晩秋の上州遠征(第3弾)鬼怒沼山、黒岩山、燧ケ岳、会津駒ケ岳縦走
- GPS
- 56:00
- 距離
- 53.5km
- 登り
- 3,684m
- 下り
- 3,961m
コースタイム
- 山行
- 7:55
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 8:15
- 山行
- 9:15
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 9:55
- 山行
- 9:00
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 10:05
天候 | 10/31快晴 11/1快晴後雨 11/2快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
11/1から冬ダイヤで桧枝岐のバスは半減 |
コース状況/ 危険箇所等 |
一般登山道であり、危険箇所なし 但し鬼怒沼山から黒岩山の間は倒木のため道迷いのおそれあり |
写真
感想
今回で3回目の晩秋上州遠征である。これまでは雪に見舞われたので寒さ対策もしての出発である。恒例の夜行バス利用なので、初日は寝不足のため一番辛い。
沼田発の一番バスで終点の大清水で下車したのは2人。尾瀬の小屋も閉館しているので当然と言えば当然だが少し寂しい。ハードなスケジュールのため早々に出発。先日の台風による登山道の被害が心配だ。2勸未廼兇鯏呂襪販啼蚕点でいよいよ登山道。刈払いが行われていて快適な道である。
道は滝に突き当たる。ここで河原に降り渡渉するのだが、地図には丸木橋を渡るとなっていた。しかし落ち葉で踏跡もわかりづらいし、降りても丸木橋など見当たらない。おかしい渡渉地点が違うのかとウロウロするがここしかない。水量もあり飛び石では渡れない。滑ってドボンとなるくらいならと思い、裸足になって渡り始めた。しびれる程ではないが冷たい。そのためか渡渉中に躓き手を突いたので、袖が濡れてしまった。あ~あ、初っ端からこれか、先が思いやられる。渡ってよく見ると川の中の倒木に刻みが入れてあるのを見つけた。なんだこれが丸木橋だ。しかし台風の雨で対岸が流されたのか渡ることはできない。もう少し水量が少なければ飛び石も可能なのだが…。渡ってからがまた一苦労で、テープに導かれて左の方へ行ったのだが、ここで分からなくなった。結局はここから直登して尾根に乗るのが正解であった。尾根に乗れば迷うところはない。物見山にはコースタイムより少し早く着いた。見晴らしもないのに物見山とは?
鬼怒沼は日光白根山などが湿地の向こうに見え絶景である。鬼怒沼山は見晴らしなし。短い秋の日急がないと、今日中に黒岩山に登っておけない。しかし鬼怒沼山を過ぎてから倒木が増えだした。今回の台風で倒木がさらに増え、跨いだり潜ったりできるところはまだいいが、大きく巻かなければならないところは登山道を見失う。おまけに尾根が広く複雑で道自体も曲がりくねっている。道を見失わないないよう慎重に歩いたため時間を食った。日が傾き焦りを感じるが、迷えばさらに時間ロスになると思い焦りを抑えて確実なコース取りで歩いた。また黒岩山分岐が天張適地の確信もない。薄暗くなりかけた頃ようやく分岐に到着。幸運なことに分岐には2張ほどのTSが、ホット胸をなでおろす。しかしゆっくりはしていられない。黒岩山ピストンは50分、すぐ出発した。テープを辿り尾根を巻いて行く。相当巻いたと思ったのだが、まだ登りにならず不安になったころようやく登り。はっきりした道ではないため帰りが不安だ。尾根に上がり暫くの尾根歩き後、ようやく山頂。日も暮れガスも出て見晴らしなし、写真を撮って慌てて下山開始。心配した通り尾根から東に曲がって下るところで道迷い。ヘッデンだけでは見通し効かず、ウロウロしてもテープが確認できず全くわからん。マズイと焦ったがこっちかもと思って東に下ったら、見覚えがあるとこに出た。よかった。だがもう真っ暗なので再びの道迷いのおそれもある急ぎつつもテープを確認して下る。下りから巻道に入るところがポイントだ。そのまま下ったら遭難だ。見覚えのある曲がり角に差し掛かり道とテープを確認し巻道に入った。これで一安心、急いで分岐に向かった。とっぷりと日が暮れた頃、分岐のTSに到着。急いで天張しいつものおにぎり雑炊を食べ早々に就寝。
2日目
道迷いのおそれもあるので、辺りが明るくなり始めてから出発。しばらくはトラバース道で黒岩山の西尾根に乗ると道は尾瀬に向かって下る。しらびそと苔の道で踏跡が薄いところもあるが、確認しながら下れば問題なし。赤安山に立ち寄ったが見晴らしもない笹の中であった。山頂標識のある木が倒れていた。時々倒木もある。途中の水場は確認できず。歩き疲れた頃に送電線の原っぱに出る。ずーっと森の中だったので気持ちがいい。小淵沢田代も広く眺めがよい。ここからは木道が始まる。尾瀬沼の山小屋は閉館しており工事の方が数人いた。今山行初めて人に会った。
尾瀬沼から見る燧は凛々しい。40年前にも見ているはずなんだけど記憶にない。長英新道は緩やかだがなかなか高度が稼げない。相当歩いて2合目だが、ここから次第に急こう配になる。今まで快晴だったのに雲が出始める。最初は高曇りだったので安心していたが、8合目では頂上は見えるもののあたりが白くなり、柴安グラではガスって周りが見えなくなった。今日の天気予報で雨は予想されていなかったのに、これはヤバイ!早々に下山だ。しかし8合目から降られ涸れた沢状のところでカッパ着。湿地が近くなると木道が始まった。濡れた木道はよく滑るので要注意だが、早く下山したいのでどうしても早足になる。熊沢田代から下る地点で、木道が前に少し傾斜していた。いやな感じだなと思ったその時、ハデに滑って真後ろに転倒。幸い大きなザックなので頭をぶつけたりはしなかったものの、腰の衝撃は大きく背骨が折れたんじゃないかと思ったくらい。この後の木道はもう忍び足状態。湿原もガスって見晴らしもないので、黙々と歩き御池登山口に到着。駐車場には数台停まっていたが、売店も宿泊施設も閉館で人影なし。尾瀬ぶなの森ミュージアムの軒下をお借りして一夜の宿とした。
3日目
雨は少ないが風が強く、明日は大丈夫かなと心配だったが、夜中に起きて見てみると星が出ていて安心した。夜明け前外でエンジン音がし不思議に思っていたが、出発し駐車場を見ると結構たくさんの車が停まっていた。連休初日で快晴予報なので登山客が来てたんだと分かった。これは出遅れたか。登山口はわかりやすくすぐ見つかった。マイナールートなのであまり整備されていないのではないかと不安もあった。しかしきれいに刈払われ、さすが百名山の登山道だと感心した。大杉岳からはぬかるみが多い。霜が降り更に滑りやすそうな木道も随所に現れる。昨日の失敗に懲りビビッて恐る恐る歩いた。しばらく行くと尾根の北側の木々が、昨夜の雨が霧氷となって真っ白だ。反対の南側は笹原が多くなり、眺望がよくなった。大津岐から駒に向かう尾根は所々湿地があるものの、展望の良い尾根歩きだ。駒の大池には登山客が大勢休憩していた。確かに駒の眺めがいいとこだ。ここから中門岳まではほぼ木道である。よくこんなに木道を設置したものだと感心した。駒頂上はあまり見晴らしがよくない。頂上前後の方がよい。中門岳へは池塘を巡る木道が2劼曚匹△蠢農欧蕕靴つめである。駒だけ登って帰るのは誠に勿体ない。下りも道はしっかり整備されていた。
下山後明日以降の食料の買い出しをJAで行い、道の駅で夕食を食べ風呂に浸かった。
今回山行のメイン縦走は大きなトラブルもなく終えることができた。
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