けっこう降ったんですね!雪化粧の八ヶ岳 赤岳・阿弥陀岳登山
- GPS
- 10:00
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 1,379m
- 下り
- 1,381m
コースタイム
文三郎尾根分岐11:00−中岳のコル11:40−阿弥陀岳頂上12:15−
中岳のコル13:00−行者小屋13:50−美濃戸山荘15:50
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
赤岳山荘駐車場は1000円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【美濃戸山荘〜行者小屋】 特に危険個所はありません 比較的なだらか 【行者小屋〜地蔵の頭】 ここから急登 階段・鎖が続きます 積雪(5僂らい)の為、足掛かりをしっかり確認しないと滑落の危険大 【地蔵の頭〜赤岳山頂】 急登 鎖の連続 雪の為滑りやすい 【赤岳山頂〜文三郎尾根分岐】 梯子あり 急な岩場 鎖の連続 【文三郎尾根分岐〜中岳のコル】 特に危険個所はありません 【中岳のコル〜阿弥陀岳山頂】 急登 梯子・鎖あり 【中岳のコル〜行者小屋】 登山道が一部崩れている 高巻きするのが正解だが積雪の為ルート不明瞭 |
写真
感想
「まだそんなに雪は無いでしょ。」
「ならば今年のうちに阿弥陀岳に行っておこう。
ついでに、去年も行ったけど赤岳にも登っておこう。」
そんな甘い考えで、小さな軽アイゼンを持って出かけました。
手袋や帽子は夏用のままです。
赤岳山荘の駐車場へ車を止め、まだ暗い中準備をしていると阿弥陀岳がぼんやりと姿を現しました。
「白いっ!?」
昨夜の雨は雪に変わったようで山肌は白く見えます。
それでも、せっかく来たのだから登れるところまで行ってみようと、美濃戸山荘から南沢ルートを進みます。
一時間程歩くとところどころに雪があります。
だんだんと雪は多くなり、行者小屋へ着くころには辺り一面白くなっています。
地蔵尾根に入ると間もなく急登が始まります。
「ズリッ!ズリッ!」
一歩踏み出す度に滑ります。やはりアイゼンは必要でした。
階段の辺りで軽アイゼンを装着し連続する鎖場へとやってきました。
鎖にはエビの尻尾がビッシリ。
積雪は5冂ですが、岩の形は分らなくなっており足場の確保に気をつかいます。
ゆっくりと一歩一歩進み、なんとか地蔵の頭に到着しました。
赤茶けた山肌の八ヶ岳は、雪を纏い荒々しくもとてもきれいです。
遠くにはアルプスの山たち。
もちろん、富士山も雲に浮かんで見えています。
ここまで来ればきっと赤岳には登れる。
そう信じ、赤岳天望荘を越え赤岳最後の登りへと向かいます。
ここも急登で鎖の連続。
鎖を掴む手袋は夏用なので少々冷たく感じましたがまだ大丈夫。
足元にも気を付けながら赤岳頂上へ。
小さな祠のある頂上からの眺めは最高です!
コントラストがきれいな八ヶ岳は、権現岳から蓼科山まで殆ど見えています。
遠くには北ア、南ア、御嶽山、富士山、奥秩父、浅間山とぐるり一周絶景が広がっていました。
一通り写真撮影をしてから赤岳を離れます。
大きな岩を鎖を掴みながら、もちろん足元には雪がありますので細心の注意を払い文三郎尾根方面へ向かいます。
今回、これほどの積雪は想像できませんでしたが、時間的にはほぼ予定通り。
「よしっ!阿弥陀へ行こう!!」
小さな三角をした中岳を越え、中岳のコルへ。
そこから見上げる阿弥陀岳は超急登!
「ここ、登れるかぁ・・・」
基本ビビりな性格なので、つい弱音を吐いてしまうが、とにかく岩にへばりつくように登り始めます。
梯子、鎖もあり、足掛かりの悪い岩も続出。
「マジでキツイ!!」
後から来る3名さんと抜きつ抜かれつ、声を掛け合いながら遂に阿弥陀岳登頂です。
頂上には石碑、石仏が祀られていました。
正面には先ほどまでいた赤岳が堂々の姿を見せています。
赤岳と違い風も弱まったので、富士山を眺めながらお昼にします。
写真撮影も済ませそろそろ下山することに。
下りはより一層注意しながら進みましたが、思ったよりも簡単に下りられたような気がしました。
中岳のコルへとやって来れば、行者小屋までは普通の登山道。ですが一か所非常に危険な場所があります。
登山道が崩れ途切れています。無理に行くと滑落の危険大です。
ここは高巻きするのが正解ですが、この時期は積雪のためルートを見つけ難くなっています。
一時間程で行者小屋へ。
ベンチに腰掛けホッと一息。赤岳、阿弥陀岳を見上げます。
さらに美濃戸山荘までは、沢の音を聞きながらだらだらと下ります。
途中、朝には気付かなかった紅葉を楽しみ美濃戸山荘へと帰ってきました。
振り返ると、ほんのり朱に染まった阿弥陀岳が遠くにみえました。
今回の登山では想像以上の積雪で、とても苦労した場面がありました。
やはり「山で甘い考えは禁物!」
準備万端で臨まなければと反省です。
これから夏とは違う表情を見せる山ですが、装備や計画など十分に確認して冬山を楽しみたいと思います。
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