冬の木曽駒ヶ岳(1986)
- GPS
- 04:20
- 距離
- 4.9km
- 登り
- 488m
- 下り
- 482m
コースタイム
天候 | 2/9 雪 2/10 晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車
船
・帰りも基本的に同じコース。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
千畳敷から稜線までの登りはかなり急で、新雪のためトレースがなかった。 稜線はクラストしていてアイゼンがキリッと決まる。 |
写真
感想
【山行No 91】
※ 本格的な冬山として、アクセスが比較的楽な、中央アルプスの木曽駒ヶ岳に行ってみることにした。
2月9日(日)
・前日夕方、四国(新居浜)を出発し、夜に大阪に到着。
例によって夜行急行「ちくま」に乗る。車内は満席に近く、何とか座れたが、
車中は暖房の利きすぎで暑く、ほとんど寝れなかった。
・明け方、塩尻に着き、駅で仮眠ののち、中央東線でいったん上諏訪へ、
そこから飯田線の始発に乗り、駒ヶ根へ行く。
8:16-9:00 駒ヶ根
・バスに乗るが、前方の中央アルプスは厚く雲に覆われている。
シラビ平からロープウエーで千畳敷へ。
10:20千畳敷 着
・下界から見ていた通り、ここは完全な冬山の世界で、ホワイトアウトの状態になっていた。
この天気でも山へ向かう人もいたが、今日は天気も悪いので、木曽駒ヶ岳へ行くのは早々に諦め、
PMは、持ってきたワカンでの歩行練習や、斜面での滑落停止練習を一人黙々と行った。
・今日の宿泊は、この千畳敷山荘。久々に夕食付で泊まる(この当時 料金 4600円)
(この当時、千畳敷山荘は3階建てで)、2階の大広間は団体が占拠していたので、
割り当てられたのは3Fの4畳の個室。電気アンカがあったが、室内温度はちょうど0℃。
窓は凍り付いて、外の景色は見えなかった。
2月10日(月)
・6時前に起きて窓の外を眺めると、外は晴れあがっていた。
今日はアタック日和のようだ。
8:00千畳敷 発
・サブザックに荷物を詰め、アイゼンなどをつけて完全装備で出発。
・千畳敷カールをトレースに従い進む。
今日は風も弱くて、コルへの急登は汗をかくほど。途中、中間着としてきていたセータも脱いで先を進む。
コルへの急登部は昨日の新雪がだいぶたまっておりトレースが雪で消えている。
キックステップで慎重に登高した。
9:10-20 浄土乗越コル
・ようやく稜線に到着。ここから雪質が一気に変化して、ガチガチのクラストになっている。
堅い雪面なのでトレースすら着いていないが、代わりにアイゼンがビシッと利く。
アイゼンで踏みしめる堅い雪面から、ガリッ、ゴリッという音が響くのは
まさに本格的な冬山の醍醐味だ。思わずうれしくなる。
・中岳は頂上を通るルートを行く。
10:00-10:30 木曽駒ヶ岳山頂(気温=マイナス14℃)
・以外とあっけなく、冬の2900m級の山に登頂できた。
今日の展望は最高で、北には御嶽、乗鞍岳に加え、北アルプスの槍穂高も白い姿を見せてくれていた。
南は中央アルプス主稜線沿いに宝剣岳、空木岳、南駒ヶ岳、遠く恵那山、
東はずらりと南アルプスの連山が勢ぞろいしている。
11:00 浄土乗越
・宝剣岳は目前にあり、宝剣へと向かうパーティもあるが、自分の実力では無理だと思い、宝剣岳は止めておく。
代わりに伊那前岳方向に足を延ばしてみた。このルートは結構両側が切れたったやせた雪稜となっており、慎重に行く。
11:20-30 伊那前岳
・ここからの展望もなかなかいい。眼前の千畳敷カールはなんだか箱庭のように見え、
そこについた一筋のトレースがはっきりと見える。
宝剣岳に目を移すと、なかなか鋭い姿でそびえており、よく見てみると、中央稜を登攀しているパーティも見えた。
11:50 浄土乗越
・ここからカール底へと下るが、急な下りなので滑落しそうで少し怖い。
思わずヘッピリ腰となりながら、ゆっくりと下る。
インゼル部を過ぎてからは傾斜もなだらかなのでシリセードを試してみたが、
今日は新雪がふかふかに積もりすぎており、全然滑らなかった。
12:20-50 千畳敷
・なんだか以外とあっけなく、半日で目標の木曽駒が岳への山行が終わった。
当初の予定では、ここでもう一泊してから帰る予定だったが、
時間を持て余すので、そのまま下山して帰宅することにした。
・シラビ平を経由して、駒ヶ根駅へ(14時)、そこから塩尻、名古屋を経由して
大阪まで行き、夜行フェリーで四国(新居浜)へと帰って行った。
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