宮之浦岳、黒味岳(淀川in〜白谷雲水峡out)
- GPS
- 44:26
- 距離
- 24.3km
- 登り
- 1,638m
- 下り
- 2,252m
コースタイム
- 山行
- 8:47
- 休憩
- 0:04
- 合計
- 8:51
- 山行
- 5:42
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:42
なので、休憩時間などが加味されていません。
天候 | 3日間とも晴れ 登山中は全く雨降らず |
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過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
船
鹿児島から屋久島まで折田汽船のフェリー屋久島2にて(車ごと) 屋久島自然館の駐車場までマイカーで行き、そこから紀元杉まで、屋久島交通バスにて移動(ここから縦走を開始) (下山後)白谷雲水峡から屋久島交通バスを乗り継ぎ、安房港へ 安房港で雨が降り出したので、屋久島自然館の駐車場まではタクシーにて(車を回収) マイカーにて屋久島観光した後日、フェリーとマイカーにて福岡へ帰宅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険な箇所はありませんが、縦走するとなると、シュラフ、食料、調理道具などが必要です。小屋がありますが、無人小屋です。水場はありますので、事前場所をチェックしておくと良いでしょう。 屋久島らしく雨が多いので、雨天時に山行出来る準備も必要かと。ビニール傘をザックに挿してる人を見かけました。 |
その他周辺情報 | 温泉は、尾之間温泉、平中海中温泉、湯泊温泉、大浦の湯に入りました。 屋久島自然館からは尾之間温泉が近く、洗い場もあり、200円と安くて良かったです。平中海中温泉は、満潮時は海の中に沈みます。 食事処は、屋久どんのトビウオの唐揚げは美味しかったです。丸ごと食べられます。 屋久島はトビウオが名物の一つのようです。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
フリース
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
マジックライス系数回分
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
シェラフ
三脚
ヘルメット
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感想
百名山の中で、最南端に位置する宮之浦岳。
九州本土からも離れた屋久島にある。
屋久島に行くだけでも時間を要するので、島の真ん中にある宮之浦岳に登るとなれば、全行程で相応の日数が必要となる。
当時、福岡に住んでおり、屋久島へは、飛行機による移動手段と、車&船による移動手段があった。
今回の山行では、相応の日数も確保できたので、行程を自由に変更可能な車&船により屋久島へ上陸した。
今回の目的は、宮之浦岳、縄文杉、黒味岳であり、淀川から白谷雲水峡までを縦走することにした。あわよくば、永田岳も寄れればいいなと考えていた。
目的を達成するには、日帰りピストンでは無理だし、滅多に来れない屋久島なので、出来るだけ、山の名所ポイントは抑えておきたい。となれば、小屋泊まりでの縦走である。
マイカーで屋久島入りするので、自由に行動出来るが、縦走だと登山口と下山口が異なり、どうしてもバスなどを利用しないといけない。下調べの段階では移動スケジュールを立てるのに苦労した(^-^;
1日目、屋久島への上陸時刻と天気予報を踏まえ、チョットだけ歩き、淀川小屋泊まりとした。
小屋内部は広く結構な人数が寝泊まりできそうだが、この日は10人程度で広々と使える。
屋久島では、小屋にネズミが出るとの情報もあり、食べ物を漁られないよう、ザックは蓋をし、しっかり閉じた。
時期は3月末だが、九州本土よりも南の島。大して寒くないだろうと考えていたが、天気が良い反面、放射冷却により夜中はとても寒かった🥶
1階を陣取ったこともあり、地上からの底冷えが激しい。フリースにダウン、さらには雨具を着るが、それでも寒い😰
最終的には、エマージェンシーシートを体に巻き付け、シュラフに入り何とか凌ぐことが出来た。
2日目、この日が一番のロングトレイルである。放射冷却のおかげで、朝から雲一つない晴天である。
豆腐岩などの珍しい岩、花之江河などのスポットもガスることなく見れた。
黒味岳からは、永田岳や宮之浦岳など素晴らしい山容が見れ、長居したかったが、雨が多い屋久島では、いつ降り出すか分からないし、小屋への到着が遅れるとベストポジションを確保できないかもしれない。なので、絶景を惜しみつつも先を急ぐ。
この後から宮之浦岳までのルートは、まさに屋久島!というような風景の連続で、洋上のアルプスと言われる所以を感じた。このルートは天気が良い日にまた歩きたいなぁ。
途中、草を食む屋久シカも現れ、自然の営みを感じつつ、遂に宮之浦岳に登頂。
流石に九州最高峰である宮之浦岳であり、これまでの登山道に比べ、人が多い。海外の方もいた。
海外の方と英語で会話している日本人の方がいたので、「屋久島みたいな観光スポットになると、地元民は日常英会話出来るんだ〜」と感心していたら、どうやら、東京から来た方で仕事上英語を喋る機会があるようだ。なんだか、しっくりきた。
この日の泊まりは新高塚小屋を予定しており、時間的に余裕はあったので、永田岳登頂を目指せたが、思案した結果、パスした。
次回、屋久島に来た際に、永田岳は登ることに。
というわけで、徐々に下山モード。
新高塚小屋に到着し内部を拝見するが、立て直した高塚小屋の方が綺麗らしいと知っていたので(下調べによる)、翌日、早く下山出来ることも加味し、高塚小屋泊まりに変更した。さらには、日が暮れる前に縄文杉も訪れることが出来る。
縄文杉は大きくて見事であったが、環境保全のため根本には行けないし、これまで縦走で見てきた風景がとても素晴らしく、「思ったほどではないなぁ」と感じてしまった(^◇^;)
縄文杉には過剰な期待をし過ぎたのかもしれない。
高塚小屋に戻ると最初は数人程度であったが、早めの夕食を済ますと、登山者がどんどん増えてきて、日が落ち暗くなっても、白谷雲水峡から登ってくる人もいた。
寝床のスペースがなく、遂には、入口の靴置き場でシュラフを広げ寝だす結果に😱
昨日の淀川小屋とは大違いで大盛況。
予定通り、新高塚小屋で泊まるべきだったなぁと後悔した。ただ、人が多いこともあり、前日のような底冷えする寒さとはならなかった。
3日目、前日に引き続き、暗いうちから出発。新高塚小屋周りのテントも多かった。
ルート上、再び縄文杉を訪れたが、薄暗い中での見物となったので見えづらい。前日の明るいうちに見ておいて良かった。
ウィルソン杉に到着する頃には、空も明るくなり、タイミングよく登山者がおらず、独占して写真が撮れた。ウィルソン杉の中からハート型の空を見れるらしいが、いろんな位置から撮ってみるも、上手くいかない。
後で知ったが、ある位置からでないと、ハートにならないようだ。いまだ、その位置は分かっていないが、ハートを見たい方は、事前に下調べしておいた方が良いようだ。
高塚小屋から大株歩道入口までは、木道や階段が整備されているが、そこそこ急登である。下りなので、辛くはなかったが、体力に自信がなく、白谷雲水峡から縄文杉を訪れる方は、十分心して向かう必要がありそうだ。
この後は、線路道をひたすら進む。途中、トロッコに出会うなど珍しい機会に遭遇した。
辻峠の辺りに着くと、これも楽しみにしていた、映画もののけ姫のモデルになった苔むす森である。神秘的な苔むした森であった🤔
ここは期待どおりの印象で、自らの目でその景色を見ることが出来てよかった。
さらに進むと、無人小屋の白谷山荘が登場するのだが、どうやら前日は結構満員御礼状態だったらしい。ここに泊まれず、夜が更けはじめた高塚小屋まで登ってきた人がいたくらいだし。
再び、現れた苔むした景色を見つつ、昼前には、白谷雲水峡に無事下山。
これで、百名山は73座達成となった。
雨が多い屋久島だが、幸いにして山行中はほぼ晴天に恵まれ、雨具を使用することはなかった。スコール的な降雨もあることから、ビニール傘をザックに差して、備えるのも一考だろう(線路道でそのような方を何人か見かけた)。
縦走する場合、小屋は無人小屋なので、寝袋や食料を持参しなければならず、アルプス縦走の小屋泊とは異なる準備と装備が必要だ。
今回、永田岳が未登頂に終わってしまったので、いずれまた屋久島に訪れたいが、その時は、テントを持参して、白谷雲水峡から登ってみたい。でも、淀川から宮之浦岳のルートも捨てがたいなぁ。
ちなみに、海岸線の標高0メートルから最高峰を目指す、島丸ごと登山を考える方もいるようだが、麓の方は、あまり人が通らず不明瞭なルートも多いらしく、コースによってはヒルが多発する地帯もあるので、要注意だ。
(2020年に当時を振り返り記録)
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