バテバテの蓬峠経由で万太郎谷本谷〜西黒尾根〜厳剛新道、白毛門登山口駐車場から周回
- GPS
- 14:31
- 距離
- 32.7km
- 登り
- 2,470m
- 下り
- 2,469m
コースタイム
- 山行
- 12:41
- 休憩
- 1:49
- 合計
- 14:30
天候 | 早朝は曇り、後だんだん晴、午後3時過ぎくらいから曇り、夕方少し小雨。 |
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過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<白毛門登山口駐車場〜新道経由で蓬峠〜吾作新道入り口近く> 一般道です。夜露で濡れる区間がありますが、道は明瞭で迷わないと思います。ただ蓬峠から土樽方面の登山道は、蓬沢の河原に出てから暫く河原の右岸端を進みますが、大きな石だらけでほぼ道は無く、大石のペンキが目印です。 <万太郎谷本谷> 沢登です。泳ぐつもりでいた方が良いです。巻いて回避できますがその分、時間と体力が使われます。ガイドブックのCTは泳ぎを前提にしている様です。巻くと時間がかかりました。 一ノ滝:前のグループはロープで直登していましたが、左岸を高巻きました。落ち口より少し高い程度に止め、あまり高く巻かない方が良いと思います。木を掴みながらの急登で、フェルト底にチェーンスパイクを履いて登りました。 二ノ滝:滝のすぐ横の左岸が登れます。 三ノ滝:2段の滝になっています。ガイドブックには、下段の滝の登るルートには、残置支点が有るので分りやすいと書かれていますが、見つけられませんでした。右側を巻いたのですが、急登でチェーンスパイクを履いて草や木を掴みながらで、かなり大変でした。 上段の滝は、ガイドブックに書かれていた右側の細い水流を登って、ブッシュを抜けて落ち口に出ました。但し見た目に細い水流が上段の滝の下部で合流する地点が滑りそうで、この水流も巻こうとしたのですが難しくて諦めました(残置が2ヶ所有ったので巻く人もいる様です)。もし滑ってもあまり高くないので大した怪我はしないだろう水流を登ってみたところ、そんなに難しくはありませんでした。 詰め:ガイドブックには、正確に本流を詰めれば良いと書かれていますが、絵を見ると最後の二俣は本流では無く、細い支流を詰めないと肩ノ小屋の直下には出られません。実際に歩くと左側の方が水量が多く、そちらに登ってしまいました。左側は早く笹薮帯になって歩きにくく成りますから、ここは右側が正解です。途中で沢が枯れて乾いたのでトレランシューズに変えましたが失敗でした。水が枯れてもかなり上まで湿ってヌルヌルが多くて滑りました。フェルト底ならそのまま稜線近くまで沢靴で登った方が楽だと思います。 <肩の小屋〜西黒尾根〜厳剛新道> 急斜面で所々鎖場も有ります。途中の分岐から厳剛新道に入ってからも鎖場が有る急斜面が続き、時々滑ります。よって駆け下るには不向きで、周回ルートの一部としてなら、この区間は登りに使った方が楽です。 |
その他周辺情報 | 温泉センター諏訪ノ湯は、営業時間が20:30分までになっていましたが、行ってみるとコロナの為に営業は19時まででした。 前回行ったふれあい交流館と、今回行った湯テルメ・谷川の営業時間は20:30分までです。値段は600円と630円で、ふれあい交流館の方が少し安いですが、お風呂が1つだけでした。湯テルメ・谷川の方は露天風呂が有り、メインの風呂と小さめのお風呂2つ(違う温泉で温めで)が有りました。コスパは湯テルメ・谷川の方が良いです。ただ立地はふれあい交流館の方が、周りに他のお店も有って楽しめそう。 |
写真
装備
個人装備 |
沢タビ(フェルト底)
ヘルメット
沢スパッツ
ショートスパッツ
手袋
タオル
チェーンスパイク
ヘッドライト
雨具
GPS
磁石
地図
ガイドブックのコピー
トレランシューズ等
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感想
前回は白毛門登山口駐車場で車中泊したのですが、トイレが無く不自由だったので、今回は赤木高原SAで車中泊しました。でもエンジンをかけっぱなしの車がうるさく、1時過ぎに我慢しきれずに出発し、試しに手前の土合駅前の駐車場に寄ってみました。結構車が止まっていましたが、ここだと涼しいせいかエンジンを点けっぱなしの車は無く、1時間半ほどですが寝れました。トイレと洗面所、待合室、自販機が24時間使える様で気に入りました。ここで朝食を取り、車を白毛門登山口駐車場に移動。予定より5分遅れで出発です。
昨夜ヤマレコで、bicycleさんが仲間3人と今日から一泊で万太郎谷本谷に行く予定と知ったのですが、天気予報が悪いままなら場所を変える可能性アリとのこと。生憎と朝の天気は曇り。misuzuさん繋がりでbicycleさんの事は聞いていたので会ってみたかったので、天気が好転する事を祈りました。
今回の蓬峠経由のルートだと殆ど未踏なので(西黒尾根は既に下山で使っているので、途中から厳剛新道で下る予定)、沢登以外の区間も楽しみな山行の始まりです。蓬峠まではCTの0.7を少し切る程度で5分遅れを挽回。天気はまだ曇りで南側の方が明るいですが、北側の土樽方面に下ります。土樽までの下りで予定より15分ほど早くなり、晴れ間も出てきて日が差してきたのですが、逆に暑くなってばててきました。沢に下る場所を2回間違えて引き返し、3回目もちょっと手前から入渓。ちょっと時間をロスしましたが沢装備に変更して食事休憩にしました。
歩き始めて直ぐの堰堤の手前に4人組がいたので声をかけたところ、何とbicycleさん達でした。テント泊だそうでかなりの荷物。僕と違って沢登の装備もバッチリで重そうですが、皆さん軽快に歩いていました。僕と同じ白毛門登山口駐車場に車を止め、始発電車で土樽駅に移動してから歩き始めたそうです。最初の堰堤は腰まで浸かれば簡単に越えられるのですが、浸かっても膝下位に止めたい僕は堰堤を登りました。ところが2段登って1段下れるのですが、もう1段の下りステップが有りませんでした。飛び降りるには少し高く、木が有ったので飛び移って下りました。bicycleさん達は水に浸かって楽々と越えたので失敗したと思いました。それで次の堰堤は浸かって越えようと思ったのですが、中央の口は胸位まで浸からないと楽々越えられそうにありません。僕はザックまで浸かるのは回避したいので、腰までですむ右端の口を越えました。ただこちらの口は倒木が詰まっており、それを乗り越えないといけないのでちょっと時間がかかります。僕は若い時にカヌーをしていた事が有るので、沢で泳ぐのは苦にならないのですが、ホームグラウンドの丹沢では冬でも沢登りをする為、浸かっても膝下位に止める様にしています。それを前提にして完全防水にしていないので、濡れて困る物がザックの中に有るのです。
事前にガイドブックをチェックした際、泳ぎを推奨している箇所が有りましたが、巻けば泳がずに済むとも書かれていたのでいつも通りの装備できました。でもCTは泳いだりかなり水に浸かる事を前提にしている様で、僕の様に浸かっても膝下までで歩くとかなり余分な時間がかかってしまいます。いつもガイドブックのCTの0.65で計画するとそれより早く歩けるのですが、一ノ滝が予定より約40分遅れ、三ノ滝が約1時間遅れとどんどん遅れて行きました。晴れてきて気温が上がり、ちょっとバテ気味だったのも有るかもしれませんが、こんなに遅れるのは初めての経験でした。前回の日帰りで4沢を歩いた時は、1つ目の白毛門沢が0.5、2つ目と3つ目の東黒沢とウツボキ沢支流が0.62、疲れがたまった4つ目のウツボキ沢で0.65でした。
一ノ滝で先行する5人パーティーがロープを出して登攀中で、それに影響しない様に余分に高巻いた事、三ノ滝でガイドブックに書かれていた残置を見つけられず、探すのに時間を取られた事、詰めでルートミスして戻り26分のロスタイムなども有りますが、それにしても沢登の部分で、予定より2時間20分も遅れるとは思いませんでした。いつもはガイドブックのコピーは持って行っても見ないで自分で判断して登るのですが、三ノ滝は登るルートが分からなかったのでガイドブックに頼ったのですが裏目に出ました。
肩の小屋に14時59分予定が17時21分。土曜日のせいか久しぶりに大勢の登山者を見ましたが、皆さん小屋に泊る様で食事の用意をしたり、外のイスで寛いでいました。この時が最悪で体は疲れ切ってへとへと。よっぽど小屋に泊りたかったのですが、最後のパン1個を食べて出発しようとしました。ところが席を立ったところに雨が降り出し、他の登山者たちは大慌てで小屋に入っていきます。正に泣き面に蜂ですね。しかも汗で服がビショビショだったのに、さらに小休憩で体が冷えたせいか寒気がして震えだすしまつ。小屋に泊りたい〜。でも小雨決行で下りました。疲れてへとへとでも下りは得意なので、急いで下るうちに体が暖かくなって寒気は退散しました。西黒尾根を下り、途中から未踏の厳剛新道へ。小雨は既に止み、小屋に泊りたいという弱気は完全に吹っ飛んでいました。肩の小屋を17:27発。この日の日没は18:18分頃。樹林帯だと暗いので18時少し過ぎ位からヘッドランプを点けたかな。巌剛新道登山口到着が18:39分。小屋から1時間12分でした。後は車道なので安心です。徹夜で登山する事もよくあるのですが、今回は明るい内に下山する予定で単三1本の軽いヘッドランプ(少し暗い)の為、ヘッドランプを点灯してからは速度を落としたこと、かなりバテていたことを考慮すると、普通の状態で明るい内に下山するなら、肩の小屋〜西黒尾根〜厳剛新道は、1時間を切れるかもしれませんね。
車道は緩やかな下り道なので、この区間は駐車場まで走って下る予定でしたが、流石にその力は残ってなく、駐車場まで45分もかかってしまいました。この区間を走れないって相当疲れていましたね。。。それからお風呂に入って途中少し仮眠して帰宅は2時前。朝食当番なので目覚ましを6時50分にセットして就寝。長い1日でした。
おはようございます。
行き合えて嬉しかったです!
お声を掛けてもらって有難うございました。
もっとゆっくりとお話ししたかったですが、日帰りとなるとあまり足止めさせてしまうのもどうかと思いましたのでご挨拶程度でしたが、Futaroさんの軽やかな足取りを我々パーティーは見惚れておりました。
レコに記載されている通り、万太郎谷は泳げば直ぐに突破できるとこも、巻くと時間を費やします。
増水のため水流突破が厳しくて、過去に2度敗退してましたので、今回の渇水状態はまさしく泳ぎには良い条件でした。
三の滝をどうやって突破したのか、ずーっと考えてましたが、右から細く流入しているところあたりから登られたのですね。
ソロだとより慎重かつ的確な判断が求められるだけに、本当に凄いです!
詰めの二俣は、僕も最初左かと思い間違えました(笑)
明らかに左のが沢形がはっきりしてましたよね😁
いやはや、本当にお疲れさまでした。
bicycle さん、こんにちは。
実は茂倉新道入り口を少し過ぎた所で、登って来る4人組の若い登山者達がいて、人数が合うのでbicycle さんと声をかけようかと思いながらかけそびれました。万太郎谷本谷に行くには川の逆側だというのも有りましたが、声をかけなかったのを後悔したので、あの河原で4人組を見た時、直ぐに声をかけました。bicycle さん達で良かったです。
実はbicycle さんを始めて知ったのは、misuzuさんとのコラボの前で、西沢渓谷の釜ノ沢東俣のレコでした。あの時も4人位で沢登していましたが、ひょっとして今回と同じグループですか?
レコはまだアップされていない様ですが、今回も仲良しグループで楽しめたのでしょうね。bicycle さん、登攀は得意だから三ノ滝は楽勝だったでしょう。僕は下段の滝はガイドブックに書かれていた残置が見つけられず、水流から10mほど右側の岩を登りました。濡れていない乾いた所の方が安全だと思いまして。いつもソロなので常に安全ルートです。
上段の滝は、正に右から細く流入している支沢の水流ど真ん中を登りました。濡れますがホールドが有ったので。。。
bicycle さん達は、下段も上段も滝のすぐ横を登ったのですか?下段が右横、上段が左横で?
詰めは同じ所を間違った様ですが、そのまま詰めたのですが?僕は気づいた時にはかなり登っていたのですが引き返しました。GPSで確認するとそのまま登れば肩の小屋よりも上に出る様で、時間的に谷川岳を諦めたので引き返した方が良いと思ったのです。
まあ詳しくはbicycle さん達のレコがアップされたら見れますね。楽しみにしています
futaroさん
お疲れ様です。
また白毛門から行かれたんですね。
相変わらず長い行程ですね💦
futaroさんでも苦労するルートなら私は行けないかなぁ。。
私はよくドボンするのでザックの中は必ずゴミ袋二重にして行きます😅
泊まりだと泳いでも焚き火で乾かせますけど、日帰りで冷えたまま帰るのは嫌ですよね、、
今度はまた泊まりでぜひ〜
totoriさん、こんにちは。
予定では前回より楽なはずだったのですが、ちょっと熱中症気味だったのも有って時間がかかりました。深く浸かるのを避けるのも災いしましたね。ゴミ袋二重は良い方法ですね〜。実はそれ用の物をわざわざ登山用品店でかなり前に買ったのに、一度も使った事が無いのです。それ位ならごみ袋を使用した方がましですね
ここはロープで確保した方が良いと思うので、kurosukeさんとか、マイケルさんと歩くと良いと思います。泊りも良いですね〜。虫対策は必須でしょうが。。。4,5人で焚火を囲んでワイワイ、タープで夜露をしのいでテント無しが良いですね〜。
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