常念岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,602m
- 下り
- 1,590m
コースタイム
8:45胸突八丁〜9:15最終水場〜10:30常念乗越(常念小屋)10:50〜12:50常念岳山頂
常念岳山頂13:20〜14:10常念乗越〜15:00最終水場〜15:15胸突八丁
胸突八丁15:15〜15:55笠原沢〜16:40大滝〜17:30山ノ神〜17:45一の沢登山口
*休憩多数のかなりのローペースです。
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
山道に入る所に常念岳登山道入口という案内板がありました。 山道は舗装されていますがカーブの多い峠道なので対向車に注意。 20分くらい走ると左側に駐車場があります。 入口は狭い感じがしますが、駐車場には50台くらいの駐車スペースがあります。 駐車場から800mほど舗装道を歩き登山口へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道はよく整備されており、沢の横を歩いていくような道が多かったです。 登山道には湧水が流れている場所があるので滑らないように注意が必要です。 登山ポストは一の沢登山口の指導小屋前に設置されています。 胸突八丁を過ぎた所の最終水場までは水が豊富でした。 トイレは一の沢登山口(無料)と常念小屋付近(有料)にありました。 登山道の横にロープが張ってある場所は横が切れ落ちていましたし、常念乗越から常念岳山頂までは岩が多いので落石等の注意が必要です。 山頂付近には大きな岩があり岩の向こう側は崖になっているような場所もありますので、写真撮影の際など不用意に動きまわると危険ですので注意が必要です。 車で行くかたは、豊科ICから山道入口までの間に24hコンビニが4件以上はあります。 その先は無いので調達はその前に済ませておくとよいかと思います。 駐車場は平坦ですが無舗装でした。 駐車場にトイレと水場は無く、登山道入口まで800mほどの距離があるのでトイレの時間には余裕をみておいたほうがいいと思います。 夜、付近は街灯がなく暗闇でしたので車中車外は灯りが必要です。 |
写真
感想
常念岳から穂高連峰を見に行こう!そう思い、今回の日帰り登山を計画しました。
いつもスローペースというのもあり、暗いうちに登山開始!の勢いで懐中電灯とヘッドランプの電池を新品に交換し、張り切って前日の夜に車で出発しました。
長野自動車道豊科ICを降り、ワクワクしながら途中のコンビニで買い出しをし、一の沢登山口駐車場を目指すも・・夜中の峠道に入ると辺りは真っ暗・・怖いほどの暗闇の世界・・車中で怪談話も出たりして・・連れも自分もビビり「明るくなってから登る事にしよう♪」と異議無し即決で予定を変更して車中泊。
翌朝5時、予定(変更)通り、明るくなってから行動開始。
駐車場からは舗装された峠道を歩いて登山道入口まで行き、登山ポストにあらかじめ記載を済ませた計画書を投函。
トイレで用を済まして登山口から森の中に入り、清々しい朝の空気の中、少し歩くと「キャッキャッ」と聞いた事あるような動物の鳴き声。
鳴き声の方を見ると、胸に赤ちゃんを抱いた猿が木の上からこちらを見て騒いでいました。
これはこれは是非お写真を一枚・・と思ったのですがお猿さんに許可なく写真撮影もご無礼にあたると思い(怒らせたら怖いというのもあり・・)、目を逸らして先を行きます。(ここでもビビり・・)
登山道を歩いているほとんどの時間は沢に流れる水の音が聞こえ、途中で横切る沢の景色、沢を流れる綺麗な水、想像以上の大自然を楽しみながら歩きました。
登山道は、森に入ったり沢に出たり丸太の小さな橋を渡ったりで飽きさせません。
休み休みじっくり歩き、胸突八丁をほぼ予定通りの時間で通過。
そこからは標高差があり、木の階段も出てきます。
樹林帯の中を登り、途中には木のベンチが300m間隔で設置されていました。
すれ違う下山中の方々に「もうすぐよ、頑張って!」と声をかけられ「上は最高の景色だったよ〜〜〜」などと胸躍るような言葉に自分達もテンションが上がります。
「もうすぐよ!」と何度も声をかけられるのですが、その「もうすぐ」が、かなり長い・・。
あとどれくらい?あとどれくらい?と何度も思いました。
「もうすぐ」という言葉、人により差があるので怖いですね。(笑)
そのうちにガスが出てきてしまい、まさか・・・今回は・・・と、少しテンションが下がり始めたところでようやく常念乗越に出ました。
「穂高連峰はどこどこどこどこどこ?」と探すのですが、視界に入るのはガスに巻かれた常念小屋の屋根・・。
はぁ・・とガックリしたところでガスが少しづつ薄くなり始め、あっという間に視界が広がり、前方に穂高連邦と槍ヶ岳が!
初めて見るその姿に大感動!
想像以上の近さにビックリ!
連れは隣で「わぁ〜〜〜凄い〜〜〜凄い〜〜〜わぁ〜〜〜きゃ〜〜〜!」と騒いでいました。
心の中で「おまえのその声もかなり凄いぞ・・。」と思いながら景色を二人で満喫。
トイレをお借りし常念小屋で記念バッチをゲット♪
常念乗越ではガスに巻かれては視界が広がりを繰り返し、もう十分なくらいの満足感でした。
ですが山頂の展望にも期待してここから山頂に向かいます。
岩だらけの中を必死に登ると一時間ほど前に追い抜かれた山ガールとすれ違います。
「え?もう登って下山してきたの?」と声をかけ、その軽い足取りに「昔の俺もあの足取りに負けない男だったのになぁ・・」などと、かなり昔の自分を思い出しながら山頂をめざします。
ガスがかかる中、時折登ってきた道を確認しながら岩の多い登山道を登り、ようやく山頂に。
ガスの動きが速いのか、時折薄くなるのですが、展望はいまいち。
けどその達成感と自分のいる場所に大感動。
山頂にいたかたと写真の撮りあいをして頂き山談話をして山頂を後にしました。
その後は登ってきた登山道を黙々と下山。
途中、山頂で話したかたにも抜かれるようなあいかわらずのローペース。
刻々と過ぎていく時間・・、昨晩に見たあの暗闇・・、なんとか明るいうちに下山を・・(ここでもビビり)、と思いながらも焦る事なくじっくりと歩き、無事に登山口まで下山しました。
緊張も和らぎ「さてと、駐車場までもうひと頑張り・・」と思っていると、下の方から車が・・。
なんと、山頂で話したかたが登山口までお迎えに来てくれたのです。
そのお心使いと思いやり、初対面で見ず知らずの自分達への親切心、本当に感謝感激でした。
この場をお借りして、お礼を言いたいです。
ありがとうございました。
そうして無事、車に戻り帰路につきました。
今回の山行は、驚き、感動、想像以上の展望、ビビり、人の優しさ、様々な事があり、心に深く残る山行になりました。
次は何処に行こうかな♪
常念岳はまた違うコースで行きたいです。
とても素敵な時間でした♪
と、ここまでは山行の話ですが、ここからは後談です・・。
車で帰路につき、高速道に乗ってサービスエリアで疲れた体に晩御飯と仮眠を、と考え、足早に一の沢登山口駐車場からノンストップで豊科ICに向かい高速に乗りました。
快調に走っていると、突然のエンジン不調・・。
運良く(そもそも既に運が悪い?)たまたまパーキングエリアの手前を走行していたので、なんとか路側帯に停車させる事なくパーキングエリアに停車。
そこで色々と調べること数時間。
結局、某部品の不具合発覚で自走不可と判明。
修理工場も受け入れてくれるような時間ではなく、やむを得ず車中泊。
が、このパーキングがトイレと飲み物の自動販売機しかないパーキング。
常念岳でお昼ご飯のお握り二つを食べた以降は何も食べてなく、お腹の空き具合は最高潮。
と、ザックに入っている非常食を思い出し、それでなんとか空腹を凌ぎました。
翌朝、ロードサービスに電話してトラックに載せて近くの街のディーラーに陸送。
トラックの助手席に自分も乗せて頂き移動している間、ロードサービスのおじさんに前日からの事情を話すと「それってプチ遭難ですね〜〜〜」と言われ、こちらも苦笑い。
ディーラーでは「今日中に修理は無理ですね。」と言われ、仕方なく電車で帰路に。
ローカル線の駅まで送って頂き、ようやくそこで食事。
新幹線を乗り継ぎ夕方にやっと帰宅しました。
泥の付いた大きなザック、Tシャツに短パンとサンダルの汗臭いワイルドな僕、平日の通勤通学の皆様に大変ご迷惑をおかけしたことを心から深くお詫び申し上げます。(笑)
今回の山行、縦走もなくテント泊もなく山小屋泊も無かったのに2泊3日になってしまいました。
登山には、しっかりした装備や体調管理が必要ですが、車両の管理もしっかりしないといけませんね。(笑)
山奥深い登山口の駐車場は携帯電話が圏外の場所が多いですし、季節やその時の天候、場所によっては車の故障と言えども危険な状況になる事があるかもしれません。
気を付けなければですね。
後日、修理完了は4日後とディーラーから連絡有り。
車を引き取りにまた長野まで行かないと・・。
ついでに山に登ろうかな・・。by you70sp
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