下田川内 仙見川中俣沢から粟ヶ岳
- GPS
- 56:00
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 1,261m
- 下り
- 1,223m
コースタイム
出発8:15 → 林道車止め8:50頃 → 登山道不明瞭地点から懸垂下降(30m)して入渓10:00
→ (途中で登山道に復帰しようとして20分位ロス)→ 中俣沢出合い12:35 → 瀞淵13:10
→ タナイの滝上15:30 → テンバ15:45
■16日
出発6:00 → 奥の二俣14:00 → 黒い滝の巻き開始17:30頃 → 懸垂10mで沢復帰してテンバ18:15
■17日
出発6:10 → 粟ヶ岳山頂10:00 → 山頂発10:45 → 粟ヶ岳ヒュッテ11:20 →粟ヶ岳登山口12:45
天候 | 3日とも晴れ 沢は渇水気味 17日の平地の気温は37度、朝鮮半島にある台風16号に向けて南から湿った風が吹き、日本海側でフェーン現象となったため |
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過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
渇水のため平常時より15センチ程減水していた模様 たまにボロ壁の悪い巻きあり 泥壁の悪い巻きはほとんどない |
写真
感想
下田川内山塊。そこそこの縦走登山経験者でも、その名前を知らない山域。
登山道もろくにない、山と高原地図もない、静かな山域。
最高峰の粟ヶ岳でさえ1300mに満たない、そう書いたら、大半の登山者は鼻で笑うかもしれない。
かつての自分であれば、少なくともそうであったろう。
だが、この山には、豪雪地帯特有の、急峻な谷が深く刻まれている。
険しいゴルジュがあり、大きな滝があり、深い淵にはイワナが泳いでいる。
山頂から眺めたら、丹沢程度の標高の山の谷に、これほどの光景が広がるということを、誰が想像できよう。
それは行った人にしかわからないに違いない。
今回、9月の連休を使って、山岳会で下田川内集中合宿を行った。
集中といっても、どこかで集まるわけではない。各パーティがそれぞれにあわせた目標を定め、個々に行動する。
今回、我々のパーティは4級の仙見川中俣沢を遡行することになった。
当初、メンバーは5名であったが、2名が仕事の都合がつかず、断念することになった。
●9月15日(土)
磐梯山パーキングで仮眠を取り、現地の舗装路路肩に駐車して林道歩きからスタート。
仙見川沿いの登山道を2時間程歩いて出会いの入渓点まで行く予定だが、登山道がかなり
荒れており、30分程で薮に覆われて不明瞭になったため、懸垂して入渓することに。
ヒル天国とのことだったが、1匹服についただけで、あとは目撃せず。
釣師数人と会話して、昼くらいに中俣沢へ。下部は河原とゴルジュ地帯で、50m程の泳ぎが
必要な淵などが数箇所あるはずだが、渇水のため平常時より20センチ近く減水しており、
ところどころ泳ぐのみで容易に通過できた。他会の記録では困難とあったタナイの滝(CS,2m)も
渇水のためか全員容易に通過。16時くらいに適当な河原でタープを張る。
周辺に小ぶりの魚影があるも、釣りえさに全く反応せずで、夕食のおかずが1品減ってしまった。
盛大に焚火をして、20時半には就寝。
●9月16日(日)
スタート直後にヨコムネの滝(CS,4m)ネット上の他会の記録ではみんな巻いているところだが、
リーダーが、取り付きの釜横のハングにハーケンを打ってA0を入れて空身で難なく登る。
続く二人も空身で登る。中俣大滝を過ぎるとしばらく河原歩き。2時間程歩くと、連瀑帯となり、
かなり悪い巻きが出てくる。奥の二俣を過ぎると流れはチョロチョロになるが、滝は続く。
後半のハイライト、白糸の滝(4段70m)を登り、続く黒い滝8mを巻いたところで日没。
今日だけで20くらいの滝を登った。小さな河原にタープを張って、焚火はせずに就寝。
リーダー特製の具沢山乾物カレーがおいしかった。
●9月17日(月)
朝6時スタート。山頂までは標高差300mだが、のっけからいやらしい滝が続く。滝というより、
この山域に多いスラブが滝になったという感じで、外傾している上に黒くヌメっており、
ハーケンが刺さりにくいものもあったりで、結構な時間を食う。
源頭の様相を呈しても、小さな壁が続いて登るのにいちいち手を焼く。
残りの標高差50mほどで沢形は消え、15分弱薮を漕いで、山頂まで30秒の登山道に出た。
10時粟ヶ岳山頂到着。御神楽岳のスラブなどを眺め、2時間の暑い暑い登山道を下山。
登山口で加茂市のタクシーを呼んだが、車をデポした五泉市に土地勘がないようで、少々迷って
ようやく到着。さくランド温泉に入浴して、関越で少々渋滞に巻き込まれて、21時40分くらいに
東川口で解散。
お疲れ様でした。
そういえば、2日目のどこかで、ハーケン4枚を付けたカラビナを丸ごと落としました。
あまり使っていないハーケン・カラビナ、5000円以上分です・・・
前回のスラブ沢では、カラビナ1枚紛失で、仕方ないか程度でしたが、今回はダメージでかい・・orz
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