【2006年9月】台風のち晴れ、立山あたりをぶらぶら


- GPS
- 14:20
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 1,929m
- 下り
- 1,914m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2006年09月の天気図 |
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アクセス |
写真
装備
個人装備 |
ヒルバーグアクト
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感想
台風がらみで天気が崩れる可能性が高いということで、前々日に一度中止となっていたのだが、あきらめきれない三平隊長と私の2名で決行となった。当初の計画は、全夜発→室堂→剣沢(一泊)→剣岳→室堂→帰宅というものである。
2354新宿発のムーンライト信州81号により信濃大町へ向かう。新宿駅で5番線ホームを探すのに一苦労してしまい、かろうじて飛び乗る結果となった。列車は意外にも4割程度の乗車率である。うつらうつらしていると信濃大町に着く。
9月16日 0830室堂→1030雄山→大汝山→富士の折立→1400雷鳥平→雷鳥沢ヒュッテ(入浴)
信濃大町から5時35分の路線バスで扇沢へ。その昔、黒部第四ダム建設の基地だったと言われる場所だが、案外駅から近い。6時15分頃にはトロリーバスに乗る。後立山の山脈を貫通すると、黒部ダムだ。そこから、ケーブルカー・ロープウェイ・トロリーバスとひたすらに乗り継ぎ、8時25分頃に室堂に着く。駅では三平隊長が待っていた。
名物の水を汲んだ後、登山開始。明日の天気が分からないので、立山連峰へ向かう。最初は室堂を囲む殆ど全ての山が見え、遠く槍・穂方面を望めたが、次第にガスが出てくる。
ほぼコースタイム通りで、雄山(3003m)に到着。月山に引き続き、頂上に神社がある山である。その頃には小雨模様となっていた。
大汝山(3015m)についた頃には風雨が激しさを増していた。休憩小屋でカップラーメンを食べて外に出ても状況は良くない。富士の折立からは目的地である剣沢へ向かうか、雷鳥沢へエスケープするかをかなり真剣に考えざるを得なくなった。
結局、早々に剣をあきらめて雷鳥沢へ向かう。台風で仕事が心配な三平隊長はこの辺でもう今日中に帰ることを決めていたようである。稜線から雷鳥平への急降下の間に雷鳥を見る。身体の下半分は既に白い毛に変化している。
雷鳥平の野営地(2277m)には2時頃に到着。筆者はここで野営することとする。とりあえず、雷鳥沢ヒュッテの温泉に入って隊長と別れることにした。温泉は2人で貸しきり状態。いわゆる掛け流しの素晴らしい温泉である。
風呂から上がって地獄谷を経由して帰る三平隊長を見送り、一人テントへ戻る。やることも無いのでラーメンを作って食べ、ごろごろする。風雨はますますはげしくなっていく。
隣のテントに外人3人組がおり、「ファッキンタイフーン!」とか言ってけっこう賑やかにしていたが、夜、一人が外に出るとき「ハロー、ヘル!」と叫びながら出て行くような、そんな雨風の強い晩であった。
9月17日 0810雷鳥平→0940奥大日岳1010→1200剣御前小屋→別山→真砂岳→1350雷鳥平→みくりが池温泉(入浴)→1545室堂平
7時頃まではかなり強い雨が降っていたが、徐々に弱くなって7時30分頃には止んだ。朝飯を作っている間に三平隊長から携帯に電話があり、天気予報についての情報を得る。好転しそうも無い感じなので、止んでいる内にテントをたたんで帰ろうかと思ったが、気を持ち直し、テントを残しサブザックで奥大日岳へ登ることにした。
ガスで視界50mほどの中、室堂乗越を過ぎたあたりで雷鳥を見る。さすがに雷鳥の多い山である。
飛ばして所要時間1時間30分ほどで奥大日岳(2606m)の頂上に着く。剣岳の展望台、とあるがガスで何も見えない。ところが、南の方向を見ると、少し空が明るくなって雲が切れている。次第に天狗平方面が見通せるようになってきた。
天気回復の可能性もあるので別山方面へ足を伸ばすことにした。するとみるみる天気が回復し、室堂乗越までの尾根上で剣岳が姿を見せた。どっしりとした山容が素晴らしい。
新室堂乗越から剣御前小屋まではなかなかきつい登りである。でも、雷鳥平からまっすぐ雷鳥沢を登るよりは楽かも知れない。1200頃に剣御前小屋が建つ別山乗越に到着。
ガスから見え隠れする剣岳の鋭さが印象的である。ここから見ると、剣山荘からの登り口が見えず、どこから登るんだろう?という感じである。
別山への稜線を少し歩くと、剣沢小屋・野営地、剣山荘から剣岳へ到る登山道が見えてくる。それにしても剣岳から東側の八ツ峰への稜線は険しく、まるで古代の神剣、七支刀のよう。
別山(2880m)へは稜線を少し歩くと到着。低いほうのピークに祠が有る。真砂岳への稜線からは、別山から奥大日岳への稜線がきれいに見え、二つのピークの間から富山湾を望むことができる。
真砂岳(2861m)へは一度下ってからの登りを終えて到着。山頂ははっきりしない。そこからすぐ昨日も下った大走りコースをもう一度下り、雷鳥平へ到着。
雲行きが若干怪しかったため大急ぎでテントを撤収し、みくりが池温泉へ向かう。みくりが池温泉は込んでいたので写真は撮らなかったが、お湯は薄く青みがかった白濁色であり、硫黄の匂いがいかにも効能ありげである。ここも100%掛け流しということで、温泉マニアには見逃せないだろう。
みくりが池からは、地獄谷を経由して室堂平へ。室堂へ戻ると、さすがに登山者はぐんと減り、観光客が多い。
とくに韓国からのツアー客とおぼしき人々が目立った。1540頃にはターミナルに到着。1545の下りトロリーバスに乗り、再び黒部ダムを経由して最終の路線バスで大町へ。そこから松本まで出て、スーパーあずさに乗り換えて、新宿についたのは2237であった。
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