瑞牆山・金峰山(初めてのソロテン泊を富士見平小屋で)
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,754m
- 下り
- 1,753m
コースタイム
2日目金峰山へ登る途中でした。従って瑞牆山の全て及び金峰山の登山時の鷹見岩分岐までのコースタイムは
GPSのウェイポイントを登録した時刻と写真の撮影時刻を基にしています。
■9月21日(金)瑞牆山■
7:26 瑞牆山荘 -- [8:30]富士見平小屋(マーリーコーヒー飲みながら雨が上がるのをひたすら待つ)--《テント設営》--
10:40 登山開始 -- 11:03 天鳥川(桃太郎岩) -- 9:25 大ヤスリ岩基部 -- 12:10 弘法岩(黒森分岐) --
12:15〜13:18 山頂 -- 14:20 天鳥川(桃太郎岩) -- 14:34 小川山分岐 -- [14:50]富士見平小屋
※山頂滞在時間1:03含むトータル所要時間4:10
■9月22日(土)金峰山■
6:15 富士見平小屋出発 -- 6:53 鷹見岩分岐 -- 7:04 大日小屋 -- 7:36 大日岩 -- 8:26 砂払ノ頭 -- 8:45 金峰山小屋分岐 --
9:07〜9:49 山頂 -- 10:06 金峰山小屋分岐 -- 10:23 砂払ノ頭 -- 10:54 大日岩 -- 11:19 大日小屋 -- 11:32 鷹見岩分岐 --
12:03 富士見平小屋
※山頂滞在時間0:42含むトータル所要時間5:48
天候 | 9月21日(金) 10時ころまで雨(時折土砂降り)、以降曇り 9月22日(土) 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
金曜の朝7時には数台しか停まっていませんでしたが土曜日の午後は路肩までびっしりでした。人気の程が伺えます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
瑞牆山は雨で濡れた岩がつるっつるに滑るので下山時かなり神経質になりました。 金峰山は砂払ノ頭から五丈岩に近づくにつれて両手を使ってよじ登らなければならないような でかい岩が多くなりますが、つるっとしていて足場に平らなところが無かったりと、かなりいやらしい。 どちらの山にもロープ場がありますが、今回のように雨の後だとロープがびしょびしょでちょっと不快。 金峰山のロープ場はロープに頼らなくても上り下りできますが、瑞牆山は雨の後の登山ではロープに しっかり頼らないと岩の滑り台を滑り降りることになりかねません。 金峰山、大日岩から砂払ノ頭への途中2317mのピークから西に延びる尾根に入らないように注意が必要です。 そっちへ向かって明瞭な踏み跡が続いていましたが本来の登山道ではなかったようです。ヒヤッとしました。 富士見平小屋で増富の湯の割引券をもらえます(700円が650円になります)。 増富の湯はお勧めです。ぬるい(ほとんど水)源泉かけ流しもあるので長〜く入っていられます。 温泉を出た後は山脈塩屋の塩サイダー250円をどうぞ。 |
写真
感想
富士見平小屋のテン場をベースに1日目瑞牆山、2日目金峰山と登りました。
ソロテン泊デビューです。
NHKの「小さな旅」という番組で瑞牆山が特集されたのを偶然見、行き先を瑞牆山と金峰山へ決めました。
前日までの天気予報では金曜、土曜とも悪くなかったのに、せっかく瑞牆山荘の駐車場に7時前に着いたのに・・雨。
テンション上がらず。車を降りてしばらく周りの登山者を眺めたりしてうだうだ過ごし、仕方なく自分もカッパを着て、
ザックにカメラをしまい、ザックカバーを被せて出発。
歩き出すとけっこうな土砂降りに。テン泊装備を背負い、富士見平小屋まで土砂降りの中歩いた1時間、
今回の登山で一番辛かったかも。
富士見平小屋へ到着し、すぐに小屋内へ。NHKで見た顔が目の前に(^_^)。
管理人の相川さんご夫婦です。他に木曜からテン泊していた男性、天気予報を見て行き先を
尾瀬から瑞牆山へ変更されたというご夫婦、横浜から来た男性2人が先客でした。
みなさんとても気さくでいい方ばかり、貴重な話をたくさん聞かせていただきました。
富士見平小屋の美味いマーリーコーヒーを飲んで雨が上がるのを待たせてもらいました。
雨が上がったのを見計らって相川さん達は荷揚げのために一度下山するということだったので、自分もテントを設営。
相川さんのアドバイスで1日目は瑞牆山へ登ることにしました。
しっかし寒い。小屋の入口に掛けられた温度計は11℃を指していました。
瑞牆山へは富士見平小屋の左脇を登って行きます・・が、すぐに天鳥川に向かってどんどん道は下って行きます。
天鳥川を渡渉してすぐの広場にはベンチが1つあり休憩適地となっており、そこにドーン!と桃太郎岩が鎮座しています。
金時山の金時宿り石のお兄さんって感じ。
そこから先、階段ありロープありとだんだんアスレチックな感じになっていきます。
さらに進むと巨岩が辺りに散在する中の岩場の急登に。想像していたよりきつかった。
登山道は道迷いするような所は無いけれど、踏み跡が色んなところにあってどっちへ進むべきか迷うことが
何回かありました。
黒森分岐から回りこむように進み、ロープ場と梯子をクリアするといきなり林が切れて岩場の山頂へ着きます。
この山頂の岩場、山頂標識に向かって緩く上り傾斜が付いていて、最初はその向こう側が見えないんだけれど
数歩歩くと・・ひょえー断崖絶壁。ここはすごい場所ですね。
山頂はザックを降ろして食事などしようと思うと20人位はいけるかなという広さです。
私が到着したときすでに食事をされていたおばさんにマンダリンを頂きました。疲れがすぅっと取れるような
心地良い酸味で美味しかった。
この方、七十七歳のお祝い登山で来られたそうで(おばあちゃんなんてとても呼べない)、
しかも水戸から日帰り!達者ですねえ。
下山はとにかく岩が滑るので気を遣った。雨でびしょびしょに濡れたロープは冷たく気持ち悪かったけれど
ロープに頼らなければ濡れた岩場を安全には下れなかったでしょう。
富士見平小屋のテン場はフラットで快適、おまけに金曜の夕方時点で私のテントを含めて
5張り+ツェルト1張りという少なさ。
早めに食事をしてシュラフに入ってワインを飲みながらしばらく文庫本を読み20時過ぎに
ランタン(といってもヘッデン+モンベルのクラッシャブルランタンシェード)を消しました。
翌朝4時に目が覚めテントの外に顔を出すと「降っていない」。昨日相川さんが朝方は降るかもしれないけれど
できるだけ早くから歩き出して降っても辛抱しろ。山頂へ着くころには晴れ間も見えるかもしれないから、
とアドバイスくださった。
結局6時15分スタートとなりました。初めての道をヘッデンの明かりを頼りに歩くのはまだ不安だったので
のんびり支度しました。
しばらく「地味に疲れるね」(by登る女の小島聖さん)な坂道。飯盛山を巻いて次第に下りに、そして鷹見岩分岐。
ここでトレランの2人組みに抜かされる。そこからソロの男性と付かず離れずの距離を保ちながら進んで大日小屋、
そこから急登(縦八丁)を経て余りのでかさにびっくりの大日岩。そこからちょっとだけ平坦な道を歩き、
砂払ノ頭まで長い登りが続きます(徐々に急登に)。
大日岩から砂払ノ頭へ行く途中、2317mのピークを通過しますがそこまでの登山道がかなり分かりにくかった。
朝8時ころでガスが多い樹林歩き、ところどころ木と木をロープで繋いであっておそらく「通せんぼ」して
いるんだろうけれどこれが分かりにくさに拍車をかけていたと思う。
ソロの男性もかなりルートファインディングに苦労しているようでした。
そこで彼を追い越して先へ進むもののやはり道が分かりにくい、と右の方に土が露出し、踏み跡が明瞭な道が・・
気持ち巻き気味に進むと目の前に標識が現れました。
見ると「登山道不明瞭 道迷いに注意」の文字が。
数メートル進んだところに別の指導標、「大日岩←|→金峰山」が!しかも超ハッキリした登山道が・・
下山時ここ不安だなぁ。またしてもこの間の小金沢山での道迷いの恐怖が頭をよぎります。
砂払ノ頭からは岩場の稜線歩き。山梨側はすぱっと切れ落ちていて一方長野側はハイマツの森となっています。
登山道は気持ち長野側にあるので危険は感じません。
常に五丈岩を視界に捉えながらの登山となります。すると五丈岩の上に人が立っているではありませんか。かっこええなぁ。
富士見平小屋の相川さんが言っていましたが、五丈岩の上は風が巻くので横風を受けてとっさに体を捩った途端に滑落、
という事故がかなり起きているとのこと。
なので私は登りません!まぁそんな話聞かなくても登らない(れない)けど。
ドライカレー食べて、エビスの黒を飲んだら下山開始。登山時に道迷いの不安を感じた場所に天気のいいうちに、
登山者下山者の多いうちに辿り着きたくって山頂での滞在時間は短めに。
もくろみどおりたくさんの登山者とすれ違いました。そして件の道迷いポイントですが、全く不明瞭ではなく、
登山道がしっかりありました・・? 登り不明瞭、下り明瞭・・何でかなぁ。
いずれにせよ道迷いの心配も無くなりあとは気楽に歩けます。
富士見平小屋には12時に帰ってこれました。
テントを撤収し、相川さんに挨拶し瑞牆山と金峰山の山バッジを購入。ここで?金峰山のバッジに雷鳥が
デザインされています。
金峰山に雷鳥なんている?相川さんがそれについて答えてくれました。45年位前に金峰山小屋の管理人さんが
南アから雷鳥を5羽連れてきて放したんだそうです。しばらくは姿を見たけれどその後姿が見えなくなった、
標高が低くテンが多いので食べられちゃったようだ、と。
また瑞牆山荘へ下るとき林道を通れば途中瑞牆山がとてもよく見える場所があると教えてもらったのでその通りに歩きます。
教えてもらったとおり、2つ目の崩落箇所にある小さな丘の上に登ってみると素晴らしい景色が私を迎えてくれました。
たくさん写真を撮って足取りも軽く駐車場へ向かうと、車の数がすごいことに。
さすが大人気の山ですね。
増富の湯でのんびり湯につかって楽しかった初めてのソロテン泊を締めました。
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