東尾根〜皆子山〜皆子谷上流部〜西尾根〜大見湿原〜大見尾根
- GPS
- 09:12
- 距離
- 19.5km
- 登り
- 1,389m
- 下り
- 1,070m
コースタイム
- 山行
- 8:22
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 9:12
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
京都バス - 出町柳駅前〜平 820円 京都バス - 花背峠〜烏丸北大路 560円 京都市営地下鉄 - 北大路〜四条 260円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■平バス停〜東尾根〜皆子山山頂 バス停から平の集落内へ入り、正教院の墓地の手前から山道になります。 最初は植林帯でやや急な斜面となっている所もあります。 林道作業用の道もあるようだけど、基本的に尾根を辿れば問題はなく、道間違いの心配は少ないでしょう。 ほぼ明瞭な道を歩いて行き、展望のある小ピークを経て、他のルートからの道と合流すると、すぐに山頂です。 ■皆子山山頂〜皆子谷源頭部〜上流部〜西尾根〜前坂峠 山頂から西に延びる尾根を進んで行きますが、地形図を見て分かるように支尾根が多いので、進行方向に注意が必要。 踏み跡は薄めの所もあり、目印の有無は経時変化するので、現在地を把握できる手段を整えておきたいですね。 今回の山行では、皆子谷の源頭部から小滝のある所を経て、もうしばらく下った後、引き返しています。 小滝を巻く辺りが急斜面で、注意が必要でしょうか。 皆子谷の左俣については、写真49の大岩の直下まで下り、引き返しています。 尾根の分岐地点から尾越方面へ。 この尾根も進行方向に注意が必要で、以前のレコではあまり問題がないように書いているけど、そうではないと認識を改めました。 ルートを把握した上で、現在地を確認できる手段を有しておくと安心かと。 下り切ると舗装路に出合い、少し登ると、前坂峠に到着です。 ■前坂峠〜大見湿原〜小野谷峠 前坂峠から舗装路を下って行くと、大見の集落に至り、分岐にて右に進み、大見湿原へ。 ススキの原っぱを経て、少し先で沢を渡渉。 その後ははっきりした道を辿ると、小野谷峠へ至ります。 ■小野谷峠〜大見湿原〜大見尾根〜花背峠バス停 小野谷峠から引き返して来て、大見湿原を抜けると、しばしの林道歩きとなり、P699の南の分岐付近から支尾根に乗っています。 大見尾根の主尾根に合流し、アップダウンのある尾根道を進行方向に注意して進みます。 踏み跡はそこそこあるけれど、所々で不明瞭になっているし、倒木などの影響で少しややこしさが増しています。 P877を経て、P845のすぐ先で林道に合流し、そのまま道なりで進むと、花背峠バス停へ至ります。 今回は一般のルート以外を歩いている区間があり、部分的には注意を要する箇所はあると思われます。 地図とコンパスは必携で、ある程度の読図能力は必要でしょう。 GPS機器などで現在地を確認できると、心強いです。 |
写真
感想
鈴鹿山脈の霊仙山か、京都北山の皆子山かで迷い、この日は後者を選択。
皆子山とどこを繋げるかでも迷い、いくつかのルートを念頭に置きつつ、当日の進行具合で柔軟に対応しようという感じ。
運休期間が明けた京都バスの10系統の朽木方面行きバスに乗り、久しぶりに平バス停に到着し、いつものようにスタートです。
地図を拡大すると、安曇川の水中からスタートしたようになっているけど、そんな無茶はしていません。
墓地の手前の登山口から入山し、まずは植林帯を登って行きます。
まずまずの傾斜だけど、体の調子は悪くないようで、順調に標高を上げて行きます。
野草の花を探しながら歩くものの、全く収穫はなく、アセビの花をわずかに見る程度。
傾斜が緩むと、左側に琵琶湖が見え、ここからは雑木と植林帯の境界を歩きます。
じわじわと倒木が増えているように感じられ、何とかしたくなるけど、この先は長く、ほとんど何も手出しはできない。
尾根の両側が雑木になり、この辺りが東尾根ルートでは最も良い雰囲気でしょう。
右側に比良のお山が樹林越しに見えるようになるけど、蓬莱山にも雪は全くなさそう。
再び主に植林帯となり、P837を経て、先行のソロの女性に追い付き、挨拶をして先へ進むと、すぐにP941で、ピークハンターさんのプレートが健在なのを確認。
好展望の小ピークに到着ですが、この日は春らしく霞んでおり、見入るほどではない。
周りの雰囲気を味わいつつ歩き、京都府最高峰の皆子山山頂に到着です。
一連の写真を撮り終え、周囲の風景を眺めていると、天気の良さも手伝ってか、ここに身を置く幸福感を改めて感じます。
少し長めに滞在したく、パンで小腹を満たします。
満たされた心とお腹と共に、皆子山の西尾根へ。
すぐに皆子谷の源頭部が見え、ショートカットして進みたくなるけど、いつもの場所まで進み、これまで通りの手順で源頭部へ。
まだ木々も下草も冬枯れのままなのだけど、心が前傾姿勢となっているのか、そこはかとなく春の気配を感じ取ってしまうような。
シンボル的な木も芽吹き前だけど、どこか温かみを感じさせ、気が付くと木に触れていて、何やら話しかけている?
開放感のある風景を楽しみつつ下って行くと、程なくして雰囲気は様変わりする。
谷に水流が見られるようになると、すぐに小滝のある地点となり、いつものように右岸を通って慎重に下ります。
小滝の植物を少し観察した後、今回は時間の余裕が多少はありそうなので、これまでに歩いた地点よりも先、何か目印となる物がある辺りまで進んでみます。
少し倒木で荒れているとは感じるけど、南向きの谷でもあり、2018年の台風21号で荒れている要素を満たしているのを考慮すると、これぐらいの荒れ具合で済んでいると考える方が良さそうな。
小滝よりも下流では、特に難しい箇所もなく、順調に下ります。
残念ながら野草の花は少なく、ネコノメソウの仲間がある程度。
目印になりそうな岩があり、今回はここまでとして、引き返します。
復路も問題はなく、小滝の辺りは慎重に登り、程なくして源頭部へ。
多少なりとも皆子谷を歩いた後でもあり、この風景がさらに素晴らしく感じられる。
いつものように去りがたい思いを抑え、西尾根へ戻ります。
初めて来た頃に比べ、明らかに倒木が増えており、本来の樹林帯の魅力がやや失われてしまい、とても残念。
倒木を気にしたり、野草の花を探したりしていると、ルートから逸れてしまい、軌道修正。
レコに残すので、きれいに歩こうという意識がどうしてもあり、本当は何も気にせずに自由に歩き回りたい。
何だかんだで楽しく歩き、P926を経て、皆子谷の左俣とでも言うべき谷の源頭部へ。
こちらの方が谷の規模は大きく、開放感のある風景が広がっています。
周囲を眺めながら、いつものようにゆったりと下って行きます。
こちらも少し進むと雰囲気は変わり、程なくして涸れ沢にも水流が見られるようになる。
ミソサザイが美しいさえずりを届けてくれており、姿を求めて辺りを見回してみる。
程々の位置にいるのを見つけ、くちばしを動かしている瞬間を何とか撮影でき、満足。
これまでと同様に大岩の直下まで下り、その先が気になるものの、引き返します。
これ以上はないぐらいの青空のせいか、谷はほのかに春の色合いを帯びつつあるように感じられ、楽しく沢沿いを登って行きます。
源頭部に戻り、小高い位置にて昼食にします。
お腹も満たされ、最後に谷の源頭部を名残惜し気に振り返り。
尾根分岐にて右へ進み、前坂峠方面へ向かいます。
こちらも倒木が増えているような気がするけど、以前は特に気にしていなかっただけなのかも知れませんね。
P897に寄り道すると、ここにはピークハンターさんの新旧のプレートがあり、何だか得した気分。
この辺りからイワウチワが見られるはずなんだけど、全く姿を見かけず。
複雑な進み方をするルートに相変わらず翻弄され、あまり成長できていないのを実感。
iPadの助けを借り、何とか舗装路に合流。
結局、この区間ではイワウチワを見つける事ができず、大ショック。
コースタイムを把握すべく、前坂峠まで進みます。
余裕があれば、尾越湿原を経て進みたかったのだけど、そちらへは向かわず、南下。
大見の集落では、3連休を利用しての訪問なのか、子供の姿を見かける。
たまに訪れる程度の身での勝手な思いながら、この小さな山里から人の活動が失われてしまわないように願っています。
分岐にて右折し、大見湿原へ。
まだ春の便りは届いていないようで、目を引くような要素には乏しい。
とは言え、青空の下でゆったりとした地形を歩くのは気分が良い。
小野谷峠に到着し、本当ならここから大見尾根へ進みたいのだけど、まだイワウチワをきっちりと見ていないので、過去にも通っている支尾根から大見尾根へ向かう事にし、来た道を引き返します。
林道に戻り、南西へ進んで行き、写真73の分岐の辺りから尾根へ取り付きます。
まだかなと思いつつ登って行くと、ようやくイワウチワの葉っぱを発見。
一帯はアセビが勢力を広げつつあるとの印象で、このままだと、イワウチワの生息域が減少してしまうのではないかと心配になります。
イワウチワが開花していないかと注意しながら歩いてみるけど、つぼみ自体が少ないし、咲いている花は見つけられず。
主尾根に合流し、大見尾根へ。
こちらも春の気配は薄く、特に気になる物はなさそう。
もう時間の心配はあまりなさそうなので、慌てずに進んで行き、P877やP845を踏み、林道に合流。
隣接の斜面はフェンスで囲まれており、ここでもチマキザサの保護を進めるよう。
ここからは長い林道歩き。
展望所や標高点に寄り、花脊の鉄塔の跡地を眺めながら進むと、すぐに花背峠バス停に到着し、この日も無事にゴールです。
この山行では、イワウチワの花を見られるかなと思っていたのだけど、残念ながら、それは叶わず。
それどころか、P897から前坂峠までの区間にて、以前に群生しているのを確認していたのだけど、今回は全く見つけられず、かなりのショックです。
盗掘とは考えにくいし、イワウチワが食害の対象となるのかも微妙に思われ、頭が混乱しています。
見落としの可能性もあるので、次に歩く時には注意して見るようにしたいですね。
イワウチワ関連以外では、いつも通りに皆子山の雰囲気を楽しむ事ができ、それなりに谷ルートの探索も進められたはず。
そろそろ谷ルートでの登頂を目指したいのだけど、何かが自分に足りていなさそうな気がして、挑戦できないままとなっています。
次こそはと思うのだけど、何らかの理由を探して回避してしまいそうな。
コメント
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お会いできたかも?だったのですね(^^)
ご無沙汰してます。昨年、同日高室山だった親子です。この日の霊仙は凄い人でした。びびり〰️の我が家には嬉しいことなのですが、ひっそり?歩きたい方には...かも。
皆子山、気になってるお山なのですが車で行くには駐車場が限られてるし、人も少なそうで恐いし、なかなか挑戦できません(^^;)
源頭部の景色はやっぱり素敵ですね。見てみたいな〜‼️と思いました(^^)
そうなんです。
霊仙山を選択していたら、お会いできていた可能性が十分にあったかと。
柏原道を登り、経塚山の北西の丘陵を歩いた後、山頂から最高点峰へ向かい、西南尾根へという行程になったはずで、どこかですれ違う公算が高そうな。
あの高室山から鍋尻山への山行から、もう丸一年以上が経過しているとは。
今年も見に行きたいとの思いはあったのだけど、あの福寿草の群生は刺激が強過ぎるようにも思われ、隔年ぐらいが良さそう?
皆子山は京都府の最高峰ではあるけど、アクセス面での制限もあるのか、歩きに来られる方は多くはなさそうですね。
レコに上がっていたとしても、『京都府最高峰』とレコに書いておきながら、山頂にいる時にしか京都府側に滞在していなかったりで、個人的にはもどかしく感じています。
皆子山の西尾根の一帯は支尾根が方々に延びており、複雑な地形ではあるけど、それだからこその風景となっていて、得難い魅力があるかと。
皆子谷の源頭部など、じんわりと幸福感を抱かせてくれるような景観が広がっており、京都らしい奥ゆかしさのようなものがあるように思うのです。
これまでの経験からすると、山野草は少ないので、樹木の花が咲く5月後半ぐらいが山行に適していそう。
皆子谷の源頭部の下草が生え揃い始め、視覚的な面でも魅力が増すはず。
季節ごとに色々な表情があるので、もしも気に入れば、何度となく訪れたくなる山だと思います。
人の少ない山域への不安を抱かれているようですが、色々な方がすでに指摘されている通り、もう『ゆるゆる』ではないはずです。
僕がまだ挑戦できていない大津ワンゲル道も全く問題なく歩かれたようだし、昨年のいくつかのレコで気になっていたリョウシへの取り付きもクリアされたのであれば、僕がレコで歩いている皆子山のルートでは恐れる必要はないでしょう。
駐車場に関しては、この日のバス便の到着時には、平バス停の駐車場には5台の車が停まっていました。
少し手前の路肩にも駐車可能のはずで、早めの時間なら問題はなさそうな?
駐車不可の場合でも、坊村から武奈ヶ岳とかへの山行に振り替えるなどの対応も可能と思われます。
例年通り、4月以降は滋賀のお山へ出向く機会が多くなりそうなので、どこかでお会いできるかも知れませんね。
こんにちは。
我慢がようやく解除?毎週お山へ繰り出しています💦
そしてkouも来週から小学校が普通にあるので、平日に振休をつかい山に登れるのも最後だし、何といってもおススメしていただいた季節ドンピシャだし!
なんて景色なんでしょう。
青空と青々としたv字が見事でした\(^o^)/
ちなみにP926を目指しましたが、やっぱりゆるゆる隊には難易度高めでGPSとにらめっこで不安になり引き返してきました(^-^;
背中を押していただいたおかげで素晴らしい景色を眺めることができました。
ありがとうございました!
待ちわびていたんじゃないでしょうか、山歩きの再開を。
僕も待ち望んでいました。
一年の中でも最も楽しみにしている春の山行に出かけられず、ヤマレコを見るのも避けてしまっていたような。
なので、皆さんがどのようにされているのかをあまり把握できていなくて。
今日の山行での疲れがあるので、日曜日にレコをじっくりと見させてもらいます。
で、ついに皆子山へ行って来られたんですね。
京都府最高峰の山だけど、滋賀県の山でもあるので、滋賀の方にも是非とも訪れて欲しいと思っています。
前にも書いたように、皆子山の西尾根の一帯は独特な雰囲気があり、それに起因した魅力があると思うのです。
歩く人が多くないので、自分と山だけの世界に浸る事ができるのも良いんですよね。
まあ、それが今回はゆるゆる隊には難しい方向に作用したようですが。
何度か歩いていると、大体の雰囲気が分かって来るはずなので、また時機を見て再訪してみて下さい。
とにかく、今回はあの風景を堪能して来られたとの事なので、それが一番ですね。
周囲を眺めながら、ゆったりと源頭部を下り、振り返ると、新緑と青空のコントラストが美しい曲線越しに広がっているんですよね。
では、レコを楽しみにしています。
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