新潟焼山(林道焼山線から)
- GPS
- 09:02
- 距離
- 22.7km
- 登り
- 1,768m
- 下り
- 1,763m
コースタイム
天候 | 雨→曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
https://www.city.itoigawa.lg.jp/item/20993.htm 6時過ぎに入場。第2ゲート横のスペースに駐車。4-5台は停まりそう。 MTBで登山口までアクセス。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<第2ゲートまで> 落石など少々あるが、車での通行に支障なし。ただし最終堰堤すぐの林道入口には通行できるように通行止めの看板があった。 <第2ゲート−登山口> 舗装路、砂利道のミックス。案内もあり迷わない(下りで違う道を下ってしまったが…)。4km+300m。 <登山口−大曲> 緩く標高をあげる。晴れていれば展望台や大曲で焼山などの展望が得られるのだろうが、今日は見えず。 枝打ちされていた。ありがとうございます。 トレース明瞭でよく踏まれている。 <大曲−泊岩> 少々下草がある。スパッツがないとびしょ濡れになる。 数々の沢・溶岩溝を超える。雪で底が浅くなっている分登下降は楽なのだろうが、逆に雪があることで歩きにくい要素もある。濡れた雪は一部凍っているので、下部の状況・斜度などを考慮し所々アイゼンを使用した。 写真参照。 ロープが設置してある部分はないと登下降は厳しい。 整備ありがとうございます。 坊々抱岩を過ぎて1900mくらいから沢横を登る部分は雪渓が残っておりアイゼン装着して雪上を直登した。落石がゴロゴロ転がっている。 <泊岩−ピーク> 雪が残っているところは視界がなかったこともあり方向が分かりづらい。ピンクテープがないと迷ったかも。 森林限界を超えてからは、瓦礫と砂礫で登りにくい。落石注意。 ロープが設置してある岩場は途中に崩れやすいところもあり注意。 |
その他周辺情報 | 笹倉温泉850円。通常営業しているよう。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖インナー
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
携帯
時計
タオル
ツェルト
カメラ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
ロープスリング
アイゼン
ピッケル
|
---|---|
共同装備 |
補助ロープ
|
感想
行き先相談でシンモンさんから提案の1つが焼山。シンモンさんも一緒の昨年3月、笹倉温泉からスキーで目指すも標高2000m辺りで撤退。この積雪期には新型コロナ関連規制もあり計画も立てられずにいた。火山活動による登山規制再開もあり得る山、では今行きましょうと。
第1ゲートが開く午前6時より早くそこから自転車で出発が当初案だったが、いや6時を待って第2ゲートからで良いでしょうと僕。予報された天気は、朝の内雨が残り、後は回復基調だったのでその方が良かろうと。
第2ゲートから登山口までの自転車区間は標高差280mを距離4.2kmのヒルクライム。勾配平均ではこの種の林道として平凡と思っていたが、中盤の緩斜面区間を覗くと急坂が続き、後半ダートなので結構応えた。若干だるい足で登山道に入る。
しばらくはだらだらと登って行くので、この区間と大曲の休憩でなんとか足は回復した。その先は坊々抱岩まで裾野地形をトラバース気味に進み、地形図にあるだけでも7ヶ所えぐれた沢の横断がある。多くはツボ足で難なく渡れるが、急斜面でアイゼン着用したところもある。1720mの標高点を通る一番大きな沢は、沢床の傾斜は大したことないが、側壁は両岸とも急峻で梯子やロープがかかり、崩れやすいので一部はロープに頼らないと乗り越え難い。坊々抱岩からは普通の山道を通って泊岩直下に至る沢床を行く。ここは急ではなく楽しい雪渓歩きだった。
雪の沢から側面の夏道に上がって泊岩に達し、緩斜面帯がまた雪原である。その上山頂への急斜面に雪があると恐いなと思ったが、標高2150mより上は火口壁に達するまで雪はなく、火山礫のザレ場を登って行く。これが一歩一歩沈みこむので、標高差以上にエネルギーを使う。雪解け間もないので余計軟らかいのではないかと思われる。火口壁直下の雪田を避けて右か左か、左を選んだらミスルートで上端でトラバースして復帰、火口壁の稜線に達して小ピークを1つ越してから2400m丁度の山頂に達した。
山頂では晴れ渡るのを期待して小雨の登山口から登ってきたが、ガスガスで遠くは何も見えない。待っていると雲が薄まり明るくなったり、青空が垣間見えたりするがまた曇る。足元が晴れて火口が望める瞬間まではあったが、辛抱はそこまでと下山開始。
下山は順調に、登山口まで3時間足らず、自転車ダウンヒルはミスルート登り返しで12分のロス、都合25分で駐車地の第2ゲートに到着。笹倉温泉へと車で下って行くと、下界は晴れているが、山は依然として曇って見えなかった。久々の温泉にゆったりした気分にはなれた。
妙高から入って火打・妙高を回ったことはあるが、夏に北面に来るのは初めて。
冬の北面は、1度目は無謀にも単独で火打山を目指した2017年3月。トレース泥棒してやっと影火打の下までたどり着いて力無くギブアップ。天候は良く焼山がドーンと存在感を放っていた。
2度目は去年の3月。IMPの方々と焼山を目指したもののこれまたギブアップ。この日も快晴で素晴らしい眺めをいただいた。
さて、今回は梅雨の最中、予報通り昼には回復すると信じて焼山に向かった。
昼にピークを踏めば良いのでゲートが開いてから入るゆっくりモード。
ヘッデンなしでスタートするのは久しぶりか?(それが普通か?)
第2ゲートから登山口まで4km標高差300mをMTBで登る。それなりの修行です。
噴火シェルター内に自転車をデポして登山道へ。
大曲まではやや湿って苔むした低木樹林内をひたすら距離を稼ぐ。北面台地の平らな部分を進む。冬と異なり周りは全く見えない。展望台と大曲は開けていて焼山を眺めることができるのだろうけれども、今日はガスで何も見えない。
その代わりミストシャワーが涼しく気持ちよく歩けた。
大曲を過ぎると谷部が出てくるたびに残雪を超えることになる。また道も下草が目立つようになり足元は濡れる。
斜度が緩いところ、谷が浅いところは御し易いが、斜度が急なところではアイゼンを使用し、谷が深いところではクライミングまがいの急斜面の登下降が必要になる。
大小10ほど超えた。
坊々抱岩を心眼で見て、少し行くと最後の溶岩溝に行きつく。
ここから150m余りを雪渓に沿って直登した。落石が多数転がっており注意していたが、行動中に落ちてくることはなかった。
金山からの道と合流してしばし行くと泊岩の表示が出てくる。所々残雪が残っている。
分岐を右に行けばピーク。左に5mほど降りると避難小屋が岩に埋まっている。
行きは気付かずスルー。帰りに覗いてみてそのワイルドさに驚いた。泊まる気には正直ならない。噴火時の避難場所と考えた方が良さそうだ。
泊岩から10分ほど歩くと樹林が切れて森林限界となる。
下は脆い岩の瓦礫と柔らかい砂地で歩きにくい。
大岩を左にみて登りあげると火山湖(火山口)の縁が見えてくる。
右から巻くように行くと、ロープの設置してある岩場にたどり着く。攀じる部分はしっかりした岩場だが、合間に崩れやすいテラスがあるので注意を。
一つ小ピークを超えたらホントのピーク。
ピークには2010年に設置された金属板があった。10年経っているが色あせることもクマにかじられることもなく綺麗に役目を果たしていた。
三角点は火打側に50mほど行った場所にあり。
ガスに巻かれているものの上は日が差し暖かい。小一時間いる間に濡れたものも乾いてしまった。
待っている間にガスが完全に無くなることはなく眺望はほとんど無かった。残念。
結果、3度目の…としてはピークは取った。が、眺望は得られなかった。
宿題ができた気分。冬に再訪しなさいということなのだろう。
この山行のヒヤリハット
・iPhoneを車に忘れた。同行者がスマホを持ち、Garmin inReachを持っているからよいものの。
・下山後、MTBを片付ける際にスルーアクスルが壊れた。行動中でなくてよかった。
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