【七倉岳(長野・2509m)】リハビリ登山第2弾、リハビリは卒業?船窪小屋へ!
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- GPS
- 27:35
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 1,435m
- 下り
- 1,440m
コースタイム
<17日>6:00船窪小屋---6:25天狗の庭---7:05鼻付八丁---8:00岩小舎---8:20唐沢のぞき---9:45七倉ダム
天候 | 16・17日とも晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<道の状況> 変化に富んだ長い登り下りとなりますが、危険箇所はありません。 登山道の整備が行き届いているなあと感じました。 <登山ポスト> 七倉ダムにある登山指導所にポストあり。 <下山後の温泉> 七倉温泉「七倉山荘」 日帰り入浴600円、源泉掛け流しです。 今春改装したてです。 |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
<リハビリ登山第二弾>
5月4日に白山で滑落して肋骨を7本折って以来、
今回は7月28日の武奈ヶ岳に続いてリハビリ登山第二弾として、
船窪小屋を目的地に選びました。
お盆の時期はここ数年縦走が定番。
今年は、白馬岳から南下して船窪小屋を目指すか、
新穂高から奥穂高か笠ヶ岳に登って、
五色ヶ原から平の渡しを渡り、
針ノ木古道を歩いて船窪小屋を目指そうか、
とにかく、「締めは船窪小屋」を決め込んでました。
ところが肋骨もさることながら、
夏風邪がなかなか治らずじまいで、
直前まで体調が優れず、
今回の山行自体も怪しい位でした。
それでも、咳は少し残るものの、
ほぼ治りつつあったので、
前日になって行こうと決めました。
多少出発が遅くなっても、
車中泊せずに布団で寝ようと思い、
たまたま空いていた民宿「中綱館」を利用。
年季のかなり入った佇まいだったが、
掃除が行き届いていて、
宿の方もとても感じがよく、
お里の家のような感じがした。
<七倉ダムから船窪小屋へ>
朝5時半に起きて身支度をして七倉ダムへ。
6時に着いた。
路上駐車を覚悟していたが思ったよりも空いていて、
駐車場は、余裕で停めることができた。
登山指導所で登山届けを書いてポストに投函。
6時10分に出発。
七倉尾根は、下ったことは一度だけあったが、
登りは初めて。
初めてのところをリハビリに使うとは。
まあ、いいか(笑)
橋を渡りトンネルの手前で右に折れて、
暫く行くと登山口の標識。
森の中のつづら折れの急傾斜を登っていく。
途中途中で脇道があるけど、
電力会社の巡視路かと思われる。
標識がしっかり立ててあるので、
それに沿って進めばよい。
一息ついたところが「唐沢覗き」らしいが、
白い世界で覗けるものはなかった。
さらに高度をあげていく。
ゆっくり目で歩いていたつもりだったが、
汗はダラダラ流れ、息が上がるし、
咳き込んでしんどい。
岩小舎に通過すると、また急傾斜。
こんなところあったっけ?
つくづく思うけど、記憶ってあてにならない。
平坦な森の中の道が暫く続いて、
そのあと待ってるのが鼻付八丁だ。
梯子が連続する険しい登りを咳き込みながら進む。
はしごの連続が終わったところで、
下山される方と行き合う。
どっかで見たことがある。
「(船窪)小屋の方ですか?」
と伺ってよくよく聞いてみると、
osanpoさんでした。
小屋のホームページをいつもチェックしてたので、
osanpoさんのことは、よく知ってます。
お会いできて光栄でした。
osanpoさんも、
5月の白山での滑落の日記のことを、
知っていたようで、
改めて「ヤマレコってすげえ」って思いました。
このあとは、辺りを覆っていた木もなくなって視界が開けてくると、
傾斜も緩やかになり、やがて「天狗の庭」へ。
高瀬ダムを眼下に、餓鬼岳や烏帽子岳が見える。
ここからは、ややシャリバテ気味でペースを落としたものの、
11時45分に、船窪小屋に着いた。
<船窪小屋にて>
インド修行をされたと言うトキさん、
そして、山のお父さんお母さん、
ヘンパさん、
ヘンパさんの部下らしきムカイさんからお出迎えを受けました。
ムカイさん、
日本語が上手でよく勉強されているなあと、
感心してました。
その後、ご本人が「日本人ですよ」とおっしゃられたので、
「帰化したんだ」
と勝手に解釈してしばらく勘違いをしてました。
申し訳ありません(笑)
それにしても嬉しかったのは、
自分のことを覚えてくれていたこと。
数ある山小屋というか、宿泊施設のなかで、
固有名詞で接してもらえるなんてなかなかないですよね。
ドリップコーヒーを片手に小屋の前のテーブルで
くつろぎタイム。
すっかり小屋に着いた後の定番になってます。
山々を見ながら、のんびりとした時間を過ごす、
最高の贅沢ですね!!
後から来た人たちと山談義も楽しい。
夕食はもちろん、
標高2450mの、電気も水道もないところとは感じさせない、
一品一品が手の込んだものばかりで、
本当に美味しかった。
夕食の後は、お茶会。
ムカイさんの司会で小屋のDVDを観ました。
昨年9月に放映された「天空の宿」は、
途中バッテリー切れで中断してしまいました。
お互いに自己紹介し合って、親睦が深まりました。
8時に就寝。
10時にふと目が覚めると、星空がキレイ。
まるで、星図。
外に出ると、ムカイさんが星空を撮影してました。
近日中にアップされるんでしょうか。
<翌日、Kさんと下山>
朝までグッスリ眠れました。
起きたのは4時45分、程なくして朝食。
朝食の後は登山靴を履いて、七倉岳へ。
七倉岳からは、やや遅かったけどご来光を拝み、
槍ヶ岳から剣岳まで見渡すことができた。
小屋に戻って身支度をして下山。
Kさんと一緒です。
Kさんは、前日針ノ木小屋から来た人。
蓮華の大下りで転倒し、こめかみのところに、
傷を負ってしまったんです。
幸い、血はすっかり止まり、
痛みも全然ないようでしたが、
大事をとって、予定を変更して七倉尾根を下ることに。
それならと、ご一緒することになりました。
かくいう自分も、肋骨が完全にくっついたとは言えず、
走ったり、強い衝撃があると、
肋骨がミシッと鳴る感じ。
状況は違えども、状態は似たもの同士ということで(笑)
6時に出発。
船窪小屋の人たちから、
「いってらっしゃーい」と見送られました。
「行ってらっしゃい」言われたら、
「ただいま」せないかんのやろね(笑)
今度も船窪小屋へ、そして針ノ木古道経由だなと思いながら下山。
途中2回ほど休憩を挟みながらも、
9時45分に七倉ダムに着いた。
怪我人2人でコースタイム通りは上々かな(笑)
下山後は、駐車場の前にある七倉温泉「七倉山荘」へ。
ムカイさん情報によると、この春改装したてらしい。
日帰り入浴は600円。
アブに追い立てられてあまりゆっくりできませんでしたが、
源泉掛け流しでなかなかのお湯でした。
談話室のようなところへ行くと、
前日船窪小屋に泊まり、先に下山した方たちが
スイカを食べてます。
なんとも美味そう…。
迷わず注文しました。
大玉のスイカ8分の1切れなんで結構な大きさでしたが、
シャリシャリをしていて、
みずみずしくて、甘い!
出されれば何個でも行けそうな感じでした。
温泉に入って、美味しいスイカを食べてこれまた至福のひととき。
ほどなくしてKさんも上がってきて、
ビールで喉を潤していました。
帰りは、Kさんを信濃大町駅まで送る途中で、
蕎麦をご馳走になりました。
「こばやし」という駅近くにある老舗の蕎麦屋さん。
塩の道そばを頂きました。
これまたうまーでした。
駅でKさんを見送り、実家へ帰りました。
久しぶりの登山になりましたが、
体調不良にかかわらずまずまずの結果。
船窪小屋の皆さんやご一緒した方々から元気を頂きました。
無理はまだできないけど、
これから徐々に登っていこうと思います。
コメント
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リハビリ登山?第2弾ですか!!!
リハビリというより十分な登山だと思うのですが(笑)・・・
中々通な山へ行かれますね。レコ見たら行きたくなりました。3泊4日くらいでゆっくり山歩きしてみたくなるようなところですね。小屋の方達も親切そうですし・・・
もうリハビリと言わずどんどん行って下さいね。レコ楽しみにしてますよ
コメントありがとうございます。
リハビリじゃない…ええ、皆さんから言われました(笑)
去年夏にふと立ち寄ったのがきっかけで、
以来、ファンになりつつあります。
目的地は、七倉岳というよりも船窪小屋ですね(笑)
小屋の方たちのあったかい雰囲気が、
何とも言えない感じで、また行きたくなっちゃいます。
秋に向けて、ちょこちょこ行ってみようと思います。
HIDENORI-Tさんのレコも楽しみにしてます
なんだ〜、行けるまで回復されたんですね、よかったよかった
そして私を出しぬいて〜、なんてね
これからもどんどん行きましょう。平の小屋からの企画、是非乗らせて下さい。
立山室堂−五色ヶ原から平の小屋へ降りて船窪へ上がるなんてのはどう?
私は16-19まで昨年と線対称に近い縦走してきました。レコなかなかまとまらないので気長に待ってて下さい
sakura0725さん、こんばんは。
いやいやいや、結果的に行けただけです。
しかも、体力はかなり落ちているので、
その現実を知って、心の落ち込みの方が大きかったり…。
まあ、3か月間、ナマコ状態だったのでムリもないですね。
ぼちぼち登っていきたいと思います。
室堂から五色のルートも良いですね!
レコ楽しみにしてますヨ。
コメントありがとうございます
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