御在所岳(過去レコです)。
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.2km
- 登り
- 897m
- 下り
- 850m
天候 | 雨。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2002年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はありません。 |
感想
夜中から雨が降り始め、朝6時に家を出る時も降り続いていた。桑名東から東名阪自動車道を走り、四日市でおりて7時半前に湯の山温泉に着いた。混み合った温泉街で登山口のありかはさっぱり分からなかったが、取りあえず誰もいないロープウェイの駐車場に車をとめ、山登りの支度をした。天気予報では雨後曇りであったが、まだ雨が降り続いていたのでレインウェアーを着込んだ。駐車場の奥に細い道があり、蒼滝遊歩道と記されていた。本日のルートである裏道コースの途中に蒼滝という所があったのを思い出し、これが登山口に違い無いと勝手に思って歩いて行った。しばらく歩くと道は終点になっており、蒼滝の素晴らしい景観が目の前に現れた。トボトボと駐車場に戻ると係員がおり、駐車代1000円を払うついでに裏道登山道への行き方を尋ねると、パンフレットを呉れて丁寧に教えて呉れた。ロープウェイの横の階段をおり、立派な案内が立つ裏道登山口に着いたのは丁度8時であった。急な石段を登ってしばらく行くと蒼滝への道が分かれていたが、滝はすでに見たので登山道を進んだ。豊富な水量の北谷の沢沿いのなだらかな道を、何本かの鉄製の橋を渡ったり、砂防ダムの横の階段を上がったりしながら歩いて行った。花はすでに季節を終え、紅葉にはまだ早すぎるというはざまの時期で、行き交う人もほとんど無かった。40分程行くと小屋があり、沢登りでもするのであろうか、小屋の外には救命胴着のようなものが並べてあり、小屋の中で朝飯を食べている客の姿が見えた。ここで小休止しようとしたが簡易トイレの臭いがきつく、やりすごして少し先の小さな広場でザックをおろして休んだ。地図を取り出して場所を確認すると、先程の小屋は日向小屋と記されていた。そこからは緩やかな道であったが、久し振りの山登りのためか、心臓はバクバクし不整脈も出ていた。30分程登るとまた小屋があり、日向小屋より立派な小屋で藤内小屋というらしい。小屋の裏手で道が分かれており、そこに道標が立てられていたが、御在所山頂という字は無く、地図を取り出して確認し、国見峠と記された方向へ向かった。岩だらけの急な道を登って行くと、小さな広場で3人のパーテイーが休んでいた。ここが兎の耳という所なのか、われわれは休みをとらずゆっくりと登り続けた。途中、左に道が分かれており、「ロッククライマーしか行っては駄目」というような事が書かれ、遭難者の名前も記されていた。藤内壁という岩場があるらしく、壁に取り付いているクライマーの姿が見えるらしいのだが、生憎の雨のため何も見ることは出来なかった。6合目の木札があり、「まだ6合目か」とガックリした。急な山道で時には石段も整備されているが、ほとんどは花崗岩のガレ道が続いた。一跨ぎで登ることが出来ないため、妻は膝を使って這い上がって行った。スタスタと登るわけにはいかないので、登りにくい道ではあるがかえって心肺への負担は少なく、時間をかけてゆっくり登る。この頃には雨も止んだのでレインウェアーをザックに片付け、少し涼しさを感じるようになった。登山道には良くある赤いリボンの印は無く、岩に書かれた薄くなった赤色の丸印や矢印を探して、それを頼りに行くのだが、登るのに必死で妻の目には入らぬようであった。後ろから「右」とか「左」とか声をかけ、どれ程登ったのだろうか、周囲に笹が現れ始めやっとの事で国見峠に出た。標高1085m、右は国見岳、左は御在所岳まで1000mと書かれた案内板が立てられていた。頭がボーとしており、御在所岳は1212mだか、あと40m登るだけだと思い込み、急に気分が楽になった。しかしそれからも急な砂礫の岩溝が続き、30分も登ったであろうか、クタクタになって9合目の標識にたどり着いた。そこはアスファルトの広い道で、どうやって上げたのであろうか軽トラックが走っているのには驚いた。その道を下り、レストランの横のこれまた鋪装された道を登ると、右手に階段があり、登り切った所が頂上であった。3時間半かかっての登頂であった。霧のため眺望は全くきかず、「一等三角点」と記された、今迄見た事もない大きな標識板をバックに記念撮影したのみであった。妻の携帯電話が鳴り、長男からであったが、通信状態が悪く切れてしまった。レストランに入り、公衆電話で掛けなおすと、「朝9時頃、お爺ちゃんの付き添いさんから電話があり、また息が止まったというので、病院にいる。今は意識も戻っている」。「急いで帰るのでよろしく頼む」と、ロープウェイの駅に向かった。片道1人1200円の切符を買い、他にはだれも乗客のいないゴンドラに乗り込み、ガスで真っ白な中を下り、帰りに寄ろうと計画していた温泉にも入らず真直ぐ帰宅した。
いつもは山登りをすると2日後に腓の痛みが出て、階段を下りるのが大変になるのだが、今回は全く痛みが無い。脚の痛みは下りに生じるという事が判明した。
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