記録ID: 2197867
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
尾瀬・奥利根
日光白根山〜五色沼避難小屋の怪と湯元温泉から丸沼高原まで
2020年01月26日(日) ~
2020年01月27日(月)
体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 28:06
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 1,347m
- 下り
- 830m
コースタイム
1日目
- 山行
- 5:06
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 6:24
距離 7.0km
登り 998m
下り 243m
2日目
- 山行
- 2:36
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 3:19
距離 4.6km
登り 348m
下り 600m
11:58
天候 | 晴のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
1/25(SAT) 快活CLUB栃木店前泊(新栃木駅徒歩16分,1650円) 1/26(SUN) 新栃木5:12→5:56下今市6:01→6:09東武日光(東武線660円) 東武日光6:15→7:30湯元温泉(東武バス1750円) 【帰路】1/27(MON) 12:30丸沼高原RW (1500円) →♨→ 丸沼高原CS15:30→16:00尾瀬かたしな(シャトルバス) 尾瀬かたしな16:00→19:45バスタ新宿(関越交通かたしなスノーエクスプレス号, 3500円) ※平日なのでバスはガラガラ。高速も渋滞無しで19:15新宿到着。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体を通してしっかり締まった雪でアイゼンの効きは良好でした。冬ルートを示すマークも多く,この日はトレースも完璧で,分かりにくい所はほとんど無かったです。五色沼避難小屋→奥白根山頂手前の急登が慎重になるべき箇所。五色沼避難小屋では不気味な体験も。以下,詳細です。 【湯元温泉→前白根山→五色沼避難小屋】最初は湯元温泉スキー場の第3ペアリフト左側に沿ってゲレンデ端を歩きます。続いて上部の第2ペアリフト左側に沿ってゲレンデを登っていくとそのうち登山道の道標があり,その後はゲレンデから離れ,ルートを示す表示に従い標高を上げていきます。外山鞍部まではそれなりに急登,その先,前白根山までは斜度は落ち着きます。前白根山付近は風が強く,雪が飛ばされて石のトレイルがメイン。前白根山頂からは白根隠山方面に降りると避難小屋分岐の表示があり,その後は雪深い樹林帯のトラバースを抜けれは避難小屋はあっという間です。 【五色沼避難小屋と怪奇現象】 中は広く20人ぐらい泊まれそうなキャパがあります。夜は外気温と変わらない位に冷え込みますが,毛布もそれなりに数があるので,シュラフの上に掛けたり対応可能。ただ,触れるだけで埃が舞う代物なので,それだけをアテにするのは止めた方が良いかもしれません。また,近くにトイレはありません。皆どうしてるかは,恐らく人それぞれ。行けば何となく分かります。 ちなみに,この日は日曜日の晩だったので,私一人しかおらず,まさに肝試しでした。風の音や建物が軋む音も不気味なのですが,それよりも誰も居ないはずの真っ暗な部屋の中から突然カサカサ,カタカタと変な音が聞こえてきて薄気味悪いったらありゃしない。懸命の調査の結果(音のする方向のストロボ写真を撮りまくって),最終的に音の正体は体長10cm程のハツカネズミと断定出来たので少し安心しました。とは言え,かじられたら嫌なので,せっかく入った暖まったシュラフから這い出て,床に置いていたものは全て吊すかザックにしまいました。ネズミさんもきっと,ここにある毛布のお陰で生きていけるのでしょう。 【避難小屋←→五色沼】避難小屋から五色沼までは斜度も緩く雪深いので,スノーシューやワカンが便利。五色沼の湖面に恐る恐る入って見ましたが,少なくともこの日はしっかり凍結していて湖面上を歩けました。 【五色沼避難小屋→奥白根山】避難小屋から暫く平坦な道を道標に従い右に折れるとまずは緩い登りが続きます。その後,樹林帯を抜けると徐々に斜度が増し,このルートで一番の急登になります。滑ったらまず止まらない斜度なので,重アイゼンにピッケル装着が基本になるかと。この日はステップが完璧で安心でした。 【奥白根山→丸沼高原RW】奥白根山からロープウェイ側に降りる側も最初は斜度があります。トレースが無いと樹林帯の入口が分かりにくそうですが、いくつかルートを示す杭がありました。その先はピンクテープがたくさん。眺望はありませんが,シラビソとダケカンバの森を楽しめました。 |
その他周辺情報 | 【トイレ】湯元温泉バス停には無く,すぐ南側に隣接する駐車場にあります。湯元温泉スキー場中腹第2ペアリフト手前にあるレストハウスのトイレも営業時間中なら使えそうです。それ以降は丸沼高原スキー場までありません。 【丸沼高原スキー場,座禅の湯】ロープウェイ降り場隣のセンターステーション内にある日帰り温泉です。700円。サウナと内湯,水風呂のシンプルなお風呂で,設備は新しく綺麗。スキー客が帰る時間帯は混みそうですが,それを外せば快適かと。狭いながら畳敷の休憩スペースもあります。 |
ファイル |
【後日参考用】当日の天気予報
(更新時刻:2020/02/08 10:37) |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
半袖シャツ
フリース(厚)
ハードシェル(上下)
タイツ
ズボン(厚)
靴下(2枚重)
グローブ(厚)
アウター手袋(厳冬期用)
予備手袋
防寒着(ダウン上下足)
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
冬靴
アイゼン(12本)
ピッケル
ストック
輪かんじき
朝昼夜ご飯
行動食
非常食
飲料(ポカリ500mL+サーモス500mLで計1L)
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
時計
サングラス
ゴーグル
タオル
マット
シュラフ(#1)
燃料
コンロ
調理一式
ナイフ
ロールペーパー
カメラ
スマホ
ラジオ
着替え(下着)
|
---|---|
備考 | 象足:この温度だと小屋滞在時には象足が必須アイテムであることを認識しました。 モンベルダウンハガー800#1の耐寒性:最後まで中華激安シュラフと悩みましたが,ダウンから野獣の匂いがするというレビューに恐れをなして,激安シュラフなら4個は買える高価なこの品を思いきって購入しました。公式曰く,コンフォート温度-5度,リミット温度-12度のこのシュラフを,-9度まで下がったこの夜に,長袖一枚の薄着と厚手のズボン&靴下で試してみました。マットは昔,並行輸入で少しお安く買ったネオエアーXサーモです。身体を伸ばしているとちょっと寒い感じがしましたが,フリースを一枚載せると丁度良い感じでした。フリース一枚着れば-10度は大丈夫かな,という感じ。一方,ネオエアーXサーモはこの温度でも完璧で,背中はずっとホカホカでした。 |
感想
月曜日に有給が取れたので,ずっと登りたいと思っていたこの縦走ルートで日光白根山に登ってきました。
無人の避難小屋泊は初めてで,しかもこの時期は氷点下10度近くになる様子。これを機会に思いきって冬用のシュラフを購入しました。通常の冬季登山グッズに加え,これら滞在時の寒さ対策等もあり,出発時のザックの重さは夏のテント泊を越える17kg。デポが出来ない縦走だけに,一抹の不安もありましたが,雪のコンディションが良かったことにも助けられ,無事歩き切ることが出来ました。
奥白根山登頂時の天気は今一つでも見晴らしは悪くなく,男体山ファミリーや燧ヶ岳に至仏山,上越の山々に赤城山などを眺めて時を過ごす事が出来ました。奥白根山は丸沼側からはスキーのついでに良く眺めてましたが,前白根山側から眺めるとまるで別の顔をしていて素敵でした。
加えて,やはり自分的には一人で過ごす初の避難小屋生活が刺激的でした。詳しくは,コース情報に書きましたが,夜中の怪奇現象の犯人を突き止めた時は思わず,よっしゃー!と心の中で叫びました。正体さえ掴めれば怖くも何ともないですからね。
さて,高価な冬シュラフを手に入れたことだし,次は何処に行こうかな。。。
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この記録に関連する登山ルート
ハイキング
日光・那須・筑波 [日帰り]
日光白根山周回(湯元〜外山鞍部〜前白根山〜避難小屋〜奥白根山〜弥陀ヶ池〜五色沼〜五色山〜国境平〜湯元)
利用交通機関:
車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5
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