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Yamareco

記録ID: 210964
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

笠ヶ岳・槍穂高・焼岳縦走

2012年07月24日(火) ~ 2012年07月29日(日)
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
51:14
距離
57.3km
登り
6,892m
下り
6,860m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

7/24: 5:50中尾温泉登山口-6:30槍見温泉登山口6:40-15:25笠ヶ岳-15:50笠ヶ岳山荘
7/25: 5:50笠ヶ岳山荘-10:35双六小屋
7/26: 3:35双六小屋-7:45槍ヶ岳8:35-10:20中岳10:35-11:45南岳山荘
7/27: 3:30南岳山荘-7:25北穂高岳-9:55穂高岳山荘10:40-13:00前穂高岳-15:20穂高岳山荘
7/28: 5:00穂高岳山荘-5:40奥穂高岳-10:50西穂高岳11:00-13:05西穂山荘
7/29: 2:40西穂山荘-6:50焼岳7:30-10:15中尾温泉登山口
過去天気図(気象庁) 2012年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
焼岳中尾温泉登山口駐車場(20台程度,登山ポストのみ)
1日目(7/24)
中尾温泉登山口。
2012年07月31日 22:44撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 22:44
1日目(7/24)
中尾温泉登山口。
槍見温泉というくらいなので,天気が良ければ槍ヶ岳が見えるのか。
2012年07月31日 22:44撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 22:44
槍見温泉というくらいなので,天気が良ければ槍ヶ岳が見えるのか。
槍見温泉登山口。
どちらの登山口にも立派な登山ポストがある。
2012年07月31日 22:44撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 22:44
槍見温泉登山口。
どちらの登山口にも立派な登山ポストがある。
渡渉地点。
前半は問題ない。
2012年07月31日 22:44撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 22:44
渡渉地点。
前半は問題ない。
後半は難しそう。
2012年07月31日 22:45撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 22:45
後半は難しそう。
靴を脱いで浅瀬を渡る。
渡り切ったところで,まさかのデジカメ落水。
2012年07月31日 22:45撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 22:45
靴を脱いで浅瀬を渡る。
渡り切ったところで,まさかのデジカメ落水。
2日目(7/25)
デジカメ復活。
鷲羽岳。
2012年07月31日 22:45撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 22:45
2日目(7/25)
デジカメ復活。
鷲羽岳。
イワツメクサ。
2012年07月31日 22:45撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
2
7/31 22:45
イワツメクサ。
双六小屋テント場。
とても広い。
2012年07月31日 22:45撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
1
7/31 22:45
双六小屋テント場。
とても広い。
3日目(7/26)
西鎌尾根から槍ヶ岳と北鎌尾根。
中央の星はシリウス。
2012年08月01日 06:45撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
8
8/1 6:45
3日目(7/26)
西鎌尾根から槍ヶ岳と北鎌尾根。
中央の星はシリウス。
朝焼けと槍ヶ岳。
2012年07月31日 22:47撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
9
7/31 22:47
朝焼けと槍ヶ岳。
御来光。
2012年07月31日 22:47撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
2
7/31 22:47
御来光。
ミヤマオダマキ。
何故か宇宙人を連想する。
2012年07月31日 22:48撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
2
7/31 22:48
ミヤマオダマキ。
何故か宇宙人を連想する。
西鎌尾根,最後の登り。
2012年07月31日 22:48撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 22:48
西鎌尾根,最後の登り。
緑と白が美しい。
2012年07月31日 22:48撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
2
7/31 22:48
緑と白が美しい。
槍ヶ岳山頂から笠ヶ岳,雲ノ平,西鎌尾根。
2012年08月01日 06:50撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
6
8/1 6:50
槍ヶ岳山頂から笠ヶ岳,雲ノ平,西鎌尾根。
これから歩く槍穂稜線。
2012年07月31日 22:50撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
1
7/31 22:50
これから歩く槍穂稜線。
槍ヶ岳。
2012年07月31日 22:50撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
1
7/31 22:50
槍ヶ岳。
大天井岳,常念岳,蝶ヶ岳。
2012年08月01日 06:59撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
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8/1 6:59
大天井岳,常念岳,蝶ヶ岳。
ピーカンなのにライチョウ。
2012年07月31日 22:52撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7
7/31 22:52
ピーカンなのにライチョウ。
中岳。
2012年07月31日 22:52撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
1
7/31 22:52
中岳。
中岳から,南岳,北穂高岳。
2012年07月31日 22:52撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 22:52
中岳から,南岳,北穂高岳。
中岳直下の水場。
2012年07月31日 22:52撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 22:52
中岳直下の水場。
南岳へ向かう。
2012年07月31日 22:52撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
1
7/31 22:52
南岳へ向かう。
南岳。
2012年07月31日 22:53撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 22:53
南岳。
南岳から槍ヶ岳を振り返る。
2012年07月31日 22:53撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
1
7/31 22:53
南岳から槍ヶ岳を振り返る。
南岳小屋。
2012年07月31日 22:53撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
1
7/31 22:53
南岳小屋。
テント場周辺の花。
2012年07月31日 22:53撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 22:53
テント場周辺の花。
テント場周辺の花。
2012年07月31日 22:54撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
1
7/31 22:54
テント場周辺の花。
テント場周辺の花。
2012年07月31日 22:54撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 22:54
テント場周辺の花。
テント場周辺の花。
2012年07月31日 22:55撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 22:55
テント場周辺の花。
テント場周辺の花。
2012年07月31日 22:55撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 22:55
テント場周辺の花。
常念平から。
2012年07月31日 22:55撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 22:55
常念平から。
常念平のライチョウ。
2012年07月31日 22:55撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
2
7/31 22:55
常念平のライチョウ。
4日目(7/27)
大キレットへ向けて降下中。
今日もシリウスとプロキオンに見守られて歩く。
2012年07月31日 22:56撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
1
7/31 22:56
4日目(7/27)
大キレットへ向けて降下中。
今日もシリウスとプロキオンに見守られて歩く。
いい感じになってきた。
2012年07月31日 22:56撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
1
7/31 22:56
いい感じになってきた。
御来光。
2012年07月31日 22:58撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
4
7/31 22:58
御来光。
モルゲンロートの北穂高岳。
2012年07月31日 22:59撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
6
7/31 22:59
モルゲンロートの北穂高岳。
多分,長谷川ピークの辺り。
2012年07月31日 22:59撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
3
7/31 22:59
多分,長谷川ピークの辺り。
だいぶ近づいてきた。
2012年07月31日 23:00撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
2
7/31 23:00
だいぶ近づいてきた。
北穂高岳から槍ヶ岳。
2012年07月31日 23:01撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7
7/31 23:01
北穂高岳から槍ヶ岳。
北穂高岳から前穂高岳。
2012年07月31日 23:01撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
5
7/31 23:01
北穂高岳から前穂高岳。
北穂高岳。
2012年07月31日 23:02撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 23:02
北穂高岳。
北穂高岳から北のパノラマ。
2012年08月01日 07:25撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
1
8/1 7:25
北穂高岳から北のパノラマ。
穂高岳山荘までも険しい道が続く。
2012年07月31日 23:03撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
1
7/31 23:03
穂高岳山荘までも険しい道が続く。
2012年07月31日 23:04撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
2
7/31 23:04
涸沢岳。
2012年07月31日 23:05撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
1
7/31 23:05
涸沢岳。
涸沢岳から穂高岳山荘は近い。
2012年07月31日 23:05撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
2
7/31 23:05
涸沢岳から穂高岳山荘は近い。
奥穂高岳からジャンダルム。
2012年07月31日 23:05撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
2
7/31 23:05
奥穂高岳からジャンダルム。
吊尾根から上高地方面。
2012年07月31日 23:06撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 23:06
吊尾根から上高地方面。
前穂高岳。
2012年07月31日 23:06撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 23:06
前穂高岳。
吊尾根から前穂高岳を振り返る。
2012年07月31日 23:07撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 23:07
吊尾根から前穂高岳を振り返る。
テント場は段々畑のよう。
穂高岳山荘の近くは結構急峻。
2012年07月31日 23:08撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
3
7/31 23:08
テント場は段々畑のよう。
穂高岳山荘の近くは結構急峻。
今日の部屋は極上のマウンテンビュー。
2012年07月31日 23:08撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
3
7/31 23:08
今日の部屋は極上のマウンテンビュー。
5日目(7/28)
微妙な天気。
2012年07月31日 23:08撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 23:08
5日目(7/28)
微妙な天気。
馬の背を降りて振り返る。
2012年07月31日 23:08撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
3
7/31 23:08
馬の背を降りて振り返る。
ジャンダルム。
意外と小さい。
2012年07月31日 23:08撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
3
7/31 23:08
ジャンダルム。
意外と小さい。
普通に登れそうに見えるが,×が付いているので巻く。
2012年07月31日 23:09撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 23:09
普通に登れそうに見えるが,×が付いているので巻く。
ジャンダルム。
2012年07月31日 23:09撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
4
7/31 23:09
ジャンダルム。
残念な展望。
2012年07月31日 23:09撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 23:09
残念な展望。
天狗岳。
2012年07月31日 23:09撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 23:09
天狗岳。
間ノ岳。
2012年07月31日 23:09撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
1
7/31 23:09
間ノ岳。
次第に雲が晴れてきた。
2012年07月31日 23:09撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
2
7/31 23:09
次第に雲が晴れてきた。
西穂高岳までもう一歩。
2012年07月31日 23:09撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
1
7/31 23:09
西穂高岳までもう一歩。
2012年07月31日 23:10撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
3
7/31 23:10
雪渓の手前に立っているのは長野県警の山岳遭難救助隊。
流石に俊足だった。
2012年07月31日 23:10撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
5
7/31 23:10
雪渓の手前に立っているのは長野県警の山岳遭難救助隊。
流石に俊足だった。
西穂高岳。
ここまでくれば一安心。
2012年07月31日 23:10撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
2
7/31 23:10
西穂高岳。
ここまでくれば一安心。
イワギキョウ。
2012年07月31日 23:10撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
2
7/31 23:10
イワギキョウ。
ピラミッドピーク。
2012年07月31日 23:10撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 23:10
ピラミッドピーク。
独標の上には登山者がいっぱい。
2012年07月31日 23:10撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 23:10
独標の上には登山者がいっぱい。
登山道には人がぎっしり。
2012年07月31日 23:11撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
1
7/31 23:11
登山道には人がぎっしり。
独標。
2012年07月31日 23:11撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
2
7/31 23:11
独標。
ちょっと退屈な登山道。
2012年07月31日 23:11撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 23:11
ちょっと退屈な登山道。
西穂山荘のテント場。
2012年07月31日 23:11撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 23:11
西穂山荘のテント場。
テント場脇のミニネズミ。
食べるのに夢中。
2012年07月31日 23:12撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
6
7/31 23:12
テント場脇のミニネズミ。
食べるのに夢中。
前日と打って変わって,カオスなテント場。
2012年07月31日 23:12撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
1
7/31 23:12
前日と打って変わって,カオスなテント場。
6日目(7/29)
西穂山荘から焼岳小屋へ向かう道。
もう少し整備されていると思ったのだが。
2012年07月31日 23:12撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 23:12
6日目(7/29)
西穂山荘から焼岳小屋へ向かう道。
もう少し整備されていると思ったのだが。
焼岳。
2012年07月31日 23:12撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
1
7/31 23:12
焼岳。
北峰へ向かう。
2012年07月31日 23:12撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
1
7/31 23:12
北峰へ向かう。
北峰からカルデラ。
2012年07月31日 23:13撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 23:13
北峰からカルデラ。
焼岳北峰。
2012年07月31日 23:13撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
1
7/31 23:13
焼岳北峰。
北峰と南峰の鞍部から。
2012年08月01日 07:32撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
6
8/1 7:32
北峰と南峰の鞍部から。
中尾温泉登山道。
写真写りが悪いが,とても雰囲気が良い登山道。
2012年07月31日 23:14撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 23:14
中尾温泉登山道。
写真写りが悪いが,とても雰囲気が良い登山道。
2012年07月31日 23:14撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 23:14
中尾温泉登山口。
駐車場までは,もう数百メートル歩く。
2012年07月31日 23:14撮影 by  COOLPIX P310, NIKON
7/31 23:14
中尾温泉登山口。
駐車場までは,もう数百メートル歩く。
撮影機器:

感想

1日目(7/24)
中尾温泉登山口に駐車して,まずは槍見温泉登山口に移動。
近頃の運動不足のためか,すでに足がパンパンのハくらいになっている。
クリヤ谷登山道は長丁場なので,とにかくゆっくり歩くことを心掛ける。

前日に雨が降ったようなので,渡渉地点の水量を心配していたが,靴を脱げば簡単に渡れる程度で一安心。
しかし,買ったばかりのデジカメを渡渉直後に落水。防水カメラにしておけばよかったと後悔しても後の祭り。
山でなければ手の打ちようもあるだろうが,ここでは水を切るくらいしか為す術がない。

登山道は次第に傾斜が増し,なかなか思ったようなペースで登れない。
途中では笠ヶ岳山荘のスタッフが登山道の草刈りをされていて,大変ありがたい。
クリヤの頭まで出てしまえば傾斜も緩み,道も歩き易くなる。
ガスで展望が無いこともあり,黙々と登りつめると笠ヶ岳に到着。


2日目(7/25)
前日が寝不足で,行程も短いので,遅い時間の出発。

双六小屋までは全体的に下り基調。
天気が良ければ槍穂稜線を望めるはずだが,残念ながら時折しか姿を表さない。
双六小屋が見えてから意外と時間が掛かったが,それでも午前中のうちに到着。
時間や余力によっては槍ヶ岳山荘まで進むことも考えてはいたが,
距離の割に疲労しているし,水を自由に使える環境も捨てがたいのでここでテントを張る。

テントを張ったら双六岳に登ろうかと思っていたが,一度テントに入ってまったりしてしまうと抜け出せない。
まだ早いかと思ったが,我慢しきれずにデジカメの電源を入れてみたところ,
時間や設定は初期化されていたものの,特に不具合なく動作している。すばらしい。
せっかくの長期山行の記録が残らないのを残念に思っていたが,これで憂鬱な気持ちが解消。
翌日からは天気も回復しそうなのでちょうどいい。


3日目(7/26)
当初は穂高岳山荘までの計画だったが,改めて地図を見ると厳しいので,南岳小屋への予定に変更する。

双六小屋から槍ヶ岳を見ることはできなかったが,樅沢岳まで登ると姿を見せる。
明け始めた空に浮かぶ北鎌尾根のシルエットが美しい。
近くに見えた槍ヶ岳は歩いてみると意外と遠いが,
西鎌尾根は見通しのよい快適な道なので,苦になるわけではない。
千丈乗越からの登りを終えると,ようやく槍ヶ岳山荘に到着。荷物をデポして早速登る。
中途半端な時間なためか槍ヶ岳への登山道は空いていて,さっくりと山頂に到着。
360度の大展望で,どこを見ても素晴らしいが,特に笠ヶ岳から雲ノ平方面が気に入る。

槍ヶ岳から下ると,いよいよ槍穂稜線を歩き始める。
展望の良い稜線をいくつかのピークを辿りながら歩いていくと,ほどなくして南岳小屋に到着。
南岳小屋は,落ち着いた雰囲気の山小屋で気に入った。


4日目(7/27)
今日の予定は,穂高岳山荘への移動と,前穂高岳へのピストン。

大キレットの核心部辺りで,久々に御来光らしい御来光。
北穂高岳のモルゲンロートはそこそこだが,期待していたほどにはちょっと届かない。
すぐに登り返せるかと思ったが,なかなか険しいアップダウンが続き,
近くに見えている北穂高岳までは結構な時間が掛かる。

北穂高岳から穂高岳山荘に至る道は難所として意識していなかったが,相変わらず険しい道が続く。
思ったより時間を要してようやく涸沢岳へ到着すると,穂高岳山荘まではあと少し。
前日の静かな南岳山荘とは違い,穂高岳山荘はかなりにぎやか。

テントの設営を済ませてから,今度は奥穂高岳経由で前穂高岳へ向かう。
奥穂高岳へ着いた辺りで,すでにガスが上がり始めている。
吊尾根は,これまで歩いてきた道に比べると穏やかで歩きやすい。
途中から上高地を見渡すことができ,逆に,上高地から見上げる穂高の山並みにいることが実感できる。
前穂高岳ではタイミングが悪く,展望はあまり優れず。

テント場のお向かいさんはラミテクト(防水透湿シート)を使った自作ビビィ。
この手の自作をする人がいるのは知っていたが,実際に見るとやはり驚く。


5日目(7/28)
夜間に雨が降ったので,明るくなってからのスタート。
岩が濡れていたら上高地経由でエスケープするつもりだったが,特に問題なさそう。
奥穂高岳を過ぎると,すぐに馬の背を下る。覚悟はしていたが,なかなかスリリング。
その後も岩場は続くものの,すぐにジャンダルムにご対面。思ってたよりもずっと小さい。
一旦巻いてから登ってみるが,残念ながら展望は皆無。

その後も気が抜けない岩場が続き,精神的に疲れる。幸い,天気は回復傾向にあるようだ。

間ノ岳からの下りのがれ場で,後方の登山者が起こしたと思われる小さな土砂崩れに遭遇。
音を聞いた段階で全力で横に逃げたので巻き込まれずに済んだが,しばらくはその場から動く気になれなかった。

西穂高岳まで来ると,精神的にもルート的にもずいぶん楽になる。
週末ということで,非常に多くの登山者が繰り出しており,特に独標から西穂山荘の間は人が途切れない。
日が照ってきて暑い遊登山道をだらだらと歩いて,無事西穂山荘に到着。
予想はしていたが,テント場はかなりの混雑。


6日目(7/29)
早い時間に下山したかったが,高密度なテント場での深夜からの行動に気が引けたのと,
夜に降った雨でテンションが上がらないのとで,中途半端な時間のスタート。幸い,すでに空は晴れている。

西穂山荘を出発すると,すぐに樹林帯に入る。
主稜線にある登山道なので,十分に整備された登山道を予想していたが,甘かったよう。
足場が泥濘な場所があるのは仕方がないとして,登山道に掛かる笹などの草木も放置されたまま。
雨露で下半身は靴の中までびしょびしょになり,気分が悪い。

焼岳小屋までたどり着くと,視界が開け,焼岳が目に入ってくる。
荒れた雰囲気の登山道をしばらく登ると,北峰と中の湯登山道への分岐を経て,すぐに北峰に到着。
ここが,今回の最後のピークになるので,ちょっと感動する。

あまり期待していなかった中尾温泉への登山道だが,
針葉樹と広葉樹が入り混じった森の雰囲気が良く,すっかり気に入る。

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コメント

すごっ・・・
さすがabeyさん

物凄いルートですね・・・

6日間の山行、ホントにお疲れ様でした。
そして素晴らしい写真の数々・・・

こうした自分達じゃ到達できないところを知ることが出来るのもヤマレコの素晴らしさですね
2012/8/18 21:06
utaotoさん,おはようございます
メジャールートの槍穂稜線の入口と出口に,
前から歩きたかった笠ヶ岳と単独では登ることのなさそうな焼岳を付けてみました。
距離的にはもっと楽かと思っていましたが,意外とタフでした。
まぁ,このくらい歩いておけば,成長著しいutaoto家にちょっとのリードになるでしょうか?

これまではテント泊といっても2泊までで,6日間の山行は新しい経験でした。
終わってみればあっというまで,これはなかなかはまりそうです。
逆に,1泊のために遠出するのが億劫になりそうなのが危ないです。
2012/8/20 7:27
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この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [4日]
新穂高を起点に奥飛騨を一回り
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5

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