紅葉の五色ヶ原（富山の百山：鳶山83座目、越中沢岳84座目）

2024年09月27日(金) ~ 2024年09月28日(土)

• GPS: 17:02
• 距離: 27.7km
• 登り: 2,639m
• 下り: 2,644m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:22
• 休憩: 1:20
• 合計: 7:42

8:17 室堂
9:02 9:04 祓堂社
9:15 9:22 一の越山荘
10:01 10:12 雄山
10:41 10:50 一の越山荘
11:21 11:23 浄土山南峰
11:25 龍王岳分岐
11:54 12:10 鬼岳東面
12:56 12:57 獅子岳
13:48 13:49 ザラ峠
14:30 14:48 五色ヶ原
15:24 15:37 鷲岳
15:59 五色ヶ原

2日目

• 山行: 7:44
• 休憩: 1:31
• 合計: 9:15

4:09 五色ヶ原
4:41 4:42 鳶山
6:05 6:23 越中沢岳
7:49 7:52 鳶山
8:10 8:43 五色ヶ原
9:21 ザラ峠
10:35 10:58 獅子岳
11:35 11:46 鬼岳東面
12:18 龍王岳分岐
12:23 12:24 浄土山南峰
12:31 12:32 浄土山
12:56 浄土山登山口
13:24 室堂

天候

1日目：⛅（高曇り〜晴⇄曇）
2日目：⛅（高曇り〜ガス・曇⇄晴）。早朝は濃霧だった

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

・平日だが6時半の時点で第1駐車場は満車表示だったので第2駐車場を利用。こちらは余裕あり。
・アルペンルートはWEB予約しておいたので7時始発で乗車。

コース状況／危険箇所等

�ー柴押鼠沙�
一ノ越までは「舗装路」。呼吸を深くしてゆっくり登る。一ノ越より上は登山道。ここ数年で登り下りの道が別になったので、とても歩きやすくなった。
��一ノ越〜ザラ峠
浄土山まではのんびりした道だが、龍王岳以降はちょっとした岩場のトラバースやザレた急斜面のアップダウンを繰り返す。私が歩いた時はもう鬼岳東面の雪渓は全くなかった。
特に獅子岳からザラ峠への下りは急峻且つ足場が悪く、かなり神経を使った（登りは疲れるが下りほどの辛さはなかった）。
��ザラ峠〜五色ヶ原〜越中沢岳
五色ヶ原までは少し登り返すが、ほどなくして木道地帯に入る。
五色側から鳶山には基本的に緩い登りが続く。山頂からまた一気に標高を落とし、越中沢岳に登り返すが、ここも緩い登りとなる。アップダウンはあるものの、龍王〜獅子間と比較すると歩きやすいかと思う。
因みに鷲岳には登山道はなく、木道分岐の先から踏み跡を辿る感じで山腹東面をトラバース気味に登って行く。山頂はハイマツに囲まれた狭いスペースがあり、そこに山頂の標識がある。

その他周辺情報

🏠五色ヶ原山荘　https://goshikigahara.com/wp/
基本的に水が豊富な山荘というイメージだが、私が行った時はもう水が枯れていて天水利用のみだった（飲用不可）。飲み水は売店で買う事になるので、とりあえず私は多めに持って登りました。
♨亀谷温泉白樺の湯。https://www.toyamashi-kankoukyoukai.jp/?tid=102269
どちらかと言うと薬師岳帰りの人が寄るような場所にあるが、立山駅からもそう遠くありません。大人470円（値上がりしてこれだけなので安い）。現金のみ。
・浴室に石鹸類はないので、持参又は受付でシャンプー&ボディーソープセットを購入。因みにドライヤーも有料。
・内湯&半露天は加温濾過している。ほのかに硫黄の匂いがする（単純硫黄泉）。アルカリ性の湯なので、肌触りがツルツル。
・水風呂（冷泉）は源泉100％かけ流し。そんなに冷たくないので、一気にザバっと入れるレベルです。ただ、狭いので二人入るのが限界。
🍦おにぎりの志鷹　https://www.info-toyama.com/attractions/102801
下山時の3時頃は「準備中」となっていた。まだタイミングが合わず一度もおにぎり🍙食べられてないんだよな〜😥

写真

9/27 6:28

第2駐車場に車を停める。空には高積雲。南の方は詰まっていて、北の方は疎らになって青空も増えていた

9/27 6:33

立山駅。券売所は平日ながら凄い行列・・・

9/27 6:57

始発のケーブルに乗ります

9/27 8:06

室堂。情報をチェック。やっぱり最近はクマさん目撃多いですね

9/27 8:18

立山が見えている！　視界があって良かった。
玉殿の湧水で2リットル補給

9/27 8:22

公式の発表では紅葉は「見頃」となっていたが、まだまだ。来週以降かな？

9/27 8:24

紅葉本番になると立山の裾の緑の部分も錦のような色どりになるはず

9/27 8:26

ちょっとドライフラワー的なヤマハハコ

9/27 8:26

チングルマは早くに紅葉

9/27 8:32

イワイチョウも負けじと黄葉

9/27 8:35

朝日に当たってキラキラ輝く

9/27 8:44

ちょっとだけ朝露効果

9/27 8:39

雷鳥沢方面の方が紅葉早そう？

9/27 9:15

一ノ越に到着。青空が広がってきた

9/27 9:20

山荘横の水溜まりではイワヒバリが、

9/27 9:20

バシャバシャと水浴び

9/27 9:22

予報どおりの雲の多い天気だが、烏帽子岳、三ッ岳、燕岳、大天井岳が見える

9/27 9:23

雄山に行くつもりはなかったけれど、せっかくの天気なので登ってみましょう（近いのでザックはデポして登った）

9/27 9:58

こうやってみると、漸く部分的に色付き始めたという感じ

9/27 10:01

2年ぶりくらいの雄山山頂

撮って頂きました

9/27 10:10

まだまだ頑張っているイワギキョウ

9/27 10:11

売店に行ってみると、何と白山登拝と同じタイプのTシャツが！「日本三霊峰登拝Tシャツ」とあるので、富士山のもあるのでしょう。欲しくなったが、値段を見て諦めました😩

9/27 10:49

一ノ越でザックを回収し、いざ五色ヶ原へ！

9/27 10:53

浄土山までは緩めの登り

9/27 11:21

浄土山南峰付近

9/27 11:22

龍王岳は今回はパス

9/27 11:41

龍王の次は鬼。ここは東側を巻く

9/27 11:44

たわわなシラタマノキ

9/27 12:05

鬼岳東面からの獅子岳。分かっちゃいたけど、結構アップダウンありますな。丁度お昼なので、ここで食事休憩

9/27 12:21

最低鞍部から獅子岳を見上げる

9/27 12:26

東にはスバリ岳と針ノ木岳

9/27 12:38

鬼岳を振り返る。巨岩がニョキニョキ生えていて壮観

9/27 12:38

健気に咲いているイワツメクサ

9/27 12:52

遙か下には黒部湖の水

9/27 12:56

獅子岳登頂。ガスが掛かって眺望なし。
私は龍王より南の山の名前を「強そう→弱そう」で覚えている。
龍王→鬼→獅子→鷲→鳶、と（笑）

9/27 13:00

なだらかな道はちょっとだけある

9/27 13:13

そして・・・、やっと見えた！　五色ヶ原、近そうに見えて結構遠い

9/27 13:20

雲間から！

9/27 13:21

そして、激下り〜😖。ここはザレザレの急斜面で、登りよりも下りの方が神経を擦り減らす

9/27 13:48

下りきってから見上げる。明日またここを登り返すのか〜?

9/27 13:44

最低鞍部。湯川谷の源頭部がこんなに近く見えるのか。なるほど、ここならば佐々成政も登れたのかもしれない。いや、厳冬期はやっぱ無理じゃね？

9/27 13:48

という訳で、さらさら越えで有名なザラ峠です。この登山での最低標高地点

9/27 14:08

暫く登り返したら・・・、これはもしや木道というものではありませんか（笑）。という事は、

9/27 14:09

楽園地帯突入〜😍

9/27 14:13

だそうです

9/27 14:14

もうちょっとだ〜

9/27 14:21

ガスってるけど綺麗

9/27 14:22

真っ赤。花の時季も綺麗だろうな〜

9/27 14:22

もうルンルン気分で歩ける♪　天気も大丈夫だった

9/27 14:28

到着〜🤣（窓には既に板がはめられている箇所もあり、小屋閉めも進んでいるようだ）

9/27 16:19

何と今日は個室貸切り！　スゴ乗越小屋が既に小屋閉めしているので縦走者が極端に少なくなり、五色ヶ原もかなり人数的に余裕ができるらしい。

9/27 14:49

外に出たら天空の楽園感がより一層出ていた。この後、ちょっとお散歩へ

9/27 15:04

淡いピンクのシラタマノキ

9/27 15:21

30分ほどで鷲岳山頂に到着。ここは登山道がないので踏み跡を辿るしかありません

9/27 15:27

山頂からいきなり目に飛び込んだのは果てしなく続く雲海だった。300名山の鍬崎山だけが頭を出している

9/27 15:27

北側には今日越えてきた山々が。雄山山頂も見える（こうやって見ると近そうに見えるが・・・）

9/27 15:21

そして、五色ヶ原の全貌

9/27 15:30

数多の池塘が点在している

9/27 15:29

雲ノ平に匹敵するような日本離れした景観

9/27 15:54

（山から下りて帰る途中に振り返って。）鷲岳には右の細い木道先端から取り付いた

9/27 17:00

5時から夕食🤤
エビフライはサクサクで美味しかったし、茄子の煮浸しも美味でした。この後、同席したお二方と暫し雑談タイム

9/28 3:44

3時過ぎに起床。準備して軽く朝食を取ります

9/28 5:25

濃霧の中、4時過ぎに山荘を出発して漸く5時半頃（日の出の時刻）になって風景が見えてきた

9/28 5:29

越中沢乗越で夜明け。ご来光は拝めず。だが天気が崩れず良かった

9/28 5:56

雲海の彼方に茫々たる白山

9/28 6:03

山荘から2時間、目的の越中沢岳に登頂😊。なかなか伸び悩んでいる富山の百山はこれで84座目。自宅から見える山だが結構遠いものだ

9/28 6:09

まずは大迫力の薬師岳。近く見えるが、アップダウンヤバそう（今回行かないけど😗）

9/28 6:09

反時計回りに見て行くと、その奥に笠ヶ岳と黒部五郎

9/28 6:10

祖父岳と三俣蓮華岳も近く見えるようになった

9/28 6:05

奥に唐沢岳〜餓鬼岳とそこから続く剣ズリのギザギザ
手前に南沢岳〜烏帽子岳

9/28 6:08

赤沢・スバリ・針ノ木・蓮華・北葛・七倉・不動と名だたる山が整列する

9/28 6:05

そして北側。五色ヶ原山荘が小さく見えた

9/28 6:05

立山方面は稜線に強い風が吹いていそう。さて、一旦山荘まで戻ります

9/28 6:50

暗闇の中歩いた鳶山の登り返し

9/28 6:53

鞍部はシラビソの林。独特の匂い。嫌いではない

9/28 7:08

三ッ岳〜野口五郎

9/28 7:11

お〜っ滝雲！　結構勢い良かった

9/28 7:48

行きは暗闇の中で標識が見つからなかった鳶山登頂（富山の百山83座目）

9/28 7:49

おや、剱岳もおはよう

9/28 7:53

4時間で往復して戻って来た

9/28 7:57

それにしても凄い風景だな

9/28 7:57

雄山山頂の社も見える。それにしても、山は緑でも紅葉でもない微妙な色

9/28 8:01

スバリ、針ノ木と池塘群

9/28 8:04

にじみ出るほどの赤

9/28 8:33

山荘に戻り、デポした荷物を回収。弁当のご飯が硬くなってしまったのでお湯を入れてもらった

9/28 8:43

お世話になりました！

9/28 8:49

ん〜何だか昨日より紅葉濃くない？

9/28 8:50

何度も振り返る。名残惜しや

9/28 8:51

鷲岳も登らせてくれてありがとう

9/28 8:52

見納め

9/28 8:54

タテヤマアザミ

9/28 8:56

ドライフラワー化したヤマハハコ

9/28 9:01

ザラ峠付近の崖は急峻

9/28 9:07

五色ヶ原の下には安山岩溶岩やデイサイト溶岩の層が帯状に挟まれている

9/28 9:15

物凄いうねり

9/28 9:14

さて、本日の心折れポイント

9/28 9:23

ザラ峠で山荘で買ったコーラ飲んで頑張りますか！
ん？、500mlだと思ったら350mlじゃんこれ😵
細いと思ったよ！

9/28 9:47

面白い地形なので何度も見てしまうな〜

9/28 9:57

ハシゴ幾つかあります

9/28 10:00

上から見た所。こういう場所なのにザレて滑りやすいのがいやらしい

9/28 10:12

ヤリじゃないよ、エボシだよ

9/28 10:35

獅子岳に登り切った！　ここで行動食（軽めのランチ）。昨日はヒイヒイ言いながら登ったのに、今日は結構体が軽い💪

9/28 11:00

次は鬼さん。

9/28 11:11

右手を巻きます。やっぱ昨日より紅葉してる？？

9/28 11:13

オブジェの如き岩山

9/28 11:21

ガレた道をトラバース気味に登り、肩へ

9/28 11:40

そこまで登ると、ラスボスの龍王が見える

9/28 12:25

そして、40分ほどで浄土山まで戻って来た（龍王岳山頂はまたもパス）。無雪期に来るのは久々なので新鮮

9/28 12:38

ここからは急な岩場を下ります

9/28 12:48

途中でちらほら五色〜越中沢が見える。近そうに見えるんだけどな〜

9/28 12:59

室堂ターミナルが見えてきた。ゴール間近

9/28 13:04

人たくさんいるな〜。縦走路とは大違いだ

9/28 13:12

光線の具合のせいか、やっぱり昨日より紅葉しているふうに見える

9/28 13:16

チングルマの深紅が映えますな

9/28 13:16

室堂山荘を入れて📷

9/28 13:18

この辺り、一番綺麗だったかも

9/28 13:19

黄色い絨毯

9/28 13:22

結局最後も足止め食らいまくりでゆっくりゴール😸

9/28 14:50

帰りは立山駅前の「おにぎりの志鷹」でソフト。うまうま

9/28 16:09

亀谷温泉で汗を流して帰りました♨

撮影機器：

TG-4 OLYMPUS CORPORATION

ILCE-7M3 SONY

SH-RM15 SHARP

感想

でぶねこ山

☆天気予報がコロコロ変わり、振り回される☆
五色ヶ原行きはこれまで何度か計画していたがなかなか実行に移せなかったり台風に阻まれたり、近くて遠い存在だった。
今回も雨予報だったり少し良くなったりという当日までずっと天気が判らない状態だった。こういうのばっか！　とりあえず初日は何とか天気が持ちそうだというのが前日に判明したので、最悪2日目は諦めて立山で日帰りするプランに変更も考えつつ室堂まで行った。
ところが、太平洋側にある気圧の谷が予報よりも南側に寄ってくれたようで、初日は雲は多いものの晴れ。翌日もその影響で高曇りではあるものの安定した天気だった。初日午後から翌日までずっと標高1500〜2000m以下は雲海に包まれていたので、大気は安定していたという事なのだろう。思いもかけぬ天気の好転に信じられない思いだった。
いつもはWindyやSCWなどを見て天気を判断するのだが、今回はみんなバラバラで混乱するばかり。なので、すがる思いでヤマテン（有料）に入会して猪熊さんによる立山の詳細なお天気解説を読んで、結果行こうと判断した。ヤマテンは月毎に請求があるので、必要に応じて入退会できるのがいいと思った（宣伝めいてしまった・・・😅）。

☆紅葉☆
何はともあれ、予想以上の安定した天気で無事登山できた。室堂の紅葉は、アルペンルート公式は「見頃」としていたが、まっだまだという感じだった。見頃は少なくとも今週末以降だと思う。チングルマやイワイチョウなど、部分的に最盛期になっている所はあった。
五色ヶ原もまだ全体的に緑っぽい感じ。だが山荘ももう小屋閉めなので、今後五色ヶ原の紅葉を楽しむのは難易度が高くなりそう。

☆その他☆
今回は、（もしかしたら）立山で初めて雷鳥に会えなかった登山だった。ハイマツの中から鳴き声は聞こえたのだが。毎回来る度にどこかしらで見掛けているので、（贅沢にも）見慣れていたが、会えないとやはり寂しいものだ。結構ガスってたのになぁ〜😥