火打山に和み妙高山で修行

2020年08月11日(火) ~ 2020年08月12日(水)

• GPS: 17:07
• 距離: 24.7km
• 登り: 2,137m
• 下り: 2,118m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:29
• 休憩: 1:43
• 合計: 7:12

距離 11.4km 登り 1,218m 下り 430m

6:12 笹ヶ峰登山口
7:00 7:02 黒沢橋
8:23 8:24 富士見平分岐
9:09 9:44 高谷池ヒュッテ
10:04 10:05 天狗の庭
10:36 10:42 ライチョウ平
11:17 12:05 火打山
12:32 12:41 ライチョウ平
13:06 13:07 天狗の庭
13:24 高谷池ヒュッテ

2日目

• 山行: 7:56
• 休憩: 1:40
• 合計: 9:36

距離 13.3km 登り 919m 下り 1,708m

6:51 高谷池ヒュッテ
7:17 7:18 茶臼山
7:47 7:49 黒沢池ヒュッテ
8:13 8:16 大倉乗越
8:53 9:01 長助池分岐
10:31 11:14 妙高山(北峰)
11:17 11:18 日本岩
11:20 11:22 妙高山
11:25 11:26 日本岩
11:37 11:38 妙高山(北峰)
12:33 12:35 長助池分岐
13:13 13:23 大倉乗越
13:43 13:51 黒沢池ヒュッテ
14:13 14:16 黒沢丸太橋
14:33 14:39 富士見平分岐
15:41 15:50 黒沢橋
16:27 笹ヶ峰登山口

天候

11日：晴れ
12日：雨のち曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

笹ヶ峰の火打山登山口駐車場に車を置きました。
前泊は明星荘。清潔で好感度の高い宿でした。お風呂なしだし登山前泊・後泊用山小屋ではあるんだろうけどほぼ民宿・ペンション相当と思って差し支えない。

コース状況／危険箇所等

泥濘は多かった。湿原周囲は特に。ゲイターがとっても役に立ちました。木道が多く設置されていましたが朽ちたものは少なく滑りづらく歩きやすい印象でした。
大倉乗越から長介池分岐までのトラバース崩落箇所はロープ（基本的には使わなくても歩行可能）とステップがあり通行には支障ありませんでした。…とはいえ最低限の注意は必要ですし、気候によっては日々状態が変わる可能性を考えて通行を決めるべきと思います。妙高山直下はトレッキングポールしまった方が登り下りしやすかったかも。今シーズンは黒沢池ヒュッテが休業なのでトイレポイントは少ないと思って行動することが必要。

その他周辺情報

行きたい温泉はたくさんあったのですが今回は帰宅を急ぎました。

写真

今回は片道330kmの🚙大移動。横川SA名物峠の釜飯で燃料チャージ。密を避けるため車内でいただきまーす。

火打山登山口の見える位置に建つ山小屋明星荘。快適な前泊でした。

何と贅沢な登山口前泊です。こーんな広い部屋に1名泊でキレイなオフトゥンが使えるなんて素敵です。

夕方明星荘周囲をぶらぶら。キャンプ場には鹿番長やらスノーピークやらDODやらが咲いています。楽しそうで良いなあ。山岳テントはわずかでした。

明星荘の夕ご飯。多彩で豪華。なのに、しつこくない。ここのご飯すごくおすすめです。

日が暮れる。駐車場には結構車が停まっています。

日本の理想的な朝ごはん

8月11日朝。出発！ゲートで係の方が協力金を呼び掛けておりました。500円の人には木札、1000円の人にはライチョウピンバッジが授けられます。ということで迷わず野口先生を出動させました。

火打山に向かう登山道は木道の充実度合いが半端ないのです。しかも朽ちたものが殆どないのに驚きました。管理されている方々に感謝。

前半は水の音が良く聞こえました

十二曲がりと言うものの、登りつつ12数えられませんでした💧

ごろごろした石が多いところもあります

富士見平だけど富士は見えませんでした

ヤマハハコ

シナノオトギリ

高谷池ヒュッテ！

センス良しな壁の飾り

増築して三角屋根が2つ

本日の寝床に案内されました。COVID-19の影響で大部屋は完璧にビニールシートで区分けされています。1人につき1コマの密室が提供されるわけで、すごい！と思ったのですが後ほどコレが何とも困ったことになる。

人が居ないのを確認して個室の写真もいただきました。あ、窓がある…。

食堂。壁に向かう配置になってます。感染症に対する配慮があちこちに。ヒトの導線の要所にはアルコールが設置されていました。それにしても建物がきれい。木の香りも初々しい。

着替えなどの荷物を小屋にデポした後、火打山に向かいます。

何てメルヘンな景色なんだろう

遠くに高谷池ヒュッテが見える

紅葉の風景も見てみたいです

クルマユリ

天国に続く道

いつまでも歩いて行けそうな景色

イワイチョウ

素早く通り過ぎちゃうのは勿体ないよ

やや逆さ火打。辺りはトンボが一杯です。

ワタスゲが絵になります

美しいなあ

天狗の庭

夏空

ヨツバシオガマ

雪が少しだけ残っています

妙高山が見えた

ミョウコウトリカブト

ヤマオダマキ

雲が出てきたね

空へ

火打山山頂！

晴れて良かったけど山頂周囲はガスで白いのよね。周囲に広がるはずの景色は脳内で展開させました。

昼ごはんは前の日に買っておいたパン。

オヤマリンドウ？

一瞬の差でみるみる雲が広がります

ガス多し

パノラマ

木道ありがとうございます

気持ち良いなあ

妙高市方面を望む。手前はミヤマシャジンの群落。

雲がおいしそう

マルバタケブキ

タカネニガナ

メルヘン全開

今から帰るよー

高谷池ヒュッテからの景色

ヒュッテ前から。山で夏を感じる幸せったら。

今日の行程お疲れさんの宴。プレモルやっほう。

高谷池ヒュッテの夕ご飯はカレーです。おかわり自由。感染防止のため窓側を向いていただきます。

夕方は幻想的。
さてこの後20:00消灯となるわけですが、気密性の高い建物内の更にビニールシートで仕切られた個室はたいへん蒸し暑く、なかなか寝付けない事態に陥りました。おそらく23:00過ぎまでは寝床でモゾモゾしながら過ごしました。短い夏とはいえもう少し通気できた方が良さそうです。感染症対策も重要ですが熱中症対策も侮れません。今年の蒸し暑さが異常なのかもしれませんが。

明けて12日朝。中華丼にお味噌汁。まあ、内容への賛否はあるようですが、温かいものが食べられるってありがたいですね。

6時過ぎの外。びしゃびしゃです。もうこれは笹ヶ峰に下山だなと決めかけていました。

あまりにも激しい降り方にしばらく待機していると、小屋の方からscw予報では昼前に晴れてくるよという情報が。これを何度も反芻しつつ妙高に向かうことにしました。判断は自己責任。
でもって、茶臼山を超え噂の黒沢池ヒュッテ方面へ。

時々青空

妙高山頂上！
この頃には雨は止んでいました。
修行な登りの写真は一切ありません。富士山なペースでじっくり攻めたらまあまあ登れました。

でも、山頂は白いんだぜ。

高谷池ヒュッテでお弁当を頼むとおにぎりが2つ🍙です。お赤飯とおこわ。圧倒的腹持ちでした。

北側の景色が開けそうで開けない

む、向こうに富山湾が見えてるんだけどな。涙）

南側の山頂にもおじゃましました

北峰を見る

シャジン

長介池

崩落箇所。何度も人が通ることで新しい道になりかかってる様子でした。しかし要注意。

黒沢池ヒュッテ。トイレ含め前面休業中。一部改修してるみたいです。

黒沢池周囲の草原。ここも歩いていて爽快だったなあ。

チングルマ

12曲がり中。帰りもこの辺に差し掛かるとちょっと飽きてきます。というか夢の後という感覚。

ゴール！下山届を出して終了〜。

感想

yashihiro

成り行き上取れてしまった8月の3連休。ホントは今年の夏は槍ヶ岳を目指す予定でした。しかし小屋の予定が気づいた時には埋まっていたり（その後キャンセルが出たりもしていたが）、地震が心配だったり、諸々の事情で断念することに。それでもせっかくの自由時間。計画を練り直して運良く取れた高谷池ヒュッテを起点に火打山と妙高山を巡るプランにしました。

初日は晴れ。火打山山頂ではガスに囲まれましたが、特に高谷池から火打山の景色は緑が生き生きして花々も美しく、常に「天国、天国」と思いながら気分良く歩きました。秋の紅葉の時期ならまた絶景なんだろうなあ。
翌朝の天気は雨で出発予定の6:00台は土砂降り。もう下りるしかないやと思いつつ小屋で小止み待ちをしていたら、この後晴れてくるんじゃないかという情報が。。単独で初めて歩く行程に不安もありましたが、各対策はぬかりなく出来ていたし体力的にもOKだったので、登る選択に切り替えました。話に聞く通り妙高山山頂直下の登りは辛抱の要る傾斜でした。足下のドロドロにゲンナリしながらも安定して歩けたのは最近自宅でプランク＋ランジを繰り返していたせいか、アゾロの靴に助けられたせいか分かりませんが、まあ、コースタイム位では山頂に着くことが出来て少し自信がつきました。
いや、でも新潟のコースタイムってちょっとシビアじゃないか？とは終始感じておりました。時間を読むにあたって注意なのかも。

今回、特に2日目は精神的に鍛えられたかもと思い、帰って来た今となってはその収穫にほくほくしています。また違う季節にも歩いてみたい場所が増えました。