20th ハセツネCUP 2012
![情報量の目安: B](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_B2.png)
- GPS
- 47:31
- 距離
- 66.7km
- 登り
- 4,699m
- 下り
- 4,677m
コースタイム
天候 | 晴れ、曇り、霧、雨なし、寒さなし。 霧でライトの光が拡散した |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
武蔵五日市駅から徒歩10分、五日市中学校 |
コース状況/ 危険箇所等 |
標示板がしっかりしており、夜間でも迷うところなし。 |
写真
感想
ついにこの日がやってきた。
------------------------
第20回 日本山岳耐久レース「長谷川恒男CUP」
距離71.5キロ 累積標高差4,832メートル 制限時間24時間以内
給水所は1箇所、給水量は1.5リットルのみ。応援者等から給水は受けられない。
-------------------------
緊張のためか、スタート前から固形物がのどを通らない。
おにぎりを数個買ってきたが、食べられないため、
携行食から外すことにした。
それでも水、3.5リッターとヘッドランプや予備電池、ウインドブレイカー、
ストック、食料を満杯にしたザックはずっしりと重く、肩に食い込む。
スタート時間となり、真ん中ぐらいに並んだつもりが、
だいぶ後ろのほうになってしまった。
これまでの経験から、目標ゴールタイムを20時間と決めた。
各関門の制限時間の4時間前に到着すれば、逆算で達成可能である。
スタートして1.5キロは舗装路を走る。
トレイルの取り付きで渋滞が始まる。
ひどい渋滞と聞いていたが、それほどでもなく、ちょうどいい休憩をして
いよいよハセツネトレイルが始まる。
二つの予備関門を抜けると、あたりは薄暗くなり、ヘッドランプを装着する。
感覚的には、あっというまに夜となった。
キャップの上にヘッドランプ。右手にハンドライトのダブル使用とした。
ナイトランは、高尾山で練習済みなので、順調に走れる。
ハンドライトの150ルーメンは、強烈に明るい。
足元をハンドライト、遠くをヘッドライトに使い分ける。
第一関門、浅間峠22キロ地点から今回コースの
最高峰「三頭山」までが長かった。
標高860mから1527mまでの登り。
永遠に続くかのような長い長い登り。
結局、約5時間も登りっぱなしだった。
常に喉が渇き、水の心配から飲む量を制限していたが、
三頭山でハイドレーションの水は無くなった。
中間地点から先の第二関門、月夜見山42キロ地点で給水を受ける。
ここで、初めて腰をおろして15分、休憩する。
このあたりから、トレイルのすぐ脇で横になって寝ているランナーが多くなる。
気持ち良さそうに寝ているランナーは、累計50人ぐらいはいた。
走ってて眠くなるはずない、と思ってたけど、実際は本当に眠くなる。
下りは、路面に気をつけているので眠くならないが、だらだらとした登りは、
本当に眠くなる。腰を下ろしたら最後、すぐに眠りに落ちるだろう、と
感じたので、ここは踏ん張って、一歩一歩前に進む。
時刻は深夜0時を回っている。まだまだ夜は長い。。。
第二関門を過ぎ、次の山「御前山」46キロ地点を目指す。
ここも1405mの標高があり、厳しい登りとなる。
御前山から下り、大ダワで休憩所があった。
テントが用意されていて、「このテントに入った瞬間、棄権とみなされます」
という注意書きがあった。横目でにらみながら休憩する。
次の山「大岳山」53キロ地点に登る。ここは途中、急峻な岩場があり危険。
ヘッドライトの明かりだけで、朦朧と乗り越えていく。
この時点で5:00。大岳山を越えればあとは、下り基調となる。
御岳山へのトレイルは、適度な斜度の下りで、気持ちよく走れる。
途中、山の水が流れ出している箇所があり、ペットボトルに補充する。
自然水は、補充OKとなっている。
第三関門 御岳山 58キロ地点の手前で夜が明けた。
重かったヘッドランプを外し、ザックにしまう。
ここからは、何度も試走しているコースになる。
日の出山に登って、金比羅尾根のダウンヒルを下るだけだ。
が、ここで膝と足首が悲鳴をあげた。
登りは普通に登れるが、下りは痛くて走れない。
あとは下りだけなのに。。。
結局、気持ちよく下れるはずのラスト10キロは、
ストックを使って、ゆっくり歩くだけになってしまった。
そしてゴール!
最後に走れていれば、20時間切れたのに、
結局20時間オーバーの悔いの残る結果となった。
70キロ走れるだけの体力をつけることが課題だ。
なにはともあれ、完走できました。
ゴールしたとたん、膝も足首も痛くなくなってました。
会場で売ってた缶ビールを一気飲みして、
お疲れさまでした。
------------------------
今回、初めてレースでストック、ポールを使用した。
両手にストックを持ち、歩くとその効果の絶大なことを認識した。
特に登りでは、手を使って登ることが出来るようになる。
いうなれば、4本の足だ。
ハセツネはストックのおかげで登りきれたようなものだ。
------------------------
さて、ザックに入れた食料は、
ショッツ・パワージェルなどのゼリー系。
スポーツ羊羹
ソーセージ
げっぺい
おにぎり
などを約1時間ごとに食べるようにした。
しかしほとんど最初から、固形物が喉を通らない。
疲労すると、胃が受け付けなくなるというのは本当だ。
おにぎりは一口でも胃に落ちなかった。
結局、ゼリー系の高カロリー食をこまめに食べた。
----------------
ルートは、GPSロガーの電池切れにより、途中までのルートとなった。
内臓バッテリーは約14時間ぐらいもった。
------今回の走行メモ---------
スタート時 ハイドレーション 2リットル
(スポーツドリンクにしたが、甘かったので、水のほうがいい。)
+ペットボトル3本(コーラ2本 水1本)コーラ2本(計3リットル)でもいい。
計3.5リットル
ハイドレーションの水は三頭山で終了。給水所までに2.5リットル消費した。
給水所では水1.5リットルをハイドレに投入できる。
そのあとは、御嶽山手前に自然水が流れる所で給水出来る。
よって、給水所から先は水の心配はしなくてよい。
通過タイム
スタート 13:00
予備関門 入山峠 14:30
予備関門 醍醐丸 16:30
第一関門 浅間峠 18:20
三頭山 22:20 1527m
第二関門 月夜見山 00:00(給水所)
御前山 02:00 1405m
大ダワ 03:20
大岳山 04:50 1266m
第三関門 御岳山 06:00
日の出山 07:00
ゴール 10:38
記録証では、20時間38分18秒でした。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する