明智越から【愛宕山】火の神・信仰の聖地は霧雨にけむる幽玄な風景の中に。下山は保津峡駅へ。
- GPS
- 05:45
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 1,242m
- 下り
- 1,266m
コースタイム
- 山行
- 5:06
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 5:43
天候 | 曇り ときどき霧雨 少しの晴れ間 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
○下山地点のJR保津峡駅から亀岡まで2駅電車利用/190円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
○明智越は快適な尾根道コース。ただしスタート直後およびの松尾寺林道への着地点手前は急坂でやや歩き難い。 ○水尾からは愛宕山までは一般登山道および参道につきよく整備されている。 ○愛宕山からの下山ルート、水尾わかれまでは参道。 ○水尾わかれから荒神峠の間は急坂でガレ場も有り。要注意。 ○荒神峠からのツツジ尾根は快適な尾根道。ラスト保津峡駅へ降りる直前のみ急坂。 |
写真
感想
実は愛宕山は未踏の山だった。
全国に多数ある愛宕神社の総本宮、火の神様、信仰の聖地にこれまで訪れたことがなかったのは、要するに愛宕さんからお呼びがかからなかったのであろう。すなわち、訪れるに値する人間に自分自身が達していなかったのでは無いだろうか。
この度ようやく愛宕山に登頂し愛宕神社に参詣する機会を得た。自分がどう変わったという実感などは全く無い。ただただ登りたくなっただけなのであるが。
今春からのコロナ禍の影響で、毎年7月31日〜8月1日に催される千日詣が、今年は蜜を避けるために分散されており、約一週間前から始まっている。この期間にお詣りに訪れると、なんと千日分の御利益を戴くことが出来るという。
初めて訪れる癖に千日分なんて、何とも図々しく厚かましいのであるが、たまたまその期間であったというのは、ある意味、訪れるのに機が熟した表れで、とてつもない幸運に恵まれる周期に私自身が入ってきているのではないだろうか!なぁんて勝手に良いように思いながら、初の愛宕山登山&参拝をしてきたのである。
あまのじゃくの私はメインルートの清滝からの参道を登りたいと思わない。そこでこの山に詳しいとあるヤマレコユーザーさんに相談した。そしてご紹介いただいたのが今回歩いたルートである。
ちょうど今年のNHK大河ドラマの主人公・明智光秀公は、亀岡の城から、主君・織田信長を討つべく京都・本能寺へ向けて陣を三手に分けて進めたという。その3つのルートの内の一つ、明智越を越えるところから、いざ愛宕山へ!と出陣だ。
梅雨の中休みで恐らく強い雨にはなることはない予報だが、どんより曇り空の下の山行である。しかもこの日は南からの風が入って来ているのか気温がどんどん上がり、これぞ真夏の低山歩き!とも言える蒸し暑い日になった。
愛宕山へと標高を上げてゆくにつれガスが出てくる。眺望も全く効かない。しかしながらしっとりと霧に包まれて霞にけむっている愛宕神社境内の風景は、厳かで神聖で幽玄なこと極まりなく魅了される。よく訪れる近所の比叡山もそうだが、やはり社寺仏閣には雨や霧がよく似合う、と思う。
初登頂・初訪問の感動を胸に、清らかな気持ちで愛宕神社に参詣を済ませた。そして火の災難除けのお札を頂戴した。
三角点に寄り道した後に下山を開始する。水尾わかれまでの表参道を下っていると清滝からであろう参拝客のハイカーさんが次から次へと登ってみえる。その方々はすれ違いざま、口々に「お下りやす」とお声をかけて下さる。どうやら千日詣の期間、参道の道中に於いては、愛宕さんに向かって登られてる方に対しては「お上りやす」、参拝を終えて下山中の方には「お下りやす」とご挨拶するのが慣わしのようなのだ。
私はなんだか照れ臭くて「お上りやす」と発することが出来ず、登山者らしくついつい「こんにちは〜」とお声かけしてしまうのだった。
水尾わかれから先、荒神峠へと向かう道に入ると急にひっそりと静かになり、出逢う人も無くなる。
直線的な植林の並木が印象的な荒神峠からの尾根道は快適で、春にはミツバツツジの花々が咲き誇るらしい。是非また季節を変えて訪れてみたいものである。
そのツツジ尾根の途中ではようやく雲が切れて、樹々の隙間から先ほど訪れた愛宕山のどっしりとした山容を見渡すことができたのだ。
JR保津峡の駅に着く。そして程なくしてやってきた列車に乗り込んだ。疎らに席に着いておられる周りの乗客を見て、慌ててマスクを着用する。列車は数分で亀岡駅に到着した。
歴史ある古道・ロマン溢れる明智越を越えてのアプローチ。柚子の里・嵯峨水尾から愛宕山へ。そして快適なツツジ尾根を歩き、出発点へ戻るのに便利なJR保津峡へと下山するという魅力的な計画。
素敵なルートをご紹介下さったno2さんに深謝。
おはようございます。
明日お休みいただいているので、このコースでチャレンジしてみようかな。保津大橋下の河川敷公園までがまず冒険です。早朝なら、下道でもすいてますか?自信ないなら、京滋バイパス、縦貫道かな。
churaさん、
おはようございます。ご無沙汰してます!
私が訪れた日も平日でしたが、6:30ごろに亀岡に着くイメージで下道で車を走らせました。R1からR9の京都市内も混雑なく行けましたよ。
河川敷へは亀岡駅側から大橋を渡り終えたところで川沿いに左折して下って行って下さい。広い敷地内、駐車しておいても何ら問題無いようでした。
明日は本来の千日詣の日ですね。参拝者多いかもしれませんが、お天気は大丈夫そう。
しかし蒸し暑いでしょうし距離もそこそこ長い山行になるので十分にお気をつけて!
ルート案内ありがとうございます。
楽しみにしていましたが、京都の状況を調べてみると、29日夕速報では、京都で過去最多の41人感染 「特別警戒基準」に到達とのこと。施設の利用や府県をまたいだ移動の自粛の要請を想定しているそうです。
千日詣は、また来年。
明智越は、状況が落ち着いて、移動がゆるされるようになって歩いてみます。
県内の山を考えます。
churaさん、
そうなんですね。残念ですが仕方がないですね。感染拡大が止まりません。滋賀も増えてますね。
また4月や5月のような自粛状況に陥入ることになるのでしょうか。
これ以上の拡大は食い止めて、何とか収束に向かって欲しいものです。
ウリウリさん、こんにちは。先日は、ありがとうございました。
同じルートを歩いてもレコの出来栄えが全然違うんで落ち込んでいます(笑) いいレコですね。
ご説明にもありますように今年の千日詣りも新コロナ禍の影響にて変更になってますね。夜間・早朝の神社の応対も中止で参道にも明かりがつかないとか。
毎年正月にお札をいただきに上がって年数回。「千日詣」に詣でると千日分のご利益なので何年分になるのかな??
川面のカットも良い感じ。シャッタースピードを結構落とされたようですがブレてないですよね。iPhone恐るべし…
よく考えると、霧の愛宕神社は経験ないような??良い感じですね。
今回は、時間的都合もお有りで飛ばされた感じですが、季節のいい時にでも裏からまた違ったルートをご案内しますね。
ののさん、ありがとうございます😊
とても充実した山行・参詣でしたので良いレコに仕上がりました。素敵なルートをご紹介くださったののさんのお陰です。ありがとうございました。
ようやく愛宕さんから訪問の許可を戴いた感じがあります。そして幻想的な霧の風景で出迎えて下さいました。
また季節を変えて訪れたく思いますので、その際は是非ご案内下さい。お勧めの八木からのルートが希望です😁よろしくです!
iPhoneのシャッター速度は任意で色々と変える事が出来ません。露光時間は一律です。よく分かりませんが、少し長すぎるような気がしています。
しかし以前よりは雰囲気のある滝や渓谷の写真が撮れるようになりました😆
ウリウリさん、churabanaさん、こんにちは。
ご存知のように今日31日の夜間から明日にかけて明かりのついた表参道を詣でる「千日詣」ですが、今年は明かりも無く、神社の対応もできないとのこと。
今年は週末となり、天気も良さそうなので土日の昼間も参拝される方が多そうな。
久しぶりに山へ行けそうなので愛宕山へ上がろうかと考えましたが、密な状態は避けたいので愛宕山は止めておこうかと。
・アプローチについて
国道9号線の朝は、京都向きは結構渋滞するようですが亀岡行きは渋滞も無いと思います。縦貫道なら「篠インター」で下りられると段取りがいいです。高速代も少し安くなりますしね。
・駐車場について
保津大橋下には駐車できるスペースがあり、駐車禁止との表示もなかったように思います。上流側の駐車場は運動公園利用者用との看板が立っています。
ウリウリさんが行かれた時も帰り時刻には5〜6台停まっていたんじゃなかったかな。橋の下のスペースはGoogleのストリートビューで感じはわかるかと。
8月の初旬には花火大会がありその前後は入れなくなりますが、今年は残念ながら花火大会も中止のようです。
ご心配なら橋の駅側、イオンの横に1日最大400円、500円の駐車場もありますので其処を利用されるのもいいかもしれません。
注意は、サンガスタジアムにて試合開催日には渋滞もあり「イオン」「西友」の駐車場は利用者を制限すべく「特別料金」となりますので開催日は避けた方が賢明です。
このレコをお気に入り登録されている方も居られるようなのでお節介ながらのコメントです。
ウリウリさん、秋もいいし、積雪時もいいし、シャクナゲ・ミツバツツジが咲く時期もいいですね。
言っておりましたJR八木駅からバスに乗って越畑からのルート。芦見峠から地蔵山、稜線を歩いて愛宕山へのルートは木陰もありゆったり目の尾根道・稜線歩きができます。眺望はあまりないんですけどね。関電巡視路にて西向き地蔵さんへのルートは、鉄塔辺りは眺望あります。
芦見峠から芦見谷へ下りて、芦見谷林道を上がって芦見谷を上がるのもいいですよ。
右俣・左俣との分岐から、ちょいハードルートを上がると竜ヶ岳から愛宕山への稜線歩きができます。
左俣を上がると「首無し地蔵」「クリンソウ群生地」へ行けますが、静かな右俣を上がると愛宕三角点の下に出てきたりと。
下りは月輪寺ルートで下りて空也滝へ寄ってもいいし、清滝から清滝右岸の遊歩道を下ってコメカイ道の落合へ。そこからは車道歩きですが、トロッコ保津峡駅の吊り橋にも寄ったりとか。
お好きなルートをリクエストしてくださいませ。
ののさん、
たくさんの亀岡情報ありがとうございます😁
愛宕山登り、愛宕さん千日詣はパスですか?密になりそうですものね。
コロナの再拡大がかなり心配になってきましたね。岐阜県は独自の緊急事態宣言を出すとか言ってますね。また山へ行きにくくなって来ますかねぇ😞
愛宕山へはまた必ず行きたいと思いますのでご案内よろしくお願いしますね。
今回、嵯峨水尾の集落が良いところだなぁと感じましたが、その奥の樒原や越畑の集落にも棚田の風景が見られるとか。是非訪問してみたいと思っています。
uriさん、お久しぶりです。
自分は、山登りを始める前から趣味で神社巡りをやっていたので愛宕山は本当に行ってみたい山だったのです。
今回のレポは本当に参考になりました。
あっ、もちろん愛宕神社のtwitterもチェックしましたよ。
また、no2さんも書かれてましたが、今回のレポも素晴らしすぎます!
文章だけでなく、写真もすごく良くて本当に感心してしまいます。
自分も少しで質の高いレポを書けるよう頑張らねば!
しかし、uriさんの背中は遠いなぁ・・・
ベジさん、何を仰いますやら。
そんなにお褒めいただいても、な〜んにも出ませんよぉ😁
しかしながらno2さんのおかげで素晴らしいルートを辿ることが出来ましてね、しかもお天気がいい具合に悪かったので(笑)神秘的な神社風景を味わうことが叶いました。
周辺の集落も棚田など素敵な風景が広がる地域のようですので、またルートを変えて、そして季節を変えて訪れてみたいものだと思いました。
その際はまた大先生にお世話になるつもりなんですけどね😁
ベジさん、ストイックなバリバリ尾根ルートも良いですが、心洗われる神聖なる神のお山歩きを、またご一緒いたしましょうね。
それにしても、またまたコロナがかなり心配になってきました。何とか終息を〜
腰ではなく、謙虚に後ろ手ですね笑。
川の写真が、流しそうめんのように涼し気でいいですね。
初 愛宕山でしたか。私もいつか行こうと思いつつまだ行けてません。
ハハハ😅
ペワさん、見ちゃったのね〜
後ろ手も偉そうな感じでしたやろ?
謙虚だったら下腹の前あたりで手を重ねないといけませんね。
なかなか機会が無かった愛宕山でしたが、訪れて良かったです。素敵なお山でした。
仰るように松尾寺林道沿いの川や水尾の集落あたりの感じがいいですし、更に奥になるんでしょうか、樒原とか越畑とかの棚田風景がよろしいようです。
またその辺りも訪れたいですね!
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