純白稜線にトレースを描く！「経ヶ岳（三百名山）」［青少年自然の家から］

2020年01月11日(土) [日帰り]

• GPS: 05:30
• 距離: 10.5km
• 登り: 1,249m
• 下り: 1,233m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:32
• 休憩: 0:44
• 合計: 5:16

4:35 奥越高原青少年自然の家
5:03 5:04 保月山コース登山口
5:46 5:54 保月山
6:02 6:02 牛岩
6:35 6:36 杓子岳
6:50 6:50 中岳
7:01 7:01 切窓
7:31 7:45 経ヶ岳
8:02 8:08 切窓
8:22 8:30 中岳
8:41 8:42 杓子岳
8:59 8:59 牛岩
9:05 9:09 保月山
9:31 9:32 保月山コース登山口
9:51 奥越高原青少年自然の家

天候

晴れ☀
山頂の気温：マイナス6度（朝7時）

アクセス

利用交通機関：

自家用車

●奥越高原青少年自然の家の駐車場を利用
・自然の家の駐車場は50台以上駐車可能だが、正面駐車場は研修生駐車場と記載があるので、邪魔にならないように端に駐車

コース状況／危険箇所等

★登山道整備度：3?（良5・4・3・2・1悪）階段や木道、鎖等の整備度
★体力難易度　：3.5（難5・4・3・2・1易）歩行距離、累積標高差、急登等
★技術難易度　：3（難5・4・3・2・1易）鎖場、アイゼン等の頻度や時間等
★登山道の眺望：4（良5・4・3・2・1悪）
★山頂の眺望　：5（良5・4・3・2・1悪）


【すれ違った登山者の数：約15人】


◆登山道の状況
・夏道は標識や設備等がしっかりして歩きやすい登山道となっている。
・今回のルートは夏道に沿って歩いたが、積雪時期は雪面や雪質等によって危険性や難度が変わるので万全な準備をして入山したい。
・積雪時に注意が必要と感じた箇所は主に以下の3点。
・1つ目は、保月山と杓子岳間の牛首周辺の岩稜で、痩せ尾根・急登の階段・トラバースがある。難度は高くないが、積雪量が多い場は要注意。
・2つ目は、杓子岳と中岳間の緩やかな稜線、平坦なので視界不良時は道迷い注意。
・3つ目は、経ヶ岳直下の急斜面。強いて挙げるならここが一番の核心部。技術難度は高くないが、急斜面が多いため、雪面の状況によっては本格アイゼンを装着しても良さそう。下まで滑落するような箇所は無いが、下りは十分に注意して歩こう。
・杓子岳から山頂までは、大きな樹木が無く眺望が良い。山頂からは霊峰白山をはじめ、360度の大展望が見渡せる。

◆本日の積雪と雪山装備
・現時点の積雪量は、標高1000m付近から雪道となり、標高1273mの保月山で20〜30cm、標高1500m付近で1〜1.5m程度。
・本日の雪山装備は、12本爪アイゼン、チェーンスパイク、ワカン、ストック等。使用したのはワカンとストックのみ。山頂直下の急登は、念のため、アイゼンやピッケルを準備しても良いだろう。

写真

1/11 4:44

標高600mの青少年自然の家に車を止め、500mほど車道を歩き登山口に到着。

1/11 4:55

今日はちょうど満月。
ヘッドライトを点けているが林内は月光で明るい。

1/11 5:01

登山口から稜線まで登り、緩やかな尾根を進む。

1/11 5:06

標高890mまで登ると林道を横断する。

1/11 5:20

標高1000mを越えると雪景色に変わってきた。

1/11 5:30

標高1110mのアダムとイブを通過。

1/11 5:43

徐々に積雪が増えてきた。
先行者はのトレースは無く、夏道に沿ってノートレースの道を進む。

1/11 5:49

登山口から1時間強歩き、標高1273mの保月山に到着。

1/11 5:56

積雪量は20〜30cm。
踏み抜きが多くなってきたので、保月山でワカンを装着。

1/11 5:57

保月山からこれから進む杓子岳を眺める。
月明かりで山体が分かるね〜

1/11 6:02

お〜、西側を眺めると福井市街の夜景と月光に照らされた日本海が美しい‼

1/11 6:12

南側には大野市街の夜景も見える。

1/11 6:12

夜明け前の幻想的な夜景を眺めながら稜線を進んでいく。

1/11 6:07

先行者はウサギさん。

1/11 6:13

ちょっとした痩せ尾根もあるので慎重に進もう。

1/11 6:15

牛岩を通過。
この岩は東側から巻いて進む。

1/11 6:18

牛岩周辺は岩稜が連なるため、東側と西側斜面をトラバースして進む。

1/11 6:39

東の空が染まり始めた。
雲が多くご来光は難しそうだ。

1/11 6:39

標高1440mの杓子岳に到着すると絶景が広がっていた。
まずは左の中岳を経由して右奥の経ヶ岳を目指す。

1/11 6:41

杓子岳から西側の福井市街を眺める。

1/11 6:46

杓子岳と中岳の間は緩やかな稜線が広がり歩きやすい。
中岳まで標高差40mを登っていく。

1/11 6:50

歩きてきた稜線を振り返り杓子岳を眺める。

1/11 6:53

中岳に到着。
経ヶ岳山頂までのルートを確認。

1/11 6:54

経ヶ岳直下は結構な急斜面のようだ。
今回はピッケルを持参していないのでやや不安になってきた。

1/11 6:58

その前に鞍部の切窓まで標高差80mほど下る。

1/11 7:03

切窓に到着し、急登な斜面を見上げる。
急登だが思った以上ではないので、アイゼンを装着せずにワカンのまま標高差240mを登っていく。

1/11 7:19

急登区間はキックステップで雪面を切り込み進む。

1/11 7:13

満月の月が西の空に沈む。
幻想的な月明かり、ありがとう！

1/11 7:23

可愛い雪庇が見られるようになってきた。
危険性は無いものの、一人ラッセルのため小休止しながら登る。

1/11 7:26

お〜、山頂の頂が目の前に見えてきた。

1/11 7:35

経ヶ岳の山頂に到着！

1/11 7:35

山頂に到着すると、朝日が雲から出てきてくれた。

1/11 7:35

山頂から歩いてきた稜線（杓子岳と中岳）を見下ろす。

1/11 7:46

山頂の南側には、百名山の荒島岳（中央）や右奥には二百名山の能郷白山も見える。

1/11 7:39

東側には御嶽山も見えるんだね〜

1/11 7:39

槍、穂高方面だと思うが、中央奥は何の山だろう？

1/11 7:41

山頂から西側の福井市街を一望。

1/11 7:37

モルゲンロートに染まる雪面のシュカブラが美しい！

1/11 7:43

三角点のある北側に移動すると霊峰白山が見渡せる。

1/11 7:43

モルゲンロートに染まる白山。
いいね〜♫

1/11 7:47

その南側には別山もいい感じだね〜

1/11 7:41

ノートレースの雪面を独占させていただき、山頂で満足な時間を過ごす。

1/11 7:49

では、下山しよう！

1/11 7:52

再び中岳と杓子岳の稜線に下っていく。

1/11 7:53

また、登ってみたい荒島岳と能郷白山（右奥）。

1/11 7:54

急登の下りは雪面に踵を蹴り込み慎重に歩こう！

1/11 8:04

切窓から中岳まで登り返す。

1/11 8:15

青空と雪面の山並みは何度見てもいいね〜

1/11 8:17

山頂を振り返る。

1/11 8:18

青空に浮かぶ雲も爽やかな感じ。

1/11 8:18

霧氷のブナ林たち。

1/11 8:32

山頂で記念撮影を忘れたので、中岳で撮影。
ここで本日初めて地元登山者の方とお会いした。

1/11 8:34

眼下には勝山市街が広がる。

1/11 8:35

中岳から杓子岳まで戻る。

1/11 8:37

ワカン（私）とスノーシューの踏み跡が並走。

1/11 8:41

中岳と経ヶ岳を振り返る。
なかなか良い山だったな〜

1/11 8:46

杓子岳から登山口の自然の家が見えた。
あとは稜線を下っていく。

1/11 8:56

牛首の東側をトラバース。
階段等もあるので、ワカンだとやや歩き難い。

1/11 8:58

氷柱さん。

1/11 9:05

霧氷の花が満開だね〜

1/11 9:12

再び保月山に戻ってきた。
ここまで下ると他の登山者もたくさん。

1/11 9:19

保月山でワカンを外し、ツボ足で下る。

1/11 9:49

あっという間に登山口に到着。

1/11 9:54

あとは車道を歩き、青少年自然の家に戻る。
お疲れさまでした！

1/11 10:11

（おまけ）
帰路の途中、勝山市街から経ヶ岳を見上げる。

撮影機器：

PowerShot G7 X Mark II CANON

感想

Joker

今回の山行は、久しぶりに未踏の三百名山巡り。
当初、長野と静岡県境にある熊伏山と悩みましたが、日本海側の貴重の晴れ間を狙って、福井県の経ヶ岳まで足を延ばしてみました。
また、本日は満月で月明りが期待できるので、かなり早く出発してみました。

早起きは三文の徳。
案の定、月光は強く、肉眼でも山並みが分かり、特に福井市街の夜景とその背後の日本海が照らされ、幻想的な光景を眺めることができました。
更に、杓子岳からの雄大な稜線は、夜明け前の凛とした静寂を感じながら明媚な稜線を歩き、ノートレースの純白の雪面を踏みしめる楽しさが味わえました。
更に更に、山頂ではモルゲンロートに染まる霊峰白山を間近に眺めることができ、終始、感動と充実感が半端ない、満足度の高い山行となりました。