谷川岳 馬蹄形左回り
- GPS
- 32:00
- 距離
- 25.9km
- 登り
- 2,810m
- 下り
- 2,803m
コースタイム
- 山行
- 7:42
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 9:05
- 山行
- 7:25
- 休憩
- 2:39
- 合計
- 10:04
天候 | 8/5晴れ、 8/6ガス→晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険個所なし |
その他周辺情報 | 谷川岳ロープウェイは8/4の落雷の影響で休業でした。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
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感想
谷川岳。
日帰り個人山行の候補として過去に何度も考えたが、手軽に行けると見送ってきた。
今回は1泊できるので最初は候補に入れていなかったが、ふと思いついた。
「馬蹄形があるじゃないか!」
計画を練ってみても特におかしな感じはしないので、計画書を提出し決行!
8/5 1時ころに家を出て高速をひた走る。水上I.C.を降りてから登山口まではさほどかからない。やはり谷川岳はお手軽アプローチ。登山口は白毛門登山口だが、ロープウェイを降りた後、舗装道路を歩くのが嫌なので有料覚悟でロープウェイ駐車場に車を止める。この時点で帽子、日焼け止めを忘れたことに気づき、最寄りのコンビニに戻ってみると、なんと帽子まで売っている。仮眠の時間は無くなったが、帽子のない快晴山行はぞっとする。ファミリーマートありがとう!
予定より早いが5時過ぎには白んできたので、行動開始。最初は舗装道路を下り登山口まで下りる。白毛門登山口は非常に広い駐車場。50台駐車可と見たが、もっと止められる気がしなくもない。駐車場から少し進むと、登山ポストのある登山口があった。登山道に入ると、いきなりの急登。朝一番の重い荷物に堪える登りだが、結論としてはこの急登が白毛門までずっと続いたような印象。暑さも重なり、1.5L持ってきた水がなくなる恐怖を感じながらの登りになった。一つ目のピークにたどり着く前に撤退を考えながら登ったのは始めてかもしれない。。。
白毛門を過ぎるとアップダウンを繰り返す。笠ヶ岳、小烏帽子、大烏帽子を通過すると、朝日岳が見えてきた。ここからも小さなアップダウンを繰り返し、少しづつ朝日岳へ近づいていく。ちょっと登りが続くと吊りそうになる右足の太もも落ち着かせるために、5分に一度立ち止まるような感じで少しづつ進んだ。ようやく到着した山頂だったが、この時の関心は水場の位置だけ。この時点で水はほとんど飲み切っていたのだ。地図をよく見ると山頂過ぎた分岐から東に少し下ったところが水場とのことで、山頂にはほとんど滞在せずに先を急いだ。何とか水を確保し、一息ついたところで昼食をとった。
昼食後はジャンクションピークまで少し登ると、あとは清水峠まで下っていく。荷物のせいかこの下りがまたきつい。下りでこんなに汗をかくかと思うほどの汗を垂れ流しながら、水分補給しながら下ったが、またもや水切れの恐怖が迫ってくる。鞍部まで下りた後、鉄塔までの登り返しを恨めしく思いながら、なんとか清水峠にたどり着いた。
清水峠の白崩避難小屋にも泊まれるが、せっかくテントを持ってきたからにはテント泊。往復20分の水場を日暮れまでに3回往復し水も確保。あとは一人で暮れ行く山を満喫した。ちなみに、避難小屋に泊まっていた方と話していると、水場の場所をもっと手前のものと勘違いしている様子。近場の細い流れで時間をかけるか、遠目の十分な水量の流れで水をくむかは、好みの差かもしれないが、私が使った水場は山と高原地図で表示されている電線の下と一致しており,枯れにくいのも遠めのほうなのだと思う。
2日目は2:30起床。ゆっくり朝食を準備し、4時出発目標に向け動き出す。テントもたたみ、出発したのは4:09なので、少し遅れたが誤差の範囲か。月明りでぼんやり周りが見える中、足元をヘッドランプで照らしいきなりの急登を登り始める。稜線上での日の出のためには余裕のある時間設定。ゆっくりゆっくり登っていくと、傾斜が緩くなるあたりであたりが白み始めた。冬路の頭を過ぎると笹原の中の稜線歩き。細かいアップダウンを経て七つ小屋山に到着。到着の記念写真を撮ったその時、東の空からオレンジの光が上がってきた。今回の狙いの一つ、稜線上での日の出を十分に堪能することができた。
笹原の中を朝露に濡れながら進んでいく。少しずつ高度を下げ蓬峠が近づいてくる。次第に周りはガスの中。七つ小屋山から見たときは清水峠と蓬峠を雲が通り抜ける感じで、ほかの稜線はきれいに晴れていた。ここから登り返せばあとは日が登るにつれ快晴の下を歩くはず。そう信じて武能岳に登っていく。しかしピークについてもガスの中。遠くの山並みを眺めることができない分、足元の花を楽しみながらの山旅となった。
武能岳を過ぎると再度高度を下げる。ここからがこの日の最大の登り、約400mを登る。昨日の疲れが残る中、あまり気負いすぎないよう小まめに立ち止まりながら高度を上げる。この日も水は大量に消費しており、この登りを終えたら茂倉岳避難小屋に水汲みに降りる、そのための体力確保も必要だった。結局、ガスが晴れることがないまま、山頂へ。少し休んで避難小屋へ。空身なので大したことないだろうと思ったが、戻りの登りが非常にきつい。疲れがたまっているのか、単に体重が増えすぎているのか。。。
一ノ倉岳へは緩やかな傾斜の中わずかな下り登りですぐに到着。小さな避難小屋を眺めてすぐに谷川岳へと歩みを進める。このあたりから歩いてきた稜線のガスが晴れ始める。谷川岳を超えればこの山旅も終わりと思うと、もっと早く晴れてくれればとの思いもあったが、ガスの中を歩き続けるよりははるかに良い。ノゾキからガスがかかりながらではあったが下までのぞき込むこともできた。
最後に谷川岳、オキノ耳とトマノ耳の双耳峰へ。晴れてきた山頂からの眺めを堪能して、ロープウェイまで下れば、このきつかった山旅も終わる。そう思いオキノ耳で一息入れると、この道中何度か顔を合わせた二人組から驚劇の情報が。。。
「谷川岳ロープウェイ動いてないらしいですよ」
え、帰れないじゃん。
歩いて降りれば帰れるのだが、+800mの標高差を歩いて降りるなんてできるのか?スマホで情報みると終日運休とのこと。仕方がないので、肩の小屋に急ぎ、ペットボトル2本を確保。ついでに飲んだ梅ジュースはおいしかった。そんなこんなで、振り返ってみるとオキノ耳もトマノ耳も周りの景色を見た記憶がほとんどない。これだけつらい道中歩いてきたのに、天気も好転したのに、主峰の記憶が残らないとは。。。
その後はひたすら耐える下り。30分おき、15分おき、10分おき、5分おきと段々休憩間隔が短くなりながら、この道中4度目の水の枯渇に悩まされ始めたころ、沢の水音が大きくなりロープウェイの管理道路に出会う。助かったとの思いの中、沢でタオルを濡らして水浴びし、リフレッシュ。ラスト20分ほどを歩ききることができた。
久しぶりのテント山行で荷物が重かったのか、体力が落ちているのか、体重が増えすぎなのか、その全てなのか。。。ロープウェイの運休は想定外とは言え、このコースをこの時期にやるには実力不足であったと痛感した。
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