アサヨ峰+栗沢山 / 広河原起点で初冬の早川尾根を縦走
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 1,454m
- 下り
- 949m
コースタイム
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 7:00
07:50 広河原峠入口(標高約1600m)
09:15 広河原峠(標高約2344m)登り所要1時間40分
(早川尾根)
09:50 早川尾根小屋(標高約2430m)
11:40 アサヨ峰(標高2799m)
12:30 栗沢山(標高2714m)稜線歩き所要3時間15分
(昼食・休憩30分)
13:00 栗沢山発(下山開始)
14:15 北沢駒仙小屋
14:35 北沢峠(標高約2030m)下り所要1時間35分
合計所要時間7時間00分(最大標高差1289m)(歩行距離10.0km)
天候 | 天気/ 曇り(AM6-PM3)〜晴れ(PM3-) 気温/ 4℃(AM6:夜叉神峠)〜8℃(稜線)〜4℃(PM3:北沢峠) 風 / 稜線で一時強風(10m/s程度) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
「源」交差点で右折、その先200mの「芦安入口」交差点で左折し、以後「夜叉神峠」方面に向かう。 【仕込み】 05:20 竜王立体 (県道20号:甲府芦安線) 05:40 南アルプス林道始点(芦安集落) 06:00 夜叉神峠登山口駐車場着 06:47 夜叉神峠登山口駐車場 山梨交通バス出発(料金820円+協力金100円) (途中02分停車x2回=撮影タイム) 07:31 広河原インフォメーションセンター着 ****************************************************** 【後始末】 15:30 北沢峠 南アルプス市営バス発(料金750円) 15:55 広河原インフォメーションセンター着 16:30 広河原 山梨交通バス発(料金820円+協力金100円) 17:11 夜叉神峠登山口駐車場着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
[登山道] 広河原峠に向かう道はおおよそ明瞭だが、あまり整備されていない印象。時々道をはずす場面もあった。 稜線は明瞭で歩きやすい道。アサヨ峰から栗沢山まではガレ場も多く、日陰に雪が残っているので慎重さを要す。 |
その他周辺情報 | [最終コンビニ] 「芦安入口交差点」角のローソン。「源交差点」の手前約1kmの「柳西交差点」角にはセブンイレブンあり。 [トイレ] 夜叉神峠駐車場に仮設トイレ2台あり。北沢峠には有料(チップ制)公衆トイレ。 [日帰り入浴] 桃の木温泉 大人1000円。ちょっと高いが「日本秘湯を守る会」メンバーである旅館の秘湯を味わうことができる。 http://www.momonoki.net/ohuro.htm#one-day 南アルプス市営の「ゆうかりの里 樹園」の湯が最高。 露天はないが、高温、中温、低温の三種類の湯があり、低温(約36度の源泉掛け流し)に入れば、気持ちよすぎて出られなくなること請け合い。 http://www.jyuen.info/contents/okunai.html [バス時刻表] 下記サイトに山梨交通・南アルプス市営バスとも時刻や運行期間が表記されています。 来年同じサイトがあるか保証しかねますが・・。 http://yamanashikotsu.co.jp/noriai/2012hirogawara.htm [写真] 下の写真のうち主なものは地図上に撮影ポイントが落としてあります。 なお、写真は巾1280pxあります。各写真クリック(巾800px)よりも「スライドショーで見る」か「元サイズ」をクリックして頂いた方が大画像になります。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
夏山シーズンもいよいよ終幕を迎え、来る11/4(日)で北沢峠までのバスが終了するのだという。
バスに乗ってまで・・・、と敬遠してきたのだったが、終わるとなるとなんだか今年中にあの奥の山まで行ってみたくなってしまいました。
そこで今回は早川尾根を縦走してみようと計画。ルートを考えます。
いままで一顧だにしなかったバス時刻表を見てみると、北沢峠行きのバスはすでに早朝便はなく、9:30着が第一便です。これだと広河原に向かって歩いた場合、16:30最終便までたった7時間。
一方、逆コースだと広河原7:30着で北沢峠の最終便が15:30で正味8時間の歩行ができる・・・。北沢峠からだと全体は500mの下り。広河原発では逆に500mの登りです。
どちらが時間的に余裕があるんだろう?、と悩みます。
おそらくどちらも同じようなものだという結論に達し、それなら午前中西向きに歩いた方が逆光にならず景色いいのでは、と広河原起点に決定しました。
夜叉神峠駐車場からバスに乗車。バスは細い紐のような山道を超絶なハンドルさばきで走ります。その技巧に感心して眺めていたら、広河原に着いた頃にはちょっと酔ってしまった。アホです。
しかし、広河原から林道を歩き始めると左手に大きく北岳が現れ、その雄大さに圧倒され、気分悪さも吹っ飛びました。
登山口から尾根まで二時間くらいか、と踏んでいましたが約一時間半で広河原峠に着きました。「あれっ、もう?」という感じです。
そこからはあまり傾斜のない樹林の中の道を地味に歩いて進みます。時々北岳や仙丈、八ヶ岳など見え隠れするのですが、樹林が切れないのでイマイチ景色として優れません。
早川尾根小屋を過ぎて進むとやがて前方に視界が開け、二つのピークが見えてきました。片方は「赤薙沢ノ頭」でしょうか。(後で調べたら赤薙沢ノ頭など広河原峠の東だった・・)。そしてその右が「アサヨ峰」?。アサヨ峰、けっこうかっこいい。そう思っていたらどうも違う・・・。距離的にも方向的にも変です。そしてはっと気付きました。「ありゃ、甲斐駒じゃん!」。アサヨ峰なんて見たこと無かったので大失態です(^^)。甲斐駒様、お見それしました。
この辺から見ると甲斐駒がとても近くに見える。こりゃあわよくば甲斐駒まで行けるか?って甘く考えて少し早足で歩きます。
で、歩いて行ってもどこが何という山なのか全然わからず、いくつかのピークを越えて進んだのでアサヨ峰さえも越えたのかわからない。
やがて着いたピークに「アサヨ峰」との山頂標を見て「やっと着いたのか」と驚く始末です。ここで甲斐駒は半分あきらめた。
もう前方には栗沢山しかありません。しかしアサヨ峰を越えると道は大岩ゴロゴロのアスレチックルートに一変。かなり楽しいです。
すぐに山頂標さえも見えてくるのですがなかなか着きません。
やがて堅くなった雪の着いた道を慎重に登り切って栗沢山山頂に到着。ここは絶景の展望ポイントでした。
左手に優雅な裾野を広げた仙丈ヶ岳。後ろには北岳はもちろん遠く鳳凰、富士山まで見えます。そして正面は真っ白な「大!」甲斐駒ヶ岳。雪ではなく花崗岩です。
そして、その足元を見てびっくり。甲斐駒との間、「仙水峠」は遙かに下でした。
こりゃ、とても越えて甲斐駒なんて行けません。
そこで栗沢山の展望を楽しみながらゆっくりランチと決め込みましたが、いかんせん強寒風で我慢できません。30分ほどで撤収決定。
栗沢山からは仙水峠経由か駒仙小屋経由か悩みましたが、やはり時間がちょっと気になったのでゴーロ沢らしき仙水峠からの北沢経由は避けることに。
樹林帯の中に下り、駒仙小屋前を通過して北沢峠に着いたのが、バス時刻より一時間近く前。
そこで峠周辺を散策し、峠脇に立つ「長衛荘」に入って山菜そば(600円也)を頂いて体を温めました。
バスに乗り込む頃になって青空になり恨めしい限りでしたが、車窓からはるか上に栗沢山やアサヨ峰を仰ぎ見て「あんなとこ歩いたんだなあ」と我ながら感心。最後は満足の山行でした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
pasocomさんにすれば遠征でしょうか?
私からすればちょっと2-3丁先のタバコ屋までって感じです。
バス酔いのくだり、爆!
南アのすばらしいお歴々
さぞ新鮮な眺望だったでしょうね
次回イベントに備えた足慣らしでうちも昨日はハイキング。
八ヶ岳を眺めて二人で「pasocomさん、今日登ってるんじゃないかな」
って話してました!
バス時刻が決まっているので、まず自宅を出るところから「乗り遅れてはならず。」と緊張気味。
いつもより早めに出て車の燃料不足に気付いて、給油もあせってしました。「なんだか出張に出る朝の緊張感だな。」って思い出しておかしくなった。
おまけに久々のバス、それも連続ヘアピンカーブで酔うなんて・・・。もう笑うしかありません。
バスの中では目をつむって寝てれば良かったか、とも思いましたが、あの白峰の絶景では目をつむってなどいられるわけもなし。
時間を気にしながらの「せわしない」山行でしたが、山の威容はさすがに南アルプスの核心部でした。
そんなに沢山の山を見てきたわけじゃないですが、今年のGWに鳳凰から見た北岳の山容が私の中でNO1です
山頂が雪で覆われた北岳・・・
カッコ良すぎでPCの壁紙にも使用中であります
ま、その時の山行は今までで一番キツかったんですが・・・
あれ見ちゃうと是非歩きたいって思うのが人情でありまして、来年は必ず白峰三山を縦走したいと思います
でも甲斐駒も仙丈も歩きたいなぁ・・・
あっ、もっと南部も歩いてみたいし・・・
ダメっす・・・発作が始まりました・・・
久々のバスのミッションクリアですね。
一気に北岳が近ずきました。
平日はいいですね、土日祝日は夜叉神から乗れない可能性も考慮しないとなりませんよ、、、
御存じかと思いますが、
平日は違うかもしれませんが
芦安から乗り合いタクシーの方が少し早く広河原に付くのでは?1000円です。
早川尾根は大好きな所です。
栗沢山から見る甲斐駒が一番です。
良い所に行かれました。
登り早いですね
これなら足の調子もばっちりですネ。
今日は残業で遅くなっていましまいた。
早く寝ないとpasocomさまのおきる時間になっちゃいます。
お休みなさい。
自分の遠征レコも早く上げないと
鳳凰の稜線から見る北岳、本当に素晴らしいですよね。バットレス真正面で。
「あれ見ちゃうと是非歩きたいって思う」、わかるわかる。
また北岳〜間ノ岳〜農鳥岳の稜線は北アルプスを越えて、日本で最長の3000mラインだそうですから、そこを歩いたらまさに「天空の散歩」気分でしょうね。
広河原から見上げた北岳はあまりにも「デカイ!」山で私などとても登れそうもないほどに見えましたが、他の方のレコを見ると案外短時間で登っておられる方も多い。utaoto様や娘さん達のパワフルさならきっと縦走可能でしょう。
そのレコ上げたら1000拍手くらい来そうです。
きっと実現させてください。
nori3様お仕事お疲れ様です。こんな時刻まで残業ですか!
今回初めてバスでアクセスする山行しましたが、家を出る時刻からまさに仕事に出かけるような緊張感でちょっと疲れました。甲斐駒もバス時刻気にならなければ、無謀にチャレンジしてしまったかも知れないのですが・・。
乗り合いタクシーは夜叉神では見かけなかったような。
平日でお客が少ない時は走らないとか?
なにしろ「私以外の3人」はアマチュアカメラマンらしき1グループで、この方々がいなければ客は私一人きり。芦安方面からバスに乗ってきた客も1人だけという具合いでした。
(カメラマン氏らは間ノ岳などが見え始めたら、撮影したいからバスを停めてくれと。おかげで私もNo3ショットのようにおこぼれ頂きましたが、お客多いとこんなことできませんよね。
「途中02分停車x2回=撮影タイム」はこれです。)
広河原には他にも何人かいらっしゃいましたが早川尾根方面には誰も向かわず、山の中でも誰にも会いませんでした。
夏休みならともかく、この晩秋の平日ではこんなものかもしれませんね。
私はこういう静かな山行が大好きなので結構なのですが・・・。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する