園からしばらくは引原川沿いを下り、音水川と合流する所で、今度は音水川を上っていきました。
 程なく音水川沿いに金山(かなやま)神社の鳥居が見えました。登山道はないようですが、ここを起点にまずは山品山の南西にある南山品山(930m峰)を目指し南尾根からアプローチすることにしました。

 神社の背後からは、細い踏み跡を忠実に辿らないと足元が確実に崩れます。そのうちに東に巻きはじめ、上る気配がないので、標高480mから直登を開始しました。ヤブコギはないのですが、木を掴まないとずるずると落ちていくので、自ずとルートが定まります(-_-;)標高700mまでは小石がゴロゴロし、たまに岩場がある急斜面です。かつ、直登を強いられるので、かなり体力を消耗します。特にふくらはぎがつりそうになりました(*_*;
 連れは一度、やらかしてしまいましたが、総重量が軽かったのであまり加速せず、2m程滑って傾斜がさらにきつくなる手前で止まりました。膝から下に地面がなかったので、30cm程慎重にずり落ちた先の木の幹に足を突っ張って立ち上がれたそうです(-_-;)
 たまにあるカエデの紅葉や岩場登りを楽しみながら南山品山に近づくと、ブナの黄葉なども見られるようになりました。
 展望の効かない南山品山から北東に進み、紅葉や周囲の景観を望みながら、山品山の頂上に到達しました。上から読んでも下から読んでも“山品山”(*^^*)地形図には山名がありませんが、標高945.8mの三角点が設置されており、点名は“山品”となっています。
 期待していた紅葉&黄葉は予想よりも遅めで、標高900m以上が見頃でした。ブナは茶色から黄緑色まで幅広く、たまに赤みを帯びて見えることもあります。コハウチワカエデの色づき方は面白いです。一つの木に緑、黄色、赤と、葉一枚一枚の色が独立しているだけでなく、一枚の葉もさらに半分ずつ色づくこともあります。下から透かして見るとさらに鮮やかで、急登のきつさを忘れさせてくれました(^^♪

 山品山からは引原ダムまで延びている南東尾根を下りました。こちらは地籍調査のピンクテープや標柱があり、大半が植林帯です。標高700mから630mにかけて杉林の急斜面が続きましたが、ズルズル滑りながらでもゆっくり下れるので、下りが苦手な連れも大丈夫でした。
 最後はなぜかザラザラのとても滑りやすい土でしたが、宍粟50名山ガイドクラブの方が設置してくださったロープのおかげで無事に1時間程度で下りることができました。下りきる直前で見えた音水湖越しの三久安山(さんきゅうあんさん)も綺麗でした。

 動物のほうは全く期待していなかったのですが、長い尾羽をズルズル引きずって去っていくヤマドリのオスが見られました。
 また、キイロスズメバチの共食い未遂シーンには驚きました。営巣時期は終わり、みんなのんびり余生を過ごしていると思いきや、まさかまさかの修羅場(*_*;群れが違うと共食いすることがあるそうです。自然界の厳しさを思い知らされました。
 今回は幸い、襲われていたほうがなんとか逃げ切りました。しかし、何を思ったか、襲っていたほうが連れの脚に向かってきました。ゆっくり一歩下がると何事もなかったかのように飛び去りましたが (;^_^A追い払おうとするときは目をめがけて飛んでくるので、生き物だという認識がなかったのかもしれません。確かに、一定の距離を保ってふらふらと左右に飛び、こんなもん今まであったっけ?と観察しているようにも見えました。
 キイロスズメバチは、スズメバチの中でも気が強いほうで、営巣時期は過ぎていたのにあっちへ行けと怒られたことがあります(-_-;)もちろん、理由もなく襲ってくるほど狂暴ではありませんが、ご機嫌を損ねないよう気を付けましょう(^_^)
 彼女たちがいるのも自然が豊かな証拠、また機会があれば西側のルートも試してみたいと思います。




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