蔵王山(地蔵山頂駅より御釜往復)


- GPS
- 02:56
- 距離
- 5.4km
- 登り
- 297m
- 下り
- 296m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
JAMJAMライナー851便 24:05 バスタ新宿 → 7:20 蔵王温泉 蔵王ロープウェイ 蔵王山麓〜樹氷高原〜地蔵山頂(往復¥3000)<8:30〜17:00> (帰り) 蔵王ロープウェイ 地蔵山頂〜樹氷高原〜蔵王山麓 山交バス 14:20 蔵王温泉 → 15:05 山形駅前 http://www.yamakobus.co.jp/rosenbus/jikoku/frame/zao-onsen.html JR山形新幹線 つばさ148号 15:46 山形 → 18:30 上野 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ロープウェイ地蔵山頂駅からロープを越えて地蔵山を直登する。地蔵山からなだらかに下り、コルから熊野岳を巻きながら登り、熊野岳避難小屋に出る。避難小屋から平原を進み、熊野岳山頂に達する。避難小屋まで戻り、やや急な坂を下り、御釜の縁に達する。 ※ 地蔵山の登りと熊野岳を巻きながら登るところ以外は硬い雪。 |
その他周辺情報 | 蔵王温泉上湯共同浴場 ¥200 |
写真
感想
構想から3年、ついに蔵王山に登ることができる日が来ました。冬の蔵王山は冬将軍が居座り、荒天が続きます。そのため樹氷が育つのですが、なかなか晴れた穏やかな週末は望めません。おそらく年に1, 2回のチャンスではないでしょうか。昨年も2月にやや強風なものの綺麗に晴れた日があり、その日に向けて準備をしていたのですが、その直前にインフルエンザにかかってしまい、あえなく断念。さらに1年余り待って、ようやくチャンスが巡ってきました。今年は小雪のためスノーモンスターはいないことは分かっていたので、普通の雪山として楽しむことにしました。
今年からJAMJAMライナーが蔵王温泉直行のバスを始めたので、それを利用しました。3列シートでやや割高ですが、コロナのせいかガラガラ。近くの別の乗客とは2m以上間が空いていました。朝7時過ぎに蔵王温泉に到着し、ここまで来たお客は全てスキー客。てっきり蔵王ロープウェイに向かうのだと思い込み、彼らの後を歩いていたところ、どうもおかしい。彼らが向かっていたのは蔵王スカイケーブルで、蔵王ロープウェイは全く反対方向でした。
ただ1人蔵王ロープウェイに向かい、運行開始の1時間以上前にチケット売り場に着き、待ちました。8時くらいになると10人あまりの登山者が現れ、一安心。下のロープウェイは1便、上のロープウェイは2便に乗り、地蔵山頂駅にたどり着きました。何と晴れているではありませんか。急いで準備にかかります。
スノーシューを履き、準備完了したのですが、どっちに向かって進めばよいのか、今ひとつ分からず。目の前の急坂を見上げると、上の方に標識らしきものが、立っているのが見えました。しかしそちらの方向にはロープが張ってありました。ロープを越えて行けば良いのか、逡巡するうちに、先行者がロープを越えて歩き始めました。やはりこちらで良いと確信して、その後を歩き始めました。すると後続が続々と登ってきました。逡巡せずに歩きはじめていたら、新雪の上を1番で歩けたのに、チャンスを逃してしまいました。すると登るうちに雲が立ち込め、真っ白に。そう簡単に好天は訪れません。
久しぶりのスノーシューなのでペースがつかめず、後続者に先に行ってもらいました。ややオーバーペースだったのでシフトを変えていつもよりやや遅めで歩くと楽になり、気がつくと地蔵山山頂に出ていました。曇っていますが、ホワイトアウトというほどではなく、先行者が確認できるので、そのまま標識を辿りながら、熊野岳に向かいました。
標識に沿って一旦下り始めると、次第に明るくなってきました。すると雲が晴れ始め、やがて熊野岳がくっきりと見えるようになりました。そうなると、あまりの美しい風景に足は止まり、なかなか進めなくなりました。先行者も後続者も同じ状態でした。
ゆっくりと登り、熊野岳避難小屋、というか大きな雪の塊に達しました。するとまた少し雲が出てきました。山頂へは平原を歩く感じなので、ホワイトアウトになるとここはやばいと思いました、幸い先行者が見えていたので、大まかにその後を追いかけました。ほとんどの人はお釜の方に向かってしまったので、山頂を目指していたのは先行者2名と僕のみでした。やがて雲は晴れ、熊野神社の社らしき雪の塊が良く見えるようになりました。程なく山頂に到着。先行者は雪を型抜きして達磨を作り、記念撮影をしていました。これ、今年の雪山で流行っていますよね?
当所の計画ではここで引き返す予定でしたが、あまりに天気が良く、もったいないので、御釜を見に行くことにしました。避難小屋らしきもののところまで戻り、標識に沿ってやや傾斜のある坂を降りて行きました。帰りはこの坂をヒールリフターを使って登り返したら楽に登れました。やがて御釜が見える縁まで来ました。御釜は雪で真っ白でした。一切経山の火山湖は「魔女の瞳」というオシャレな名前で呼ばれていますが、こちらは「御釜」。もう少しオシャレなネーミングをしないのかな、と思いました。
御釜を眺めた後、地蔵山経由でロープウェイまで戻りましたが、途中すれ違う人の顔がみんなにやけていました。晴天で風も弱く、寒くもなく。誰もが自分の幸運を噛みしめながら登っているようでした。挨拶は、もちろん「晴れてよかったですね」です。今回の登山、往復3時間、まるで天国にいるようでした。
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