アカヤシオが終わった袈裟丸連峰(折場→前→後→中→奥)トレッキング
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 1,508m
- 下り
- 1,497m
コースタイム
天候 | 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2020年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
国道122号線に入り、上桐原交差点を左折して渡良瀬川沿いに走行するとコンビニを見かけなくなります。小中(こなか)交差点を左折すると郡界尾根登山口や折場登山口に向かうこともできますが、私は草木ダムを経由し、沢入(そうり)駅付近から西山林道に入りました。この林道は全線が舗装されていますが、所々に落石がありますので、慎重に避けて進みましょう。ゆっくり走行し、約30分で標高1200mの折場登山口の無料駐車場に到着します。日曜日の朝6時到着で、5台程駐車していました。下山時は10台程度。駐車可能台数は詰めて約20台。トイレが併設されています。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
群馬県と栃木県の境にあり、皇海山に続く尾根の南に位置する袈裟丸山連峰(前袈裟丸山、後袈裟丸山、中袈裟丸山、奥袈裟丸山、法師岳)のうち、法師岳を除く山々を折場登山口からピストン縦走しました。 ●折場登山口駐車場〜前袈裟丸山 駐車場(標高1200m)から階段を登ると、すぐに「北回りコース」と「南回りコース」の分岐に差し掛かりますが、現在、北回りコースはロープが張られて使うことができません。 南回りコースの階段を登ると、間もなく勾配が緩やかになります。その先は左手に展望が開け、これから歩く稜線と前袈裟丸山の姿を見ることができます。展望がよく、気持ちのよい場所です。 稜線に向かって登っていくと樹林帯に入ります。この辺りが「つつじ平」で、僅かにミツバツツジを見かけましたが、ヤシオツツジの盛期であれば見応えがあることでしょう。登山道は稜線で左手に折れていき、展望台を横目に進むと賽ノ河原に到着します。ここは表面の土壌がはがれて岩石が露出し、植物の成育しない裸地となっています。 登降を繰り返すと、小丸山(小袈裟)の山頂に到着。コメツガの低木やヤシオツツジが多く、この辺りも花の時季は楽しそうです。また、前袈裟丸山の後背に隠れていた後袈裟丸山をはじめとする袈裟丸山連峰を一望でき、更に右手には足尾の山々も望むめて、非常に眺望がよい場所です。 大きく下ると、袈裟丸山避難小屋を経由し、笹原を望みながら進むと、いよいよ前袈裟丸山の斜面に取り付きます。途中、ロープ場が設けられているように、勾配が急な箇所があります。地面が湿っていると土はスリッピーなので注意したいです。斜面を登り切れば、緩やかな勾配の先に前袈裟丸山山頂の広場が見えます。 ●前袈裟丸山〜奥袈裟丸山 縦走路入口には、「八反張(はちたんばり)は風化が激しく、危険ですので通行を禁止します 東村(あずまむら)」の看板があります。東村は、2006年に町村合併でみどり市となり廃止されたそうです。ここから先の登山道は「藪道」となり、八反張まで急降下します。 八反張は、岩が風化して崩れ、一部は砂地状になっています。最鞍部は痩せ尾根ですので、慎重に進みます。そして、登り返し。笹原の中に付いている細道を辿って急斜面を登りますが、笹が伸びているため、道が見えにくく、確認しながらの登りになります。 後袈裟丸山の山頂標識には、「奥袈裟丸山まで1.8km」とあります。縦走路の入口は草で閉じられているように見え、歩くハイカーが少ないことが分かります。掻き分けて進むと、道は中袈裟丸山まで比較的大きく下ります。道は登降を繰り返しながら、時折、切り立った懸崖の上を歩き、足尾の山々の眺望が見事です。 中袈裟丸山からはまた大きく下り、道を見失ってしまうほどの笹薮を経由し、小ピークを通過、ようやく奥袈裟丸山が姿を現します。更に登降。後袈裟丸山から1.8kmは、直線距離としてはそれほど長いと言えませんが、アップダウンに時間と体力を費やします。 奥袈裟丸山頂上は狭く、眺望はありません。更にその先に法師岳があるのですが、ネット情報では、いよいよ道は不明となり、難渋した様子が記されており、私は断念して帰路につくことにしました。 ●全体的に 小丸山や前袈裟丸山までのハイキングであれば、眺望は良く、道は親しみやすく、とても楽しいと思います。 一方、その先の縦走路を歩くと、眺望を楽しむという感じは乏しくなります。笹藪では、道に太い木の枝などが隠れていて、思わず足を打ってしまったり、足元が滑ったりして、私は生傷を作りながら歩きました。中袈裟丸周辺では、植物に気を取られて気づきにくいのですが、いつの間にか崖上を歩いていたり、時々道を見失ったり。獣道を辿ると支尾根に下ってしまう可能性がありますので、尾根は外さないよう注意。赤テープは所々に付けられており、踏み跡とテープを探しながら登降を繰り返すため、思ったより時間もかかります。計画に十分余裕を持たせたいです。長袖着用をお忘れなく。 トイレ・水場は、折場登山口にあります。袈裟丸山避難小屋にもあるのですが、トイレ棟は扉は閉ざされており、使用不可でした。水場の様子は確認しませんでした。 私のau携帯は、登山口や各ピークでは電波が入りませんでしたが、それ以外のルート上では時折、通信ができました。ただし、全体的には電波は不調です。 |
その他周辺情報 | ●桐生市名物の「ひもかわうどん」 https://icotto-jp.cdn.ampproject.org/c/s/icotto.jp/presses/4360.amp?usqp=mq331AQQKAGYAd6LxJ6N-9i0MrABIA%3D%3D ●水沼駅温泉センター(わたらせ渓谷鐵道) 営業時間は、10時30分〜20時。不定休。利用料金は、大人600円也。無料駐車場があります。 http://ablinker.com/mizunumaekionnsenn.html ●わたらせ渓谷鐵道 トロッコ列車に乗ってみたい。 https://www.watetsu.com/ ●みどり市観光マップ https://www.city.midori.gunma.jp/www/contents/1000000001029/index.html |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
保険証
携帯
タオル
カメラ
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感想
5月には群馬県のツツジを楽しみ、初夏には北上して未踏の新潟の山々を歩く絵を描いていたのですが、新型コロナ騒動に伴う4月7日の緊急事態宣言で外出は自粛。5月25日には全国的に緊急事態宣言が解除されましたが、前回の諏訪山登山からは、早くも約2か月が経過してしまいました。
現時点で、感染者は世界で616万人余、死亡者は37万人余と、大きな災禍となってしまいました。まだ、終息とは言えないようです。
袈裟丸山連峰は、アカヤシオで有名な赤城山にも近く、花を楽しむことができる時季の登山を狙っていたのですが、どうやら花見には2週間遅れで…。皆様のレコを拝見すると、今年は花付きが悪かったようですが、残念。
運動不足が甚だしい私。「行けるところまで」と考えてのトレッキング。
しかしまぁ、折場登山口から歩いてみると、なんとも素晴らしい景色が広がり、とても気持ちの良い山ではないですか。小丸山から見る袈裟丸山連峰の雄姿に気持ちが上がり、「どうせならば、袈裟丸連峰は前袈裟丸山から法師岳までのようなので、踏破してみたい。」と思い立ちました。
前袈裟丸山までは、とても親しみやすいのですが、その先からは様子が一変します。基本は「藪漕ぎをしながら、眺望の乏しい尾根を登降する」というもので、お勧めするようなコースではありませんでした。
奥袈裟丸山まで辿り着いたものの、もう法師岳まで縦走する気力・体力は残っておらず撤退。次回は、花の最盛期に前袈裟丸山までをのんびり歩きたいと思いました。グループ登山にも良いでしょう。もっと早くに訪れたかった山でした。
👨👩👧家族旅行では、しょっちゅう訪れていた群馬県。最近は群馬県の山ばかり登っていますが、思い出の多い地ですし、下山後の魅力(温泉、グルメにお土産)も沢山だからです。が、足尾や袈裟丸山辺りはノーマークでした。
今回はコロナウィルス感染警戒のため、下山後は泣く泣く家に直帰。わたらせ渓谷鐵道に乗り、水沢駅温泉センターに立ち寄り、桐生市でひもかわうどんを食べたかったなぁ…。
みどり市の富弘美術館「花の詩画」に桐生市の宝徳寺「床もみじ」。また、群馬県を訪れたいと思います。
通行禁止の八反張(はちたんばり)について。昔、鳥を捕えるために網を張った場所で、網の大きさが八反であったことからそう呼ばれるようになったとの情報がありました。
通行については、レコを参考にさせていただきました。慎重に歩けば、通行できるといえば、できます。しかし、風化が進んでいるというのは、そのとおりだと実感ができました。もしも、ここを一般道として開放してしまえば、多くの人が歩くことで一気に崩壊が進むし、思わぬ事故も起きかねないということなのかな、と。
さて、次回はいよいよ新潟県に向かいたいな、と考えていますが、仕事の都合もあり、どうなりますか…。
ではまた。
コメント
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