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記録ID: 224552
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ハイキング
谷川・武尊

一ノ倉岳(茂倉新道)

2012年09月15日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
08:10
距離
12.3km
登り
1,514m
下り
1,502m

コースタイム

8:05土樽PA〜10:12矢場ノ頭〜11:53茂倉避難小屋〜12:19茂倉岳〜12:41一ノ倉岳13:07〜13:27茂倉岳〜14:29矢場ノ頭〜16:15土樽PA
天候 晴れ時々ガス
過去天気図(気象庁) 2012年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
土樽駅、土樽PA、茂倉新道登山口駐車場
コース状況/
危険箇所等
今日は新潟から埼玉に帰る途中、関越トンネル前の土樽から(群馬側からは登る人が多そうなので)谷川連峰の稜線、出来れば一ノ倉岳まで登ってみることにして出掛けた。

道の状況

土樽PA〜矢場ノ頭
危険箇所はなく登り易い登山道だが矢場ノ頭手前の細尾根には大きな木の根が何箇所にも横たわっており、疲れていないうちは変化に富んで楽しく木の根を乗り越せるが下山で疲れた足で腰より高い木の根を何回も乗り越すのはかなり難儀で大変。

矢場ノ頭〜茂倉避難小屋〜茂倉岳
1490mのここから上は、ほぼ森林限界で尾根沿いの登山道を遮る木がまったくなくなり谷側から吹いてくる風(流れてくる雲)をもろに受けながら登る。
今日は強風で雲の流れが速く尾根は晴れているのだが一揆にガス(雲)に覆われたりを繰り返す天気であった。上を見上げると茂倉岳はガスで覆われていて見えない。
途中、降りてくる人達と会ったが、6組中5組の人達は「あまりの強風で尾根を歩くのが危ないので引き返してきた」と言われたので1683mの小ピーク点で茂倉新道の上の尾根道に流れてぶつかって来る雲を眺めながら引き返すかどうか暫く悩んでいたが、下から登ってきた一人の男性がが迷わず登っていく姿を見て勇気付けられ、いける所まで登っていくことにした。
1683mピーク点から見上げた茂倉新道の尾根に吹き上げる雲(ガス)動画
http://youtu.be/ATOK646wAGU

*強風、強風、と何人にも言われると、守門大岳の雪山で立っているのがやっとで背を屈めてストックに掴まりながら歩かないと体が吹き飛ばされそうになる台風のような凄い風だったことが思い出され、恐怖心で心が折れそうになる。

先行する男性の後を追って登っていくと、たしかに尾根道を遮るものがなにも無く恐そうな風の音とガス混じりの風が横から吹き付けてきて前を見ることができない程の所もあったが体が飛ばされそうになるような強い風ではなかったので、逆に汗を掻いた体が風で冷やされ気持ちよかった。
茂倉避難小屋には5〜6人、空模様が怪しく雨と雷になったら危ないので清水峠に行くのを諦めてここで泊まることにするという人もいた。
茂倉避難小屋から上は、あたり一面笹の平原といったイイ感じの雰囲気で見晴らしも良く(群馬側は雲で見えないが新潟側は晴れている)気持ち良く茂倉岳まで登っていけた。

茂倉岳〜一ノ倉岳
ここから先の稜線は風も弱まり、ガスで見え隠れしてハッキリとは見えないが写真で見たことがある谷川連峰の光景が、やっと見えて来た。
1回下り、一ノ倉岳へ登り返す稜線の登山道は広く歩き易い、周りは草原と笹の平原で景色が良く気持いい。
山頂には蒲鉾型の小さい避難小屋(2人用位の広さ)があり、中は綺麗で小屋というよりテントに泊まるような感じなので、大勢で泊まれる避難小屋よりも個室のようでイイかもしれない。
一ノ倉岳から更に稜線を南にいくと谷川岳最高峰のオキノ耳。
今日はもう1時で目標の一ノ倉岳まで来れたし、ここから先に行ってしまうと明るいうちに下山できなくなるのでここで引き返すことに。
*しかし、本当はフクラハギの筋肉も攣り気味で体力的にこの先へ降りて行って上り返してこれる自信がない。
一ノ倉岳から少し下りた所に谷川岳と谷川連峰を一望できる展望ポイントがあり、流れる雲で見え隠れする景色をしばらくボ〜と眺める。
オキノ耳までの登山道の東側の崖下は真っ白な雲海で西側の緑の草原斜面は広大でその先に円を描くようにオジカ沢ノ頭までの稜線が見える。
残念ながら今日は雲が多く、綺麗な谷川連峰の稜線を見渡すことができなかったが晴れて入れば、良く写真で見るような稜線の絶景が広がっていたのだろうと思った。

下山も特に危険箇所はなかったが、矢場ノ頭から細尾根に何回も出くわす大きな木の根の上をよじ登ったり、腰を屈めたりしながら乗り越えなければいけないので、疲れたきった棒のような足では結構大変だった。
茂倉新道登山口
2012年09月15日 08:12撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
9/15 8:12
茂倉新道登山口
ブナ林の日陰を登る
2012年09月15日 08:22撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
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9/15 8:22
ブナ林の日陰を登る
岩場を登る
2012年09月15日 08:32撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
9/15 8:32
岩場を登る
矢場ノ頭手前の細尾根には大木の根が
2012年09月15日 09:34撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
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9/15 9:34
矢場ノ頭手前の細尾根には大木の根が
根の横や上を乗り越え結構楽しい
2012年09月15日 09:46撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
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9/15 9:46
根の横や上を乗り越え結構楽しい
元気なうちはイイが、疲れてた下山時はもう勘弁・・・
2012年09月15日 14:47撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
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9/15 14:47
元気なうちはイイが、疲れてた下山時はもう勘弁・・・
矢場ノ頭が見えて来た
2012年09月15日 09:57撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
9/15 9:57
矢場ノ頭が見えて来た
万太郎山の上には雨雲が
2012年09月15日 09:58撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
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9/15 9:58
万太郎山の上には雨雲が
新潟側は青空で晴れている
2012年09月15日 10:13撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
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9/15 10:13
新潟側は青空で晴れている
後ろにギザギザ山頂の足拍子岳が見える
2012年09月15日 10:13撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
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9/15 10:13
後ろにギザギザ山頂の足拍子岳が見える
矢場ノ頭1490m これから上は森林限界
2012年09月15日 10:14撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
9/15 10:14
矢場ノ頭1490m これから上は森林限界
矢場ノ頭から茂倉岳を見上げる
2012年09月15日 10:19撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
9/15 10:19
矢場ノ頭から茂倉岳を見上げる
矢場ノ頭を上から
2012年09月15日 10:31撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
9/15 10:31
矢場ノ頭を上から
登山道から茂倉岳
2012年09月15日 10:31撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
9/15 10:31
登山道から茂倉岳
笹の平原
2012年09月15日 10:46撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
9/15 10:46
笹の平原
小屋までの尾根は強風で引き返す人が沢山
2012年09月15日 11:02撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
9/15 11:02
小屋までの尾根は強風で引き返す人が沢山
茂倉避難小屋が山の合間から見える
2012年09月15日 11:15撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
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9/15 11:15
茂倉避難小屋が山の合間から見える
茂倉岳
2012年09月15日 11:41撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
9/15 11:41
茂倉岳
茂倉避難小屋
2012年09月15日 11:51撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
9/15 11:51
茂倉避難小屋
茂倉岳手前
2012年09月15日 12:10撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
9/15 12:10
茂倉岳手前
茂倉岳から小屋の草原を見下ろす
2012年09月15日 12:16撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
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9/15 12:16
茂倉岳から小屋の草原を見下ろす
茂倉岳の先の一ノ倉岳は雲で覆われている
2012年09月15日 12:17撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
9/15 12:17
茂倉岳の先の一ノ倉岳は雲で覆われている
茂倉岳山頂1977m
2012年09月15日 12:19撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
9/15 12:19
茂倉岳山頂1977m
一ノ倉岳は雲の中
2012年09月15日 12:22撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
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9/15 12:22
一ノ倉岳は雲の中
降りて上り返す時、雲が流れて晴れた
2012年09月15日 12:28撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
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9/15 12:28
降りて上り返す時、雲が流れて晴れた
茂倉岳を振り向いて見る
2012年09月15日 12:28撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
9/15 12:28
茂倉岳を振り向いて見る
一ノ倉岳はまた雲に覆われる
2012年09月15日 12:34撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
9/15 12:34
一ノ倉岳はまた雲に覆われる
一ノ倉岳山頂1974.2m 晴れ!
2012年09月15日 12:41撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
9/15 12:41
一ノ倉岳山頂1974.2m 晴れ!
山頂で一枚
2012年09月15日 12:59撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
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9/15 12:59
山頂で一枚
一ノ倉岳山頂
2012年09月15日 12:41撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
9/15 12:41
一ノ倉岳山頂
熟達者しか行けない中芝新道。見るからに岩稜が険しそう
2012年09月15日 12:55撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
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9/15 12:55
熟達者しか行けない中芝新道。見るからに岩稜が険しそう
山頂避難小屋。小さいが中は綺麗
2012年09月15日 12:42撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
9/15 12:42
山頂避難小屋。小さいが中は綺麗
オキノ耳を望む。左の崖側は雲海で真っ白
2012年09月15日 12:47撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
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9/15 12:47
オキノ耳を望む。左の崖側は雲海で真っ白
右の草原斜面の奥には円を描いて谷川連峰の稜線
2012年09月15日 12:53撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
9/15 12:53
右の草原斜面の奥には円を描いて谷川連峰の稜線
蓬峠への尾根ルート
2012年09月15日 13:17撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
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9/15 13:17
蓬峠への尾根ルート
茂倉新道を上から一望
2012年09月15日 13:41撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
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9/15 13:41
茂倉新道を上から一望
万太郎山のも日差しが
2012年09月15日 14:07撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
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9/15 14:07
万太郎山のも日差しが
足拍子岳
2012年09月15日 14:52撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
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9/15 14:52
足拍子岳
土樽PAから茂倉を見上げる。冬はこのPA裏から雪山に直登できる。
2012年09月15日 16:15撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
9/15 16:15
土樽PAから茂倉を見上げる。冬はこのPA裏から雪山に直登できる。

感想

昨年より一回は登りたいと思っていた谷川連峰の稜線に今回初めて登ることができた。
谷川岳と言えば、いつも遭難でニュースに出る山で、遭難が多い理由は「急峻な岩壁と複雑な地形に加えて、中央分水嶺のために天候の変化も激しい為」と言われているが茂倉新道から一ノ倉岳まで登る道は比較的安全な登山道で危険な岩壁や複雑な地形は無かったが天候の変化が激しいのは理解できた。
登山口で28℃だった気温が、矢場ノ頭を過ぎた所からは尾根沿いの道に流れてくる雲がぶつかり目まぐるしく天候が変わり、気温も16℃と、登山口と10℃以上の温差であった。
茂倉新道の尾根に吹き上げる雲



今の時期は、非常に涼しくて(半袖では少し寒い程度)気持ちが良かった。

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コメント

根っこ!
すごい大木と根っこ!
確かにこれをたくさん超えていくのはくたびれそうです。
でもとても楽しそうです。
私もこの上越県境の山に近日デビューする予定です。
2012/9/18 6:10
谷川岳!
いいですね〜♪
10月の紅葉時期にぜひ行きたいです!
2012/9/18 8:36
根っこ!
DSAさん、こんにちは。

たしかに、登りの時は色々な大木の根っこを乗り越えながら歩くのは楽しいでしたが、疲れ切った下山時の足では腿を持ち上げたり腰を屈める動作が辛く、単なる障害物にしか思えませんでした。

是非(晴れた日に)登って見てください、地元の山と壮大さが違い感動しました。
2012/9/18 19:37
紅葉時期
taroさん、こんにちは。

紅葉の谷川岳ですか いいですね〜

やっぱり谷川は、素晴らしい稜線が見渡せる晴れの日に行って見たいです。
2012/9/18 19:45
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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