五色ヶ原〜薬師・黒部五郎・鷲羽〜読売新道のはずが。。。
- GPS
- 14:09
- 距離
- 24.0km
- 登り
- 1,647m
- 下り
- 2,609m
コースタイム
- 山行
- 4:50
- 休憩
- 0:04
- 合計
- 4:54
天候 | 風雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
朝3時で3割ほど駐車されていた。 7時頃で6割程度の駐車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雪渓の雪溶けは例年に比べ早かったため、危険ではなかった。 獅子岳からのザレ場、鎖、梯子は滑落注意。 五色ヶ原から黒部ダムへの下りは、滑りやすく、倒木あり。 平乃小屋から黒部ダム駅は、特に危険箇所なし。 ただし、梯子と橋の通過には注意。 |
写真
感想
今年のわにこの夏休みはナシ!
学生でも夏休みがあるのに!
そして、相方しょーくんは、9連休。
わにこの不屈の精神発揮。
山の日に有給2日を繋げて5連休を作成。
で、以下の通り計画を立てた。
1日目 室堂から五色ヶ原
2日目 薬師峠
3日目 三俣
4日目 奥黒部ヒュッテ
5日目 黒部ダム
そう、かなりハード。
しかもわにこには予備日ナシ!
と言うことで、エスケープも3つ考えた。
1 五色ヶ原からダムへ
2 黒部五郎から1日で新穂高へ
3 黒部ダムから2日かけて高瀬ダムへ
1番と2番のエスケープは、なるべく避けたい。
エスケープするなら3番を希望するわにこ。
稜線歩きを楽しめる、扇沢へのアクセス良し。
加えて、フミさんに挨拶できる。
いざ!扇沢へ!
扇沢には2時に到着する予定。
なぜかと言うと、昨年の連休前は、0時前には扇沢無料駐車場が満車になったらしいからだ。
とはいえは、コロナさんの影響でそこまでの混雑はしないだろうと予測。
ただ、駐車できないのは困るので、念にはということで2時着にした次第。
自宅を22時に自宅を出るはずが、ずるずると遅れ、23時に。
まずは、わにこの運転。
1時間半運転したところで、眠気が襲ってきた。
しょーくんに運転を交代してもらい、わにこは助手席で爆睡。
4時間くらいで扇沢に到着。
「駐車場は、あいてるかな。。。」ドキドキするわにこ。
駐車場に入るとガラガラ!!
朝の3時着で3割程度しかとまっていていない!
早くきたのに。。。
わにこ、悲しみ。。。
だけど、好きな場所に駐車できたからヨシ😊
7時半の始発バスに間に合うよう少し仮眠をとる。
6時15分に起床。
諸々準備を進め、久しぶりにテント装備の入った重たいザックを背負う。
7時頃に扇沢へ行くと、想像していたほどのチケット購入の列はなかった。
そして、8時出発のチケットを購入できた。
とりあえず扇沢の建物に入る。
椅子に腰掛け、8時まで待つも退屈なわにこ。
しょーくんにトイレ横にあるバスのパネルで一緒に写真を撮ろうと誘うも、なってくれない。
どうやら恥ずかしいらしい。
わにこは、そんな恥じらいをとっくの昔に捨ててきた。
7時半に第一便が出発した。
わにこたちは、明日から改札へ移動して並ぶ。
一列あたり2名で並んでくださいとのこと。
指示に従い、自らチケットのバーコードを当てるとの指示を受けた。
そういえば、前はチケットを渡してバーコードに当ててもらっていたんだっけかな?
7時50分開札。
ウキウキ1号車に乗り込む。
後続車が来るだろうと席を詰めると、係の人から「もう乗りませんので、席を開けて座って良いですよー!」と。
「え?!もう乗らないの?!」わにこ驚き。
かなりスカスカのバス。
たしかに、ソーシャルディスタンス。
そして、わにこの心は喜ぶ。
大きなザックを抱えての満員バスはとても肩身が狭い。
そして、ザックを操るのが大変!
でも、今の状況下において、それらから解放された!!
嬉しいー!
乗り降りが楽!
と、スマホに目をやると友人から「わにこちゃん、今扇沢にいる?」と連絡が入っていた。
「いるいる!Sちゃんもいるの?!」と聞くと先行するバスに乗ったとのこと。
Sちゃん、立て続けに「ダムで待ってる!」と。
わにこたち、ダムに上がるとSちゃん登場!
Sちゃんは、前にも増して綺麗になってた✨✨
そのため、わにこは、名前を呼ばれるまで正直わからなかった🤣
まず、偶然の再会に喜ぶわにこ。
そして、しょーくんにSちゃんを紹介。
Sちゃんには、しょーくんを紹介して、7月に結婚したことも報告。
Sちゃんに「おめでとう!」と祝福してもらえて嬉しかった❤
そして、「夫のしょーくん」って紹介できたことは、新鮮で照れながらも嬉しかったなぁ😊
Sちゃんにあれこれ聞かれ、わにこは結婚への経緯を説明しつつ室堂へ。
最後のトイレを済ませると、売店を見たいとしょーくん。
3人で売店を見ていると、売店のおじさん「星の雫(たぶん、こんな名前だった)試食してねー!」と。
わにこ「これから登山だから買えないの」
おじさん「食べるだけ食べて!行動食にしてねー」と一粒手に乗せてくれた。
買えないと説明したのに、一粒くれるなんて!とわにこ感激。
「行動食にしますね!」と遠慮なく頂いた。
え?雫のお味?
お味はおじさんの優しさが詰まってて美味しかった!
室堂を出発する計画の時間が迫っていたためターミナルを出る。
Sちゃんの仲間との待ち合わせは、室堂に12時。
まだ、時間に余裕があるため、ザックをターミナルに置き、わにこたちと一緒に景色の悪い室堂を歩いてくれた。
室堂の景色は、よくない。
だが、足元にはチングルマがたくさん咲いていた。
わにこ「この白いお花は何?」というと
Sちゃん「チングルマだよ」と。
わにこ「えー?!チングルマの花は、初めて見た!」
Sちゃん、間髪いれず「うそだぁ!わにこがチングルマの花を見たことないわけがない!」と。
たしかに。。。そうツッコミを入れられると、4,5年ほぼ毎週末を山で過ごしてきた私が見てないはずがないのだ。
わにこ、自分に少しがっかり。
お花に興味なかったわけではないのに、なぜにチングルマのお花を知らなかったのだろう。。。
たぶん、チングルマのお花と葉の特徴を掴むほど興味を持たなかったからだと思う。
綿毛のチングルマはあんなにも好きなのに。
不思議。
Sちゃんはキーン!のサンダルだったと思う。
だけど、15分ほど一緒に歩いてくれた。
いよいよ急な階段になってきた。
お互いに山行の安全を祈りつつ、Sちゃんとはお別れ。
しょーくんと私2人だけになり、黙々と浄土山を目指して登る。
五色ヶ原は、水不足というから2人で2日分の水を持参した。
そのため急登には重たいザックがしんどい。
浄土山に着くも、雲の中で眺望ゼロ笑。
まぁ、そんな山行もある!
油を売るところもないため、足はすぐに五色ヶ原へと向かう。
がれ場を下りったりほんの少し登ったり。
景色がないから正直よく覚えてないわにこ。
去年の11月に立山BCで見た五色ヶ原への道と五色ヶ原。
わにこにとって夢の地。
本当は、太陽が出ているお天気の日に歩きたかった。
まさか。。。
レインを着て歩くとは。。。
けれどもお山は裏切らない。
獅子岳を過ぎると足元にはお花畑。
チングルマの群生やクロユリ、一輪草?二輪草?がたくさん咲き誇っていた。
お山からの唯一のご褒美だった。
長く急なザレ場を下り、梯子を下り、鎖を下り。。。
きっと切れ落ちた斜面だろうと思うもガスで底が見えない。
そして、風も強くなっていた。
わにこたちが先行者に近づくと、単独行のおじさん。
おじさんは、わにこたちを見上げた。
その瞬間、風が強まった。
おじさん、バランスを崩し転倒。
危うく滑落するところだった。
わにこ、ヒヤヒヤ。
人が滑落するところを2度見たことのあるわにこ。
滑落する瞬間、手を差し伸べたいけれどその隙なく一瞬でコロコロ転がっていくのを思い出す。
(わにこの場合は、手を差し伸べてはいけないと思うけれど)
おじさんに大丈夫ですか?と安否確認。
すると、「一瞬風に脚を救われたよ」と。
あんな大きな体のおじさんでも、風に体をもっていかれるのか。。。
わにこも気をつけなきゃと改めて思う。
急なザレを下りきるとザラ峠。
休憩が少なかったわにこ。
ザラ峠で休みたいと思う。
だが、そこは風の通り道。
すぐに体が冷えてしまう。
毎年この時期には、北アルプスの深部に入っているのに。。。
こんなに気温が低く風が強いのは初めて。
去年の山行のときのようなお天気になってほしいと切に願った。
あの景色を見たいと。。。
ザラ峠からも眺望ゼロが続き、足元を楽しむだけ。
足元には大きなナメクジがこんにちは。
たまに先行者の攻撃を受けてご愁傷様なこもいた。
下界では、何であそこまで大きくナメクジが育たないのだろう。
ザラ峠から40分ほどでようやく木道に到着。
五色ヶ原山荘まではあと少し。
私たちは、テント泊であったものの、雨の中でテント泊をすると翌日以降の行程に影響が出るため、小屋に相談して空きがあれば小屋泊にさせてもらおうと作戦を立てた。
五色ヶ原山荘はガスのため、いきなり目の前に大きく見えた。
マスクをして、ザックを外に置き、小屋に入る。
小屋ではストーブが焚かれていた。
小屋の方に素泊まり交渉をすると一部屋空いているとのこと。
小屋泊に変更できた。
ただし、予約をしていなかったので、相部屋。
相部屋は一部屋に4人であった。
予約をしていた登山者は単独でも1人一部屋だそう。去年とは大違い。
コロナさんの影響を感じた。
そして、小屋に入ると、『隔離室』と貼り紙がされていた。
『隔離室』ってなんか嫌な響き。。。と思うわにこ。
お部屋に案内されるとすでに2人分のザックが転がっていた。
わにこたちは部屋の出入り口に近い邪魔にならなさそうな場所にザックをおく。
そして、明日に備えて早めの夜ご飯を持ち自炊室へ。
自炊室には、先客がいた。
紳士なおじさまと山が大好きそうな姉さん。
お二人ともだいぶお酒が好きな模様。
お隣に座らせてもらい、挨拶をする。
どうも、わにこたちと同じ部屋の方のようだ。
しょーくんが「もしかして同じお部屋の?」と言い出す。
おじさま、「あ!よろしくね」と
わにこたちも「お邪魔します、よろしくお願いします!」と。
で、話は明日はどちらへ?とお決まりの流れに。
薬師峠に行くと説明すると、おじさまたちも同じ。
明日朝はお互いに早いため、出発準備に気を使う必要がなくなった。
わにこは胸を撫で下ろす。
わにこたちが摘みとビール、ウィスキー、梅酒を楽しんでいると、おじさまは、隣で鱒寿司を開封。
おじさま「こりゃ量が多い!若いお二人どうぞ!」と二切れお裾分けしてくれた。
わにこたち、「山で鱒寿司を食べられるなんて!」と大喜び、とても美味しく、すぐお腹におさめた。
すると。。。
おじさま「いや、食べきれないな。。。もう2つ食べてくれるかい?!」
わにこたち、喜んで〜!!と遠慮せず頂いた。
鱒寿司があんなにも美味しいだなんて!
わにこは初めて知った。
お礼を伝えて、わにこたちが持参したお摘みをお返しにした。
けれども、遠慮していたのか「あなた達は行程も長いから、お返しなんて…」とおじさま。
わにこは「大丈夫です!きちんと考えて持ってきているので、これはお返しできる分です!あ!でも、荷物になってザックが重たくなるのであれば、回収します!」と。
下界では、頂いたらお返しするのが通例だが、山でお返しを行うと、貰った方の荷物にしかならない場合がある。
初めて気がついたわにこ。
お山の悩みの1つになりそうだ。
鱒寿司でお腹を膨らませたわにこ。
自分たちのご飯も少しだけ食べて、自炊室を出た。
まだ、時間は5時過ぎ。
寝るには早い。
だが、わにこは眠たい。
しょーくんが、乾燥室に行っている間に眠ってしまった。
目覚めたのは7時。
五色ヶ原山荘の消灯は8時。
翌日の行程をしょーくんと予習しなきゃ!
と、今日の天気を考慮して勉強会を開く。
そして、お互いに認識を一致させて就寝。
2日目
3時半に目覚ましをかけた。
途中、風の音で目が覚め、翌日の行程を不安に思いつつ眠っていたわにこ。
目が覚めると、外はまだ暗い。
月明かり見えない。
濃霧であった。
雨も降っている。風も強い。
わにこが山で1番嫌いなのは強風。
飛ばされそうになるのがどうしても怖い。
4時半に小屋を出る計画であったが、悪天候のため見合わせ。
5時半まで待ち、薬師峠へ向け出発。
一方、同じ部屋のおじさまとお姉さんは、停滞もしくは室堂に引き返すとのことだった。
ハイマツ帯は安心なのだが。。
鳶山から稜線に出た瞬間、暴風だった。。。
足場も悪いのに暴風。
わにこは、怖かった。
幾度となく、しょーくんとダメたら引き返そうと話していた。
風の向きが読めれば良かったのだが、鳶山から少し下ったところは、風が入り乱れており、わにこは風を読むことができなかった。
もう無理〜!とわにこ。
しょーくんに「風が強すぎて怖い。引き返そう。薬師に行ったらこの風の強さはもっと強くなってらだろうし。停滞したら、戻るのが大変になる。」と告げ、引き返す。
引き返すと後続の方々が「あ、やはり引き返します?」と。
やっぱり、みんな、この天気に迷いながら足を先に進めているのだと思った。
引き返し、五色ヶ原山荘に着くと支配人?のおっちゃん、「お!帰ってきたから?無理したらあかん!」とおっちゃんの知り合いの方が風で体を持っていかれ滑落死したと言う話をしてくれた。
また、「どこまで行った?!」と聞いてきた。
わにこ「鳶のちょっと先まで行きました」と答える。
すると「あー!あそこがこの辺では風が1番強いんだわー」と。
え?!そうなの?!
それを知っていたら、スゴまで進めたかもしれないと甘い考えが、わにこの頭をよぎった。
だが、スゴに行っても、その先も稜線歩き。
2、3日先のお天気が読めない今は、五色に留まるべきと心を鬼にした。
薬師峠まで行けず、天気も読めないとなると今後の計画が大きく変わる。
しょーくんと話し合い、2日目は黒部ダムに下り、翌日に折立から薬師峠を目指し、薬師と黒部五郎をピストンする計画に変更。
9時半に下山開始。
樹林帯に入ると風は止んだ。
また、裏銀座もうっすら見えてきた。
その景色にテンションが上がるわにことしょーくん。
雨は止み、足元は滑りやすいものの快適な登山。
だが、刈安峠を過ぎると再び雨が降り出した。
苅安峠の下りは少し藪漕ぎチックなところがあり、人があまり入っていない様子だった。
平乃小屋に着き、一休み。
最終バスの時間を気にしつつ、小屋をあとにした。
小屋からダムは長い長い平坦な歩き。
とは言え、梯子が多数あり、少しアップダウンがある。
初めて歩いた時もダムまでが長いと思ったが、今回も同様。
そして、くろよんロッジが見えたと思っても、ロッジまでは、そこからおよそ1時間もある。
やはり長い。
長い長いと思いつつ頑張った歩きダムに到着。
17時のバスにのり、扇沢へ。
扇沢につき、翌日以降の天気予報を確認する。
が、薬師峠の天気は翌日も翌々日も良くない。
お天気が悪いのに折立まで行く必要ないね。。。ということで、帰宅した。
今回の山行は少し残念だったけれど、これもお山😊
思い出の1つ!
また次がある!
次は楽しもう‼
コメント
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え!結婚!?
いつの間に!!笑
相変わらずすごい山行してるね!この歳にしてすごいよ…
久しぶりにFacebook見たら甲斐駒の投稿見つけて、
パッと見たら五色が原行ってるから見てみたら…なんと結婚してるよ!
めでたいめでたい!!!一緒に山に行ける人で尚更良いね!!
羨ましいぞ〜!!笑
おぉ!元気?!
ajitarouちゃんはお山行ってる??
こちらは。。。
ありがとうー!
7月に結婚したのー!
ようやく、生活が整ってきて山に行けるようになったから、意気込んで五色から入って読売新道下山がお天気に阻まれちゃった✨😊
ちなみに夫との出会いは昨年の10月の連休の剣沢よ笑。
なんと!剣沢!!!山で出会ったの素晴らしいね!前のレコをじっくり読み返したよ。笑
あと、道標になってくださいってやつ、カッコイイね。
wanikoちゃん、道標になってるんだね〜素敵だね!
最近は前みたいな頻度で山に行けてないけど、またどこかの山で会えたらいいね〜*\(^o^)/**/
前のレコも読んでくれたの?!
ありがとー!
『道標になってください』って、本当ヒモだよね🤣🤣
だね!また、一緒に登れたら嬉しいな✨
ajitarouちゃんの下の軽やかなステップをまた学びたいわ!
前ほど登れてないとは、仕事が忙しくなったのかな??
あ!私、神奈川県民じゃなくなったの!
群馬県民になったの😅
職場は変わらずだけどね✨
連休は北海道の山に行ってきたけど、久しぶりに歩いたら体力も筋力もかなり低下…笑
コロナで全然登れてないからひどいもんだよ〜。幻の軽やかなステップ。。
ぜひまた一緒に登りたいよ〜!
気軽に登れるようになるといいなぁ。
え!群馬??通ってるの!?
さすがwanikoちゃん…パワフルすぎる!!!
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