恵那山を目一杯楽しもう!
- GPS
- 10:00
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 1,279m
- 下り
- 1,267m
コースタイム
天候 | ほぼ快晴の一日でした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
数ヶ所のスペースがありましたがいっぱいになり林道に多数駐車していました。 |
写真
感想
中央アルプス最南端の恵那山。
正直言って、知っている山ではありませんでした。
ひょんなことからこの山の魅力を探りに歩く機会を得たのが今回の山行です。
私が歩いたからといって客観的な評価ができるはずもないのですが、初めての山で魅力を感じればいいなんてこんな楽なことはありません♪
無限にある「いいもの」をいくらでも見つけて喜べばいいんですから(笑)
季節がら山がいい色に染まってくれれば嬉しいし、秋晴れの青空の下で眺望が広がればそれも嬉しいことです。
でももしそれらがなくても大したことじゃないですね。
朝露をつけたくもの巣でも登り道の傾斜の変化でも嬉しいこととして感じ取ることには変な自信があります。
今回私の中でのセンサーは調子良さそうです。
車中泊の準備は忘れずに、気持ちを高ぶらせながら自宅を出ました。
SAで短い仮眠を取ったくらいで順調に走り、夜中過ぎに現地に着きました。
最近使い方を覚えたスマホのナビ機能を使い、ほとんど迷わずに行けたのは驚異でした!
神坂峠の駐車場に先行車は1台だけです。
空を見上げるとこぼれ落ちてきそうな星空です。
これはイヤでも翌日を期待してしまいますよね。
いつもの車中泊に比べると熟睡できた夜でした。
日の出前、6時ごろにスタートしました。
ご来光を見てからとも考えたのですが、特にこの日は待ち時間を使う意味を感じなかったので先に歩き出したのです。
登山道を歩いて最初のピークに上がり、そこから林道に下りて延々2時間歩いて谷底に下ります。
本当のスタート地点は広河原で駐車場から400mほど下になります。
身体を酷使するルートには違いないですが、このところMを自覚している私は道の険しさも魅力のひとつだと開き直っています(笑)
林道歩きにはさすがにあまり期待感もなかったのですが、この林道から見える山の紅葉が圧巻でした!
斜面の向きによって朝日の受け方も変わりつつ鮮やかな配色を見せてくれる山肌を見上げながら、2時間があっという間に過ぎていきます。
標高が下がるものですから見え隠れする恵那山がどんどん高くなっています!
広河原に着いたのは8時前でした。
フリースを1枚脱いで登山道に入ります。
朝日の差し込む尾根道を登りながら、時間帯で光の印象が違うことを考えていました。
木々の間からこぼれてくる光を「木漏れ日」といいますが、早朝にほとんど目線の高さから差し込む強い光には似つかわしくないように感じます。
水門が開いて溜まった水がドッと迸り出る様子、しぶきがきらきら光りながら力強く流れていくようなイメージが朝日でしょうか。
午後の光は一転柔らかさを感じさせます。
太陽の位置も高く、木の影を地面に落として穏やかに揺れている印象です。
夕方になると、太陽の角度は朝と同じでも光はまったく違います。
差し込む光は森の木々の間を染み込むように広がります。
かくれんぼのオニの少年が友達を探すように、木と木の間を覗き込むように森の奥にそっと視線を伸ばしています。
目が合うと少年ははにかんで視線を落とし、光は赤みを帯びて暮れていきます。
日帰りハイクでは夕方の柔らかい光にお目にかかることは難しいのですが、今度テン泊の時にこんなことをイメージしながら散歩してみるのも良さそうかな・・・
林道では足元の心配がない分視線は上に向きますね。
山道に入ると途端に足元に集中し出すものですから当然地面のものが目に入るわけです。
毎回楽しみに見るのが落ち葉ですが、葉っぱによってはきれいな状態でさっさと落ちているものがあれば、もう枯れてよれよれになっているのにまだ枝にしがみついているものもあります。
葉が落ちるのには要因がいろいろあるのでしょうが、この落ちるタイミングをそれぞれの葉っぱが決めているとしたら面白いですね。
枝についている枯葉には、自分でそこに居たいだけ居てもいいよと声をかけたいところです。
・・・そんな言葉遊びのようなイメージを頭の中で放し飼いにしながら山を歩いているのです。
目は色づいた木々を追い、手足は靴底やストックを通して地面とつながり、耳は風の音や鳥の声を聞いています。
こんな雑多なシグナルを寄せ集めてひとつの山に集約できる人間の感覚というのはすごいものです!
おまけに羊の群れのように言葉が飛び回っている収集のつかない状態・・・
こんな楽しいことはありません(笑)
山頂の展望はきかないとガイドにも記載がありましたが、山頂小屋の裏の岩からの素晴らしい景色を堪能し、足を運んでみないとわからないものだと実感したことです。
まだ食事には早すぎて、とにかくは稜線を辿って歩き始めました。
歩く人は多く、すれ違う人と交わす挨拶も頻度が上がってきました。
下りの勾配が急になる手前ですれ違ったご家族と挨拶を交わします。
3人の最後にすれ違った奥さんらしい女性が発した「こんにちは」の言葉に思わず立ち止まりました。
まるで知り合いにかけるような言葉の響きに驚いたのですが、半ばヤマレコのユーザーだと確信しながら言葉を交わした方はslowlifeさんでした!
思いがけない出逢いに舞い上がった私のリアクションは大きすぎて赤面ものでしたが、立ち話の数分間は本当にうれしい時間でした!
昼時に通りかかったのが大判山のピーク。
先着のペアに声をかけ、スペースを共有させてもらっての昼食時間、気さくなお二人と話が盛り上がりながら楽しい時間を過ごすことができました。
時間は大して長くもなかったのですが、会話が弾んで周辺の情報も教えてもらい、
ルートを変えてまた歩きに来ることを楽しみにできました。
眺望の素晴らしい富士見台に足を伸ばそうと歩き出しましたが、歩行時間とスケジュールからみて今回は断念することに。
この山は地域では決して高い山ではないのですが、今まで登ったほかの山と同じように無数の魅力を持った山です。
たまたま紅葉が目立つ季節ですが、春の残雪期にまた歩いてみたい貴重な山です。
ルートのボリュームも日帰り山行としては正解でした。
この季節の環境の中で目一杯山を味わうことができたと思っています。
いい山を教えてもらいました。
ありがとう!
monsieurさん、今晩は。
色づいた山は一層魅力を増しますね。
やはり山は一つのルートだけでは分からない良さが有ります。
お気に入りの山になりそうですか?
クールなイメージのmonsieurさんが・・・。
舞い上がったお姿を見てみたいです
それにしても、今回のセンサー感度はスゴイですね
綺麗なお写真に、素晴らしい言葉の数々・・・。
ほんとに木々とお話されているようです
恵那山の魅力、ギュッ!!と詰まってますよ
monsieurさんには完敗です(笑)
焚きつけた私が、恵那山に謝りに行きたくなりました。
広河原までの道も素敵ですね!
残雪期はおともさせてください。
恵那山の紅葉のスポットは、神坂登山道
だけだと思っていましたら、広河原も、
林道も、紅葉が素晴らしいですね
周回のコース、やはりこの林道は
下りで使うべきですね
もう一度歩きなおしてみたいです。
こんにちは
恵那山も紅葉が素敵ですね!
それにmonsieurさんの山との接し方がいつも素敵です
monsieurさんの山記録を拝見しているとその山の色んな姿が感じられます。
これからも楽しみにしています!
恵那山は今回思いがけないほどの印象を残してくれました。
「お気に入り」になるかとお尋ねですが、私は一度歩いた山に懲りたことはありません
onetotaniさんにとっても「お気に入り」の山のようで・・・
紅葉だからとか青空だったからではなくて、この山を歩くことが楽しいと思えたのはありがたいことでした。
関西からの距離の制約がありますが、今度は前宮ルートも経験してみたいところです
nobuchiさん、ありがとうございます!
今回おっしゃる通り、心の窓が全開で流れ込んでくる山の姿に反応しまくりでした
受信機の感度は自信があるのですが、ここで発信するのが下手なのはコンプレックスです
(いつも痛感しています・・・)
今回の感想は、記録なんてもんじゃなくてほとんど妄想の域に入っているようです
nobuchiさんの仲間に入れてもらう資格はありますか?
hariさん、こんばんは!
こちらも無事に帰ってこれましたよ
こんどこの山に登るときは、いいものをたくさん見つけられる自分を連れて行きましょう
次回はきっといい気分で山と向き合えますよ!
天気もよかったし、見事な紅葉ですね!
日頃の行いがええんでしょうね
komakiさん、ありがとうございます!
何度も歩いたルートでも季節や天気が変わると見えるものは違いますし、立ち止まって耳を澄ます、空を見上げるだけでもいつもの景色が新鮮に感じますよね。
また行ってみてくださいな
前回と同じ道とは思えないくらい、初めてのものをたくさん見つけられますよ
cocoeさん、ありがとうございます!
なんだか褒めすぎの感があって恥ずかしいのですが、最近妄想の域に近づいてきたひとり言にお付き合いいただいて恐縮です・・・
山の顔はその時々でいつも変わりますね。
登る側は最高の笑顔でピースサインしているような山を期待してしまうのですが、そうでなくても山のせいでないのは当然です。
風や雨、ガスや暑さ寒さ、みんな山の普段の姿を見せてくれていると思えば腰を据えて付き合いたくなりませんか?
私のひとり言から大事にしたいポイントを拾ってくれてありがとうございます
cocoeさんのレコにもまたお邪魔させてくださいな
日頃の行いが天気に反映するのならば大嵐かも・・・
幸い地球も山も私ひとりの生活ごときには何の影響も受けないようで
次の週末は雨模様の予報ですが、さてどこに行くか・・・
monsieurさん、おつかれさまでした。
今回私が一番気になる所は・・・
slowlifeさんが、「こんにちは〜」とムッシュさんにあいさつされた時、
はたしてmonsieurさんと直感されていたのかしら〜?
という点です。
とにかくslowlife家に出会えただけでも思い出深い山となったことでしょう〜。
恵那山は私の地元の金華山からも見えますよ。
お椀を伏せた形の山ですね〜
いつも子供のように感受性が強く、表現も子供らしくて
とても50歳のおっちゃんには思えませんよ。
恵那山では、お会いできて光栄でした〜!!
monsieurさんは、私が想像したとおりの方でした
我が家もmonsieurさんにつられて、広河原経由で逆回りに周回しました。
結果、充実感たっぷりです。ありがとうございました。
とにもかくにも、日曜日は最高の山歩き日和 でしたね!
またどこかの山で会えるのではないかと楽しみにしております
>>miya162さんへ
普段、どちらかというと鈍い私ですが、
このときは、monsieurさんと直感しておりました〜。
どこかで見覚えがあるな、あるな〜、っと。
次は、miya162さんとすれ違う時に、直感働かせますよ
いつもながら持ち上げていただいてるのか突き落とされているのか非常に微妙なラインを来られますね
「今日の気になったところシリーズ」ですが、
slowlifeさんは確実に気付いていたようですよ
「こんにちは〜」の声の響きに驚いて顔を上げると、slowlifeさんの表情は「面白いもの見〜つけた 」の表情でした。
50歳のおっちゃんをみると、いつもすごく年配に見えてしまいます。
同い年だと思ったことがありません
これは自分が頼りないせいだと知っているのですが
びっくりの出会いがあるなんてこの山では予想していなかったです
正体を見破る(?)のに一瞬の時間を要したのは修行が足りないです
miyaさんへの返信にも書きましたが、立ち止まった時のslowlifeさんの何ともいえない表情は忘れられません
また近々お会いできそうな予感がしています
ご主人と息子さんによろしくお伝えください!
おじさんもモチを焼くの上手だよ〜
monsieurさん!本当に1日違いで同じコース歩いていたんですね〜
monsieurさんが歩かれた日も私が歩いた日もお天気がよくてホンマに最高でしたね
林道でカメラが止まらない!!めっちゃわかります(笑)
苦手な林道歩きもとても楽しめましたね
しかし、日曜はたくさんの人が登られていたんですね〜 私は山頂を独り占めでしたよ
この恵那山を広河原からのピストン で終わっていたら同じように魅力を感じることはできなかったかもしれません。
ルートの取り方で山の見え方が変わるのは仕方のないことで、体力や時間の許す限りそこは贅沢したいところです
荒島岳でも同じような経験があったので少し役に立ったようですよ。
平日の静けさは別世界でしょうね。
bebebeさんにもどこかでお会いできたらと思っています。
近いようで遠いようなこの山・・・
monsieurさん始め、皆さんのレコで非常に気になっていますが…
最高じゃないですか
しかも今回は紅葉にslowlife家との出会いに・・・
素晴らしい山行でしたね
さすがにここのところ山を見る時の距離感が以前とは違ってきて、高速で4〜5時間くらいは遠いと思わなくなってきました
だからといって遠い山にばかり目を向けるわけではなく、興味の対象は広く広く持っておこうと思っています。
今回のハプニングのような嬉しいこともデザートとして添えてもらいながら、毎回の山行をフルコースに仕上げたいですね
(あ、たまにはお茶漬けも捨てがたい・・・ )
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