ジャンダルム飛騨尾根
- GPS
- 10:47
- 距離
- 3.7km
- 登り
- 471m
- 下り
- 1,268m
コースタイム
天候 | 9/22(土)午前中雨、午後から晴れ、西風強い 9/23(日)快晴、西風強い 9/24(月)晴れ 行動中の気温 12〜20℃くらいで適温 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
共同装備 |
ダブルロープ8.6(8.3)mm x 50m 2本
キャメロット 0.3~2
ナッツ
|
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備考 | 雪渓がもうないのでアイゼンやピッケルは持参せず 45L ザック 重量約12Kg(うち水1L) |
感想
ジャンダルム飛騨尾根を登攀しました。
初日は岳沢から畳岩スラブを登る予定でしたが、悪天のため断念。
一般登山道で天狗のコル〜ジャンダルム〜奥穂高岳としました。
2日目は好天のもと、飛騨尾根登攀です。
奥穂からジャンダルムをトラバース、その先のコルからルンゼ(αルンゼ)を下ります。
ルンゼから右岸のハイマツとガレ場を斜上して支尾根のとりつきへ。
1ピッチで飛騨尾根に出、そこから尾根上を7ピッチの登攀。
最後はコンテでジャンダルムの一般登山道近くへ出て登攀終了しました。
残置支点は少ないので、ほぼピナクルでプロテクションをとりました。
カムもあれば便利です。
その後、天狗のコルから岳沢に下り、3日目に上高地に下山しました。
◆詳細:飛騨尾根の登攀について
<とりつきまで>
・ジャンダルムの西側基部、コブ尾根の頭との間のルンゼを北西側へ下る。(αルンゼ)
・ガレ場で足場が悪いので、前後に他パーティーがいるときは落石注意。ジャンダルムの登山者からの落石もあり。
・小滝を4つくらい通過したあとに右岸の支尾根にのる(コルから1時間ていど)と、T3のとりつきあたりに出る。
・小滝は人によってクライムダウンか懸垂かわかれる。2個めの小滝だけ(残置スリングあり、)懸垂下降した。足場が悪いので懸垂下降でめいっぱいおりたほうが楽ではある。
・右岸にのぼれそうな緩い斜面(支尾根の裾)が見えたら、左上する。小さい石とハイマツの混ざったような斜面。
ハイマツ帯を通過、支尾根の岩稜に出る。ここで登攀装備。
<飛騨尾根ルート 8P>
・とりつき場所によるが、今回は1Pで主稜(T3あたり)に至る。その後はずっと稜線上を、適当にピッチを切って登攀する。
・ロープの長さ、屈曲、ビレイできそうな場所とのかねあいで切り、全8Pとなった。他記録はさまざま。
・残置支点はさびたハーケンがところどころにしかない。基本岩角で中間支点をとる。あるいはカムで。
・T2の下は明確にきりたったクラックがある平面。 とはいえここは特に難しくない。ジャミングも不要。
カムはクラックにキャメロット#2を使用。(Webの他記録では#1というのもあり)我々はここが4Pめ。
・後半、ジャンダルムが近くなるころ、尾根にギャップ (1m程度?) がある。
ギャップをまたぐのではなくいったんギャップの下におりれば問題なく次に行ける。側面には降りられない。
・ジャンダルム頂上への登山者が近くに見えるあたりで、ロープをしまう。あとは登山道まで歩く。(1P分くらい)
スタカットを終了する位置はパーティーによりさまざま。
(他記録では、ジャンの頂上までつきあげたものもあるようだが、普通にいけば途中の登山道に出る、と思う)
<支点、装備の注意点>
・50mダブルロープ2本
・使用したカム キャメロット #0.4, #0.5, #0.75, #2 各1本。 ナッツ使わず。
・120cmスリング 6本〜程度 多めにあったほうがよい。
・尾根上をいくのでロープ1本でもあまり曲がりは変わらないかもしれないが、2本でもかなり流れが悪くなった。
・中間支点はほぼピナクルでとる。場所はかなり自由度がある。
よって長めのスリングは多く必要。スリング+カラビナセットを多く持っていくこと。できるだけ流れがよくなるように設定。スリングも伸ばす。
・残置支点が少ないので、クイックドローはほとんど使わない。3本くらいあればよい。
・カムは使わなくてもどうにかなる。(自己判断で)
・とはいえ、T2下のクラックではカムでまず支点をとりたい。#2使用
・良いピナクルがないところでは、小さめのカムで支点を取った。
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