参った!「仏滅登山」北岳(縦走のはずが・・・)
- GPS
- 13:08
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 2,545m
- 下り
- 2,502m
コースタイム
5:15 準備完了!!駐車場でバス待ちの列に並びました。(丸山林道入口)
5:40奈良田駐車場(丸山林道入口)→56min→6:36広河原バス停7:14→20min→7:34白根御池小屋分岐7:34→131min(一部戻って、再び戻っています)→9:45白根御池小屋9:50→25min→10:15大樺沢二俣(道迷いにより御池経由で二俣へ)10:45→86min→12:11八本歯のコル12:16→30min→12:46トラバース道分岐12:50→40min→13:30北岳山荘(泊)
2日目
5:50朝食→6:22北岳山荘→40min→7:02中白根山7:07→19min→7:26北岳山荘(出発準備)7:46
→36min→8:22トラバース道分岐(ザックを置く)8:25→7min→8:32八本歯のコル8:32→15min→8:47トラバース道分岐8:50(水分補給&ザックを担ぐ)→18min→9:08吊尾根分岐点9:10→20min→9:30北岳山頂9:42→28min→10:10肩ノ小屋10:16→4min→10:20両俣小屋分岐10:20→15min→10:35小太郎尾根分岐10:35→38min→11:13白根御池小屋11:27→62min→12:29白根御池小屋分岐12:29→18min→12:47広河原ビジターセンター
標準タイム 1日目:6時間45分 実際タイム1日目:6時間28分 95.8%
2日目:7時間40分 2日目:5時間20分 69.5%
総計:14時間25分 総計:11時間48分 81.8%
※1日目白根御池分岐〜白根御池小屋までの間に、いったん下りてまた登っています。この時間(おそらく30分程度)は標準時間に考慮していません。
天候 | 8月4日 晴れのち曇り(霧) 8月5日 晴れ(お昼に広河原へ下りた時には、北岳には大きな雲が) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道の状況 初めての南アルプスだったため、少し厳しいかもしれませんが、北アルプスより歩きにくい箇所が多くあった気がします。 誘導標識も腐食し、見えないものも多くイマイチなものが多かったです。 特に、白根御池小屋分岐のあとに地図上は分岐がないためこの分岐を過ぎれば一本道と思っておりました。しかし気がつけば、白根御池への誘導標識がこの分岐の24分後に突如として現われました。この部分、さすがに参りました。(この関係で、計画がガタガタ。結局縦走はあきらめ、北岳のみに変更しました) 登山ポストの有無 登山計画書はビジターセンターの2階に記入する場所と受け付ける場所があってとてもよかったです。自分もそこで出して出かけました。 下山後の温泉 湯島の湯 大人1人500円でした。木曜日定休だそうです。 |
写真
感想
毎年、2度ずつ計画されている職場の方との登山。
今年の1回目は八ヶ岳をやり、2回目はこの北岳縦走ということで同行された方も非常に楽しみにされていました。それが、僕の準備不足の部分もあり、散々たる結果になってしまいました。正直、記録は残さないようにしようとも思いましたが、反省の意味を込めて、今回の記録を残しておきます。
あくまでも、そういった記録のため、参考にならないかもしれません。その点ご勘弁ください。
さて、駐車場へは、同行していただいた方の車で行きました。奈良田の駐車場がいっぱいだったため、その奥の丸山林道入口前にある駐車場へ車を止めました。バスに乗り、広河原へ。広河原では、トイレ、給水、朝食、登山計画書の提出などを行って、出発しました。
「※」の間は、ご興味のおありの方のみお読みください。失敗談に過ぎません※※※※※
北岳登山口入口にある吊り橋を渡って、途中きれいな水の沢などを通ったりしながら、まず、白根御池の分岐へ向かいます。分岐点の道標は、3方向を示していて比較的わかりの良いものでした。この分岐を大樺沢二俣方向へ進みました。その分岐から少し進んだところで、今回のキーとなる小事件が起きます。後ろの方が、親切にストックが落ちかけていますよ」と自分に知らせてくださいました。このため、僕は、そこに止まりザックを見ると確かにストックが落ちかけていました。同行者の方は、先に行ってるぞ〜と先に進まれました。ザックを下し、バンドを締めてストックを元の状態にするのと一緒に、少し給水もしてここでしてから、同行者の方を追いかけたのですが、一向に追いつけないんです。それでも自分が遅いからかなとか、多少バテてるしななどと思いながら、とにかく追いつこうと、頑張って登るんですが、一向に。そのうちに、一本の道標が出てきました。白根御池の道標です。これが出てきたときには、さすがにびっくりしました。さっき分岐点過ぎて大樺沢の方向へ進んだじゃん!!と思いましたが、道を間違えたと思い、今登ってきた道を戻ります。そこで、何人かのハイカーの方にお会いし、現在位置、この道がどの道かなどの情報を確認しながら下りて行きました。しかし、途中でもう一人大樺沢コースと思って登ってきている方がいらっしゃいました。その方に、このコースは違う旨をお伝えした時に、一つ僕の頭の中によぎるものがありました。それは、確かに、写真で見ると分岐点は大樺沢方向へ進んだ。ということは、同行者の方は、この間違えて登ってきた人同様、僕同様、間違えてこの道に入り込んだんじゃないかということでした。「誘導標識を一緒に進んできたんだから会わないわけもないし〜」などという感覚からもう一度今来た道を戻ることにしました。急登なのでとても大変な中、今下った道をもう一度登り出しました。そして、とうとう、御池小屋までついてしまいました。正直、こんなこと今まで一度もなかったので、どうしたら良いかわからず、山小屋の方に相談しました。そしたら、とにかく大樺沢二俣まで行って、そこで、探す&待ちをしてみて、そのあとの行程を続けていればどこかで会えると思いますよ〜とアドバイスをいただき、そのようにしてみました。大樺沢二俣で探しましたが、いない。30分ほど待ってみましたが、来ない。正直、僕の来たコースの方が時間がかかるコースな上、御池から二俣までの分も加算されているので、僕よりあとに来ることはないと思い、その後計画通り進んでみることにしました。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
コースは左俣コースを進みます。最初雪渓で、とても涼しく心地の良い中を歩くことができました。ストックを使って雪渓を登る程度で、アイゼン等は使わずにすみました。雪渓を登りながら、振り返ると雄大な山々を見ることができました。雪渓が終わると、浮石地盤のところを歩きます。落石をさせないように慎重に歩きました。かなり浮いていて、ズルッと行きかけたことがとても多かったです。これが終わると今度ははしごの連続。急なはしごがいくつも続いていました。ただでさえ今日は気力も体力も使われている状況でのはしご。きっつ〜!!と思いながらもなんとか登りました。はしごを登りきると八本歯のコル。ここでも探しましたが見つからず。少し、給水&息を整えてトラバース道分岐を目指します。最初はザレ場状態のところを登りそのあとは大きな石をしるしのある通りに進みました。はぁ〜、はぁ〜ぜいぜい状態で何とか登り切りました。
トラバース道分岐でも探しましたが、いませんでした。
このころから、霧が出始めていて、北岳も霧の中といった状態でした。
登る方も何人かいましたが、ここまでで十分とおっしゃって北岳山荘へ向かわれる方もたくさんいらっしゃいました。
さて、自分はどうするか。このまま登っても景色はない。ならば、このまま北岳山荘につけば、計画通りのスケジュールで、北岳山荘で待つことができる。
ということで、北岳山荘へと向かいました。
北岳山荘への道は、トラバース道分岐の道標に「滑落注意」と書いてあることもあって、なかなか注意の要りそうな、道になっていました。細いし、斜面は急ですしといった状態です。霧も出ていましたので、注意を払いながら先に進みました。橋などもありましたが、大丈夫?これ?みたいな状態で、ちょいと心配になりながら、慎重に渡りました。また、ここから先、道は稜線ルートと、稜線でないルートに分かれていました。今回、風も強かったため、稜線ルートはやめて稜線でないルートで、北岳山荘に向かいました。そして14時前くらいに無事に北岳山荘へ着くことができました。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
ここで、北岳山荘の方に状況をお話し、待ってみることにしました。
電話も同行者の方の電話がソフトバンクのためつながりません。
ときどき、自分の位置は留守電やメールへ入れてみたのですが、一向に足取りはつかめませんでした。16:00いよいよ、ヤバいと思い、周辺の山小屋へ連絡を取ってみますが、どこにも受付した形跡がない。
そんな中、ようやく電話がつながりました。
聞けば、僕が足をくじいたか何かをしたために山を下りたと思って探していたとのこと。
結局僕の居場所がつかめず、ご自分の携帯電話のつながる所(奈良田の下だったそうです)まで行ってようやく僕の居所が分かったとのことでした。
(2度3度、大樺沢二俣まで往復してくださったそうです)
正直、ホッとしました。無事でよかったと。僕より、山への経験は豊富な方ですので、万一のことはないとは思いましたが、それでも心配はします。
いずれにしても、同行者の方は、時間が時間なのでこのままいったん帰り、僕を明日の15:00に奈良田へ迎えに来て下さるということになり、14:00の奈良田行きのバスに乗るように指示されました。
この間、北岳山荘の皆さんには、他の電話番号を調べてくださったり、励ましの言葉をいただいたり、寒いので中で待つようにと色々とお世話になりました。ホント、助かりました。ありがとうございました。
とっても動揺していたんでしょうね。気がついたらオークリーのサングラス(買って2カ月)をしていませんでした。おそらく、八本歯〜トラバース道分岐の間で、落としたんだと思います。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
同行者の状況が分かりましたので、北岳山荘に受付をして泊めていただくことにしました。正直、初めて1人で泊まりました。どうなるかな〜と心配しましたが、寝床周辺の方々が、とても気さくな方たちが集まっていて、楽しく山小屋で過ごすことができました。
夕食を食べて、気がついてみると時刻は3:00。疲れていたせいかいつの間にかに寝てしまっていたようです。もう少し、ゆっくりしようと、そのまま寝ていました。
4:30。そろそろ、日の出の撮影をと思い、床を出ました。外には、とても美しい景色が広がっていました。富士山のシルエット。北、中央そして南アルプスの山々などシルクスクリーンのような風景がそこには広がっていました。その中の日の出。とても幻想的な、一大ショーといった感じで、見る人すべてを引き付けていました。
朝食をとって、寝床に戻ると、隣の方が、中白根くらいまで行きませんかと誘ってくださいました。僕自身は、サングラスがないのもあるので、それを探しながら、ゆっくり北岳を登ってそのまま下りる予定でしたので、中白根くらいまでならと一緒についていきました。中白根までの40分。自分とはペースの違う方との山歩きでしたが、とてもゆったりとした気分で、周辺の風景を堪能しながら歩くことができました。
中白根では、富士山のほか槍が岳や、笠ヶ岳、穂高の峰々など、様々な山を見ることができました。槍ヶ岳の小ささを感じ、やっぱ霧ヶ峰あたりよりは、こちらの山のが遠くにあるんだなぁ〜と実感しました。
中白根で、その誘ってくださった方とはお別れをしました。とても楽しかったです。僕は、そのまま山荘へ戻ります。山荘へ戻り、パッキングをして、出発。
出発のときには、山荘の皆さんにお礼を言って宿を後にしました。
まず最初の目的地は、トラバース道分岐。今回は、稜線コースを通りながら行ってみました。やっぱ、尾根歩きは気持ちいい。心地よい風を浴びながら、景色を堪能して歩くことができました。トラバース道分岐へ着くと、ザックを下して、一路八本歯のコルへ。「サングラス〜、サングラス〜」と探しながら歩きましたが、結局見つかりませんでした。買い直しですね。はぁ〜。そのまま、トラバース道分岐へ戻ります。この道、ザックを持たずに登るのもきつかったです。昨日はホント大変だったなぁ〜と実感いたしました。
トラバース道分岐で小休止。給水をし、一息つきました。気を取り直して、一路北岳へ向かいました。なかなか、険しい道を今度はザックを持って登ります。これまた、はぁ〜はぁ〜ぜいぜいの状態の中、何とか登りきることができました。途中雷鳥も見れてラッキーでした。(北岳までの道、結構長く感じました。きついからでしょうね。)
山頂で、小休止。多くの方が山頂にはいらっしゃいました。学生さんに写真を取ってんもらったりして、何とか記念写真も残すことができました。
ここからは、肩の小屋を目指します。ここから先は、下りだったため、登られる方の気持は、なかなかつかみづらいですが、結構大変そうな登りだった気がします。
また、とにかく大変だったと思われるのは、その先でしょうか。肩の小屋から白根御池小屋までの間。この間はとても傾斜がきつく、その上、ザレ場状態で、僕も3回ほど、すってんころりん状態に。まぁ、怪我もなく良かったですが・・・。
そんなこんなで、御池まで下りてきました。
御池で、給水、同行者の方との連絡などを行って、いよいよ広河原へ向かいます。ルートは、時間を考えて来た道を帰ることにしました。とっても険しい道。今度は、下ります。途中、トレラン状態の方が下ってきました。道を当然譲りましたが、よく怪我もせず下りていけるものだなぁ〜と感心いたしました。
樹林帯の道、この間の爺ヶ岳登山道(柏原新道)よりは短いかなって感じがしました。そうこうするうちに、白根御池分岐に到着。やはり、大樺沢方向から帰ってきていました。
広河原には13:00前に到着。無事にバスに乗り、同行者の方にお会いすることができました。
結局のところ、この白根御池への分岐点道標の先、2、300m先くらいに、道標のない分岐があるとのことでした。ロープが張ってあるので、それが目印ということで、そこを左に行くと大樺沢へ右へ行くと白根御池へ行くとのことでした。僕も天城山の歩道管理をやっていた時期があるので感じるのかもしれませんが、分岐には必ず行き先を表示しようよって思ってしまいました。初めての方は、不安だよなぁ〜。まぁ、もう起きてしまったことは仕方ない。同行者の方とは、帰りのお風呂で、今後このような時には、いったん下るということで申し合わせを行いました。
肝に銘じたいと思います。
高額な勉強代(サングラス)を払い、貴重な経験をさせていただいたと思うことにしたいと思います。それにしても、同行された方には、申し訳ないことをしてしまいました。こういう緊急時の申し合わせというのは、ホントに重要だと感じた山登りとなりました。
読んでくださった方、かなりの長文を読んでいただきありがとうございました。
今後は気をつけたいと思います。
schunさん
北岳おつかれさまでした。
山行記、隅から隅までじっくり拝見しました。
標識のない分岐、それは迷ってしまいますね。。。
一度下山しての登り返し・・・体力的にも精神的にも
大変でしたね。
しかしながら、無事の下山お疲れさまでした。
私も、8月末に同ルートにて白峰三山を予定しています。
大樺沢〜右俣〜北岳の予定です。
分岐に気を付けて行ってきます☆
奈良田までの所要時間を質問です!
新東名「新富士IC」より国道52号経由で奈良田まで
所要時間はどれ程でしょうか?
xyzJINさん、おはようございます。
ご覧頂いたようで、ありがとうございました。
すみません、長文で。読みづらかったですよね。
結構、頑張って登る方だと思うんですが、今回ばかりは、心が折れてましたね。体力的にもしんどかったです。
白峰三山ということなので、間ノ岳、農鳥も行かれるんですかね。
お気をつけて行ってらしてください。
分岐、ぜひ気をつけて行かれるとよろしいかと思います。正直、白根御池までの急登をやって右俣、左俣の急登ではしんどすぎますので。
ちなみに、結構どこもかしこも急登だらけです。結構ザレていますのでお気をつけて〜〜〜。
ご質問の件ですが、僕自身が東名を使いませんでした。
すみません。なので、どこがインターだかわかり兼ねますが、ただ、新東名の高架は見ました。そこからですと1時間半くらいかなって思います。ちなみに、新富士インターより、新清水インターのがすぐに52号だと思いますよ。
コンビニですが、そこから先に進むと、ローソンが1件あるだけです。あと早川との分岐の先に1件ヤマザキデイリーがある程度です。調達は早めの方が良いかと思います。
ではでは〜。また、そちらにも伺わせていただきますね。(@^^)/~~~
白根三山は少し、残念でしたね。
自分も、ひやひやしたものなので、それを含めて思い出してしました。
登山って、失敗はつきものだという気がします。
あまり公表しませんが・・。
でも、大変な思いをしても、また挑戦したくなります。
次回、また、チャレンジしてみてくださいね。
makasioさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。長文、大変失礼しました。記録的な要素が強くって、ついつい長文になってしまいました。申し訳ございません。
また、今、ちょうど、コメントをさせていただいたところでした。こちらも遅くって申し訳ございませんでした。
さて、せっかくデータをいただいたのに、活用できませんでした。お恥ずかしい限りです。
今回の一件は、経験、勉強と言い聞かせて、今回は終了にしたいと思います。やっぱ、山も色々な経験の積み重ねが必要ですよね。
白根三山、来年、またリベンジしてみたいと思います。
僕も、今度家族でどこか山登ってみたいと思います〜。
ではでは〜(@^^)/~~~
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する