ぐるっと穂高山行 上高地-涸沢-北穂-☆-涸沢岳-奥穂-岳沢-上高地
- GPS
- 22:57
- 距離
- 28.6km
- 登り
- 2,273m
- 下り
- 2,316m
コースタイム
10月20日 6:30涸沢-10:00北穂高分岐-10:14北穂高岳10:54-11:16北穂高分岐-12:55最低コル-14:40涸沢岳-15:08穂高岳山荘泊
10月21日 6:48穂高岳山荘-7:37奥穂高岳-9:12紀美子平-11:43岳沢小屋12:10-13:50上高地
天候 | 台風が太平洋を通過して雨風の中、夜の高速で上高地を目指したが、翌日からの山行は晴天にめぐまれ、山と高原地図の「危」マークの稜線歩きを決行できました。なんて天候に恵まれている私達だろうか。 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
沢渡駐車場は1日500円 ・沢渡から上高地までシャトルバス 4名から往復の割引券が自販機で販売してます。 往復2000→1800 円/一人 |
コース状況/ 危険箇所等 |
山岳保険 上高地のバスチケット売り場で山行当日に「上高地山岳保険」に入れます 1000円(朝から営業)申込書は山行計画書にもなります。 上高地ー横尾 今回は河童橋を渡って川むこうの木道を通って明神橋で明神館に渡りましたが、観光地なので非常に整備されております。 横尾ー本谷橋ー涸沢 ここから実質登山道になります。 涸沢ー北穂高岳 急な登りですがスリップ等に注意すれば登れます 北穂高岳ー涸沢岳 山と高原地図で「危」マークがあります。 今回は天気に恵まれ風もほとんどなく最高のコンディションでしたので挑戦しました 本当に難所です上級者のルートだと思います。 涸沢岳ー穂高岳山荘 ガレ場ですが気をつけて歩けば何とかなりそうです。 穂高岳山荘ー奥穂高岳ー紀美子平ー岳沢 「危」マークはありませんが、足場やコース選択が確実に判断し十分に気をつける必要があります。 ハシゴ、長い鎖など多数あります。 岳沢ー上高地 傾斜はきつくありませんが、登山道ですのでそれなりの装備をお勧めします。 所々崖になっている部分を通過するので譲り合って通り抜ける必要があるところが多くあります。 |
ファイル |
(更新時刻:2012/10/28 11:14)
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(更新時刻:2012/10/28 22:25)
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写真
感想
10月19日(金曜)〜10月21日(日曜)の3日間の山行
<山行の経緯と準備>
今回の山行計画の始まりは、9月初旬の八ヶ岳テンパク山行の時だと思う
昨年の槍ヶ岳山行(ショップのツアー)に行ったが、
「天狗池からの逆さ槍も見てみたいものだねー」、
「テンパクで行くとしたらどこに泊まると良いのだろう」と
妄想の計画(いやシミュレーション)で北アルプスの妄想が膨れたことに発するものだと記憶する
9月の八ヶ岳は今回の4名のうち2名が参加できなかったこともあり
今季中にはもう一度との皆の思いがあり実行に移された。
事前の山行打ち合わせと称したミーティング(ほぼ飲み会)では
何となく今回のコース取りが話されたか、地図上の「危」マークは見えていたが
日にちと余裕持った山行ができるようにとの簡単な感じだったと思う。
その後「危」マークが気になり、「ヤマレコ」やYouTubeで調べました
ヤマレコにはあまり記録が無い&YouTubeの投稿は厳しい環境のなか苦労しているものが多く
肝を冷やしていたが、中には、お年がハイエンドな女性や単独での山行なども見られ、
天候等の条件がそろえば、不可能ではないことが分かり、そのつもりでの準備となった。
7年に一度と言われるほどの紅葉でにぎわっている涸沢に雪が降ったとの山小屋のHP情報、
「ヤマレコ」の軽装備のため奥穂高の山行をあきらめたレポート等もあり
ますます、計画が不安定、しかもあたたかな服も追加しなければならないなど
バタバタながらパッキング準備をしました。
今回は、ハイドレーションの水1.5リットル、使わなかった軽アイゼンを含めるとおよそ10kgはあったはず。
<山行>
10月19日
台風の太平洋沖の通過による雨の中、高速で松本IC経由で沢渡の駐車場に付いたのは3時過ぎだろうか
駐車場は何処もガラガラなかんじで私達の駐車した市営駐車場も数台あるのみ、
1時間半ほど仮眠をして5:40のシャトルバスに乗車、バスは一人で二席使えるほどガラガラ。
上高地バスターミナルもガラガラ、
今回は河童橋を渡り木道のコースにしました。太陽が上がるにつれ周囲の紅葉が照らされ
山行ではなく、観光気分。
横尾大橋の先の本谷橋で食事をした後暫く登ったが、睡眠不足もあり小一時間の昼寝
昼寝したところの紅葉が一番すばらしかった。
小屋が見えてからが長いと言われているように、なだらかな山道だが
ボディーブローのようにじわじわきます。
涸沢小屋までの山道の両脇に広がるテン場の小さな無数のさら地は、
ハイシーズンのにぎわいを彷彿させ、いつかはテンパクもありだなとその気にさせる。
携帯事情:涸沢小屋の一部でたまたまDoCoMoの通信ができるピンポイントがありました。
21:00前には睡眠モードで消灯も気がつかず、4:30頃まで爆睡でした。
10月20日
天気よし!、
「危」印ルートも行けそう。朝焼け綺麗。なんて浮れていたら
30分程登ったところで、先日頼んだお弁当を受け取るの忘れたことに気付き
勇士2名で軽装で小屋に取に戻るハプニングがあったが、この時点では30分遅れ。
北穂高小屋でコーヒーで休憩してると、槍ヶ岳方面から登って西穂高方面に縦走する方の話では、
気をつけていけば「危」も大丈夫的な感じ。本当に危険なのは「ジャンダル」の先で大きな石の落石でヘルメットをしていてもカバーできないところがあるとの話。我々とはレベルがちがう。
分岐であった女性にも穂高はルート案内が整備されていて歩きやすいとの話もあり、少し自信を持って「危」マークに挑みました。
実際に行ってみるとまさに「危」は嘘でない。高所恐怖症のわたしは尾根沿いの岩をテクテク歩けなく
常にどこか手で保持してる状態。
そんなもんだからコースタイムの分岐から穂高岳山荘までコースタイム2時間15分のところを、
昼食等の休憩を含め3時間50分もかかり山荘着が15:00過ぎになりました。
時間はかかったものの、これまでに無い体験を皆安全に経験できたことは非常に重要。
そんあこともあり、本日は部屋に余裕があるので4人で個室をチョイスして気兼ねなく、就寝時間前過ごすことができました。
10月21日
天気よし!
外に出ると結構な風がありゲレンデの山頂の吹雪並みの寒さ。
耳を出さないようにしないと厳しい状態。
ハイドレーションのチューブ内の水が凍結して出てこないほどの寒さです。
奥穂高までの登りは日陰部分が多く山頂の日向はありがたかった。
山頂の感動よりも日向のありがたさが上回ってました。
その後の「吊尾根」(タイチョー、クリオネじゃあないよ)では、前日の「危」マークの体験後ではあるものの、長い鎖場、梯子はやはり緊張感があり、岩をつかむ指にも力が入り手袋に穴があいてしまった。
本日のタイムスケジュールの最優先は下山後の温泉なので、前穂高岳の往復は省略し、ゆとりを持って
温泉につかれるように計画。
岳沢までの「重太郎新道」も鎖場、梯子あり気が抜けないところです。
岳沢小屋の周囲は、紅葉の時季は誠にすばらしい所らしく、
今度は上高地からの往復のみでもアリだなと思わせるところでした。
上高地に着くと予想通り紅葉見物の観光客で大にぎわい。
さっきまでの静けさは全くなし、現実の世界に戻される、残念な感覚です。
お土産屋さんの領収書で割引になる沢渡の入り口付近の温泉で垢を流しすっきりしたところで
帰りの高速渋滞に突っ込んでいきました。
<帰宅後>
翌日からの出勤で、足はパンパンで少し膝が抜けるような感覚があったのは否めません。(笑)
しかも、筋肉痛は水曜日までのこり、本当に日頃の運動不足には思い知らされました。
それと、初めての富士登山の時の感覚と似たような、精神的な変化が少しあります。(病んでる訳ではないよ)
目の前で起きている細々したことを、俯瞰して見る感覚が増しました。
高所での滞在時間の長さが何かに関係しているのだろうか。
山行を共にした仲間とお世話になった山小屋や出会った人々、ルート開拓をした先人に感謝します。
「付録」
・山行のグラフをみると北穂高岳から、穂高岳山荘までの縦走ルートの起伏がすごく滑らかになっているので、「山旅ロガー」アプリの標高グラフを縦長に加工して実際の感じを表現したグラフを添付します
・添付した「山旅ロガー」アプリによる時間ー時速グラフでは、通常の山行と、「危」ルートのビビリ具合が数知的に分かる。
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