槍穂高の眺め最高の常念岳・蝶ヶ岳(三股周回)
- GPS
- 21:45
- 距離
- 21.9km
- 登り
- 2,461m
- 下り
- 2,478m
コースタイム
- 山行
- 8:41
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 9:18
- 山行
- 6:07
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 6:37
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
第二駐車場上が空いていたので停めました。 下山時の11時頃も三股駐車場ま満車の様子でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<三股登山口まで> 駐車場から登山口までは林道歩きになります。 駐車場の出口で検温とコースの確認がありました。 路肩や第2駐車場に停めた場合、三股駐車場までアスファルト歩きになります。 下山後に固いアスファルト歩きはしんどいです。 <三股→常念岳→常念小屋> ここから常念岳へのルートは急登で長く体力が必要なルートになります。 蝶方面と常念方面の分岐路の看板にはこう書かれています。 > 注意 > 前常念岳方面へ行かれる方へ > 前常念岳まで急坂が続きます。このルートには水場がありません。 > 毎年、疲労による遭難が発生しています。 > 体力に自信のない方はルート変更をして下さい。 少々大げさな感じもしますが、通ってみるとなるほどと思います。 下りが苦手なので登りでこちらを使ったわけですが、 テント装備で登るには正直相当しんどかったです。 樹林帯の長い急登を抜けると前常念への登りの岩場が続き 前常念からしばし気持ちのいい稜線歩きとなりますが また常念への登りになります。 常念小屋へはトラバース道がありますが上級者向けとなっています。 (疲れ切っていたので少し迷いましたが安全をとって使いませんでした。) 常念岳山頂直下に分岐があり、常念小屋へは約400mの下降です。 見えているのになかなか着かないガレた長い下りです。 <常念小屋→常念岳→蝶槍> 常念小屋から常念岳にまた登り返し山頂を経由して蝶方面へ下ります。 岩場の尾根から樹林と延べ350m程下って再び登り返し 蝶槍手前の2592m峰へ登り返し、また一旦100m程下り 再び蝶槍へ200m程登り返しとアップダウンが続きます。 樹林帯の中なので日差しが強い時には助かりますが暑いです。 <蝶槍→蝶ヶ岳・ヒュッテ> 蝶槍からは高低差も少なく平坦な稜線が続きます。 槍・穂高等々を眺めながら最高の縦走路です。 <蝶ヶ岳→三股> 蝶から三股の下山路は、常念側とは正反対の充実ぶり。 私の経験上では丹沢の大倉尾根に次ぐ整備された登山道です。 木の階段や木道が延々と作られ長い長いハイキングコースといった感じ。 |
その他周辺情報 | 三股から林道を下り切るとキャンプ場や温泉施設等あり。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
携帯トイレ
|
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感想
8月の連休、コロナも気にしつつも
なんとか北アルプスの縦走をと計画を練っていました。
直前で仕事の予定がずれ込んだり、天気予報が悪そうだったり
今回もダメかなぁ、なんて思ったりもしてましたが
結果的に仕事休めた3日が天気も最高の3日になり
大当たりの山行となりました。
行先も当初は他も考えていたけど
今年はテント場もほとんど予約が必要で
仕事の都合が直前まではっきりしない状況では
安易に予約することもできないので
予約のいらいない常念山脈縦走計画に絞っていました。
その中でも当初は燕岳から常念、行ければ蝶
という計画を立てていましたが色々あり直前で断念。
車で周回可能な三股からの常念、蝶の縦走になりました。
前日の夜まで用事があったので終わり次第で移動。
三股の駐車場は残念ながら満車で森の広場?に駐車。
そのまま車中泊。
しかし、なかなか寝付けず寝たような寝ないような感じで朝に。
寝不足のヤバさはわかってるつもりでしたが
テント装備の重さも相まって体が重い。
そこへ来て三股から常念のルートの険しさが想像以上。
ほんとにめちゃくちゃきつくて、ガンガン抜かれまくり。
樹林帯を抜けるまでに既にヘロヘロだったけど
そのあと岩場でさらに疲労。
常念乗越へのトラバース看板に惹かれるも
計画にない上級者向けのトラバース道に手を出すほど
判断力は落ちていなかったので、頑張って登る。
なんとか常念の分岐まで登って来たものの
ザックデポでも頂上を踏んでくる気力がないのでそのまま下る。
この下りが長すぎてうんざり。
しかし、ここはあまりに素晴らしい絶景で
あとは下るだけという状況なのでだいぶテンションも上がる。
なんとか小屋にたどり着いてテント受付をしテント場へ。
上からみたら空き地は多そうだったけど行ってみると
平坦なところは埋まっていて条件の悪いところしかない。
なんとかましなところを見つけて設営。
テント場の正面に槍がみえる素敵なテント場ですね。
この日はあまりに疲れたので殆ど寝て過ごす。
翌朝、蝶ヶ岳へ向けて、まずは常念岳に登り返す。
昨日下りてきてるので道が分かっている安心感は大きい。
山頂で写真撮りまくって休憩し、蝶へ向けて出発。
蝶ヶ岳方面、結構な下り。
蝶槍までのアップダウンも見るからにあり
前日の疲れが完全に残ってるので心配になる。
しかし、毎度のことながらすごく遠くに見える山も
黙々と歩いてると結構行けちゃうもんで
樹林を抜けてもくもくと登って下って
ついに蝶槍への下りにかかる。
ここでにわかに救助ヘリの音がうるさくなってきて
蝶槍の手前のコルあたりで長時間ホバーしてるのが見える
あとから誰かが滑落したような話を見かけたが
実際のところはよくわからず。
なんやかんやで汗だくフラフラで蝶槍を登り切り
事実上今回の登り部分は完了。
いやぁ、ほんとに疲れたけど楽しかった。
ここからは蝶ヶ岳までの稜線を堪能するのみ!
昼前で時間も余裕があったので手前のピークで昼飯
そして手ごろな岩で昼寝
山頂や稜線で優雅に昼寝するのが最高だね。
十分堪能して蝶ヶ岳ヒュッテ到着。
テント場は控えめに言ってもガラガラ。
風が強まると嫌なので少し下がったところでテント設営。
午後3時過ぎでも条件の悪いサイトはガラガラだったので
この日は本当にテント泊の人は少なかった様子。
夕方、周囲を散歩していると、ヒュッテの北のベンチで
話している宿泊者の方々がいたので話に参加。
通りかかかった別のご夫婦も加わって山談義。
みなさんベテラン揃いで楽しいお話が聞けました。
この日は終日、槍穂高の上部は雲に隠れていたので
明日帰るまでに槍が見えたらいいですねと言っていたのですが
翌朝には全てが見渡せる快晴に。良かったです。
この時、蝶ヶ岳の徳澤へ下りる方の道を行くと池があって
花畑になっていて良かった、という話を聞いたので
朝時間があるので少し散歩に出かけました。
手前まで行きましたが、ちょっと下ってたので
ヘタレな俺は下りるのはやめて上から眺め
帰りに写真やビデオを撮りまくって下山となりました。
下山の蝶から三股の道は、驚くほど整備されていて
急な坂は全て木の階段。木道も随所にあり
自分が経験したことのある山では丹沢の大倉尾根のよう。
登りは階段地獄になるけど、ここまで整備されてれば歩きやすそう。
とはいえ、初日の疲れが尾を引いていて最後はかなり疲れました。
登山口駐車場までの林道、そこからのアスファルト歩きで駐車場まで
やっぱ下山はすぐ車に乗りたい。。。
そんなこんなで、登りの三股→常念ルートが難関でへとへとでしたが
3日とも快晴で素晴らしい景色の中を歩けた、本当に楽しい山行となりました。
書き忘れてましたが、蝶ヶ岳ヒュッテ、噂通り素晴らしいですね。
トイレも大きくて綺麗だし、ここはまた来たい。
やっぱり、蝶から逆回りで燕岳へ縦走かなぁ。
テント装備の軽量化と体力強化が課題だけど。
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