涸沢の紅葉〜ついでに奥穂高岳・前穂高岳
- GPS
- 34:08
- 距離
- 34.5km
- 登り
- 2,684m
- 下り
- 2,682m
コースタイム
涸沢小屋 11:09→穂高岳山荘13:11
穂高岳山荘 13:31→涸沢岳 13:51-14:01→穂高岳山荘 14:19
穂高岳山荘 6:05→奥穂高岳 6:43-52→紀美子平 8:18→前穂高岳 8:50-9:13→紀美子平 9:43
紀美子平 9:57→岳沢小屋 11:57-12:31→岳沢登山口 13:39→河童橋 13:52→大正池 15:08
天候 | 1日目 快晴のち晴れ 2日目 快晴のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
|
写真
感想
■はじめに
「涸沢の紅葉は日本一」と多数の方からすすめられました。ただ、紅葉の時期の涸沢は大混雑とのことで、沢渡の駐車場の満車、バス・タクシーの行列、山小屋の混雑(布団1枚に2〜3人とか)などの対応のためのオペレーションが重要だそうです。
このため、朝イチのタクシーに乗車し、とにかく涸沢まで行って状況をみてから、涸沢に泊まるか、下山してしまうか、稜線まで上がってしまうか、決めることとしました。なお、稜線は、前日に積雪があったとのことで、そのリスクも考慮しました。
■上高地〜涸沢
朝イチのタクシーで上高地バスターミナルに到着です。タクシーで相乗りした方が、北穂高岳に向かわれるとのことでしたので、涸沢までご一緒させて頂きました。辺りは真っ暗ですし、横尾まで単調で長い道のりですので、たいへん心強く、話をしながら歩けて良かったです。
横尾から吊り橋を渡り、ようやく山らしい道になりました。しかし、下山する方がとても多く、すれ違いが大変です。本谷橋を過ぎると標高をあげ、ナナカマドの赤色やダケカンバの黄色が目立つようになります。北穂高岳、唐沢岳が見えるようになり、やがて紅葉に彩られた涸沢全体が見えるようになります。しかし、左膝と右股関節が痛くなったこともあり、写真をとりながら、休み休み登ります。
涸沢は、到着する時間が早かったことと、下山する人がすでに下山した時間帯であったため、予想外に静かでゆったりとしていました。涸沢小屋のテラスでカレーを頂きますが、この絶景を見ながら休憩をするのは、本当に贅沢です。とはいえ、そのうちに人がどんどん上がってくることが予想されますし、天候も良いので、稜線にある穂高岳山荘に向かうことにしました。
■涸沢〜穂高岳山荘
涸沢から先は急登です。はじめのうちは、紅葉がすばらしく、写真をたくさんとりました。紅葉の木々を抜けると、いよいよザイテングラートです。ハシゴやクサリはありますが、コース自体の危険性より、落石を起こさないように注意することが必要なようです。ザイテングラートを上り詰めると穂高岳山荘です。まず、宿泊の申し込みです。「今日はふとん1枚に一人」とのことでほっとします。前日は枕が横ではなく縦に並べられていたとのことで、幸運でした。ただ、男女関係なく、来た順番に部屋を指定しているのには驚きました。
荷物を置いてから、サブザックを持って、涸沢岳まで往復します。涸沢岳は3000m峰21座の一つです。前々日に降った雪はほとんど融けていました。
■穂高岳山荘〜奥穂高岳〜前穂高岳
山荘から奥穂高岳は、いきなり垂直に近い斜面をハシゴとクサリで登ります。涸沢〜奥穂間の一番の難所のようですが、急な区間の距離はそれほどではありません。ただ、登り下りの人が多いと、すれ違いが大変そうです。
山頂は空いていました。天気も良く、360度の展望です。ジャンダルムもすぐ近くに見えます。そっちには行きませんけれど。
ひととおり山座同定をし、前穂高岳に向かいます。この区間(吊尾根)は急な岩場の下りが続き、手足を使って進みます。滑落したら止まりませんので、マジで緊張しました。
紀美子平に到着。ザックをデポし、サブザックで前穂高岳を往復します。ここでも手足をフル稼働させて登りました。山頂は岩がゴロゴロしていますが、平らで広いです。展望は素晴らしく、奥穂高岳のギザギザ感がたまりません。通過してきた吊り尾根のルートも見えますが、よくこんなところを下りてきたなぁと思いました。先の方に行くと、涸沢が真下に見えました。
■紀美子平〜岳沢小屋〜上高地
紀美子平から先も、クサリ、ハシゴが連続します。緊張をとくことができません。長いハシゴを下りると、ようやく岳沢小屋が近くなったなぁという感じでした。
岳沢小屋で、かっぷめんの昼食としました。本当にほっとしました。
岳沢小屋から上高地までは距離はありますが普通の山道です。岳沢登山口までくると、観光客の声で賑やかでした。河童橋は人だらけ。まるで観光地でした。ただ、河童橋からの穂高岳の展望は、山頂部分に雲がかかっており残念な状況でした。
バスターミナルから直帰しても良いのですが、観光客の皆さんが「いい景色だねぇ」とか「今日は気持ちいいねぇ」とか声が聞こえたのと、時間帯も早かったので、大正池まで歩くこととしました。
途中、梓川の支川にバイカモの花が咲いているのを見つけました。10月でもバイカモって咲くのですね。驚きました。その後、田代湿原に寄ります。ここの川の流れ、上高地でのお気に入りの場所でもあります。
大正池からはシャトルバスで沢渡まで戻りました。
■おわりに
2日間とも天気に恵まれ、涸沢の紅葉もばっちりでした。また、図らずも3000m峰3座に登頂できたこと、穂高岳山荘がすいていたことは幸運でした。まもなく降雪・積雪で私には登れなくなりますので、本当にラストチャンス・ワンチャンスでした。来年は槍ヶ岳に行きたいです。
sat4さん、こんばんは。
月・火と行きましたか。
天気も紅葉もこれ以上ないタイミングでしたね。
やはり涸沢は色のグレジュエーションが素晴らしいですね。
涸沢の紅葉だけでなく稜線も行ったとのこと、これで穂高にはまりそうでしょうか。
こんばんは。
8月の初めての小屋泊、今回の紅葉の涸沢に行くことができたのも、hirokさんのおかげです。背中をおしていただいたので行動できました。ありがとうございました。
3000m峰21座ですが、この辺りに集中していますが、南アルプスに比べてちょっと不公平な気がしないでもありません。まあ、来年は槍ヶ岳に行きたいと思っています。
sat4さん こんばんは。
いう事なしの素晴しい紅葉ですね
3回目の小屋泊まりで 段々ハマりつつありますか?
稜線歩きは 私にはとても ですが
涸沢までは 行ってみたいなぁ(これもなかなかできそうもありませんが)と
写真を拝見しながら うっとり
小屋も 空いていて ラッキーでしたね
apiyさん、こんばんは。
今年は、小屋泊まりできるようになって、ほんとうに行動範囲が広がりました。いままでこだわっていたのがあほらしくなってしまいました。
前々日に穂高では降雪・積雪があり、びびりましたが、行ってよかったです。雨や強風だと私には困難なルートとなるので、天気がよくて本当によかったです。
涸沢の紅葉ですが、素晴らしかった。来年はぜひに。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する