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Yamareco

記録ID: 2137141
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
中国山地東部

那岐山 〜12月の中国山地はそんなに甘くなかった〜

2019年12月08日(日) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 鳥取県 岡山県
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
04:18
距離
6.7km
登り
755m
下り
750m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:20
休憩
0:39
合計
3:59
距離 6.7km 登り 755m 下り 754m
10:20
3
10:23
10:24
11
11:14
11:21
40
12:01
12:08
8
12:20
12:30
11
12:41
12:42
44
13:26
13:33
28
14:12
14:13
5
14:18
1
14:19
ゴール地点:第3駐車場
天候 晴〜曇り/雪ちらつく〜小雨
過去天気図(気象庁) 2019年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道53号線を岡山県奈義町で北に折れて「那岐山麓山の駅」へ立ち寄り、そこから1kmほど先の登山口駐車場に車を停めて歩き始めました。
コース状況/
危険箇所等
登山道は整備されていて標識も設置されているので、道迷いの危険はないと思います。登山道には小石の転がるところや落ち葉で滑りやすくなっているところ、濡れると滑りやすい土の斜面などがあります。トレイルランニングのコースにもなっているようですが、走ると危ないですよ。
その他周辺情報 登山を終えた後、「那岐山麓山の駅」でお茶して帰りました。地元食材を使ったランチバイキング\1200が人気のようですが、食事の時間帯が11:00〜14:00だそうで、間に合いませんでした、残念。
青空!今日は那岐山に登ることに決めた!
2019年12月08日 09:33撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 9:33
青空!今日は那岐山に登ることに決めた!
「那岐山麓山の駅」でトイレを借り、昼食のパンを買いました。
2019年12月08日 09:43撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 9:43
「那岐山麓山の駅」でトイレを借り、昼食のパンを買いました。
登山口に近い第3駐車場はほぼ満車、辛うじて車を停めることができました。
2019年12月08日 10:07撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 10:07
登山口に近い第3駐車場はほぼ満車、辛うじて車を停めることができました。
岡山県側から登るのは初めてなので、基本のC→Bコースとすることにしました。
2019年12月08日 10:18撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 10:18
岡山県側から登るのは初めてなので、基本のC→Bコースとすることにしました。
第3駐車場の上にも2〜3台停まれるスペースがありますが、こちらは一杯でした。
2019年12月08日 10:21撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 10:21
第3駐車場の上にも2〜3台停まれるスペースがありますが、こちらは一杯でした。
ここからが車の入れない登山道となります。
2019年12月08日 10:22撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 10:22
ここからが車の入れない登山道となります。
標識もきちんと整備されていて安心。…あ、クマが出るんだ、今日はクマ鈴持ってこなかったけど、登っている人もたくさんいるようだから大丈夫でしょう。
2019年12月08日 10:22撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 10:22
標識もきちんと整備されていて安心。…あ、クマが出るんだ、今日はクマ鈴持ってこなかったけど、登っている人もたくさんいるようだから大丈夫でしょう。
Bコース・Cコースの分岐点です。左のCコースに入ります。
2019年12月08日 10:24撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 10:24
Bコース・Cコースの分岐点です。左のCコースに入ります。
林道との交点、ここから山頂まで2.5kmです。
2019年12月08日 10:33撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 10:33
林道との交点、ここから山頂まで2.5kmです。
綺麗に整備されたヒノキの森を進みます。
2019年12月08日 10:42撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 10:42
綺麗に整備されたヒノキの森を進みます。
この辺りは広葉樹が落葉しています。足元のデコボコに注意。
2019年12月08日 10:45撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 10:45
この辺りは広葉樹が落葉しています。足元のデコボコに注意。
水場がありましたが、ほとんど水は出ていません。
2019年12月08日 10:45撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 10:45
水場がありましたが、ほとんど水は出ていません。
標高1000m、大神岩にやってきました。眺めが良さそうです。
2019年12月08日 11:11撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 11:11
標高1000m、大神岩にやってきました。眺めが良さそうです。
岩の向こうに遠くの山並みと盆地の中の町が見渡せます。
2019年12月08日 11:13撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 11:13
岩の向こうに遠くの山並みと盆地の中の町が見渡せます。
木の芽は次の春の支度を整えています。
2019年12月08日 11:18撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 11:18
木の芽は次の春の支度を整えています。
倒木!くぐって進みます。
2019年12月08日 11:22撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 11:22
倒木!くぐって進みます。
倒木の上に雪が残っています。
2019年12月08日 11:23撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 11:23
倒木の上に雪が残っています。
なだらかな直線の尾根を進みます。
2019年12月08日 11:26撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 11:26
なだらかな直線の尾根を進みます。
陰になるところにはうっすらと雪が残っています。
2019年12月08日 11:30撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 11:30
陰になるところにはうっすらと雪が残っています。
唐突に「八合目」。今回歩いた登山道で「合目」標識はここだけした。
2019年12月08日 11:39撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 11:39
唐突に「八合目」。今回歩いた登山道で「合目」標識はここだけした。
岩に文字が彫ってあります。「須佐之男命」だそうです。
2019年12月08日 11:44撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 11:44
岩に文字が彫ってあります。「須佐之男命」だそうです。
もうすぐ山頂です。上り始めたときとうって変わってどんよりとした曇り空になってきました。寒いです。
2019年12月08日 11:48撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 11:48
もうすぐ山頂です。上り始めたときとうって変わってどんよりとした曇り空になってきました。寒いです。
稜線に出ました。あの小屋はトイレです。
2019年12月08日 11:54撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 11:54
稜線に出ました。あの小屋はトイレです。
南方向の展望です。
2019年12月08日 11:57撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 11:57
南方向の展望です。
西の滝山方向の稜線に縦走路が見えます。今度来るときには縦走してみたいです。
2019年12月08日 11:58撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 11:58
西の滝山方向の稜線に縦走路が見えます。今度来るときには縦走してみたいです。
三等三角点「名義山」
 緯度: 35:10:09.7588
 経度: 134:10:40.3987
 標高: 1240.34
2019年12月08日 12:00撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 12:00
三等三角点「名義山」
 緯度: 35:10:09.7588
 経度: 134:10:40.3987
 標高: 1240.34
標識に小さな樹氷がついています。やっぱり寒いんだ。
2019年12月08日 12:03撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 12:03
標識に小さな樹氷がついています。やっぱり寒いんだ。
山頂は東方向です。稜線をいったん下ってまた上ります。
2019年12月08日 12:09撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 12:09
山頂は東方向です。稜線をいったん下ってまた上ります。
稜線の鞍部に避難小屋があります。中で賑やかな話し声がしたので、邪魔せずに通過しました。
2019年12月08日 12:14撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 12:14
稜線の鞍部に避難小屋があります。中で賑やかな話し声がしたので、邪魔せずに通過しました。
那岐山山頂です。
2019年12月08日 12:18撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
1
12/8 12:18
那岐山山頂です。
北方向は暗く雲がかかっています。雨も降っているようです。
2019年12月08日 12:19撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 12:19
北方向は暗く雲がかかっています。雨も降っているようです。
やって来た三角点・避難小屋方向、こちらの方が少し明るいですがやはり曇りです。
2019年12月08日 12:20撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 12:20
やって来た三角点・避難小屋方向、こちらの方が少し明るいですがやはり曇りです。
寒いので、とりあえず山の駅で買ってきたカレーパンを1個食べてそそくさと下山することにします。
2019年12月08日 12:22撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 12:22
寒いので、とりあえず山の駅で買ってきたカレーパンを1個食べてそそくさと下山することにします。
東へ向かいます。
2019年12月08日 12:37撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 12:37
東へ向かいます。
蛇渕(B)コースを進みます。
2019年12月08日 12:39撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 12:39
蛇渕(B)コースを進みます。
足下にはぬかるみが多く、注意して歩かなければなりません。
2019年12月08日 12:42撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 12:42
足下にはぬかるみが多く、注意して歩かなければなりません。
写真には写りませんが、細かい雪が舞ってきました。
2019年12月08日 12:45撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 12:45
写真には写りませんが、細かい雪が舞ってきました。
注意して歩きましょう。
2019年12月08日 12:49撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 12:49
注意して歩きましょう。
山腹につけられた道を進みます。
2019年12月08日 12:49撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 12:49
山腹につけられた道を進みます。
向かいの山にジグザグに道がついているのが見えます。
2019年12月08日 12:54撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 12:54
向かいの山にジグザグに道がついているのが見えます。
だいぶ標高が下がって、この辺は雨が降ってないですね。
2019年12月08日 13:08撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 13:08
だいぶ標高が下がって、この辺は雨が降ってないですね。
この辺りはヒノキが多いですね。
2019年12月08日 13:12撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 13:12
この辺りはヒノキが多いですね。
林道と交わります。
2019年12月08日 13:16撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 13:16
林道と交わります。
せっかくなので、黒滝に立ち寄ることにしました。
2019年12月08日 13:19撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 13:19
せっかくなので、黒滝に立ち寄ることにしました。
杉林の中の道を進みます。
2019年12月08日 13:21撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 13:21
杉林の中の道を進みます。
もうすぐ滝ですが勾配のきつい所があり、鎖が架けられています。
2019年12月08日 13:22撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 13:22
もうすぐ滝ですが勾配のきつい所があり、鎖が架けられています。
黒滝正面にきました。小雨模様なのでさっさと帰ります。
2019年12月08日 13:26撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 13:26
黒滝正面にきました。小雨模様なのでさっさと帰ります。
水場がありました。ここは少し水が出ています。
2019年12月08日 13:35撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 13:35
水場がありました。ここは少し水が出ています。
杉の人工林の中を道が走ります。
2019年12月08日 13:43撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 13:43
杉の人工林の中を道が走ります。
谷川を右側に見下ろしながら少し高い所に道が走っています。
2019年12月08日 13:59撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 13:59
谷川を右側に見下ろしながら少し高い所に道が走っています。
名木の城跡も気になるのですが、雨が気になるので、パスして帰りを急ぎます。
2019年12月08日 14:00撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 14:00
名木の城跡も気になるのですが、雨が気になるので、パスして帰りを急ぎます。
カメラのホワイトバランスを[AUTO]から[曇天]モードに切り替えたら少し色味が鮮やかになりました。ちょっと鮮やかすぎるかな。
2019年12月08日 14:08撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 14:08
カメラのホワイトバランスを[AUTO]から[曇天]モードに切り替えたら少し色味が鮮やかになりました。ちょっと鮮やかすぎるかな。
勾配は緩やかです。ペースを上げます。
2019年12月08日 14:10撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 14:10
勾配は緩やかです。ペースを上げます。
紅葉がわずかに残っていました。
2019年12月08日 14:10撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 14:10
紅葉がわずかに残っていました。
Bコース・Cコース分岐点まで戻ってきました。あと少しでゴールだ。
2019年12月08日 14:11撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 14:11
Bコース・Cコース分岐点まで戻ってきました。あと少しでゴールだ。
車のところまで戻ってきました。ここの車の主はみんなまだ山にいるのですよね、ご苦労様です。
2019年12月08日 14:15撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 14:15
車のところまで戻ってきました。ここの車の主はみんなまだ山にいるのですよね、ご苦労様です。
帰りがけ、再び那岐山を望みます。やはり山頂近くは雲に覆われています。あの中は雪なんだよな。
2019年12月08日 15:34撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/8 15:34
帰りがけ、再び那岐山を望みます。やはり山頂近くは雲に覆われています。あの中は雪なんだよな。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ ソフトシェル ズボン 靴下 ウインドブレーカー 帽子(キャップ) 手袋 サブザック(15L) トレッキングポール 昼食(パン) 行動食(飴) 非常食(シリアルバー) 飲料(お茶600mL) iPhone(GPS+カメラ) iPad mini バッテリー 携帯電話 腕時計 手拭い 日焼け止め

感想

 この日、私の住む鳥取市は曇り時々雨の天気予報だった。山が好きと言っても12月の雨の中を歩くほどの覚悟は無いので、県境を越えて「晴れの国」岡山県の山に登ろうと計画を立てた。岡山県は晴れのち曇りの天気予報、降水確率は10%だった。津山の少し北に頃合いのトレッキングルートを見つけ、そこを目指して車を走らせた。国道53号線を南下し、黒尾峠を超える頃にはスッキリと青空になっていた。先日は山の頂あたりが雪で白くなっていたが、今日は雪は無いようだ。奈義町で車の右側に青空の中、陽光に明るく照らされた那岐山を見ながらふと思い立った。「今日なら那岐山に登れるんじゃないか?」急遽予定を変更して、53号線を右折、那岐山へ向かった。
 まずは那岐山麓山の駅へ立ち寄った。昼食は途中のコンビニで調達しようと思っていてまだ買ってなかったので、山の駅でパンを買った。店の方に那岐山の様子を聞いてみると、「昨日は白くなっていたので登山道の日陰には雪があると思います」とのことだった。まあ、天気さえよければ少しぐらいの雪は気にしない。今日履いている登山靴でも問題ないだろう。
 那岐山には登山を始めて間もない頃(と言っても3年前)、鳥取県側から登ったことがある。木段の直登が延々と続き、ずいぶん大変だった記憶がある。それに比べると、岡山県側からは上りやすくコースも整備されていて多くの人が訪れるという話は聞いていた。道の駅でもらった「那岐山麓トレッキングマップ」でコースを確認し、大神岩Cコース→蛇淵Bコース の時計回りコースを歩くことにした。
 登山口に近い第3駐車場には8台ぐらいの車が停められるようになっているが、ほぼ満車だった。幸運にも軽自動車が1台停まれるスペースが空いていたので、そこに私の車を停めた。私以外にも既にたくさんの人が那岐山に登っていると思うと、急な思い付きではあったが私の判断も間違いではなかったんだと少し心強くなった。

 上り始めは快調だった。日差しは明るいし、空気は澄んでいて眺めも良い。登山道は整備されていて歩きやすく、足元に顔を出している岩の凸凹に気を付けさえすれば危ない様子はない。落葉した林越しに差し込む光は美しく、振り返って見る風景も壮観だ。
 ところが、徐々に空が曇ってきた。肌寒さを感じるのは標高が上がったからという理由だけではないようだ。登山道脇の倒木の上にうっすらと雪が残っているのを見かける頃には空全体がどんより曇ってきた。稜線の三角点辺りでは登山道は雪で白くなっていた。ただ、雲は山頂を覆うような低い雲ではなかったので、奈義町、津山市方向そしてその先の峰々まで遠く展望することができた。
 そうは言ってもさすがに寒い。山の駅で買ったパンを一つ食べてさっさと下山することにした。稜線を歩いていると、細かい雪が舞ってきた。やはり、中国山地の12月は雪の季節なのだ。雪が残り濡れた下り坂は滑りやすい。あまりペースを上げずに慎重に下山をした。山頂でパンを食べているときに後ろから追いついてきた30代ぐらいの夫婦とその母親と思しき3人組が私の後ろを歩きながら「私らみたいなのが遭難するんだよね」などと話しているのが聞こえた。母親はきちんと登山装備をしていたが、若夫婦は普通にハイキングするようないでたちだった。中でも嫁さんはダウンジャケットは着ていたもののジーンズ姿にローカットのスニーカー、手にはスマホだけを持って那岐山頂まで登ってきていた。ある意味豪快、きっと旦那のリュックの中に荷物は入れているのだろうが、小雨が降ってきた、「気を付けて下山してね」と思わずにはいられなかった。雨はそれほど強くはならなかった。杉林の中では落ちてくる雨粒も僅かで、車に戻るまで身体が冷えるほど濡れずに済んだのは幸いだった。

 朝の清々しい青空に気を許して那岐山に登ってみたものの、さすがは豪雪の山、ポカポカ日和が続くことは無く、山の神様に「なめんじゃねーよ」と叱られたような気がした。もう春になるまで県境辺りの山に登るのはやめよう。登るのなら海に近い低山を。そして春になってからの計画を立てよう。登山道を調べたり、Geographicaにルート登録をしたり。山ゴハンのレパートリーも増やしておこう。今年の冬は寒くなるのだろうか、雪はどれぐらい降るのだろうか。車のタイヤをそろそろ冬用タイヤに替えなければ。冬の体力維持のためにストレッチなんかもしてみようか…。

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