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Yamareco

記録ID: 232890
全員に公開
ハイキング
槍・穂高・乗鞍

涸沢の紅葉〜ついでに奥穂高岳・前穂高岳

2012年10月08日(月) ~ 2012年10月09日(火)
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
34:08
距離
34.5km
登り
2,684m
下り
2,682m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

上高地 5:11→明神 5:51-59→徳沢 6:41→横尾 7:27-44→本谷橋 8:37→涸沢ヒュッテ 10:16→涸沢小屋 10:27
涸沢小屋 11:09→穂高岳山荘13:11
穂高岳山荘 13:31→涸沢岳 13:51-14:01→穂高岳山荘 14:19
穂高岳山荘 6:05→奥穂高岳 6:43-52→紀美子平 8:18→前穂高岳 8:50-9:13→紀美子平 9:43
紀美子平 9:57→岳沢小屋 11:57-12:31→岳沢登山口 13:39→河童橋 13:52→大正池 15:08
天候 1日目 快晴のち晴れ
2日目 快晴のち晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
明神岳のモルゲンロート
2012年10月10日 00:29撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
1
10/10 0:29
明神岳のモルゲンロート
横尾の吊り橋
2012年10月10日 00:35撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
10/10 0:35
横尾の吊り橋
谷が色づいています。
2012年10月10日 00:38撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
10/10 0:38
谷が色づいています。
山が色づいています。
2012年10月10日 00:42撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
10/10 0:42
山が色づいています。
涸沢が近づいてきました
2012年10月10日 00:46撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
2
10/10 0:46
涸沢が近づいてきました
涸沢岳
2012年10月10日 00:48撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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涸沢岳
奥穂高岳と涸沢岳
2012年10月10日 00:51撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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奥穂高岳と涸沢岳
いい色です。
2012年10月10日 00:52撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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いい色です。
ナナカマドの赤、ダケカンバの黄など、紅葉のトンネルです。
2012年10月10日 00:54撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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ナナカマドの赤、ダケカンバの黄など、紅葉のトンネルです。
北穂
2012年10月10日 00:59撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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10/10 0:59
北穂
涸沢ヒュッテのテラス
2012年10月10日 01:01撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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涸沢ヒュッテのテラス
涸沢岳
2012年10月10日 01:03撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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涸沢岳
涸沢小屋
2012年10月10日 01:12撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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10/10 1:12
涸沢小屋
涸沢小屋のカレー
2012年10月10日 01:13撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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涸沢小屋のカレー
涸沢小屋から見上げたところ
2012年10月10日 01:16撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
10/10 1:16
涸沢小屋から見上げたところ
ナナカマド
2012年10月10日 01:19撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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ナナカマド
もう、ここからは、言葉がありません。
2012年10月10日 01:20撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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もう、ここからは、言葉がありません。
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2012年10月10日 01:22撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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2012年10月10日 01:25撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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2012年10月10日 01:28撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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2012年10月10日 01:28撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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2012年10月10日 01:30撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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2012年10月10日 01:32撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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前穂高岳
2012年10月10日 01:34撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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前穂高岳
穂高岳山荘から涸沢岳
2012年10月10日 01:38撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
10/10 1:38
穂高岳山荘から涸沢岳
奥穂と前穂
2012年10月10日 01:53撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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10/10 1:53
奥穂と前穂
常念山脈
2012年10月10日 01:54撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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10/10 1:54
常念山脈
穂高岳山荘の夕食
2012年10月10日 01:57撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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10/10 1:57
穂高岳山荘の夕食
穂高岳山荘の朝食
2012年10月10日 01:58撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
10/10 1:58
穂高岳山荘の朝食
朴葉みそ
2012年10月10日 01:59撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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10/10 1:59
朴葉みそ
山荘の前から奥穂への道。この崖を登ります。
2012年10月10日 02:00撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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10/10 2:00
山荘の前から奥穂への道。この崖を登ります。
笠ヶ岳
2012年10月10日 02:01撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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10/10 2:01
笠ヶ岳
笠ヶ岳に奥穂の影
2012年10月10日 02:03撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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笠ヶ岳に奥穂の影
涸沢岳と北穂高岳の間に槍ヶ岳が見えます。
2012年10月10日 02:04撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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10/10 2:04
涸沢岳と北穂高岳の間に槍ヶ岳が見えます。
ジャンダルム
2012年10月10日 02:07撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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ジャンダルム
ジャンダルム
2012年10月10日 02:07撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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10/10 2:07
ジャンダルム
奥穂山頂の神社
2012年10月10日 02:08撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
10/10 2:08
奥穂山頂の神社
2012年10月10日 02:09撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
10/10 2:09
乗鞍、御嶽は風格がありますね。
2012年10月10日 02:15撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
10/10 2:15
乗鞍、御嶽は風格がありますね。
槍への稜線です。薬師岳、黒部五郎岳、めだちます。
2012年10月10日 02:36撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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10/10 2:36
槍への稜線です。薬師岳、黒部五郎岳、めだちます。
薬師岳が存在感あります。鷲羽、水晶、双六いいですね〜。行ってみたいです。
2012年10月10日 02:35撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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10/10 2:35
薬師岳が存在感あります。鷲羽、水晶、双六いいですね〜。行ってみたいです。
前穂
2012年10月10日 02:37撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
10/10 2:37
前穂
ジャンの向こうには白山が見えます。
2012年10月10日 02:42撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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10/10 2:42
ジャンの向こうには白山が見えます。
霞沢岳、焼岳。遠くに乗鞍と御嶽。
2012年10月10日 02:43撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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10/10 2:43
霞沢岳、焼岳。遠くに乗鞍と御嶽。
針ノ木岳はピラミダルですね。燕岳、大天井岳などの常念山脈が良く見えます。
2012年10月10日 02:54撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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10/10 2:54
針ノ木岳はピラミダルですね。燕岳、大天井岳などの常念山脈が良く見えます。
前穂高岳への吊尾根。ここを下りて行くのか...。怖ぇ〜!
2012年10月10日 02:56撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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10/10 2:56
前穂高岳への吊尾根。ここを下りて行くのか...。怖ぇ〜!
奥穂から下りてきた道が見えます。
2012年10月10日 02:59撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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10/10 2:59
奥穂から下りてきた道が見えます。
前穂の山頂標
2012年10月10日 03:01撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
10/10 3:01
前穂の山頂標
前穂から奥穂
2012年10月10日 03:03撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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10/10 3:03
前穂から奥穂
前穂から西穂、焼岳
2012年10月10日 03:04撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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10/10 3:04
前穂から西穂、焼岳
前穂から明神岳(たぶん)
2012年10月10日 03:05撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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10/10 3:05
前穂から明神岳(たぶん)
奥穂〜槍の稜線
2012年10月10日 03:06撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
10/10 3:06
奥穂〜槍の稜線
奥穂
2012年10月10日 03:10撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
10/10 3:10
奥穂
前穂
2012年10月10日 03:11撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
10/10 3:11
前穂
西穂の山々
2012年10月10日 03:14撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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10/10 3:14
西穂の山々
岳沢
2012年10月10日 03:14撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
10/10 3:14
岳沢
いい色です。
2012年10月10日 03:15撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
1
10/10 3:15
いい色です。
紅葉と西穂高岳の山々
2012年10月10日 03:16撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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10/10 3:16
紅葉と西穂高岳の山々
紅葉の中の道
2012年10月10日 03:17撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
10/10 3:17
紅葉の中の道
とても長〜い、ハシゴです。紅葉がきれいです。
2012年10月10日 03:17撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
10/10 3:17
とても長〜い、ハシゴです。紅葉がきれいです。
岳沢小屋から
2012年10月10日 03:18撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
1
10/10 3:18
岳沢小屋から
岳沢小屋
2012年10月10日 03:20撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
1
10/10 3:20
岳沢小屋
岳沢小屋にて昼食
2012年10月10日 03:21撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
10/10 3:21
岳沢小屋にて昼食
清流です
2012年10月10日 03:23撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
5
10/10 3:23
清流です
霞沢岳?
2012年10月10日 03:23撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
10/10 3:23
霞沢岳?
霞沢岳?
2012年10月10日 03:24撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
10/10 3:24
霞沢岳?
バイカモの花。この時期まで咲いているとは驚きました。
2012年10月10日 03:27撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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10/10 3:27
バイカモの花。この時期まで咲いているとは驚きました。
バイカモ
2012年10月10日 03:26撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
10/10 3:26
バイカモ
上高地での「お気に入りの場所」
2012年10月10日 03:27撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
1
10/10 3:27
上高地での「お気に入りの場所」
田代湿原
2012年10月10日 03:28撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
10/10 3:28
田代湿原
大正池から焼岳
2012年10月10日 03:29撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
10/10 3:29
大正池から焼岳
大正池
2012年10月10日 03:30撮影 by  PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation
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10/10 3:30
大正池

感想

■はじめに
 「涸沢の紅葉は日本一」と多数の方からすすめられました。ただ、紅葉の時期の涸沢は大混雑とのことで、沢渡の駐車場の満車、バス・タクシーの行列、山小屋の混雑(布団1枚に2〜3人とか)などの対応のためのオペレーションが重要だそうです。
 このため、朝イチのタクシーに乗車し、とにかく涸沢まで行って状況をみてから、涸沢に泊まるか、下山してしまうか、稜線まで上がってしまうか、決めることとしました。なお、稜線は、前日に積雪があったとのことで、そのリスクも考慮しました。

■上高地〜涸沢
 朝イチのタクシーで上高地バスターミナルに到着です。タクシーで相乗りした方が、北穂高岳に向かわれるとのことでしたので、涸沢までご一緒させて頂きました。辺りは真っ暗ですし、横尾まで単調で長い道のりですので、たいへん心強く、話をしながら歩けて良かったです。
 横尾から吊り橋を渡り、ようやく山らしい道になりました。しかし、下山する方がとても多く、すれ違いが大変です。本谷橋を過ぎると標高をあげ、ナナカマドの赤色やダケカンバの黄色が目立つようになります。北穂高岳、唐沢岳が見えるようになり、やがて紅葉に彩られた涸沢全体が見えるようになります。しかし、左膝と右股関節が痛くなったこともあり、写真をとりながら、休み休み登ります。
 涸沢は、到着する時間が早かったことと、下山する人がすでに下山した時間帯であったため、予想外に静かでゆったりとしていました。涸沢小屋のテラスでカレーを頂きますが、この絶景を見ながら休憩をするのは、本当に贅沢です。とはいえ、そのうちに人がどんどん上がってくることが予想されますし、天候も良いので、稜線にある穂高岳山荘に向かうことにしました。

■涸沢〜穂高岳山荘
 涸沢から先は急登です。はじめのうちは、紅葉がすばらしく、写真をたくさんとりました。紅葉の木々を抜けると、いよいよザイテングラートです。ハシゴやクサリはありますが、コース自体の危険性より、落石を起こさないように注意することが必要なようです。ザイテングラートを上り詰めると穂高岳山荘です。まず、宿泊の申し込みです。「今日はふとん1枚に一人」とのことでほっとします。前日は枕が横ではなく縦に並べられていたとのことで、幸運でした。ただ、男女関係なく、来た順番に部屋を指定しているのには驚きました。
 荷物を置いてから、サブザックを持って、涸沢岳まで往復します。涸沢岳は3000m峰21座の一つです。前々日に降った雪はほとんど融けていました。

■穂高岳山荘〜奥穂高岳〜前穂高岳
 山荘から奥穂高岳は、いきなり垂直に近い斜面をハシゴとクサリで登ります。涸沢〜奥穂間の一番の難所のようですが、急な区間の距離はそれほどではありません。ただ、登り下りの人が多いと、すれ違いが大変そうです。
 山頂は空いていました。天気も良く、360度の展望です。ジャンダルムもすぐ近くに見えます。そっちには行きませんけれど。
 ひととおり山座同定をし、前穂高岳に向かいます。この区間(吊尾根)は急な岩場の下りが続き、手足を使って進みます。滑落したら止まりませんので、マジで緊張しました。
 紀美子平に到着。ザックをデポし、サブザックで前穂高岳を往復します。ここでも手足をフル稼働させて登りました。山頂は岩がゴロゴロしていますが、平らで広いです。展望は素晴らしく、奥穂高岳のギザギザ感がたまりません。通過してきた吊り尾根のルートも見えますが、よくこんなところを下りてきたなぁと思いました。先の方に行くと、涸沢が真下に見えました。

■紀美子平〜岳沢小屋〜上高地
 紀美子平から先も、クサリ、ハシゴが連続します。緊張をとくことができません。長いハシゴを下りると、ようやく岳沢小屋が近くなったなぁという感じでした。
 岳沢小屋で、かっぷめんの昼食としました。本当にほっとしました。
 岳沢小屋から上高地までは距離はありますが普通の山道です。岳沢登山口までくると、観光客の声で賑やかでした。河童橋は人だらけ。まるで観光地でした。ただ、河童橋からの穂高岳の展望は、山頂部分に雲がかかっており残念な状況でした。
 バスターミナルから直帰しても良いのですが、観光客の皆さんが「いい景色だねぇ」とか「今日は気持ちいいねぇ」とか声が聞こえたのと、時間帯も早かったので、大正池まで歩くこととしました。
 途中、梓川の支川にバイカモの花が咲いているのを見つけました。10月でもバイカモって咲くのですね。驚きました。その後、田代湿原に寄ります。ここの川の流れ、上高地でのお気に入りの場所でもあります。
 大正池からはシャトルバスで沢渡まで戻りました。

■おわりに
 2日間とも天気に恵まれ、涸沢の紅葉もばっちりでした。また、図らずも3000m峰3座に登頂できたこと、穂高岳山荘がすいていたことは幸運でした。まもなく降雪・積雪で私には登れなくなりますので、本当にラストチャンス・ワンチャンスでした。来年は槍ヶ岳に行きたいです。

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コメント

いいチャンスを捉えましたね
sat4さん、こんばんは。

月・火と行きましたか。
天気も紅葉もこれ以上ないタイミングでしたね。
やはり涸沢は色のグレジュエーションが素晴らしいですね。

涸沢の紅葉だけでなく稜線も行ったとのこと、これで穂高にはまりそうでしょうか。
2012/10/10 22:42
hirokさんのおかげです。
こんばんは。

8月の初めての小屋泊、今回の紅葉の涸沢に行くことができたのも、hirokさんのおかげです。背中をおしていただいたので行動できました。ありがとうございました。

3000m峰21座ですが、この辺りに集中していますが、南アルプスに比べてちょっと不公平な気がしないでもありません。まあ、来年は槍ヶ岳に行きたいと思っています。
2012/10/10 23:01
sunmapleも\(^o^)/
sat4さん こんばんは。

いう事なしの素晴しい紅葉ですねscissors
3回目の小屋泊まりで 段々ハマりつつありますか?
 
稜線歩きは 私にはとても ですが 
涸沢までは 行ってみたいなぁ(これもなかなかできそうもありませんが)と 
写真を拝見しながら うっとり

小屋も 空いていて ラッキーでしたね
2012/10/12 22:23
来年はぜひ行ってみてください。
apiyさん、こんばんは。

今年は、小屋泊まりできるようになって、ほんとうに行動範囲が広がりました。いままでこだわっていたのがあほらしくなってしまいました。

前々日に穂高では降雪・積雪があり、びびりましたが、行ってよかったです。雨や強風だと私には困難なルートとなるので、天気がよくて本当によかったです。

涸沢の紅葉ですが、素晴らしかった。来年はぜひに。
2012/10/12 23:21
プロフィール画像
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