目まぐるしく状況が変わる毛勝山行
- GPS
- 11:16
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,919m
- 下り
- 1,917m
コースタイム
天候 | 曇りのち大雨のち小雨のち晴れのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
林道は低い車は底を擦るので注意! |
コース状況/ 危険箇所等 |
1800mまでは急登です。杉の根が登山道を埋めているので、雨の日(今回)は下りが大変危険!1800m以上は雪渓が出て来ますが、朝は固くてストックが刺さりません。12爪のアイゼンは必須です。 水場が無いので夏場以降は、水を多めに持参してください(3L以上)。 |
その他周辺情報 | 特になし |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
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感想
今回の毛勝山山行は、先週の朝日岳山行の時から決めていた。
そろそろ夏時間になってきたのでその準備をするためだ。
ここ最近は三密を避けるため人がが少ないコース取りが多かったが
毛勝山もまだ静かなはずだ。
さて、以前から毛勝山行のリクエストを聞いていたYoshio_KSK氏を
お誘いすることにした。
スタートは1時半過ぎ、まだ真っ暗闇。月の援護なし。
天気予報では明け方まで雨模様で午後に向かって回復の見込み。
登山口に向かう途中でパラパラ降っていたが大したことはなかった。
僧ヶ岳東又登山口の駐車場に一時半過ぎに到着。先行車はない。
谷を流れる激流の音が凄い。登山準備をしてスタート。
最初からウィペットを使う準備。
毛勝谷の林道に入るとすぐに北西尾根コースの入口に着く。
シダの繁茂する登山道を詰めていくが、すぐに蒸し暑くなる。
このコース、序盤に激坂があり、標高1100mまで続き、約300m上がる。
まずはここが最初の山場。
固定ロープが何か所も出てくる。それにしても立派な立山杉が幾つもある。
雨もパラパラ降り出すが最初はブナ林の中で直接当たることがなく雨具は付けず様子見。
スタートから一時間、どうも長期戦になりそうなので雨具を着こむ。
天気予報は悪い方向に外れたようだ。
ブナ林の中を黙々と登る。
木の根が濡れ滑りやすく帰りは大変だろうと考えながら歩を進める。
雨は次第に強くなるが、激坂を終えた後なのでスピード感が出てくる。
雨、暗闇、激坂の三条件が揃い、もう一つ何か材料が出てきたら撤退を念頭に置く。
標高1500mを超えると空が明るくなってきた。越中駒ケ岳の稜線が薄らと見えてきた。
まあ、雨なので景色を楽しむ余裕はない。初めての同行者はそうでもないらしい。
ブナの樹林帯を抜け尾根らしくなってくる。周囲も明るくなり一つ悪材料消化。
標高1800mを過ぎると雪渓が現れる。ここは北斜面でトラバース気味に何か所も連続する。
雨を含んだ雪は固くストックが刺さらず難儀した。
最初の雪渓を迂回しながら進んだがチェーンスパイク装着。
標高2000mを超えると雪が繋がり出す。
中途半端な雪渓ではないので逆に登りやすい。ただし、夏道が不明瞭になる。
基本的に稜線沿いに進む夏道をトレースする。
午前6時を過ぎ雨が弱まる。南の空には雨雲が立ち込め晴れ間は期待できなかったが、
良しとして先に進む。滝倉山からの稜線が近ずくと毛勝山が正面にようやく見えてきた。
大きな雪渓が連続するが稜線沿いの右手から進もう。
雨は完全に止んだが曇り空、濡れた衣服が冷えて動いていないと寒い。
雪渓の中を進むのは固いイメージがあったので、泥の斜面を木を握りながら進むこともある。
やはり、毛勝、楽はさせてもらえない。
標高2000m以上は夏道が完全に雪渓の下に隠れるのでルートを考えながら標高を上げる。
ウィペット大活躍だ。プチ藪漕ぎ、雪渓トラバース、モンキークライムありだ。
草も少なく木も葉っぱが付いていないので何とか動けた。
最後の200mもやはり夏道は使わせてもらえず、雪渓歩きとモンキークライムとなる。
左手の夏道目指してトラバース。ありました。
毛勝は楽をさせてもらえないことを実感。7時半過ぎに北峰到着。
後立山と劔、釜谷は何とか見えるが、そこから南は雲の中。
僧ヶ岳、越中駒ケ岳の稜線は良く見える。滝倉山、ウドの頭は普段ほとんど見ない。
早出のご褒美ですね。
時間に余裕があれば南峰も狙っていたがすでに雪が途切れており諦めた。
東側の風が当たらない所で、軽食を済ませ、アイゼンを付けて下り出す。
Yoshio_KSK氏は高山植物撮影に夢中だ。
下り出すと晴れ間が広がる。まあ、人生もそうだがこんなものである。
9時を過ぎたらガスが掛かり出すのも夏の特徴だ。
この日もすでにガスが上がってきていた。
下りの雪渓歩きは安定して楽だったが、冬はアイゼンを全く使っていなかったので
慣らしながら降りていく。
晴れ間が広がり、眼前の越中駒ケ岳が見事だった。平野部や日本海も少し見える。
雪渓歩きを無難にこなし、木立の少ない稜線地帯になると日差しが当たり急に暑くなる。
マジですか、虫も少なく安心していたが甘くなかった。
しかし、水はまだ500mlしか使っていないので安心。
標高2000mを切るころにはすでにガスが掛かってきた。西には夏雲が出ている。
背後の毛勝谷から雲が湧き山頂を隠し始めた。天候の変化が速そうだ。
今日の核心部はここからだった。
下るにつれて登山道に顔を出す木の根っこ、これが曲者、滑るので気が抜けない。
半端なく木の根が出てくる。激坂に滑る木の根っこが加わり、帰りも気が抜けない。
自然に足を置けないので脚に不要な力が入り無理がかかり疲れやすい。
細目に休憩を取りながら降りたが、徐々に天気は悪くなる。
最後の激坂に係るころには雨粒が落ちてきた。なんとか固定ロープ区間をこなし登山口に下山。
駐車場に戻るとほぼ満車、皆さん、僧ヶ岳に向かわれたようだ。
車のトランクを開けると同時に大粒の雨が落ちてきた。
ひさしぶりにチャリなしで登山にどっぷりの一日でした。
Yoshio_KSKさんもご苦労様でした。今度は秋の渇いている時期に行きましょう。
osamuinさんから、
「日曜日毛勝どう?1時スタートだけど」
と連絡が入り、即断即決。
それから毎日天気予報を要チェックしていましたが、日曜日は3〜6時まで雨。
残念ながら大当たりとなり、久々の雨の山行でした。
道中は精神の鍛錬でしたが、頂上につくと曇りで剱がお出迎え!
帰り道は途中青空で日頃の行いかと勘違いしていたら、車に戻った途端、土砂降りの再来・・・
ただ、今日は我々2名だけの毛勝登山だったので、密にもならず、たるんだ身体と精神を鍛え直す良い機会となりました。
家に戻って、ビールを飲んでノックアウトです。。。(^^ゞ
このおじさんとの同行は覚悟がいるでしょう!無茶な時間に登って、大変だったね〜
とても面白かったですよー!
むしろ、ノロマで迷惑かけないかが心配でしたが。(笑
小雨のままで大雨にならなければ、楽しいだけの山行でした。
この時期の天気は読めません。(T_T)
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