甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根
- GPS
- 15:48
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 2,511m
- 下り
- 2,515m
コースタイム
- 山行
- 6:29
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 6:56
- 山行
- 8:15
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 8:52
天候 | 晴れ〜くもり〜灰雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
これといった危険個所はありませんが、滑ると危ない斜面多数。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
装備
個人装備 |
シュラフはモンベルの#1と#3を重ね
ダウンジャケット・フットウォーマー着用で寝た。<br />マットはサーマレストのリッジレストソーライトとイスカのピークライト120を重ねて暖かかった。<br />ダウンパンツは持って行ったが不使用。
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感想
今シーズン、まだテント泊をしていないことを思い出した。
せっかく今シーズンの為に冬用の外張りまで買っておきながら長い事放置していて、試し張りすらしていなかった。
それならば山で久しぶりに一泊したい。そして天気のよさそうな甲斐駒に決まった。
1日目は予報で晴れ、風も弱く登山日和で、2日目は早朝すこし風が強そうだったが問題なさそうだった。
初日、もし2日目の天気が荒れそうだったら、初日にピークハントして2日目は下山の日にしようと思っていたが、予報は回復傾向だった。また前日から睡眠時間が短かったので休息の事を考え、ピークハントは2日目にし初日のスタートはすこし遅らせることにした。
登山開始から天気がよく、トレースはしっかりしていて歩きやすかった。1500M位まではアイゼンも必要なく積雪は深くない。トレースの明瞭さはおおよそピークまで変わらなかった。
全体的に細めの尾根歩きで、登りが多く体力を削られる。またハシゴや鎖場がおおく、普段より重い荷物を背負っていると結構息が上がる。私はパンク恐怖症なのでクローズドセルのマットを必ず携行するようにしているが、これがかなり邪魔でよく木にひっかかる。雪が深い山域や森林限界が低い山域ではこれでも気になりにくいが、南アルプスは森が濃いので大変だった。
七丈小屋までの水消費はおよそ750cc程度、小屋泊・テント泊をすると2Lの水を頂ける様だったが今回は空容器がなかったことと消費が案外少なかったことから利用しなかった。ちなみに今回携行した水分はコーラ500奸⊃1000cc、お湯1500ccだった。これを飲用、およびアルファ米を戻すのに使い、下山時の残量は約750佞世辰拭もし足りなければ雪を解かそうかと思ったが事足りた。
テント場は第一小屋より約5分程度の位置にあり、途中ハシゴを登る。上下二段に分かれていて、ある程度整地されている。徹底的に水平にするのでなければそのままテントを張っても問題なかった。距離はさしてないものの、高低差があるのであまり行き来をしたいとは思はない。トイレも第一小屋の近くにあるので、用足しは早めに済ませる。
尾根にあるテント場なので風が通るかと思ったが、案外平気だった。単純に天気が良かったからと思われる。今回は初めてスノーフライを使ってみたが、いらなかったと思う。気温があまり下がらなかったので内側にあまり霜がおりず、ジッパー操作も平気だった。もっと内外の温度差があれば吹き流しが活きたと思う。あるいは、スノーフライのおかげで温度差がマイルドになって霜がおりなかったのかもしれない。いずれにせよこの辺りを考えるには自分の経験が不足している。
2日目はくもり、高度を上げるほどに雪がちらついていた。前日は中綿入りの中間着で歩いていたが、この日は上にハードシェルを着た。全体としては登り一辺倒で息が上がり体力をもっていかれるが、荷物をテントにデポしていたので前日よりずっと体が軽い。8合目を越えたあたりでライチョウが4羽ほど歩いていた。風が冷たい中、彼らは自分の身一つで生きているのだと思うと感慨深い。
一部の鎖場がすこし難しかった、体の硬さが原因だと思う。日ごろもっと柔軟すべきだと前々から思っているがなかなか手がつかない。またすこし緊張するトラバースがあったがピッケルとアイゼンを効かせていれば不安感はない。コースが基本的に稜線のほぼ直上なので、迷うことはない。またトレースがしっかりしているのでコース取りもわかりやすかった。踏み抜いたとしてもせいぜい膝上で、カンジキを持って行ったがデットウエイトだった。まぁ、もっていかずに撤退する可能性よりかはマシだ。出発の時間が早ければなおさら。
山頂は雲の中で雪が降っていた。展望はないものの、ようやく登ってきたという達成感がある。今回はライチョウに会えただけで満足だ。
下り始めると雲を抜け、天気が良くなる。また午後になりとても天気が良くなった。下っていくと、登りの人とどんどんすれ違う。土曜だったのでこれから泊まるのだろうと思う。登りではアイゼンなしでも登ることが出来た斜面が下りでは怖く感じる。
道の駅から見上げる山々はとてもきれいだった。道の駅で水を汲み、お土産を買って帰宅。
余談だがピッケルはアルペン差ししていると「ここでちょっとだけピッケルを使いたいな」という時に便利だ。ストックが邪魔な時も同様にザックと背中の間に挟んでおくとすぐに両手がフリーになるのでラクチン。ただ休憩の際にザックを下ろすと背中に挟んでいたものが落ちるので注意が必要。
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