金峰山・瑞牆山
- GPS
- 18:31
- 距離
- 26.4km
- 登り
- 2,459m
- 下り
- 2,509m
コースタイム
05:30 瑞牆山荘奥・無料駐車場(1510m)
06:10 富士見平小屋
07:25 瑞牆山(鋸岩)(2230.2m)着-07:40
08:50 富士見平小屋
09:35 大日小屋
09:55 大日岩
11:40 金峰山(2595m)-12:35
13:40 朝日岳(2579m)
14:15 朝日峠
14:45 大弛小屋(2365m)
【9/16】
06:30 大弛小屋(2365m)
07:05 国師ケ岳(2592m)
07:15 北奥千丈岳(2601m)
08:10 大弛小屋(2365m)
08:35 朝日峠
09:20 朝日岳(2579m)
10:15 金峰山東ケルン-11:45
12:00 金峰山(2595m)
12:20 金峰小屋
13:45 大日岩-14:00
14:45 富士見平小屋
15:15 瑞牆山荘(1510m)
天候 | 9/15 晴れ 9/16 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
中央自動車道須玉ICから約25km 約50台駐車可能 9/15(土・三連休初日)午前4:30で約20台駐車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的によく整備された登山道ですが、金峰山、瑞牆山ともに山頂付近は、切り立った崖に近い場所や巨岩地帯を歩くので注意が必要です。 【駐車場→富士見平小屋】 駐車場に続く道路は、その先がゲートで塞がれていますが、登山者は脇を通り抜けて進むことができます(登山道よりも遠回りになります)。 登山道を進むと「参道」と書かれた標識があり、その奥に金剛蔵王大権現・里宮様が巨岩を庇(ひさし)にして祀られています。 宮様を過ぎると小屋までは広い登山道になります。 【富士見平小屋→瑞牆山】 小屋の左側に瑞牆山に通じる登山道が伸びています。 当初はゆるやかな傾斜ですが、下降して沢を渡ると突如として多くの巨岩が現れます。 2箇所階段が設けられているところやロープを伝って登る箇所もあります。 九十九折りに登山道を進み見上げると垂直にそびえたつ大ヤスリ岩が見えてきます。 大ヤスリ岩の付け根にたどり着き、岩と反対の右に曲がり、黄色い鉄梯子を登って山頂に至ります。 山頂は、岩のステージになっていて、東から国師ヶ岳、金峰山、富士山、鳳凰三山、甲斐駒ケ岳、八ヶ岳が一望できます。 【富士見平小屋→金峰山】 始めは平らな石が散らばった細い登山道が樹林帯の中に伸び、次第に道幅が広くなります。 その後、道幅は広くなったり狭くなったり、また、傾斜は緩くなったり急になったりを繰り返します。 路面は大小の岩が地面に埋もれていたり、木の根が露出しています。 樹林帯を抜けてパッと明るくなると、右下に青い屋根の大日小屋が見えます。 小屋を過ぎてほどなく、傾斜のある7〜8mほどの大きな一枚岩の上から木に結び付けられたロープが下がり、これを伝って登っていきます。 右手が明るく開け、左手を見上げると巨岩・大日岩が現れます。 大日岩から再び樹林帯を進み続けると荒々しい岩石が峰を連ねる稜線に出ます。 砂払ノ頭、千代ノ吹上といった右側(南面)がほぼ垂直、左側(北面)が青々としたハイマツの草原の稜線が左上方に伸びています。 岩石地帯を時によじ登り、時に石飛のように進むと五丈岩のある山頂下の広場に出ます。 五丈岩から10mも登れば金峰山山頂です。 【金峰山→大弛小屋】 山頂から東方向に岩石地帯を進むと幅の広いゆるやかな稜線を下ります。 左手に大きなケルンがあり、その脇を抜けるとハイマツに囲まれた細い登山道に入り、進むほどに樹林の高さが増してきます。 苔むした樹林帯を下り九十九折りに登り返して朝日岳に到着します。 朝日岳を過ぎると右手に涸れ木が林立するところがあり、そこを過ぎると見晴らしの良い岩石地になります。 岩石地から再度樹林帯に入り、朝日峠を経由して下り続けると大弛峠の舗装路に出ます。 【国師ヶ岳・北奥千丈岳】 大弛小屋の右側を抜けて登山道を進みますが、すぐに木段が現れます。 右側は夢の庭園でどちらを通っても国師・北奥には行けます。 前国師岳(「ヶ」は入らない)で展望が開け、小さなベンチが設えてある北奥千丈岳との分岐を経て国師ヶ岳に至ります。 国師ヶ岳は富士山がよく見えますが、そのほかの展望はありません。 一方、北奥千丈岳は、富士山は樹林で見えませんが、遥か谷川岳、北アルプスまで見渡せ、近くは八ヶ岳、鳳凰三山、白峰三山までの展望が開けています。 【利用施設】 大弛小屋 http://oodarumi.web.fc2.com/ 1泊2食付き 7000円 増富の湯 http://www.masutominoyu.com/ 大人700円 |
写真
感想
【計画】
せっかくの山連休、いや、三連休。
いつも頂いている珈琲豆屋さんのマスターから、金峰山をお勧めされました。
このマスター、高い山をよくご存じで「近いですし、いいですよぉ」と誘惑します。
前回の山行(http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-218496.html) で白峰三山を縦走し、森林限界の稜線歩きの素晴らしさを知ってしまいましたので、お勧めを素直に受け(誘惑に負け)金峰山を目指すことにしました。
2年前に甲武信ヶ岳に行ったきり、まだインクのにおいのする2010年版山と高原地図/金峰山・甲武信ヶ岳を広げ検討を始めました。
この一帯は魅力的な山々が連なり、縦走すると日帰りが困難なことから山小屋泊を決めました。
また、普段、公共交通機関を利用しての山行にこだわり、電車・バスを乗り継いできましたが、駅から遠いのとバス便の少なさからクルマを利用することにしました。
【天然のケルン】
今回のコースには、さまざまな巨岩による天然のケルンを楽しむことができました。
絶妙なバランスで重なり合った岩は、地球上のどんな重機を使ってもあの場所に作り上げることができないでしょう。
もし巨人がいたとしたら・・・もしかしたら積み上げることができるかもしれません。
そんな爆発的な力で作り上げた天然のケルンは、断崖絶壁に面した砂払ノ頭や千代ノ吹上と呼ばれ、手で突いたら崩れてしまうのではないかといったものも見受けられます。
遠くから目を凝らして「どうなっているんだ・・・」とつぶやき、間近で見て「どーなってるんだっ!!」と驚愕して目を見開く。。。
改めて自然のパワーの壮大さに気付かされました。
【山での出会い】
今回も様々な方とお会いして楽しい思い出がたくさんできました。
中でも印象的だったのは、大弛小屋で御一緒だった方で、塩山駅から大弛峠まで自転車で来られたとおっしゃっていました。
前夜、終電で塩山まで来て、夜通しかけて峠まで自転車で登ってきた上、引き続いて山登りをなさったとのことです。
その方は、制限時間40時間の600kmのレースにも出場していて、穏やかで物静かな言動からは想像できない強靭な肉体と精神の持ち主でした。
今回は体力強化で訪れたとおっしゃってました。
何という体力の持ち主と驚くとともに、これは究極のエコだと思いました。
エコを気取って公共交通機関を利用しての山行にこだわっていた私としては、そんなことは小さなことで、自己満足でしかないことを思い知らされました。
もうひと方、大弛小屋の御主人には心身ともに癒されました。
山小屋はコンパクトでアットホームな雰囲気で居心地がよく、夕食のお鍋はボリュームがあって疲れを癒すことができました。
このお鍋を目当てで泊りに来る方もいらっしゃるようで、一度味わえばそれもわかる気がします。
丸顔で巨漢の御主人は柔らかな優しい声で春夏秋冬、この付近の山々のことをお話してくれました。
この御主人には他のお客様より余計にお世話になりました。
実は小屋に予約を入れたのは宿泊前日の朝だったので、通常、食事の提供ができないところ、わざわざご用意していただきました。
当日は笑顔で迎えていただき、内心、一言二言お叱りの言葉を受けることを覚悟していた私としては拍子抜けでした。
来年、調理師の免許を取得するとおっしゃっていました。
ご健闘をお祈りしています。
【クルマの功績】
今回、クルマでのアプローチになったことにより、電車やバスの出発時刻に追われる下山から解放され、終始、自分のペースで歩くことができました。
途中、何度も立ち止まって、遠くを眺めたり、風が運ぶ木や土の香りを楽しんだり・・・気持ちに大きな余裕がありました。
帰宅日は、金峰山東のケルンに1時間半も滞在し、のんびり食事してコーヒーを飲み、稜線を撫でる雲を眺め、ウトウトしたりもしました。
また、増富の湯に立ち寄れたのもクルマでの山行だったからでした。
クルマっていいなぁと思う反面、少し後ろめたさも感じます。
私なりの小さなこだわりではありますが、できるだけクルマに頼らず公共交通機関を利用しての山行を続けていこうと思いました。
LArcさん、こんばんは。
天然のケルンは写真でも迫力があるので 実物はすごいのでしょうね。
自然の偉大な力を見ると、人間が小さな存在だと思い知らされます。 謙虚な気持ちで自然を大切にしないといけないですね。
LArcさんの北高尾山稜の山行記録を拝見してから、私も見習ってゴミ拾いハイクを始めました。 これからも続けたいと思います。
コメントありがとうございます。
おっしゃる通り天然ケルンは迫力満点でした。
ゴミ拾いハイク、気にし出すとやめられなくなります。
綺麗になりますし善行をしているので気分がいいのですが、反面、下ばかり見てしまい景色を見なくなる反作用もあります。
nonkoさんがそうならずハイクを楽しめるように高尾山は特に念入りに拾っておきます!
でも、拾い残しがあったらお願いします。
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