後立山縦走(猿倉〜白馬岳〜五竜岳〜鹿島槍ヶ岳〜針ノ木岳〜扇沢)
- GPS
- 80:00
- 距離
- 44.5km
- 登り
- 5,203m
- 下り
- 4,999m
コースタイム
6:39猿倉-7:37白馬尻-8:02大雪渓8:35-9:07岩室跡-10:33白馬岳頂上宿舎10:44-11:08白馬岳-11:21白馬山荘11:31-11:41白馬岳頂上宿舎11:49-12:59杓子岳13:05-13:55鑓ヶ岳-14:33天狗山荘
8/20
4:02天狗山荘-4:22天狗の頭-4:42天狗の大下り-5:05不帰のコル5:15-5:38不帰喫-6:15不帰曲北峰-6:25不帰曲南峰6:35-7:03唐松岳7:14-7:24唐松岳頂上山荘-9:07五竜山荘9:36-10:31五竜岳10:51-12:21北尾根ノ頭12:30-12:44口ノ沢のコル-13:40キレット小屋
8/21
4:03キレット小屋-4:44 2700M付近5:15-5:40鹿島槍ヶ岳北峰-6:08鹿島槍ヶ岳南峰7:14-8:14冷池山荘8:43-9:45爺ヶ岳中峰10:03-10:15爺ヶ岳南峰10:23-10:47種池山荘11:16-12:31岩小屋沢岳12:51-13:16新越山荘
8/22
4:06新越山荘-4:38鳴沢岳5:24-6:00赤沢岳6:06-7:23スバリ岳7:29-8:01針ノ木岳9:04-9:32針ノ木小屋9:50-11:16大沢小屋11:22-12:07扇沢
天候 | 8/19 晴れ時々曇り午後一時雨 8/20 晴れ時々曇り 8/21 晴れ時々曇り 8/22 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
・八方バスターミナルから猿倉 バス 900円 ・扇沢から信濃大町駅 バス 1,330円 ・信濃大町駅から白馬駅 JR大糸線 480円 ・白馬駅から八方バスターミナル バス 180円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
不帰嶮 曲北峰への登りの部分は鎖場が多いです。(逆コースだと下りになるので難易度が増すと思います。) 五竜岳南側 ガレていて滑りやすいので注意が必要だと思います。 |
写真
感想
「剱岳を眺めたい」「歩いたことのない白馬鑓ヶ岳と唐松岳の間を歩いてみたい」ということで欲張って白馬岳から針ノ木岳まで縦走を計画しました。
8/19
5:25八方第2駐車場に到着。八方は無料の駐車場がたくさんあるのでありがたい。
駐車場から朝日のあたる白馬三山をカメラに納める。良い天気で期待が膨らむ。
身支度をして道路を挟んだバスターミナルへ向い、6:00発のバスに乗り猿倉へ向う。
猿倉で登山届を出していよいよ歩き出す。
登山道から林道に出て鑓温泉への道を左に見ながら進み、再び登山道に入り白馬尻に着く。
休憩する人達を横目に見ながらさらに進むと白馬大雪渓が目に入る。
ここで、軽い朝食を取り雪渓に降りてアイゼンを装着し、ストックを使って登り始める。
雪渓を抜けると歩きにくい道となるががんばって先へ進む。
岩室跡を過ぎて登っていき、避難小屋からさらに10分位で水場に到着する。
強い日差しを浴びながら登ってきた身体に冷たい水を大量補給する。
お花畑を見ながらさらに登り、白馬岳頂上宿舎到着。
ザックをデポして白馬岳へ向う。
白馬岳に着いた時にはガスがかなり上がってきていて、すぐ西にある旭岳くらいしか見えなかった。
帰りは白馬山荘に寄り、広々としたレストランスカイプラザ白馬でホットカルピスを注文。
(生ビールを飲みながら昼食をとっているお客さんがうらやましかった。)
施設が立派で、とても3000M近い標高の所にいる実感がない。
白馬岳頂上宿舎に戻り、昼飯を食べていると早くもポツリポツリと雨が落ちてきた。
再びザックを背負い杓子岳へ向う。
最低鞍部を過ぎて登っていると雨が本格的に降ってきて、仕方なく上下カッパを着込む。
視界もなく杓子岳はパスしようと巻道を歩き始めたが、先行者が山頂を目指しているのが目に入る。
「やっぱりピークを踏まないと白馬三山歩いたとは言えないかな」と思い直し、戻って山頂を目指す。
かなり疲れて杓子岳に着いたが、当然何の景色も見えない。
雨はあがりカッパのズボンを脱いで歩き出すものの、白馬鑓ヶ岳への登りで再び雨。
またカッパのズボンをはいて歩くが、雨は強くなり足元には茶色の水が流れる。
気分は完全にブルーだが、眺める景色も止まってすることもないので歩き続けて白馬鑓ヶ岳到着。
雨は弱くなってきたが、体が冷えてきたので休憩せずに小屋に向う。
次第に雨があがり、稜線上にある分岐からしばらく下って天狗山荘に着いた。
白馬岳付近では咲き終わっていたウルップソウが小屋までの道の脇ではまだ咲いていた。
8/20
4時過ぎに天狗山荘を出発。
暗いうちに天狗の頭を通過し、徐々に明るくなってきたところで「ここから天狗の大下り」の標識。
出だしに鎖場が有り少し面食らうが、その後は順調に下って行く。
不帰のコルで日の出を迎える。朝日を浴びる立山・剱岳を楽しんだ後、いよいよ登りにかかる。
どこから厳しくなるのかなと思っているうちにピークに着き、そこが喫だった。
一旦下って曲への登りとなる。急斜面の岩場を登り、その後に岩場のトラバース。
振り返ると結構高度感がある。
そして次に現れたのがよく紹介されている橋だった。横に鎖が張ってあるのでさほど怖くない。
その後は長野側に回りこみながら幾つかの鎖を過ぎると曲北峰に着いた。
まだ日の出から1時間少々しか経っていないが、早くもガスがかかり始める。
曲南峰まで進むとブロッケンが見られた。
景を巻いて登って行くとほどなく唐松岳に到着した。
山頂からは五竜岳を眺めてやる気アップ。
登山者で賑わう山頂を早々に辞して五竜山荘を目指す。
唐松岳頂上山荘を通過した後ひたすら歩いて、白岳への登りに耐えて遠見尾根分岐を左に見送るとようやく五竜山荘に着いた。
ここまで来るのにかなり体力を使ったので、山荘できつねどん兵衛を注文してエネルギー補給。
山荘を後にして五竜岳に向うが、ガスがかかり山頂からの眺望は得られなかった。
五竜岳からの下りは急なので神経を使う。
休憩に良いと登山地図に書かれた北尾根ノ頭で休むが、ガスで景色は見えない。
口ノ沢のコルまで下りきり、疲れた体で最後の登りをこなして下りだすと程なくキレット小屋に到着した。
8/21
今日はあまり急ぐ必要はないが小屋では日の出が拝めないので、4時過ぎにキレット小屋を出発。
標高2700M付近まで上がった所で日の出を待つ。
今日も朝日を浴びる剱岳を見ることが出来た。
再び登り出し吊尾根に達し、まずは鹿島槍ヶ岳北峰に向う。
北峰山頂には誰も居らず、割れた山頂標識があるだけでちょっとさびしい感じ。
続いて吊尾根に戻り南峰に向う。
南峰山頂には、冷池山荘方面から続々と登山者が登って来る。
縦走の人は別として、軽装の登山者で北峰に行く人は皆無。「鹿島槍ヶ岳とは南峰」ということなのだろうか。(自分もどっちが良かったか聞かれれば「南峰」と答えますが・・・)
賑わう南峰山頂で存分景色を楽しみ、冷池山荘に向けて下り始める。
布引山は下って行くと山と言うより稜線上のコブという感じ。
振り返ると鹿島槍ヶ岳がきれいに見えて、いいコースだなと感じる。
登山道脇にテント場があったが、立山・剱岳の素晴らしい景色が得られる場所だった。
冷池山荘では登山道を挟んだ所に設置されたテーブルで、鹿島槍ヶ岳を眺めながら湯を沸かしてミルクティーとコーヒーを飲んでくつろぐ。
冷池山荘からは冷乗越を経て爺ヶ岳への登りとなる。
できれば爺ヶ岳北峰も踏みたいと思っていたが、それらしい踏み跡には「高山植物保護のため立ち入り禁止」との標識が立てられており、おとなしく諦める。
中峰、南峰と進んで行くがだんだんガスで視界が悪くなっていく。
種池山荘で昼食をとった後、針ノ木岳方面へ進むが登山者の数はグッと減る。
本日最後の山頂岩小屋沢岳ではわずかに剱岳側が見えるだけ。
山頂から下って行くとほどなく新越山荘に到着した。
8/22
最終日も4時過ぎに新越山荘を出発。
鳴沢岳で日の出を迎える。
3日とも好天に恵まれたが今日が一番の日の出。山頂を走り回って写真を撮ってしまった。
赤沢岳とスバリ岳の山頂でも素晴らしい景色を楽しんで、最後のピーク針ノ木岳へと向う。
思う存分景色を楽しみ、針ノ木小屋まで降りて一休み。
小屋で雪渓の様子を尋ねると「残っているのは300M位」とのこと。
ザレた急斜面を下って行くが、登って来る登山者は大変そうだ。
やがて雪渓が現れ、アイゼンを装着してストックを使って下る。
雪渓から出ると全てのイベント終了という気分になるが、標高が下がって気温も上がり、ほんの僅かな登りでも体力を奪われる感じがする。
大沢小屋で冷たい水を飲んで休憩。
あともう少しと自分に言い聞かせて歩き出し、作業道に出てからこれを縫うように進み、12時過ぎに扇沢に辿り着いた。
ここからはバスと電車で車を回収に行かなければならない。
トイレで着替えて12:30発のバスに乗る。
13:05信濃大町駅着。大糸線の次の列車は14:50発。
商店街にある昭和軒でカツ丼を食べて駅に戻ってきたが、待ち時間はまだ1時間以上。
冷房の効いた待合室で時間をつぶし、ようやく列車に乗込む。
15:30に白馬駅に着き、15:40発のバスに乗り、5分程で八方バスターミナルに到着。
車でエコーランドの湯(500円、小さいけど露天風呂・サウナ有り)に寄って、4日間の汗を流した後帰路に着いた。
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