北沢峠→仙丈ヶ岳→仙塩尾根→両俣小屋
- GPS
- 09:19
- 距離
- 23.4km
- 登り
- 1,871m
- 下り
- 2,104m
コースタイム
7:09北沢峠-8:18大滝ノ頭-9:59仙丈ヶ岳-10:33大仙丈ヶ岳-12:23高望池-13:29横川岳-14:23両俣小屋
10月7日(日)
5:44両俣小屋-7:34野呂川出合
天候 | 10月6日(土):曇り時々晴れ、夜雨。無風〜微風 10月7日(日):雨のち曇り。無風〜微風 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
・駐車場から北沢峠までは乗り合いタクシーとバス。朝いちのバスは増発されていた。 ・タクシーはバスより速く目的地に着くが、料金はバスと同じ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・北沢峠→仙丈ヶ岳:危険箇所は特にない。登山者多い。標高2,700m弱で森林限界を越え、視界が一気に開ける。 ・仙丈ヶ岳→野呂川越(仙塩尾根):大仙丈ヶ岳までは仙丈ヶ岳とセットで訪れる人がいるが、それ以降は登山者の数はかなり少ない。ほとんどいないと言ってもいい。が、登山道の整備は十分にされている。当日すれ違ったのは3パーティ程度。野呂川越まで基本的には下り基調だが、所々でアップダウンを繰り返す。大仙丈ヶ岳を過ぎ、苳ノ平の前あたりまでは森林限界を越えているので見通しが良いが、それ以降は樹林帯に入るので、展望はあまり期待できない。樹林帯に入るのは2,700m以下くらいだった。樹林帯に入り最初のランドマークは高望池だが、ここは枯れていて水はない。途中ですれ違った登山者はここでテントを張るようなことを言っていた。独標は露岩のピークで、周囲を見渡せ、自位置を把握しやすい。横川岳はピークで直角に登山道が折れるが、間違った方向に進みそうになった。要注意。この区間、樹林帯に入って以降は倒木が大変に多く、大木により登山道が塞がれていることもしばしば。樹木はまたぐかくぐるかしなければならないが、縦走用の大きなザックを背負った場合、くぐる際は頭上注意。 ・野呂川越→両俣小屋:急傾斜の斜面を下る。ここも倒木は多い。 ・両俣小屋→野呂川出合:後半は整備された林道歩きだが、前半は登山道に近く、一部崩落している箇所もあった。崩落箇所には巻き道が付けてあるため通行に支障はないが、夜明け前など暗い時間帯に通過する際は良く周りを見て歩く必要がある。 ・両俣小屋:水場は外の蛇口を利用する。無料。小屋内に人なつこい?猫がいた。テント場はかなり広く整地も良い。キャンパーでもゴミを捨てていっていいとのことだったが、要分別。携帯電話は利用できなかった。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
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写真
感想
始発のバスが出る時刻の1時間以上前に芦安の駐車場に着いたが、さすがに早かったのか、余裕を持って座って広河原まで行くことができた。今回は乗り合いタクシーを利用したが、バスよりも短時間で広河原に到着できるのがありがたい。北沢峠へのバスは増発が難しいため、定刻より早い時間からピストン輸送で対応していた。バスに乗り北沢峠着は予定よりもだいぶ早い6時50分頃。
仙丈ヶ岳に登るのはこれが4回目。これまではいずれも北沢峠からの周回だったが、今回は始発点は同じものの、縦走ルートのひとつの通過点として目指す。仙丈ヶ岳は体力的には割と楽に登れるイメージがあったが、今回はテント泊装備持参だったため、思ったよりもペースが上がらず、それでも3時間かからずに登頂。ここが今日の目的地ならばゆっくりするのだが、これから先の準備運動に過ぎないので、そそくさと出発する。大仙丈ヶ岳付近までは登山者がいて、ひょっとして両俣方面への縦走者か?と初めは思ったが、仙丈ヶ岳のついでにピストンしている人がほとんどで、その先に足を伸ばす人は非常に少なかった。
大仙丈ヶ岳を過ぎ、しばらくは快適な稜線歩きだが、2,700mを下回ったあたりで樹林帯に入ってしまい、あとは黙々と歩くしかなくなった。野呂川越まで下りがメインだが、縦走路の宿命として、時々登りもある。登りも下りも時間が比較的短い時間で繰り返されるので、単調で退屈な樹林帯歩きにはならなかった。
樹林帯に入って以降は人が極端に少ないため、意識的にザックの熊鈴を揺すって鳴らしながら歩く。周囲には倒木が多く、登山道を塞いでいることもあり、跨いだり、くぐったりを何度も繰り返す。跨ぐのは良いのだが、大きいザックを背負ってくぐるのを何度も続けているといい加減うんざりしてくる。頭をしたたけ打ち付けることはなかったが、ザックが引っかかり難儀したのは一度ではなかった。
大木くぐりに飽きた頃、ようやく両俣小屋への下りに取りかかる。が、倒木は相変わらずでしかも急斜面のため、慎重に下るしかない。平地が出てくると沢に近くなり両俣小屋に着く。中でテントの受付を済ませると、小屋で飼っている猫が近寄ってくる。あまり人になつかないんだけど、とは小屋番の方の言。テント場に行くと先客が1張りのみ。連休初日なのに入れ込みは少ない。この後続々登山者が到着したが、それでも10張り程度。連休の混雑を避けたければここにくるしかなかろう。
夜10時頃からフライを叩く雨の音。予報通りに降り始めた、と思ったが、降り方が自分の想像を超えていてかなり強い。最後に予報を見た時は数時間、しかも弱雨との情報だったがどうもそうではないらしい。結局朝になっても止まず、予定していた出発時刻(5時)を迎えた。当初の計画では、野呂川越に再度上がり、三峰岳、間ノ岳、北岳を経由して広河原まで歩くつもりだったが、この時点でその気は失せていた。雨は小降りになったものの、雲が多く晴れ上がるまでにはまだだいぶ時間がかかりそうな雰囲気だった。よって、計画変更。(敗退とも言う。)野呂川越から三峰岳は来夏以降に取っておくことにする。
幸いに、両俣小屋からは約2時間の林道歩きで広河原に向かうバス停へ行ける。朝暗いうちにテントを撤収し行動開始。初めはペースが上がらず、バスの時間に間に合いそうもなかったが、なんとか定刻の1分前に到着、自分よりも早い時間に両俣小屋を出ていた登山者が先客としてバス待ちをしていた。バス停に着き約3分後、満員の客をのせたマイクロバスが到着、何とかのせてもらって広河原へ。帰りもタクシー利用で駐車場へ。9時前に戻ってきてしまった。この時、芦安駐車場から見る山の方は相変わらず雲がかかっていた。晴れていたりすると精神衛生に非常に悪い。
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