蝙蝠岳 静岡百山65歳超単独登山達成
- GPS
- 17:33
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 1,800m
- 下り
- 1,799m
コースタイム
1日目
地点 発着時刻 移動時間 休憩時間他 備考
二軒小屋ロッジ 05:46 2:11 0:00
中部電力管理棟 07:57 2:20 0:00
2,216m点 10:17 1:50 0:19
徳右衛門岳 12:26 水汲み時間は含まず
移動時間合計:6時間21分 休憩時間合計:0時間19分
コースタイム:5時間10分
2日目
地点 発着時刻 移動時間 休憩時間他 備考
徳右衛門岳 04:48 2:26 0:00
蝙蝠岳 07:14 2:00 0:22
徳右衛門岳 09:36 1:19 1:00
2,216m点 11:55 1:28 0:17
中部電力管理棟 13:40 1:30 0:12
二軒小屋ロッジ 15:22
移動時間合計:8時間43分 休憩時間合計:1時間51分
コースタイム:7時間50分
天候 | 1日目曇りがち、2日目晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
所在地 静岡県静岡市葵区 危険箇所 ガレ場での道迷いに注意 累積標高差+ 1,975m 累積標高差− 1,975m 沿面距離 18.0 |
写真
感想
畑薙の臨時駐車場から東海フォレストの始発の送迎バスに乗っても二軒ロッジ着は9時で、徳右衛門岳には午後四時頃になって仕舞いテント設営と水汲みを考えると少し無理なので前日に二軒小屋入りした。翌朝は少し早めの5時46分小屋を出る、久しぶりにテントを背負っているので荷が重いとは言っても贅沢は言わずに荷物は最小限に押さえている、従来?は二軒小屋を出て大井川の吊橋を渡りもう一度吊橋を渡って林道に戻っていたが、現在は上の吊橋が通行できず直接林道を行くのでトンネルの通過は要注意、東俣の蝙蝠岳登山口付近で大規模の工事が行われて車両の通行が多い。
登り始からいきなりの急登で林道から取り付く山は皆いきなりの急登と思うのは私だけだろうか、尾根に乗っても南アルプスらしくはなく岩の多いとは言っても周辺は木々に囲まれてこれは南アルプスらしい道だ、この辺りは結構石楠花が多く帰路に写真を撮ろうと目星を付けながら歩いていく、2度ほどアップダウンした後ひとしきり登ると突然目の前が開け中部電力の管理棟が現れる、見た目では何の設備か想像も付かないが東俣での大規模工事、林道を沢山の大型工事車両の通行、今時大規模な林道工事は無いだろうし考えつくのはリニア新幹線の工事くらいだが。
40段位の階段を4つ連続で上り後は割合淡々と登っていく1,867m点は全く気付かずに通過、中部電力管理設備を過ぎる辺りからは周囲は殆ど針葉樹林となりあまり明るくない樹林帯を行くように成った、標高差100m位登ると一旦弛み又300m位登ると明るい岳樺の林が見え平坦に近い尾根と成り2,216m点に出る(と言っても三角点を見付けた訳では無い)、この辺りが今日の尾根では一番緩やかな所それにしても登り一辺倒なあまり休憩を取らない人には辛い尾根だ、山地図には石楠花松米栂に覆われた美しいピークと書かれた所は無意識で通り過ぎようやく息を吐きながら2,509mピークを過ぎる。
これが最後の登りだろうと何度も思いながらの最後の急登、本当の急登は最後の最後だけなのだが脚の方は全部急登だと訴えている、高度計が2,550mを差す頃赤テープ数個と黄色の標識が2枚重なっている場所に出た、絶対水場だと確信近づいてみるとやはり水場だ、とすれば徳右衛門岳の頂上は指呼の間最後の最後の一踏ん張りで山頂に立つ事が出来た、へたり込むと長い休息になりそうなので先ずはテントを設営し休まずに水汲みに行く、水場の標識から東に降り分岐を左に行くガレ場には出ずなるべく林の中を下るガレの林側に水が出ているので水が見えてからガレに出る。
水は豊富に出ていたので4.5L汲んでテントに戻りウイスキーの水割りで今日1日の首尾に乾杯、1杯目を飲み終えないうちにぽつぽつと雨が降り出す、一寸遅い昼飯も食ったし明日の蝙蝠岳アタックの準備も終えた、もうやる事は飲んで寝るだけ。
2日目
朝3時頃目覚める眠れないので3時半頃には起き出した今日はあまり余裕が無いので5時には出発したい、道が昨日のレベルと同等だとありがたい、テントは張りっぱなしにしておけば今日の空模様から乾いてくれそうだ。今日のルートは2,581m点までは稜線を行き幅広い緩やかな稜線に近い部分か僅かに北東側を行くと読める、2,721m点で森林限界を抜けるたら一部這松が有りそうだが他は岩場又はガレ場だろう、と読んでレインウエアは着けずに通常の服に水食料GPS等の必要最小限の装備で蝙蝠岳の往復に出かけた。徳右衛門岳から2,581m峰迄はまあまあ予想道理の道だったがそこから先が大変だった。
地図で見るとなだらかに稜線を登っていく様に見えたが実際には稜線の可成り北東側をトラバースしながら登って行く、樹林帯と言えば樹林帯なのだが大木は少なく幼生か幼木で大木によって露が防がれないので葉にたっぷり露を湛えている、服の防水処理など物の役には立たずたちまちの内にびしょ濡れほうほうの態で2,721m峰に出て森林限界を抜け出す、抜群の展望が待っていた360渡の展望だ南アルプスは勿論中央アルプスから北アルプスそして富士山もただ私は山座の同定が苦手でよく分からない山も多い。
稜線は岩又はガレだが特別に危険な所は無く普通に歩ける、ただ這松を出来るだけ避けようとして歩く、しかしどうしても避けられない這松帯が2ヶ所ほど有り背丈と同程度又は背丈以上で露をたっぷり含んでいて又も全身濡れ鼠となる、今日は晴天で風も弱いので濡れても多少気持ちが悪いだけで全く問題無い、広く広がったガレ場を通り抜けたら最後の岩場を登る少し這松が有るが物の数ではなく蝙蝠岳山頂に立つ。蝙蝠岳からの展望は最高だ周辺に遮る山は無く写真を撮りまくる、CPLフィルターが間に合わなかったのが残念だが致し方ない。山頂には20分程滞在したが早く下らないと又昨日の様に雨になるかも知れ無い。
帰路 2,721m峰迄は基本的に往路ピークを通過した所は巻き、巻いた所はピークを通過する様に歩く依って往路と復路でルートが異なっているのはこのため、但し森林限界以下は同一ルートを歩いている、徳右衛門岳でテントとザックを回収軽い昼食を取って歩き出す。二軒小屋ロッジには3時22分に帰着、これで念願の静岡百山65歳超単独登山が完結出来た、一人静かにビールで乾杯。今回の山行きを持って計画的?山行きは止めのんびりとした山行きに方針を変更する、要は有る物は何でも利用するスタイルの‥‥ 。
コメント
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まずは、「静岡百山」完踏、おめでとうございます。
最後が蝙蝠岳だったとは!?
先週末、初蝙蝠だっただけに、sugarcoatさんのレコを
何度も読み返してしまいました。
とりあえず、ご自身の目標は達成されたのですね。
今後方針転換もまたよし、新たなチャレンジもまたよし
人生の、そして山の大先輩の記録は、誠に勝手ながら後に続く私のような若輩者にとって、
大きな目標であり、励みでもあります。
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