淀川登山口~宮之浦岳~白谷雲水峡
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- GPS
- 16:23
- 距離
- 27.0km
- 登り
- 1,704m
- 下り
- 2,337m
コースタイム
- 山行
- 1:02
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 1:05
- 山行
- 8:19
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 9:49
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
飛行機
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良好。 岩も滑らず、泥濘もあまりなし。 |
その他周辺情報 | ◾️屋久島バーガー(安房側) →屋久鹿ジビエのハンバーガーが食べられる。複数人で行く場合は予約して行った方がよさそう ◾️山岳太郎ショップ(安房側) →登山用品は一通り揃う。空港に売ってないSOTOのOD缶も手に入る。号庁前バス停から歩いてすぐ ◾️お食事処 潮騒(宮之浦港) →何食べても美味しいとのこと。海老フライが好評みたい ◾️屋久島観光センター(宮之浦港) →お土産購入時にガスカートリッジを引き取ってもらえました。2階はレストランになっているみたいです ◾️フェリー屋久島2(宮之浦港) →お湯は張ってないものの大浴場でシャワーが使える。宮之浦港周辺で足がない場合は下山後に便利 |
写真
感想
登山46回目です。
今回は日本最南端の百名山、宮之浦岳へ。
2泊3日で
①東北方面(岩木山、八甲田山、八幡平)
②関西方面(大台ヶ原、大峰山、できたら伊吹山も)
③宮之浦岳(九州のラスト百名山)
の3案で計画を立て、天候が良さそうなところへ行く予定としておりました。
水曜日時点で①②の天候が絶望的なこと、③宮之浦岳の天気が良さそうとのこと(晴れ予報でも雨が降ることがあるらしいですが)から、貯めてあったANAマイルで羽田↔︎鹿児島、ヤフオクでJALの株主優待を買って鹿児島→屋久島のチケットをおさえ、宮之浦岳へ行くことが決定となりました。
てんくら、ヤマテン、Windyどれを見てもかなり天気が良さそうでウキウキ気分で屋久島に上陸。山岳太郎ショップでSOTOのガスカートリッジを購入、ジビエのお店で昼食に屋久鹿のハンバーガーを食べて英気を養う。その後は同じ行程の登山者の方と雑談しながらバスを待ち、淀川登山口(紀元杉バス停)へ出発しました。
◾️1日目
1日目は淀川小屋までの1時間程度の行程。巨大な杉の木や苔を見ながら進み、あっという間に小屋へ到着。小屋泊の方もそこまで多くはなかったものの、テントでダラダラ過ごしたかったのでテントを設営。
水場は小屋の左奥に流れている小川の水を汲む。宮之浦岳周辺の小川はめちゃくちゃ水が澄んでいるものの、なぜか生き物の気配を感じない不思議な感じでした。(虫はいるけど魚がいない?)
小屋のトイレはまぁ…。見た目は汚くないもののハエがすごく、頑張って小、大は勇気が出ず、という感じ。淀川小屋と新高塚小屋は同じような感じで、高塚小屋だけはなぜかハエが一匹もいなく、何が違うんだろうと不思議に思いました。
テントで夕食の準備をしつつ、持ってきていたウメッシュを飲む。が、ここでトラブルが発生。SOTOのストーブの着火スイッチの部品が取れてる….。え、これからまだ2日あるのに火が使えないのはヤバいんじゃねと。焦りながら色々試行錯誤して部品を元の位置と思われるところに差し込んだら何とか火花が飛び、着火はできました。いつも通りにクッカーの中に入れたままだったのにいつ壊れたんだろう、と思いつつ、出発前のチェックを今後はもっとちゃんとしなければと反省しました。
気を取り直して、初めて水漬けパスタの調理をしましたが、食感はやはりちょっと柔らかい感じになるんですね。青の洞窟のカルボナーラソースにレトルトパウチのツナ+コーンを加えて完成。パスタを茹でる時の水分を飛ばすのが甘かったためちと薄味になりました。
食後は翌日に備えてサッサと寝ました。
◾️2日目
4時過ぎ頃から周りが騒がしくなってきたので私も起きて朝食。mont-bellのリゾッタとフリーズドライの味噌汁、あとコーヒー。コーヒーにはスティックタイプのクリープを贅沢にも2本ぶち込む。そのコーヒーの味から、赤岳天望荘で飲んだコーヒーが思い起こされ、あの時もクリープを入れたなぁと。
食後はテントを撤収し、再パッキング、トイレへ行ってから出発。起きてから出発まで1時間半かかったことを考えると、翌日の帰りのバスの出発時刻から逆算したら3日目朝の起床時刻をかなり早くする必要がありそう。そこで、2日目の目的地を元々の新高塚小屋からひとつ先の高塚小屋へ変更し、時間を稼ぐことにしました。
小屋を出てすぐの淀川、めちゃくちゃ水が澄んでいて綺麗。ただ先ほども書いたけど生き物の気配を感じない。あと川の流れも感じない、だから淀川なのかなと思いつつ進む。
少し進むとちらほらと石楠花の花が見えるようになる。今年は10年に一度の当たり年とのこと。最盛期は1週間くらい前らしいですが、私的にはもう全然たくさん咲いていて、登り始めから宮之浦岳山頂、焼野を過ぎるあたりまでとても目を楽しませていただきました。
少し歩き、小花之江河~花之江河に到着。ここは日本最南の高層湿原とのことで、以前歩いた会津駒ヶ岳で湿原が大好物となった私にとって最高の場所でした。そのうち尾瀬ヶ原にも遊びに行きたいな。時期によってはヒルがいるらしく、ズボンの裾を靴下にINして準備万端で注意していたものの、ヒルは特に見当たりませんでした。なお、湿原地帯は意外と短くて残念…。
黒味岳分岐を過ぎたあたりから石楠花が本気を出し始める。めっちゃ咲いてるなぁと思っても、これが最盛期ではないなんて。投石岩屋付近が広くなっていて風も通り、かつ石楠花もいっぱい咲いていて休憩にはもってこいで、休んでいる人もたくさんおりました。私も行動食を取りつつちょっと休憩です。
再起動して進む。ここから宮之浦岳山頂までのトレイルの景観は素晴らしく綺麗で、晴れていることに本当に感謝。途中の水場で水を飲み、投石岩屋から1時間ちょっとくらいでついに山頂に到着。
山頂は360度の展望で、360度山と水平線が見える。永田岳がとても綺麗。登山を始めなければこんなところに来ることもなく、こんな景色も死ぬまで見ることもなかったんだなぁと当たり前のことを考えてました。
宮之浦岳に登ることを決めた際、テントを担いで2泊3日歩くことは体力的にはきっと大丈夫だろう、当日テントを張るスペースの空きはあるのか、トイレ、水場は大丈夫か…、とか色々と心配しつつ決めた山行でしたが、無事に登頂できて安堵。でもまだこの後高塚小屋まで歩いて、明日は白谷雲水峡バス停までの行程がある。昼食を取りつつ気を引き締め直しました。なお、昼食は成城石井で買ったワッフルとアミノバイタルのゼリー、コロロ、ナッツ、コーヒーでした。
山頂を出発し、焼野三叉路でザックをデポ。ここからは寄り道をして永田岳へ向かいます。が、永田岳に向かう登りでバテバテになり、以前、越後駒ヶ岳からの下山時になったような、少し登るだけで息切れする状態に。さっきまでザックを担いで山頂を目指していた時は全然余裕だったのに、ザックを置いた空身なのになぜ?ヒィヒィ言いながらなんとか永田岳山頂に到着しました。
山頂では先にいた方が私と入れ替わりで下山していき私一人に。大きい岩の上に登り、暫く休む。誰もいないので大の字になって仰向けに寝っ転がりました。天気も良くて、風もそよそよ吹いて、暑くもなく寒くもなく。プライベートの状況が変わって、暫く山に登れなくなりそうだったので、この山行が満足ゆくものになりそうで本当に良かったと思いました。
焼野三叉路まで戻り、ザックを担いで高塚小屋に進みます。歩いているうちに息切れは徐々に回復。なぜ?疲労はありつつもペースを落としながら進んで新高塚小屋に到着しました。
ここの水場で水を汲んでいく。高塚小屋まで行ってしまうと、水場は先の縄文杉の向こう側まで行かないとないらしいので…。この時点で新高塚小屋にはテント場も含めて誰もいませんでした。しばらく休憩してから再度出発。ここから通常50分くらいのCTのところ、1時間ちょっとかかって目的地の高塚小屋に着きました。
新高塚小屋より高塚小屋の方がキレイ…。「新」がつく方がキレイじゃないのはなんで?テント場は木製のデッキには先客がいたので、近くの土の平らなスペースへ設営。疲労から、夕食をとってサッサと寝ました。
◾️3日目
4時に起床して朝食を取ってテントを撤収、再パッキング後、出発。やはり1時間半かかりました。10時間以上休むとそれなりに体力が回復していることを感じます。
出発するとすぐに縄文杉に到着。写真は撮ったものの、写真では伝えることができない迫力がありました。写真では伝えられないというのは山に登って撮る写真ではいつものことですが、これは最たるものだなと。暫くするとほんの数十秒の間だけ縄文杉に朝日が当たり黄金に輝きました。神々しい姿に居合わせた人は運を使い切ってしまったなと口々に言っておりました。
縄文杉を過ぎた後、夫婦杉、大王杉を見てウィルソン株に到着。先にいた方と写真を撮り合いました。ウィルソン株は中から見上げるとハートの形に見える場所がある有名な映えスポット。しっかりと撮影して先に進みました。
高塚小屋から大株歩道入口あたりまで、CTがかなり渋い感じ。CT0.8くらいの勢いで急いで歩いていてもCT1.0の予定に対して徐々に遅れが発生していくという…。白谷雲水峡発のバスに乗り遅れるとマズいので焦りながら進む。が、大株歩道入口から楠川分れまでのトロッコ道で相当まけるので結局は心配ありませんでした。
大株歩道入口から少し進むとツアーの方とのすれ違いが発生し始める。そこまで多くないのとトロッコ道なのでまだすれ違いはしやすく、あまり問題になりませんでした。これがもしも縄文杉から大株歩道入口の間でのすれ違いとなると、ちょっと時間を食ってしまいそうだなと思いました。すれ違うガイドさんからは宮之浦岳周辺の石楠花の咲き具合を何度も聞かれました。やはりガイドさんとしては気になるのかなと。
楠川分かれから辻峠への登り。これがこの山旅の最後の登りだと思い、力を振り絞って登る。途中、何箇所か水場マークがあったものの、見つけきれませんでした。白谷小屋で小休止した後、下山。10時50分発のバスで宮之浦港へ向かいました。
バスを宮之浦港入り口で降り、お食事処 潮騒へ。お造り定食に飛び魚の唐揚げを追加、あとビールを。飛び魚はヒレまでサクサクで美味しかったです。ここは海老フライが有名みたいで、もしも次に来ることがあれば食べてみたいなと思いました。
食後は屋久島観光センターでお土産を購入。屋久島限定の焼酎とお菓子、たんかんジュースを購入。購入時にお店の方にガスカートリッジを引き取ってもらいました。
フェリー発着所まで歩き、少し待って乗船。乗船後は出発までの間にフェリー内の大浴場でシャワーを浴びる。お風呂にお湯は張っていないもののシャワーは浴びられるので高速船ではなくフェリーを選びました。
フェリー下船後、バスで鹿児島空港へ移動、空港で黒豚メンチカツ定食を食べて飛行機に乗って帰宅となりました。
テントで二泊は今までに経験がなかったこと、屋久島まで行ってちゃんと予定通り帰ってこられるか結構心配していたのですが、概ね予定通り行動でき、天候もバッチリで良い景色も見られて最高の山行でした。
6~8月はおそらく山には行けなく、9月に運が良かったら槍ヶ岳、その後は状況次第というところで、あまり山には行けなくなりそうです。行けない期間はヤマレコの皆様のログを見て楽しみたいと思います。
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