林道長い冬の六谷山
- GPS
- 09:41
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 1,079m
- 下り
- 1,065m
コースタイム
- 山行
- 8:49
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 9:42
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
富山県中南部、国道41号線沿いに富山百山とされている山が3座ある。キラズ山、六谷山と唐堀山だ。一昨日キラズ山に登り、昨日は雨天で自宅沈殿したが、晴天予報のこの日には六谷山に登ろうと考えた。
ヤマレコで見る限り、六谷山には1-3月に積雪期として登った記録がこれまでない。無雪期には茂住峠から正味標高差400m足らずのハイキングの山なのだが、冬期林道に車で入れなくなると、その林道がかなり長い。一昨日のキラズ山では標高600mまで車で上がれた。ここも今はその位までは行けるのではないかと、行って見ることにした。
その林道には、入口付近は全く雪がない。路上落石が多く、通行に気を使う。路肩に雪が見え始め、路上にも少しだけ出て来たがまだまだ行けるだろうと思った矢先に、小雪崩のデブリに阻まれた。駐車場所は標高520m、茂住峠まで標高差は550m、距離は直線で3.2kmだが、道のりはGPS記録によると6.1kmだった。
スキーを履いてデブリを越えて歩き出す。その後雪切れで担いで歩いたのは1回、水流による短い雪切れで外して渡ったのは数回あった。標高が上がると真っ白い新雪の綺麗な雪面で、5〜10cm沈むラッセルになった。それがひたすら長い。陽が高くなり、気温上昇して雪温は日向でプラスになり、日陰ではマイナスのままだったのだろう、そうするとシール面に雪が固まる団子に悩まされるようになった。そんなこんなで出発から3時間かかって峠に着いた。
峠から山道に入って1270mの小ピークを越えて1374mピークの南端に向かう。ここまではスキーのジグザグ登行で普通に登って行ける。藪も今シーズンの経験内では易しい部類のもの。1374p南端のトラバースを標高1350mで試みるが、藪が濃くて結局稜線に追いやられる。六谷山につながる稜線を最初はスキーで下って行き、コルまで見渡せる地点にでると、その先は見事なナイフリッジ。地形図を眺めて、ここは狭いなと思っていたところだ。ここでは下りでもシートラ必至、ここで威力を発揮したのは、念のためと持ってきたワカンだった。アイゼンのツボ足では膝以上の潜りが続いて苦しかったと思う。その後標高1310mのコルから六谷山頂までは普通にスキーが使える斜面だった。
茂住峠から六谷山への登りの、ガイドブックコースタイムは1時間20分だが、今回はワカン歩行が約30分入り、2回の換装時間も含めて2時間半余りかかった。林道歩きを含めて登り全タイムは約6時間となった。山頂では、やっと登ったとの感慨に加え、大展望に感激した。さすが一等三角点の山だ。春霞のような空で、白山方面と乗鞍岳はかなり薄かったが、北ア方面は南の笠ヶ岳から北は毛勝三山までその場で見ている目としては良く見えた。
山頂からの滑降は、雪は湿雪のなり初めでなんとか曲がれる。コルから1374pへの登り返しは再びワカン歩行。1374pから1270pのカニ登りを交えて茂住峠まで、湿雪と所々の藪をさばいて、大きな滞りはなく下りて来た。林道部分は、快速ボブスレー区間は多くなく、押しと歩きがかなり入って、登りよりは楽と言った程度。最後の1km位は担ぎの歩きが多くなって車にたどり着いた。
やれやれ富山百山91座目。
追記: 六谷山の読み方は、ヤマレコでは「ろくたにやま」と表記されているが、富山では「谷」を「たん」と読むことが多い。富山百山のガイドブックでも「ろくたんやま」である。
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