姪っこの初登山〜富士宮口からの富士山〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,562m
- 下り
- 1,562m
コースタイム
天候 | 絶好の登山日和。朝から晩まで一日中晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
下山時は空いていました。 これからは週末意外は混雑も減ってくるでしょうけど、時間帯によってはまだ混雑するとは思います。 五合目にはレストハウスやトイレ、指導所等があり。 まだ営業していなく、指導所の方にお話を聞いたところ5時半からだそう。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
基本的には整備された登山道なので危険箇所はありませんが、富士宮口は登りと下りが同じなのですれ違いの際は譲り合いが大事。もちろん基本は登りが優先ですが、声を掛けたりしながら状況に応じて判断する。 気温は天気が良かったので日中は暖かいですが、夕方以降特に3000m以上はそれなりに冷えます。 |
予約できる山小屋 |
八合目池田館
|
写真
感想
8月22日(水)
今回は姉の娘を連れて富士登山。
姉夫婦の子共(3兄弟)が富士山に登りたいと言い出したらしい。
姉夫婦は全く山などには登らなく、山ならアイツがいるじゃないか。と、私の知らぬところで6年生になったらおじさんに富士山に連れて行ってもらえるという姉一家の決まりが出来上がっていると実家の母親から知らされた( ̄∇ ̄;)
まぁ半ば強引ではあるが、子供達が喜ぶなら一年おきに一回連れて行くぐらいならいいか。と引き受ける事にした。
ただ・・・・登りたいと自分で言い出したのなら疲れたとかキツイとかそういうのは無し。山は大変だし自分の力で登って下りなきゃならないから怪我や体調不良、悪天候なんか意外では泣き言わせないと事前に少し脅かし気味に話し、それでも行きたいのか?と話すとそれでも行く!と。
姉夫婦からも甘やかさないで欲しいと頼まれた。
事前にザック、靴、ウエア等を一緒に準備し、一緒には歩けなかったけど、新しい靴を履いて少し長めの距離を歩くトレーニングぐらいはしておいてもらう。
装備もしっかりと整えいざ当日。
仕事を終えて帰宅。
姉夫婦が小6の姪を連れて我が家にやってきた。
荷物の最終確認をして12時に自宅を出発。
1時間半程で富士宮口の五合目到着。マイカー規制も終わり(週末はまだやっている)五合目まで車で行けるがまだまだ混雑しており、駐車場は満車。路上駐車の案内をされ2キロ程離れた所に車を停める。
満天の星空。
予報どおり天気は良さそうだ。
車の中で2時間ほど仮眠しまだ暗いうちに行動開始。
30年近く何度も何度も富士山には登っているけど、人の多い時期は嫌なので冬に登る事が多く、夏の富士山は妻と登った5年前以来。やっぱ人多いな。
舗装路をしばらく歩き五合目のレストハウス到着。
トイレに立ち寄り、再度荷物の確認をしていよいよ出発!
標高2400mの五合目の登山口から階段を登って登山開始。
すぐにトイレがあり、その後は傾斜の少ない、しっかりと整備された登山道を歩く。
6合目まではすぐ。
姪もテンション高く、うっすら明るくなってきた空や、初めて見る雲海を見て喜んでいる。
実家に置いてあった私の子供の頃登った時に使った金剛杖をみて、焼印を押しながら登りたいというので、ここで金剛杖を購入(五合目はこの時間まだ営業していなかったので)。
嬉しそうです。
6合目辺りでうっすらと空が色づき始め、小屋の少し先で宝永山越しにご来光♪
太陽の光がパワーをくれます。
と、思いきや、
きもちわるい・・・。
ん?高山病?
一応五合目付近で3時間近く滞在して、水分も取って慣らしながら姪のペースでゆっくり歩いてきたんだけど・・・。なかなか難しいものです。
とりあえずアミノ酸のサプリを飲ませて大きく深呼吸させ、持ってきた酸素を吸わせて長めに休憩。
厳しいようならすぐ下山か、宝永山辺りを周回するか。
少し休んだら元気になったから大丈夫というので様子を見ながらゆっくりと歩きだします。ここから姪のザックも担ぐ。
西側に影富士が見えました。
青空の下、さっきまでとはうって変って元気に歩きます。
ジグザグの登山道をあと何回曲がれば小屋に着くかなぁなんて数えたりしながら進みます。
新7合目。
スタンプラリーみたいな感じなのかな?楽しみにしていた焼印を押してもらい嬉しそう。ゼリーや水分を補給し、しっかりと休憩を取って再出発。
七合目から上でもキツくてなかなか進まないけれど、まだ会話をする余裕もあるし大変だと言いながらも笑顔も出ます。
元祖七合目。
焼印をしてもらうところまでは嬉しそう。
でも、七の次が八じゃない事にテンション↓。
この辺りから楽しさよりもマイナス要素の方が高くなり、徐々にまだ登るのぉ〜とか疲れたとか言い出しました。歩いては止まり、歩いては止まり。
あとどれぐらい?まだ着かない?いつまで歩くの?の繰り返し。
休憩しながらご挨拶した方の中にちょうど同じ歳ぐらいの子が何人か同じようなペースで歩いているのでそれも少しは刺激になっているようですが、どこまで頑張れるか。
8合目に着いたらおにぎり食べようね。
あそこまで行けばもう一個焼印が増えるよ。
頑張れ!
8合目
何とか焼印をしてもらっておにぎりを食べるところまでは頑張りましたが、ついに出ました!
もう嫌だ・・・。歩きたくない・・・。
すかさず、辛くても登るって約束したでしょ〜まだ弱音を吐くのは早いぞぉ。
となだめて再出発。
しかし小屋の上で座り込み。
もう嫌だ歩けない。こんなに大変だと思っていなかった・・・。
気持ち悪くなってきたと言うし。
体調が悪いなら仕方ないか・・・。
姉に連絡を入れて、ここでリタイアしようと思うと伝えたら時間もまだ早いし、少し休憩させてダメなら仕方ないけど、行けるところまでは何とか行かせてあげてくれと言う。
甘えてるだけならもうちょっと歩かせるけど、子供の体調のこと考えるとなぁ・・。
30分ぐらい休んだ後体調はどう?って優しく聞いたら、別に平気だと言う。
嘘か!
結構休んだし、食事もしたし、水分も取ったし、こりゃあもう少し登るしかないな。
嫌がる姪に激を飛ばし歩き始める。
九合目。
とりあえず焼印だけは自ら焼いてもらいに行く。
その間に、靴のソールがはがれてしまっている登山者がいたのでテーピングで応急処置をしてあげる。若い女性だったがあとちょとだから何とか頑張って欲しい。
姪の頭の中はいったいいつまで歩くんだろう??って感じだと思う。
しかも九合目の上には九合五勺があるのでまだ山頂までは遠い・・・。
そろそろ昼近いし時間的にもちょっと厳しいかな?
ただ、体調不良ではないのでもう甘やかさないで歩かせる。
九合五勺
もうほとんど進まない。
三歩歩いて休憩→グズる→叱咤→歩く→止まるの繰り返し。
でもって泣き出す・・・。
多くの方に頑張ってと声をかけてもらうも下を向いて返事もせず。
完全に嫌がる娘を無理矢理登らせるお父さんの図。
一度甘ったれるな!と言ったらこちらを睨み付けてガツガツ登り始めた。
まだ怒るぐらいの気力はあるようだ。
おじさんは完全に悪者だけど。
すぐそこに頂上の鳥居が見えて残りあとほんの少しなのに辿り着くまでに相当な時間がかかりました。
頑張れ!頑張れ!
姪 だんまり・・・・。
最後の最後、鳥居をくぐって山頂へ!と思いきやくぐらずに山頂の神社前に。
おいっ!(笑)そこは通ろうよw
先程頑張れって声をかけてくれた方達も迎えてくれます。
よく頑張った!!
写真はふてくされて笑顔はないけど、少し落ち着いたて褒めてあげたらちょっとだけ笑顔を見せました。
14:40
頂上浅間神社奥宮で最後の朱印を押してもらい念願の焼印&朱印コンプリート。
剣ヶ峰はあきらめるけど山頂神社までたどり着いたとう連絡を姉に入れる。
おじさんは嬉しくて涙(T_T)
少しだけ噴火口を見たり休憩をしたりしましたが、大幅に時間をオーバーしているのですぐに下山開始。
そうそう、この日は富士の裾野は雲海だったけど、その向こう側には伊豆半島や駿河湾、相模湾から三浦半島。遠くには伊豆七島まで綺麗に見えていました。
気温がだいぶ下がってきたの防寒着を着せます。
案の定下山時もなかなか歩きません。
明るいうちに少しでも下って、危険なら背負って下りるか山小屋で休むか。
姪はほぼ無言。
こちらは頑張れを連呼。
長いなが〜い下山。
元祖七合目付近で赤く染まって行く西の空や反対側には影富士が見えて綺麗だなぁなんて思ったけど、姪の目に映っていたかどうか・・・。
新七合目に19:00。
日が沈み暗くなりました。
自分一人ならともかく小さな子供を連れてのこの時間はあまり良くないですね。
早朝の林道歩きなどでは暗い時間に行動することもありますが基本は明るい時間に行動が自分の登山スタイルなので、この時間になってしまった事は反省。
ライトをつけ足元を照らしながら進みます。
七合目から下はずっとロープが張ってあり、比較的登山道もなだらかなので姪の手を引いてゆっくりゆっくり歩いて進みますが、泣き出したり、座り込んだりで一向に進みません。あとちょっとなんだけど。
20:10六合目到着。
ここからは舗装路と行ってもいいぐらいの整った道なので五合目まではすぐ。
泣いたりごねたり、座り込んだりする姪を何とか励まして五合目まで歩きました。
20:40
五合目着。
もう歩けない姪を指導所で預かってもらい、道路を約2キロ走って車の回収。
迎えに行ったら気持ちよさそうに寝てました。
時間的にはかなり多く見積もっていましたが、子供の座り込みや泣いて歩かない行動に手を焼きだいぶ時間が掛かってしまいました。
反省点も多かったですが、登頂した時の照れ笑いと下山した後の安心した姪の顔が見れて厳しく歩かせた甲斐があったかなと思います。
田子の浦から登った時よりも、一日二往復した時よりもアイゼンの爪が刺さらないぐらい凍った時よりも疲れました(^_^;)
やはり、夏の富士山は人が多いですね。
挨拶したり励ましあったりで元気はいっぱいもらえますが、団体さんの通過による渋滞やすれ違い時のマナーなど注意点は多いです。
ジーンズやサンダル等の軽装の方も心配になります。
富士山に登る方でご来光目当てに夜間登山をする方が多いですが、個人的には危険なので暗い時間に歩くのは充分注意して、できる事ならなるべく避けるようにした方が良いと思います。それでも他の山に比べれば道もしっかりしているし、夏は人も多いし、ロープなど伝って歩く事が出来る分歩きやすいですが・・・。
mamepyonさん、お久しぶりです。makasioです。
姪っ子さん、頑張りましたね。
大変だったでしょう。
でも、この経験が絶対、自分の
将来のために役に立つことがあるはずです。
登頂、おめでとうございます。
ところで、mamepyonさん、
やはりすごい登山やられているんですね。
かわいいペンギンさんとギャップありすぎですよ。
mamepyonさん、はじめまして
引率、お疲れさまでした
同じ日に息子を連れて登っておりました。
姪っ子さんは大変だったと思いますが、後から達成感が湧いてきて、意外と
「また連れてって、小父さん 」
ってなるかもしれませんよ
あと2回、頑張ってください
makasioさんお久しぶりです。
ありがとうございます。登れて良かった。
姪っ子、普段相当甘やかされてるようで、6年生とは思えないわがままっぷりと甘さでした
でも彼女にとっては今までに経験した事のない辛さだったでしょうし、今後何かあった時に歯を食いしばって頑張れるのではないかと思います。
ペンギンちゃん、国内の数々の名峰や海外まで多くの場所を共にしている相棒ですので結構なツワモノですよ
inaminさん初めまして。
同じ日にお子様連れで登られていたんですね。
たくさんの子供も登っていましたがあれほどグズってたのはうちの姪ぐらいではないかな?と思います
楽しそうに登ってる子をみてちょっと羨ましく思ったりもしました
それでも良く頑張ったと思うし、翌日昨日は楽しかったと連絡をもらいました。
あと一年おきに兄弟たちが6年生になるのでまだ後2回残ってますが、今度は事前にもうちょっと体力をつけさせてからにしなきゃですね
自分が6年生の時は一人で田子の浦から走って登ったのでこのぐらいの年齢ならもうちょっと頑張れると思っていたのが誤算でした。
三人とも何とか登らせてあげたいです
子供さんと一緒だと、機嫌取りにけっこう
苦労しますよね
富士山の場合、人が多すぎるのが
つい泣きが入っちゃう誘因なのかも
しれませんね。
でも、小学生くらいの子供が
少しずつ成長していく様子は
元気をもらえますね
それにしましても、富士山のご来光は
別格の美しさですね
富士山子共の頃から何度も何度も登ってますが、今回が一番大変でした。
とにかく辛い思いをするとか頑張るとかいう事を知らないようで嫌になったらすねるか泣くという・・・。
姉から聞かされてはいましたが予想以上でした。
ご機嫌取り大変です
でも少しは何か感じてくれれば、何かあった時に今回の苦労を思い出してくれてば少しは役に立てたかなと思います。
ご来光や夕焼け、広がる雲海はやはり日本一の山。
格別ですね
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