【奥美濃】岩岳(999m)岩岳最高点(1050m)
- GPS
- 06:30
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 1,001m
- 下り
- 997m
コースタイム
- 山行
- 5:08
- 休憩
- 1:21
- 合計
- 6:29
■アラームが無慈悲にけたたましく鳴り、かろうじて屍(しかばね)に魂を呼び入れる。ブラックコーヒーをすすりながら、根尾東板屋を目指します。
過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
いそいそと準備を済ませ、いざ出発。上葛(かみくず)橋から登山口に向かうと、「胸突八丁でスズメバチに刺されたよ」って警告文が貼り出してあります。いきなりビビらせてくれるじゃないか。
イワウチワの季節でもなし、紅葉の季節でもなし、残雪期でもないわけで、この時期、酔狂な私が引いたラインは岩岳の最高点を踏んだ上で、上葛川を反時計で周遊するプラン。
さて、いきなりですが山頂にワープしましょう。山名標がぐるぐる巻きの刑です。雪害よけですかね。けれども、雪はほぼなし。白いのは御嶽氏と乗鞍嬢、能郷白山あたり。異常気象、ここに極まれりです。
樹間を透かして魚金山や西台山。板屋や樽見の集落も眼下。濃尾平野と、きらめく伊勢湾。平野を貫流する木曽三川が、ゆるり蛇行しています。あの高層ビル群は、名古屋駅前にそびえるミッドランド・スクエア、JRセントラル・タワーズ、JPタワー、ルーセント・タワーあたりか。田舎ものの私にはまぶしいな。
ここからヤブを突いて北に進みます。舟伏山、日永岳、ドウノ天井、大白木山は、旅の道連れ。西面には伊吹山から雷倉、蕎麦粒山、上谷山、鏡山、釈迦嶺、能郷白山。奥美濃方面は山また山。あれは恐らく金糞岳、三周ヶ岳、そして若丸山あたり。
冬の積雪に虐げられてきた灌木の間を巧みにスラロームしながら1050最高点へ。ヤブのグレー度は普通程度。何が普通かはわかりませんが(笑)。いずれにしても、めでたしめでたしです。
構造物を築いたような鉄パイプが累々と転がっています。植林用のモノレール跡だね、こいつは。
山の空気に、しばしとっぷり。生きてて良かったと思える瞬間です。でもまあ、戻らないとだ。野暮用あるし(笑)。
下降点を探し出します。倉見山を目印に地図と相談。尾根線の西端に寄ります。目指す尾根を特定、しばらくの間は凹地を利用して下ります。これは木材を下ろした跡?災害の跡?
ころあいを見計らって下降尾根の南の際をトレースします。こういう地図読み、大好です。全身がピリッと緊張する。感度を高くして野山を駆け巡ると、まるで獣のように野生が芽生える。
尾根が広くなるとエイミング・オフをくり返して乗り切っていく。これは、国体選手だったKMさんに教わった技術だ。一旦植林ぽくなったら、その先が620ピーク。
最高点を振り仰ぎ、順当に下っていることに安堵。下辻慧三角点からの下山は予想通りタフ。次々と突きつけられる課題を解決していくのはスリリングで楽しい。
無事に西板屋の神社跡に着地です。仰ぎ見るあれが岩岳。いい山だった。
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