クマから逃げて助かった!(◎_◎;) 猫又山・赤谷山


- GPS
- 06:33
- 距離
- 18.6km
- 登り
- 2,114m
- 下り
- 2,097m
コースタイム
9:17 ブナクラ谷堰堤取水口
10:44 ブナクラ乗越
11:38 赤谷山頂
12:30 ブナクラ乗越
13:18 クマ遭遇地点!(猫又山頂手前)
13:55 ブナクラ乗越
15:13 ブナクラ谷堰堤取水口
15:26 ゲート前駐車スペース
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ブナクラ谷取水口~戸倉谷出合 ・目印が若干少ないうえに、藪が若干うるさかったです。露でコケの生えた岩がすべりやすいので注意。 戸倉谷出合~ブナクラ乗越 ・特に問題ありません。コケの生えた岩に注意することくらい。 ブナクラ乗越~赤谷山 ・藪がうるさいです。登山道藪が刈り払われていないので、腰まで藪に埋まってしまうところあり。踏み跡をしっかり見極めて迷うわないよう注意(特に濃霧時)。 ブナクラ乗越~猫又山(山頂手前までですが) ・藪は最近刈り払われた様子ですが、枯れた藪で大変滑りやすくなっています。足をとられないよう注意。 ・クマ出没注意!!!!! |
写真
首の下の白い三日月型の模様。
そう、ツキノワグマです!!
いちもくさんに登山道ではなく、ヤブの中を走りダイブして、ハイマツとヤブの影に隠れました。
これはパニック中の一枚!
感想
猫又山でクマに逢いました!!!!
近日中に行かれる方のために、取り急ぎ公開します。
【以下、行動のまとめが出来たので公開 9月14日お昼休み】
13日の天気予報は、一日を通して降水確率0%とのこと。
折角の代休だし、急遽山行を決定して馬場島へ向かう。
馬場島に近づくと快晴の天気のおかげで剱岳を始めとして峰々がはっきり望むことができる。
馬場島には8:30過ぎに到着。キャンプ場のトイレで用をすまして、ブナクラ谷方面へ車を走らせる。
ちょっと走ると堰堤に向かうゲートが閉ざされており、登山者のものと思われる車が3台とバイクが1台。1台分の空きスペースがあり、そこに駐車し支度を整え、ゲートから歩き出す。登山開始時間としては遅い時間であり、日差しが強く、暑い。水分は1.5リットル持参だが、若干不安がよぎる。
工事用車両のため、ほとんどコンクリート舗装された道路を進んでいくと、剱岳の北方稜線を見ることができる。工事用道路を進んでブナクラ堰堤着。
堰堤の左端のロープを使ってよじ登り、登山道となる。
ブナクラ谷に沿って進む登山道はあまり人が入っていないのか、藪が若干うるさく踏み跡も薄い印象。おまけに朝露で日陰の岩場が滑る。強い日差しで気温も上がってきているようで、汗が噴き出る。
戸倉谷出合からは比較的分かりやすい道となり、迷うことはなく進んでいく。
ブナクラ乗越直下にてガレ場に出て、ガレ場の右側をそってちょっと上がると石仏のある乗越到着。眼前に後立山連邦が広がる。
猫又山に行くか、赤谷山に行くか迷った挙句、剱岳に近い赤谷山方面へ進む。赤谷山の右手には剱岳が顔を出しており、赤谷山頂上での眺望に期待が持てる。振り返ると猫又山もドーンとそびえている。
赤谷山へ登山道を進むと、藪が刈り払われておらず、腰の上まで藪に覆われており登山道が見えなくなっているところ多く、ルーファイを慎重にして進んでいく。
途中、本日初の他の登山者と遭遇。同じく赤谷山に向かっていたが、先に行かせてもらう。
ヤブヤブの上りにいい加減うんざりしていたが、ようやく山頂到着。山頂部には1名の先着者がおり、山頂標の石仏のところで休憩しておられた。ここで楽しみにしていた剱岳北方稜線のほうを見るが、ガスにまかれており、望むことができない。ガスの流れが遅く、晴れそうにないので諦めて、ブナクラ乗越へ下山することにする。
赤谷山からの下山時に猫又山方面を見ると頂上付近にガスがかかり始めている。ヤブには辟易としていたが、意外とここまで順調に歩けているので、ブナクラ乗越に下りてから逆の猫又山にも寄るべきか、歩きながら考え始める。
ブナクラ乗越には12時半頃に到着し、ひとまず昼食をとり猫又山に行った場合のコースタイムを確認。水分も1.5リットル持参のうち、すでに残りは0.5リットルしか残っていないことも考えて下山も一考したが、ガスがかかり始めたおかげで涼しくなってきたことと、明るいうちに下山できることを確信し、猫又山もピークを踏んでくることを決意。猫又山への急登を上り始める。
猫又山への登山道は最近刈り払いが行われた様子で刈れた熊笹が滑りやすくなっており、こけないように注意しながら進む。序盤にロープが掛けられている場所が2か所ありました。急登が続き、うんざりしてきます。
急登もようやく終わりに近づき、GPSで位置確認すると、もう少しで大猫山への分岐地点かなぁと思って進んでいると、前方でゴソゴソと音がしたので良く見ると、黒い生命体がゴソゴソと動いている。まさかと思い、勇気を出して気づかれないようにもう少し近づいて様子を見ているとやっぱりクマだ!!!!!
固まってしまいましたが、とっさにカメラをだして撮影。どうもなにかの草の実を食べている様子。
そうして何枚か撮影していると、体を動かした時にクマ鈴が鳴り、こちらに気づいたようで、こちらに向いたと思ったら、向かって来るではありませんか!あごの下に白い三日月模様のツキノワグマです。100キロはありそうな大きさ!とっさに振り返り、刈れた熊笹の登山道を走ってこけるより、藪の中を走るほうを判断。10メートルくらい走ったところでこけてしまい、帽子も飛ばして藪の中へダイブ。こけた瞬間、追いつかれて飛びかかられることを覚悟して身構えましたが、幸運にも追いかけるのをやめたようで静寂が広がりました。
そのまま3分ほどそこにいたでしょうか。勇気を出して行動開始。当然下山です。2メートルくらい先のヤブの中に落とした帽子を拾い、藪から体を出さないように低い姿勢で下山方向へ移動。クマ鈴はこの時点では逆効果と感じ、音がしないよう、外しました。
再度襲ってくる恐怖と闘いながら、藪の中を進み、登山道に合流。クマがいないことを確認し、刈れた熊笹が滑りやすい中、トレランの如く、駆け下りました。
ブナクラ乗越とそこで休んでいる赤谷山で出合った方が見えて、恐怖と緊張感がようやく解けました。運よく襲われもせず、こけて怪我もせずよかった!安堵感に包まれ、登山者に恐怖体験をお話させて頂きましたが、逆に怖がらせてすみませんでした。
その後は挨拶をして、下山一路です。下山中もずっとあの時、自分と眼があった瞬間前足をあげて向かって来るツキノワグマの姿が脳裏に浮かびました・・・。本当に怖かったです。
無事登山口に到着したときは本当に本当に生きていて、かすり傷もなく帰ってこれたことに感謝しました。
今回、人のほとんど歩いていない時期に山に入るのには予想しないような危険が伴うことを実感。メジャーな山ばかり歩いていると平和ボケしてしまいがちですが、最悪のこと考えて冷静沈着な行動が求められると感じた山行となりました。
猫又山へは、これに懲りずに時期を見てチャレンジしたいと思います・・・。
コメント
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10/7,8に猫又山に行ってきました。幸い熊とは遭遇しませんでした。
帰ってきてから記事を拝見し、めちゃくちゃ驚きました。怪我がなく本当になによりです。
はじめまして!
レコ見せていただきました
紅葉すばらしいですね。
クマとも遭遇されず何よりでした
クマは臆病な動物と聞いていたのに、向かってくるとは思わず、本当にあの瞬間は「やられる!」と思いました
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