笠ヶ岳・槍穂高・焼岳縦走
- GPS
- 51:14
- 距離
- 57.3km
- 登り
- 6,892m
- 下り
- 6,860m
コースタイム
7/25: 5:50笠ヶ岳山荘-10:35双六小屋
7/26: 3:35双六小屋-7:45槍ヶ岳8:35-10:20中岳10:35-11:45南岳山荘
7/27: 3:30南岳山荘-7:25北穂高岳-9:55穂高岳山荘10:40-13:00前穂高岳-15:20穂高岳山荘
7/28: 5:00穂高岳山荘-5:40奥穂高岳-10:50西穂高岳11:00-13:05西穂山荘
7/29: 2:40西穂山荘-6:50焼岳7:30-10:15中尾温泉登山口
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
1日目(7/24)
中尾温泉登山口に駐車して,まずは槍見温泉登山口に移動。
近頃の運動不足のためか,すでに足がパンパンのハくらいになっている。
クリヤ谷登山道は長丁場なので,とにかくゆっくり歩くことを心掛ける。
前日に雨が降ったようなので,渡渉地点の水量を心配していたが,靴を脱げば簡単に渡れる程度で一安心。
しかし,買ったばかりのデジカメを渡渉直後に落水。防水カメラにしておけばよかったと後悔しても後の祭り。
山でなければ手の打ちようもあるだろうが,ここでは水を切るくらいしか為す術がない。
登山道は次第に傾斜が増し,なかなか思ったようなペースで登れない。
途中では笠ヶ岳山荘のスタッフが登山道の草刈りをされていて,大変ありがたい。
クリヤの頭まで出てしまえば傾斜も緩み,道も歩き易くなる。
ガスで展望が無いこともあり,黙々と登りつめると笠ヶ岳に到着。
2日目(7/25)
前日が寝不足で,行程も短いので,遅い時間の出発。
双六小屋までは全体的に下り基調。
天気が良ければ槍穂稜線を望めるはずだが,残念ながら時折しか姿を表さない。
双六小屋が見えてから意外と時間が掛かったが,それでも午前中のうちに到着。
時間や余力によっては槍ヶ岳山荘まで進むことも考えてはいたが,
距離の割に疲労しているし,水を自由に使える環境も捨てがたいのでここでテントを張る。
テントを張ったら双六岳に登ろうかと思っていたが,一度テントに入ってまったりしてしまうと抜け出せない。
まだ早いかと思ったが,我慢しきれずにデジカメの電源を入れてみたところ,
時間や設定は初期化されていたものの,特に不具合なく動作している。すばらしい。
せっかくの長期山行の記録が残らないのを残念に思っていたが,これで憂鬱な気持ちが解消。
翌日からは天気も回復しそうなのでちょうどいい。
3日目(7/26)
当初は穂高岳山荘までの計画だったが,改めて地図を見ると厳しいので,南岳小屋への予定に変更する。
双六小屋から槍ヶ岳を見ることはできなかったが,樅沢岳まで登ると姿を見せる。
明け始めた空に浮かぶ北鎌尾根のシルエットが美しい。
近くに見えた槍ヶ岳は歩いてみると意外と遠いが,
西鎌尾根は見通しのよい快適な道なので,苦になるわけではない。
千丈乗越からの登りを終えると,ようやく槍ヶ岳山荘に到着。荷物をデポして早速登る。
中途半端な時間なためか槍ヶ岳への登山道は空いていて,さっくりと山頂に到着。
360度の大展望で,どこを見ても素晴らしいが,特に笠ヶ岳から雲ノ平方面が気に入る。
槍ヶ岳から下ると,いよいよ槍穂稜線を歩き始める。
展望の良い稜線をいくつかのピークを辿りながら歩いていくと,ほどなくして南岳小屋に到着。
南岳小屋は,落ち着いた雰囲気の山小屋で気に入った。
4日目(7/27)
今日の予定は,穂高岳山荘への移動と,前穂高岳へのピストン。
大キレットの核心部辺りで,久々に御来光らしい御来光。
北穂高岳のモルゲンロートはそこそこだが,期待していたほどにはちょっと届かない。
すぐに登り返せるかと思ったが,なかなか険しいアップダウンが続き,
近くに見えている北穂高岳までは結構な時間が掛かる。
北穂高岳から穂高岳山荘に至る道は難所として意識していなかったが,相変わらず険しい道が続く。
思ったより時間を要してようやく涸沢岳へ到着すると,穂高岳山荘まではあと少し。
前日の静かな南岳山荘とは違い,穂高岳山荘はかなりにぎやか。
テントの設営を済ませてから,今度は奥穂高岳経由で前穂高岳へ向かう。
奥穂高岳へ着いた辺りで,すでにガスが上がり始めている。
吊尾根は,これまで歩いてきた道に比べると穏やかで歩きやすい。
途中から上高地を見渡すことができ,逆に,上高地から見上げる穂高の山並みにいることが実感できる。
前穂高岳ではタイミングが悪く,展望はあまり優れず。
テント場のお向かいさんはラミテクト(防水透湿シート)を使った自作ビビィ。
この手の自作をする人がいるのは知っていたが,実際に見るとやはり驚く。
5日目(7/28)
夜間に雨が降ったので,明るくなってからのスタート。
岩が濡れていたら上高地経由でエスケープするつもりだったが,特に問題なさそう。
奥穂高岳を過ぎると,すぐに馬の背を下る。覚悟はしていたが,なかなかスリリング。
その後も岩場は続くものの,すぐにジャンダルムにご対面。思ってたよりもずっと小さい。
一旦巻いてから登ってみるが,残念ながら展望は皆無。
その後も気が抜けない岩場が続き,精神的に疲れる。幸い,天気は回復傾向にあるようだ。
間ノ岳からの下りのがれ場で,後方の登山者が起こしたと思われる小さな土砂崩れに遭遇。
音を聞いた段階で全力で横に逃げたので巻き込まれずに済んだが,しばらくはその場から動く気になれなかった。
西穂高岳まで来ると,精神的にもルート的にもずいぶん楽になる。
週末ということで,非常に多くの登山者が繰り出しており,特に独標から西穂山荘の間は人が途切れない。
日が照ってきて暑い遊登山道をだらだらと歩いて,無事西穂山荘に到着。
予想はしていたが,テント場はかなりの混雑。
6日目(7/29)
早い時間に下山したかったが,高密度なテント場での深夜からの行動に気が引けたのと,
夜に降った雨でテンションが上がらないのとで,中途半端な時間のスタート。幸い,すでに空は晴れている。
西穂山荘を出発すると,すぐに樹林帯に入る。
主稜線にある登山道なので,十分に整備された登山道を予想していたが,甘かったよう。
足場が泥濘な場所があるのは仕方がないとして,登山道に掛かる笹などの草木も放置されたまま。
雨露で下半身は靴の中までびしょびしょになり,気分が悪い。
焼岳小屋までたどり着くと,視界が開け,焼岳が目に入ってくる。
荒れた雰囲気の登山道をしばらく登ると,北峰と中の湯登山道への分岐を経て,すぐに北峰に到着。
ここが,今回の最後のピークになるので,ちょっと感動する。
あまり期待していなかった中尾温泉への登山道だが,
針葉樹と広葉樹が入り混じった森の雰囲気が良く,すっかり気に入る。
さすがabeyさん
物凄いルートですね・・・
6日間の山行、ホントにお疲れ様でした。
そして素晴らしい写真の数々・・・
こうした自分達じゃ到達できないところを知ることが出来るのもヤマレコの素晴らしさですね
メジャールートの槍穂稜線の入口と出口に,
前から歩きたかった笠ヶ岳と単独では登ることのなさそうな焼岳を付けてみました。
距離的にはもっと楽かと思っていましたが,意外とタフでした。
まぁ,このくらい歩いておけば,成長著しいutaoto家にちょっとのリードになるでしょうか?
これまではテント泊といっても2泊までで,6日間の山行は新しい経験でした。
終わってみればあっというまで,これはなかなかはまりそうです。
逆に,1泊のために遠出するのが億劫になりそうなのが危ないです。
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