記録ID: 235749
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ハイキング
四国
香川県の有名峰&無名峰の最高峰と最大の滝
2012年10月14日(日) [日帰り]
- GPS
- 02:28
- 距離
- 4.7km
- 登り
- 357m
- 下り
- 312m
コースタイム
9:00阿波竜王山登山口-9:04阿波竜王山-9:25讃岐竜王山-9:50阿波竜王山登山口
[移動]
10:30島ケ峰登山口-10:42三角点-11:07最高所-11:32島ケ峰登山口
[移動]
12:40水飲み場-13:00稚児ケ滝-13:16水飲み場
※コースタイムと移動時間は暫定的なもの。
阿波竜王山と島ケ峰の該当地形図は讃岐塩江。
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10:30島ケ峰登山口-10:42三角点-11:07最高所-11:32島ケ峰登山口
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12:40水飲み場-13:00稚児ケ滝-13:16水飲み場
※コースタイムと移動時間は暫定的なもの。
阿波竜王山と島ケ峰の該当地形図は讃岐塩江。
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
徳島自動車道美馬インターを降り、国道438号を北上。 野田ノ井トンネルのやや手前、太陽マーケット・三頭手打ちそばの所のY字路を左折。 後は各分岐で道路標識を見逃さず、竜王山及び青少年野外活動センター方面への道を取る。 青少年センターのやや手前に朽ちたトイレと周辺案内板のあるT字路があるので、そこを左折。 道路終点の電波塔周辺に、邪魔にならないよう駐車する。先客の車で駐車できない場合は、トイレのT字路まで戻り、そこの広場に駐車する。 道路終点手前の急カーブ部に登山口の道標が出ている。 (2)島ケ峰への車でのアプローチ 阿波・讃岐、両竜王山から下山すると、1kmほど引き返したところの三叉路を西に折れる。 県道154号へ出ると右折。 700mほど行った所の、道路標識が出ている右ヘアピンカーブを左折。後は道なりに進み、株切集落を抜ける。 川奥から上がってくる道路との三叉路は前方右へ。 最高所の四差路(地蔵がある箇所)周辺の邪魔にならない所へ駐車する。北東方向の藪化した作業車道跡がルート。 (3)稚児ケ滝への車でのアプローチ 島ケ峰登山口の四差路からは、西に下る林道葛篭野線を下りた方が距離的には近いが、狭い悪路が苦手な方は、来た道を返るか、川奥へ下りるかして、県道154号に引き返す。 県道に下りた場合は、南東の国道438号へと出る。 まんのう町役場琴南支所南方の内田交差点を右折し、県道17号に入る。 坂出市のJR讃岐府中駅東方の前谷交差点で県道33号に出ると右折。 500m先の前谷東交差点を左折し、高架の国道11号を西進する。 2kmほど西の加茂町交差点を右折。後は白峰寺の道路標識に従う。 崇徳天皇陵北西の右ヘアピンカーブ部が登山口だが、車は200〜300m手前の山際の石仏が並ぶ水飲み場前に駐車する。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
≪香川県の有名峰と無名峰の最高峰と県最大の滝を一日で巡る≫ 香川県最高峰は有名な阿波竜王山(別称:西竜王山・標高1059.8m)だが、最短の当コースでは3〜4分で登頂できてしまう。近くの讃岐竜王山(東竜王山・1050m)まで足を延ばしても散策程度の距離だ。 が、山頂の展望台からの展望は最高峰としての面目を躍如している。無名峰の最高峰・島ケ峰(950m)は展望が効かないため、本来なら阿波竜王山登頂を最後に持ってくるのがベストではないかと思われるかも知れないが、香川県最大の滝、稚児ケ滝(本来の落差は約100m)のすぐ上には四国霊場・白峰寺があり、土産物等を買い求めることができるため、稚児ケ滝を最後の探訪地とするため、敢えて阿波竜王山登山を最初にした。 [阿波竜王山] 阿波竜王山と讃岐竜王山は阿讃山脈縦走路上にあるため、登山道・縦走路はよく整備され、道標も整っている。 登山口周辺は、特に夏場、松の木から発せられるフィトンチッド(飛散は最も夏場が多い)の香りがなんともいい。 すぐ山脈縦走路に出るので、目と鼻の先の阿波竜王山を往復する。 三角点からの展望はないが、木造展望台に上がれば一気に開け、空気が澄んだ季節には瀬戸内海から岡山県側まで遠望できる。但し、直下には各種電波塔が建ち並んでいる。 分岐まで戻ると樹林帯に入る。浅木ケ原からの破線との合流点には船形石仏があり、ここは昔の往還であることが分かる。尚、投稿者は’90年代、北西の雨島峠からこの石仏〜阿波竜王山〜寒風越を経て三頭越まで縦走したことがある。 コルから讃岐竜王山までは長い急登の木造階段が続く。 山頂は縦走路上であるため、特に山頂たる風情はなく、展望も皆無。それでも若干のそよ風は吹いている。 一応公的山名標柱も建てられているが、本当の山頂部(測量上の)は、山名標柱後ろの森林管理署の図根点の箇所だ。図根点は三角点同様、基準点の一種であるため、高度も小数点以下まで計測されている。具体的な標高数値を調べるには、林業施業図か森林基本図を閲覧するしかない。これは現地管轄の森林管理署に行かなくても、高知市内で可能だ。しかし特に愛着がない山について、そこまでの手間はかけたくない。 下山すると島ケ峰へと移動する。 [島ケ峰] 「島ケ峰」は現地の地名と同名である。この山についてはかつて、高松市の登山家が発行したB5版の登山ガイド書で紹介されたことがある。但しそれでは「島ノ峰」と記載されていた。 特に一つのピークを指す山名ではなく、939.6m三角点から950mピーク、938.6m三角点辺りを指す呼称のようだ。 こちらも登山口に地蔵がある。そのことから、この峠は葛篭野と川奥を結ぶ往還だったことが分かる。 地形図では、登山口から939.6m三角点の南方まで作業車道が記載されているが、この車道は藪化し、廃道となり、徒歩でも藪漕ぎが必要な位だ。 作業車道跡終点には地形図では水田マークが描かれているが、耕作が放棄されて久しく、水田跡はまるで湿地帯跡の草原のようになっている。そこからは三頭越北方の山並みから、竜王山の電波塔群を遠望できるが、ここが唯一の展望箇所だ。 市販の登山ガイド書に掲載されている山しか登ったことがない登山愛好家からすれば、「終始展望の利かない山に登って何が楽しいのか」と思うかも知れないが、「そこに山があるから山へ登るのだ」という見解が本来の山ヤの在り方ではないだろうか。 「高い山しか登らない」と言うのも山ヤとしては失格だ。尤も、投稿者は正確には「元山ヤ」なのだが。 三角点には造作なく到達できる。小さな登頂記念板もあるが、これは前述のガイド書の読者かも知れない。 三角点から先も特に藪漕ぎが必要な箇所はなく、雑木の中を進む。所々野地菊の小群生があり、「辺鄙な無名峰へようこそ」と言っているように見える。 三角点の少し先に尾根を横断した堀切のような道があるが、これを中熊から上がってくる峠道と早とちりしてはならない。その破線の峠はもう少し先だ。 実際の峠道と尾根道との合流点には赤テープが付けられている。 950m最高所ピークは、幹が分かれて曲がった松の大木が立つ箇所で、頂上部は二人立てば一杯になる。山頂というより、尾根上の小突起という感じだ。 938.6m三角点まで縦走したかったが、この日は予定があったため、引き返した。 [稚児ケ滝] この滝の「香川県最大の滝」という称号はある意味「幻」である。と、いうのは、余程の豪雨や長雨が続かない限り、そのような飛瀑になることはないからだ。但し、藩政期以前は常時、100mの落差があったようで、藩政期の四国霊場に関する文献の絵では、大瀑布となって落下する滝の様子が描かれている。 水飲み場から先の登山道(遍路道の一つ)に入れば鳥居があり、その奥高所に断崖「稚児ケ嶽」があり、稚児ケ滝が落下しているのを遠望することができる。その稚児ケ嶽の山上で崇徳上皇が荼毘に伏されたのだ。 不動像の所で道は右に折り返すが、その北側にはかつて太鼓橋が架かっており、その奥に昔は大瀑布が轟音を立てて落下していた。今は「ちょろちょろ」位の流れがあるだけだ。 ほどなく進むと今度は道が左に急角度で折り返し、その先には一直線に石燈籠が並ぶ長い石段が続いている。 そこから右手に石燈籠を三基位過ぎた地点の左足元を見て戴きたい。地面の高さが石段と同じ高さになっている箇所がある。道はないが、ここから藪の中に入る。但し、漕ぐほどの藪ではない。 無名峰登山経験者なら、森林作業者が辿った跡が分かるはずだ。 ほどなく藪を抜け出すと、植林帯になるが、そのままの身体の向きで、南東に平行に進む。 真っ直ぐ平行に進み、植林帯の端まで来ると、下方の植林帯と東側の藪との境辺りを見る。一部平坦になっている所が分かるはずだ。そこに下りる。またそのまま南東に平行に進む。 岩場では左側が切れ落ちている箇所もあるので注意されたい。 藪を抜け出た所が稚児ケ滝の滝壺だ。水量は少ないが、かつての讃岐一の瀑布だけあり、垂直落下する飛沫には趣がある。 余談だが、徳島県最大の滝はつるぎ町の鳴滝(落差85m)で、高知県最大は大川村の小金滝(約100m)、四国最大の滝は西条市の高瀑(132m→これも平常は水量が少ない)、中国地方最大は岡山県真庭市の神庭瀑(かんばのたき・140m)、関西最大は奈良県上北山村の中ノ滝(245m)。 |
写真
感想
阿波・讃岐龍王山、島ケ峰とも、ハイキングと呼べるような歩きごたえはなく、散策程度。しかし双方の山とも山頂から先に尾根道は続いているので、歩き足らなければいくらでも縦走はできる。
稚児ケ滝は滝を見物後、崇徳上皇陵と白峰寺へ上がれば、何とかハイキングらしくなる。
島ケ峰は三角点周辺の尾根幅が若干広くなっているため、帰路は尾根の西寄りを歩いていれば、ルートを大きく外れることはない。
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