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記録ID: 216588
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ハイキング
丹沢

西丹沢自然教室〜畦ヶ丸 雷雨に追われるように下山

2012年08月17日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:36
距離
10.6km
登り
1,241m
下り
1,227m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

11:16西丹沢自然教室〜(道迷い)〜13:06沢登りを終え登山モードへ〜13:52善六ノタワ〜14:38畦ヶ丸〜16:52西丹沢自然教室
天候 登山途中で雷が遠くで鳴りはじめ、下山途中から雷雨。
過去天気図(気象庁) 2012年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
西丹沢自然教室の駐車場がいっぱいだったので、そのすぐ下にある砂利のスペースに駐車。
コース状況/
危険箇所等
ルートのところで写真とともに書きましたが、地図と実際のルートが大幅に違うところがあります。
落石注意の箇所が何カ所かありました。
丸太橋が多くありますが、長めのやつがちょっと弾むくらいで特に危険はありません。
登山ポストは西丹沢自然教室にあります。
中川川にかかった大きな吊り橋を渡り、ここから登山道スタート。
2012年08月17日 11:17撮影 by  iPhone 4, Apple
8/17 11:17
中川川にかかった大きな吊り橋を渡り、ここから登山道スタート。
堰を階段で登っていきます。
2012年08月17日 11:24撮影 by  iPhone 4, Apple
8/17 11:24
堰を階段で登っていきます。
2012年08月17日 11:28撮影 by  iPhone 4, Apple
8/17 11:28
ここで軽く道迷い。写真の奥から、真ん中あたりに小さく見えている表示板に従って登ってくればよかったのですが(この写真は登ったところから撮ってます)、写真右下にのびる比較的はっきりした道につられてしまいました。20mくらい行って道が無くなり、戻ってきました。
2012年08月17日 11:48撮影 by  iPhone 4, Apple
8/17 11:48
ここで軽く道迷い。写真の奥から、真ん中あたりに小さく見えている表示板に従って登ってくればよかったのですが(この写真は登ったところから撮ってます)、写真右下にのびる比較的はっきりした道につられてしまいました。20mくらい行って道が無くなり、戻ってきました。
ゼリー飲料を川で冷やしながら小休止。これはマックスバリューで買ったもので、後味スッキリです。ダイエーのものの方がこってりしてますが、速効で元気になる感じがして好き。ちなみにどちらもマルトデキストリン入り、180kcalでマスカット味です。
2012年08月17日 11:57撮影 by  iPhone 4, Apple
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8/17 11:57
ゼリー飲料を川で冷やしながら小休止。これはマックスバリューで買ったもので、後味スッキリです。ダイエーのものの方がこってりしてますが、速効で元気になる感じがして好き。ちなみにどちらもマルトデキストリン入り、180kcalでマスカット味です。
しばらく沢沿いを登っていきます。水量はとても豊富。結構頻繁に右岸と左岸を渡りますが、そのための丸木橋が道しるべにもなっています。
2012年08月17日 12:36撮影 by  iPhone 4, Apple
8/17 12:36
しばらく沢沿いを登っていきます。水量はとても豊富。結構頻繁に右岸と左岸を渡りますが、そのための丸木橋が道しるべにもなっています。
2012年08月17日 12:40撮影 by  iPhone 4, Apple
8/17 12:40
登山道はこの階段を上っていき、水の枯れた沢を登っていきますが、地図上の登山道は(リアルな登山道である)沢を越えて尾根に取り付くことになっています。2日前に地図を見ずにテープに惹かれて沢を登り、道に迷った経験があったので必要以上に地図にこだわり過ぎ、このあたりで行ったり来たりで30分くらいのロス。
2012年08月17日 12:41撮影 by  iPhone 4, Apple
8/17 12:41
登山道はこの階段を上っていき、水の枯れた沢を登っていきますが、地図上の登山道は(リアルな登山道である)沢を越えて尾根に取り付くことになっています。2日前に地図を見ずにテープに惹かれて沢を登り、道に迷った経験があったので必要以上に地図にこだわり過ぎ、このあたりで行ったり来たりで30分くらいのロス。
沢がかなり険しかったのもあり躊躇していたんですが、時間的にもきびしい(雨が降ってくる可能性があった)のでダメモトで進んでいったら表示板がありました!
2012年08月17日 13:05撮影 by  iPhone 4, Apple
8/17 13:05
沢がかなり険しかったのもあり躊躇していたんですが、時間的にもきびしい(雨が降ってくる可能性があった)のでダメモトで進んでいったら表示板がありました!
たどり着いた表示板の辺りから、登って来た道を振り返る。ここから見て左側に微妙な道がついていましたが、落石注意な場所もちょこちょこありました。
2012年08月17日 13:06撮影 by  iPhone 4, Apple
8/17 13:06
たどり着いた表示板の辺りから、登って来た道を振り返る。ここから見て左側に微妙な道がついていましたが、落石注意な場所もちょこちょこありました。
これと似たような沢を1つ、都合二つの沢を越えると、本格的に尾根に取り付きます。
2012年08月17日 13:27撮影 by  iPhone 4, Apple
8/17 13:27
これと似たような沢を1つ、都合二つの沢を越えると、本格的に尾根に取り付きます。
1つ目の沢は枯れてましたが、ここには(わかりにくいですが)水がありました。
2012年08月17日 13:33撮影 by  iPhone 4, Apple
8/17 13:33
1つ目の沢は枯れてましたが、ここには(わかりにくいですが)水がありました。
このあたりから時々遠くの空で雷がゴロゴロいってました。
2012年08月17日 13:52撮影 by  iPhone 4, Apple
8/17 13:52
このあたりから時々遠くの空で雷がゴロゴロいってました。
畦ヶ丸の頂上。
2012年08月17日 14:38撮影 by  iPhone 4, Apple
8/17 14:38
畦ヶ丸の頂上。
畦ヶ丸避難小屋。時代を重ねた佇まい。
2012年08月17日 14:40撮影 by  iPhone 4, Apple
8/17 14:40
畦ヶ丸避難小屋。時代を重ねた佇まい。
熊対策のために1つ以上持っていることを「強く」お勧めします、とのこと。熊鈴・ホイッスル・ナイフの3点は持ってましたが、これを読んだ後、すぐ出せるところにナイフを移し替えました。もっとも、ナイフを使うほどの近接したシチュエーションは想像もしたくないですが…。
2012年08月17日 14:42撮影 by  iPhone 4, Apple
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8/17 14:42
熊対策のために1つ以上持っていることを「強く」お勧めします、とのこと。熊鈴・ホイッスル・ナイフの3点は持ってましたが、これを読んだ後、すぐ出せるところにナイフを移し替えました。もっとも、ナイフを使うほどの近接したシチュエーションは想像もしたくないですが…。
山を汚す登山者は
山に登る鹿くなし
鹿に叱られぬよう
空き缶・ゴミ・良心は
持ち帰ろうね
2012年08月17日 14:42撮影 by  iPhone 4, Apple
8/17 14:42
山を汚す登山者は
山に登る鹿くなし
鹿に叱られぬよう
空き缶・ゴミ・良心は
持ち帰ろうね
犬越路の避難小屋には布団はありませんでしたが、ここには布団が置いてありました。
2012年08月17日 14:42撮影 by  iPhone 4, Apple
8/17 14:42
犬越路の避難小屋には布団はありませんでしたが、ここには布団が置いてありました。
年季の入ったストーブ。
2012年08月17日 14:42撮影 by  iPhone 4, Apple
8/17 14:42
年季の入ったストーブ。
西丹沢自然教室にある、丹沢に存在する石のサンプルとその説明。下山してからふむふむと全部読んでみました。高校のときは地学が苦手&嫌いだったのに、人間は変われば変わるもんです。相変わらず頭には全然入ってきませんでしたが。
2012年08月17日 11:11撮影 by  iPhone 4, Apple
8/17 11:11
西丹沢自然教室にある、丹沢に存在する石のサンプルとその説明。下山してからふむふむと全部読んでみました。高校のときは地学が苦手&嫌いだったのに、人間は変われば変わるもんです。相変わらず頭には全然入ってきませんでしたが。
雷雨から逃れてやっとたどり着きました。後ろの山の方ではまだゴロゴロいってましたが、この辺りはもう雨は上がっていました。(もしくは最初から降っていなかったのか…)
2012年08月17日 16:29撮影 by  iPhone 4, Apple
8/17 16:29
雷雨から逃れてやっとたどり着きました。後ろの山の方ではまだゴロゴロいってましたが、この辺りはもう雨は上がっていました。(もしくは最初から降っていなかったのか…)
撮影機器:

感想

大石キャンプ場にテントをはっての山行の最終日。午前中はテントやタープを乾かしながら撤収をし、昼頃から西丹沢自然教室〜畦ヶ丸の往復をすることに。

道迷いで30分くらいロス。地図と実際のルートが違っており、かつ実際のルートがそれまでと比べ結構険しかったため、必要以上に地図にこだわりすぎたため。これがなければ山頂ちかくで雷の音を聞かずに済んだのに、と悔やまれる。

山に取り付いてからしばらくして、遠くの空で雷が鳴り始めた。「ゴロ、ゴロ」という音が2〜3回聞こえた後にどこか遠くに落ちたような「ビシャーン」という音が鳴る、というのが3サイクルくらい聞こえたが、その間隔が後の方になるにしたがって長くなっていったのと、その後は聞こえなくなったのでとりあえず山頂を目指す。

ウェザーニュースの会員になっているので「道志村に雨雲が接近中」というメッセージが届いていた。ただ、電波の関係で1時間程の時間差があったのが悔やまれる。頂上目前だったのでそのまま進んでいった。

山頂に着き、ちょっとだけ避難小屋を覗いた後いそいそと下山にかかってから10分後、雨が降り出した。当初から「18時頃からは雨」という予報が出ていて、山の上では悪天候が早く現れるというのは知識としては知っていたが、考慮していなかったのが悔やまれる。畦ヶ丸付近で降り始めたのは16時頃だったと思う。雨だけだろうと思ってレインウェアを着て先を急いでいたら、雷が近くの方で聞こえて来た。避難小屋に戻ると雷に近づいていくことになる。この高度であればビバークするより降りてしまった方がいいと判断して先を急いだが、3回ほど近くで雷の音を聞く羽目になった。身の危険を感じなくなってからも、数えていただけで15回くらいは後ろの方で雷の音が鳴っていた。

雨量がそこそこあったので、場所によって道沿いにも水の流れができ始めている。雷は気をつけようがないと諦めて、滑落と道迷いにだけ気をつけた。自分は人よりも雷に落ちついて対処できる(最低限のことに気をつければあとは運だと諦めている)ので比較的落ち着いて行動できたが(それでも恐怖は感じていた)、もしグループ登山の時に山頂付近で雷の音を聞いたら、躊躇なく下山しようと思った。雷の恐さは打たれることそのものだけでなく、冷静さを失って滑落したり道に迷ったりということもあるのだと肌で感じた経験だった。

降りるに従って、雷→滑落と道迷い→落石という感じで、自分の身体が脅かされる要因が移り変わっていくのを肌で感じていた。あまり味わいたくない感覚ではあるけど、自然の中でしか感じることのできない感覚だなと思いながら、確実に歩を進めていく。

戻ってくると、スタート時とあまり変わらない光景があった。通り雨程度には降っていたようだが、家族連れが変わらず川遊びに興じている。当たり前のことだけど「大変でしたね…」とか「大丈夫でしたか?」なんて声をかけてくれる人は誰もいない。山の上と下では文字通り世界が違うのだ。

前日、犬越路の避難小屋でみかけた遭難者の貼り紙を思い出した。海外登山にもよく行っていた経験豊かな方だったようだ。とても優しげな表情をしていた。山に登る以上どんな人にも事故は起こりうるし、そこで起こることは山の下からは圧倒的なまでに隔絶されている。これまでに誰にも看取られることなく亡くなっていった多くの人たちが、せめて最期の瞬間くらいは平安の内に抱かれていたことを願う。

自分にとって山に登ることは死を身近に感じることであり、それは生の実感と表裏一体なんだと改めて思った。

畦ヶ丸にはまた登りたいと思う。今度は雨マークが一切ない日を選んで。

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