小蓮華山-白馬岳-雪倉岳-朝日岳周回(ヒワ平起点)
- GPS
- 15:10
- 距離
- 45.8km
- 登り
- 3,302m
- 下り
- 3,292m
コースタイム
- 山行
- 14:03
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 15:11
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
蓮華温泉から白馬大池まで時折残雪片斜面、ステップなく固いと危険 白馬大池から白馬岳までの登山道に残雪はない。 三国境から朝日岳は残雪多くアイゼン、ピッケルがなければ通過は無理 吹上のコルから五輪尾根周辺は残雪多くて片斜面の連続、アイゼン、ピッケル必須 瀬戸川の橋から蓮華温泉までは雪はない。 蓮華温泉は7月1日営業開始、林道も開通予定 |
写真
感想
蓮華温泉の営業は7月1日からそれまで林道は7km手前のヒワ平ゲートで閉じている。この時期入山者はいないだろう。高山植物は見頃だろうし、26年前のリベンジも果たしたいしこれは行くしかない。26年前当時三年生と一年生だった長男と次男を連れて蓮華温泉を起点に小蓮華-白馬-雪倉-朝日と周回した。初日雪倉避難小屋で泊まり翌日帰還したが、とにかく暑くて長くて過酷だった。最後の蓮華の登り返しで次男は歩けなくなりおんぶして帰るという本当に辛い山行であった。このコースはとにかく辛いという思い出しかなく全く足が向かなかった。当時を思い出してリベンジしよう。
22時に自宅を出て糸魚川へ、深夜0時に高速を出て割引ゲットしてちょうど1時に満天の星を見上げてチャリでヒワ平ゲートを出発。蓮華温泉まで7km、いきなりの激坂となる。MTBで来たがロードで良かったと後悔した。この林道蓮華までアップダウンが二箇所あり帰りも難儀である。暗闇のチャリリンは涼しくて気持ちが良い、45分で無事到着した。チャリを草むらにデポしていざスタート、時計回りに周回して白馬大池上の稜線でご来光を拝む作戦である。
登山道は草露で濡れていたのですぐにカッパズボンを着た。天狗の庭まで残雪はなかったがその上は時折残雪が出て片斜面となり慎重にステップを刻まないと滑落するので危険だ。入山者の跡はない。スタートから2時間ほどで白んだ白馬大池に出た。小屋は閉鎖されていて全く人気なはなかった。風も出て寒いので厚手の靴下に変え上着も羽織る。
小蓮華岳への稜線で東の空が赤く染まりだし雨飾山の方から朝日が上がった。今日もマンダムな朝を迎えた。周囲の山々が朝焼けに染まりこんな素敵な景色を独り占めできる贅沢を味わった。目指す雪倉、朝日方面はずいぶん遠い。
三時間半でまず一座目小蓮華山をゲット、新潟県の最高峰である。しかしこの頃からガスが出て時折視界は遮られた。目指す白馬はガスで見えないし寒い。三国境で休憩中にガスが晴れて目指す白馬がバッチリ、今日も神はお見捨てにならなかった。素晴らしい景色である、このあたりは山スキーで馴染みの山域である。旭岳東面なんかもまだ滑れそうだ。白馬沢右俣、左俣など懐かしい。既に雲海の上に出て二座目の快晴の白馬岳の山頂も貸し切りだった。山頂へ来たらスキーを担いで登った懐かしい主稜線を覗き込む、二度目はあるか、もう良いか。
記念写真を取り三国境へ引き返す。ここから先が高山植物の宝庫である。雪蔵避難小屋までは雪渓トラバースが多くてアイゼン、ウィペットがないと滑落の危険もあった。懐かしい避難小屋に到着、当時ここで宿泊して雪解け水でそうめんを食べ夕暮れに染まる山々を子どもたちと眺めていた。雪倉岳の登りはきつかった思い出があるは、今日は足取りは軽かった。
9時ちょうど三座目ピクリ、かなり雲が増えてきたが富山湾がよく見えた。朝日岳まで遠い、通常この縦走は朝日小屋宿泊となる。雪倉岳から先は残雪が多くて登山道が不明瞭な場所も多かった。水はどこでも取れるが雪渓トラバースが多くてそれなりの装備がないとまだ無理である。高山植物や水芭蕉も豊富で辛い道のりも苦にならない。朝日岳の登りも残雪が多くて何度もアイゼンの付け外しが必要だった。
11時43分無事四座目ゲット、当時ここで子どもたちと雪渓でかき氷を食べた。さあミッション終了、ここまでも随分長かったがこの先蓮華温泉までもメチャ長い、スキーならあっという間だがツボは面倒だ。吹上のコルから五輪尾根までも残雪片斜面でかなり緊張した。二度ほど足を滑らし滑落仕掛けたがウィペットで止めた。なければマジヤバイ。難儀な道であった。五輪尾根も残雪が多くてやはり軽アイゼンは足が滑るので転けて足を擦りむいた。
白高地の橋までも長かったし蓮華温泉まであと5kmの看板を見てまだそんなにあるのかとがっくり来た。瀬戸川の橋まで着くと後はずっと登りとなる。疲れた体に鞭打つように上っていく。兵馬の平でも高山植物が豊富だったら。高山植物とブナに癒やされてようやく蓮華に到着。小屋明けの準備がされていた。
ここから最後チャリを漕いで無事16時過ぎにミッション完了。あの辛かった26年前を思い出せば今日はまだよっちゃんであった。もう三度目はない。完全燃焼!
コメント
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激闘15時間お疲れ様です。
先週の笈ヶ岳もすごかったですね。昨日も凄いですね。お花と山、綺麗な写真がたくさんで堪能させてもらいました。
レス有難うございます。
三国境から先は栂海新道へ行くにも蓮華温泉へ行くにも一般縦走路では北ア屈指の高山植物の宝庫と思います。裏返せば歩く人が少ないということです。ぜひ多くの方に歩いて頂ければと思います。今年は残雪も多くしっかり装備を持って行かれれば良いかと思います。
いつか挑戦してみたいです。アドバイスありがとうございます。
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